双子じゃないょ! (小説版)

むのう・しん

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1章

01年目ー5月 06 帰る前に生徒会長

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「マリちゃんは、異人さんだよね~」
マナミさんは、マリスに尋ねた~が、マリスは、なぜかドヤ顔しながら返答を始めた。
「異人か~フフフ~懐かしい響きだ~だが、私は今バルカン人だ!(笑)」
あっ!ダメだ~、いつもの中二病のエルフさんだ。しょうがないから、僕が説明に入る~

その前に魔法のエネルギー、魔力素に関係することを少しお話しましょ。
日本は、火山脈が血管のようにめぐらされた、国の一つである。
地球の血液とも言える火山脈・・・赤く煮えたぎるマグマ、そのなかには、魔力素も混じっている。
火山脈が多いところは、単純にゲートの発生数、能力者数、転生者、転移者、異形生物他いろいろと火山脈が少ない所と比較すると数がかなり多い。
日本の中でも、沖縄、九州地区、四国地区、静岡、関東方面、東北、北陸方面などが、ゲートの発生、能力者数などかなり多い。
そして、転移者の中にも、人、エルフ、ドワーフ、獣人、ゴブリン、妖精、天使・・・と言った者もやって来る。
そう言った者たち、コミュニケーション、意思疎通がとれ、知能がある者。
そして、この世界、地球で共に暮らしたいと望んだ者たちを【異世界人】もしくは、【異人】と呼ばれている。

「マリスは、小学校というよりも保育所の頃からの腐れ縁ですが、小学校に入る2年前に僕の住んでいる地区に極小規模のゲートが発生し、そのときに現れたのがこのエルフさん一人だけです。」
そのエルフさんの一言
「あ!あった!あった!懐かしいね~、うん!うん!」
僕たち一同は、マリスの返答にガックリした。
「マリちゃん、お父さん、お母さんいないの?」
マリスは、天井を見上げながら考えていた。
「あの時は、何かに追われて、父、母、と走っていた、白い靄に走りこんだ、気づいたら、私一人しか、いなかった。そこで、じいちゃんに拾われた。」
えっ!じいちゃん?
「マリちゃん、じいちゃんて、エルフのおじいちゃん?」
マリスは、見つめる。
「こっちの今一緒に住んでるじいちゃんだ。」
僕の出番ですか。
「マリスが今住んでいる所は、お寺で、そこの住職が境内の林の中でマリスを保護し、住職夫婦が養子としてマリスを引き取って一緒に暮らしているんです。」
「マリちゃんのおじいちゃんは、住職さんなんだ~でも、お父さん、お母さんがいないと寂しくない?」
マリスがこっちを見て話す。
「うん~別に、寂しくないかな~じいちゃんにばあちゃん、シゲ兄ちゃん、マツ兄ちゃんもいるから。」
あっ、マナミさんが呆けている~マリスに乙女要素は、あまり求めない方がいいです。

ガラ~ガラ~

前の入り口の方が開いた音がし、そちらを見た。
今一番、問い詰めないといけない人がやってきた。

「うん、呼んだ?」
なにげなく、そんな言葉を繰り出し、こちらをニコニコしながらの笑顔を向けてきた。
元町 静・・・シズカちゃん、僕らの一つ上の幼馴染でうちの姉の信者・・・今は、この学校の支配者・・・生徒会長をやっている。
マナブが一言
「シズカちゃん、今日の事、仕組んだ張本人が今、来た。」

シズカは、マナブの方を見ながら、一瞬たちとまる。そして
「えっ!何、何のことかよくわからない。はっ!さては、これは、言われもないことを言われ、攻められるプレイ、もしくは、私が偉大すぎてネタミと嫉妬からのイジメ!ひどい~」
うん~相変わらずのウソ泣き~口元が笑っている~、いつものシズカちゃんだ。
マリスがおろおろしているが、騙されるな、長い付き合いなんだから、もうそろそろ慣れよう~
カズキは、困った笑してる~分かっている顔だ。
マナミさん、こっちは、きょろきょろしてる。わからない人は、こんなものか~

さて、どうしたものか?うん~、エレナの生鮮食品の割引シール、もうそろそろ貼り始めるから、帰りたいな~ はあ~(泣)


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