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1章

01年目ー5月 05 帰る前にエルフさん

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昼休みに覗き見していたが、やはり来たか。卑し坊のエルフさん。

あの時、かなり驚いた顔していたが、やはり気になるか。なるよな~でも、あのおどおどした態度を見る限り、シズカちゃん・・うちの生徒会長からなんか言われている様子はないかな~。
知っているなら、一緒に来るはず。

「あっ、お兄ちゃん、エルフさんがいる!」

川井さん、落ちついて、ハイハイ~

隠れていた、エルフさんが姿を現した。外見は、金髪の肩まで伸びた髪に薄い水色の瞳、背丈は、僕と同じくらい、そして、エルフが持っている長い耳。
耳が普通の人間の耳なら、白人系外国の人と見分けがつかない。顔だちも綺麗系にはいる。俗に言う美少女に入るのではないかと思う。多分。

「お前、マナブじゃないな、誰だ!」
やっと、話し始めた・・・そっち川井さん、なに?川井さんの肩に手を置いて、どこかの名探偵みたいに「お前が犯人だ!」みたいに僕に指さした。

えっ!僕がマナブじゃない偽物扱い~なんだそりゃ~

「マリス~落ち着け~」
その場にまだいたカズキは、エルフさんをなだめはじめた。

「カズヤン、大変だ宇宙人がマナブに化けて入ってきた、ヤバイ、銀河連邦、宇宙艦隊に連絡だ!」

僕は、すかさずマリスのおでこにチョップ入れた!

「マリス、落ち着け~僕がマナブだ~」
【バシッ!】

「あっ、痛~、は!容赦ないこのチョップは、マナブか!」

はいそうです。まったく、宇宙人だの銀河連邦、宇宙艦隊だの・・・これだから、スタートレック好きは・・・ハア~

「えっと~、エルフさんかな~」
川井さんは、マリスに話しかけると睨みつけながら返答した。

「違う~私は、バルカン人だ!」
はいはい~と僕はすかさずマリスに再びチョップして
「マリス、黙ってて~」
頭押さえるマリス、
「イタ~」
川井さんにダメエルフさんと紹介し忘れたカズキも一緒に紹介した。
「この2人、小学校の頃からの友達・・・悪友のエルフの方が琴平マリスで背が大きくてチャラい方が町田一樹(カズキ)です。悪い人たちでは、ないけど用心してください。」

すかさず、2人は発言してきた!
「マナブおまえ~俺がチャラいってなんだょ~カワイイ女子にこっちから挨拶してアドレス交換したり、綺麗なお姉さんがいたら何気に声かけてアドレス交換したり、紳士的にコミュニケーションしてるだけだからな!」
カズキの発言、うん!その行動がチャラいんだよ~
「メガネ~悪友とは、なんだ~エルフではない!バルカン人だ!失礼なメガネだ!」
マリス、エルフしろバルカンにしろそんな感情あらあらしい感じの種族ではないよね?~あなたは、どうあがいても肉体的にはエルフですから、心は理想のエルフから落第してますけど~

そのしぐさを見て川井さんは、少し笑いながら話した。
「カズキくんは、私のこと話したけど、マリスちゃんには、まだ紹介してないね」
ニコリと微笑み、彼女の方から紹介を始めた
「今日、転校してきた、川井マナミです。佐世保に来たばかりだから、何か困ったときには助けてください。それと、友達になってくれるとうれしいな~」

「マナミか~わかった!マナミンと呼ぼ。我が仲間に長寿と繁栄を!」
マリス~川井さんにバルカンの挨拶は、どうなんだ?
川井さん、なんにか苦笑いしてるぞ~
「うん、よろしくね、マリスちゃん~マリちゃんでいいかな?」
「マリちゃんか、うむ!了解した!」
カズキも負けずに会話に入ってきて
「マナミちゃん、よろしくな!あっ、そうそう、アドレス交換しょうか~」
川井さんまた苦笑い。
「今日は、端末デバイス、持ってきてないから、またこんどで・・・えへへ~」
カズキ、川井さんにアタック~すかされた~(笑)

マリスがすかさず訪ねてきた
「マナブとマナミンは、クローン人間か?」
うわ~マリスはそっちか~それはそれで~なんだろ~
「クローンでは、ありません。そして、双子でもありません。たんにソックリさんの赤の他人です。」
川井さんがまた何か言いかけたが、さきに僕が言ったので少し膨れた顔でこっちをにらんでる。そんなの知りませんよ~
「お兄ちゃん~ひどい~」
マリスが川井さんの言葉にすかさず僕に発言してきた。
「マナブ、お兄ちゃんて・・マナミンはおまえの双子の妹か?それなら、スジが通るな~うむ!」
またか、川井さん~こっち見てドヤ顔しない!ハア~
「マリス、さっきの話、聞いてました?双子じゃないって、赤の他人だって~言いましたよね~。スジもなにも通りませんょ。」
「マナブそれは、違うぞ!」
えっ!マリスがいきなりの反論をしてきた、
「マナミンは、赤の他人では、ない。今日から、我らの仲間だ、友達だ!」
あ~、えっと~えっ、マリスの後にカズキも
「マナブ、赤の他人は、ちょっと淋しいぞ~、せめてクラスメートか彼女ぐらいは、言ってやらないとな」
たしかに、赤の他人はすこし・・・彼女・・ってそっちは、カズキの下心がでてますけど~そうですよね~
「川井さん・・・赤の他人と言うのもちょっとあれですが、知り合った以上、今日からクラスメイトです。川井さんと呼ぶのも他人行儀みたいな感じもするので僕もマナミさんと呼んでいいですか?」
川井さんがキョトンとした顔でこっちを見ていた。
「えっ~どうしようかな~?出来れば、マナミって呼んでほしいな~」
微笑みながら僕に言ってきた~イイ感じの話がいきなりガックリ~
「でもこの呼び方は無理そうだし~お兄ちゃんがそう呼んでくれるなら~それでお願いします。(笑)」
なんだか~まあ~いいですか~(泣)
「川井・・・、えっと~マナミさん、わかりました。」


その頃、生徒会長室では、

「マナブくんにマナミちゃん、ファーストコンタクトは、成功したみたいだね~。これからが楽しみだ。」
二人のいる教室の監視カメラから、生徒会長は、モニターに映る教室内の光景を黒い笑みで見つめていた。





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