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4章 騎士学校2
24.久しぶりに街へ行きます
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先日の乱闘騒ぎから1週間、首謀者は停学処分になっている。
さいわい、重傷を負ったものはほとんどおらず、乱闘の規模にしては被害者が少なかったという評価が出た。
それからしばらく、校内は安定していた。
学生統制会に所属している俺らはしばらく街のほうには出ていなかった。
そう言うことで、週末にパーティー全員で街に出る約束をした。
「たのしみにしてるよ!シュウ君!」
「おう!みんな遅れんなよ!」
「「「「了解」」」」
ということで、学統会の補助金とギルド内パーティー戦の賞金がそこそこたまっているので、新しい装備でもそろえようと思う。
====
週末
俺は待ち合わせ時間の半刻前に正門前に立っている。
前回は一刻前にはいたため、これは進歩だと思う。
みんなは、同じ女子寮ということで一緒に来た。
あまり見ない私服の姿はとてもいいものだった。
眼福眼福
「おまたせ!」
そう元気に手を振りながら歩いてくる。
「じゃあいくか!」
俺らは街に向かう。
====
久しぶりに見た往来の激しい大通り。
「相変わらずすごいねぇ」
エミリーは周りを見回しながら言う。
「久しぶりだよこの感じ!」
ユリアも若干興奮気味。
「人が多い…」
と人ごみに酔いかけているメル。
「人が多いのは苦手だ…」
と、メルに寄り添いながら周りをうかがうノーラ。
「そういえば何をするの?」
ユリアは聞いてくる。
「一応、学統会の賃金たまってきたから新しい装備をそろえて、あとはそこら辺をぶらぶらしようかなと」
「いいね!」
ユリアは喜ぶ。
というわけで、ノーラたちに気を使いながら店まで行く。
今回はオーダーメイドがいいかなと思う。
店に入ると、ほかの学生たちがちらちら見える。
気にせずに、メル、ノーラを休ませてから、店員のもとに向かう。
「ごめんください!」
ドワーフが中から出てきた。
「学生かね、用件は何かね」
「えっと、オーダーメイドで装備をそろえたいのですが!」
「いくらなら出せる?」
そう聞いてきたので、お金が入った袋を出す。
「学生なのにたいしたもんだね」
そういいながらドワーフはお金をいったんしまう俺たちの顔をまじまじと見つめた。
「なんですか?」
「若いのにいい目をしてると思ってな、この国の英雄もそんな目をしとったわ」
「英雄ですか…」
俺は聞いたことがあった。
昔、この街に魔物の群れが押し寄せた。
その夜のことを皆は紅の月夜と呼ぶ。
その魔物の数は軽く10万を超え、街の半分は荒廃した地になった。
それを救ったのは、英雄率いる「光の騎士団」だ。
特に活躍したのが今の話に出た英雄だ。
「彼はとてもいい目をしていた。彼の顔が懐かしいよ」
「なるほど、でオーダーメイドの件なのですが」
「おおと、すまんすまん…で、得物はなんだ?」
「ロングソードです。 戦闘は、魔剣士スタイルといったらいいのでしょうか」
「なるほどなぁ、剣術と魔法を両方使うとは、なかなかの手練れだな、じゃあ作るとしたら、杖としても使える魔剣といったあたりか」
「できますか?」
「職人をなめるんじゃないよ!」
「すみません」
「で、防具はどうするかね」
「できるだけ軽装でお願いします!」
「わかったよ、じゃあ連れの嬢ちゃんたちの話も聞こう」
ということで、一人一人のオーダーが完了したので、街に繰り出す。
完成は一週間後とのこと。
というわけで、久々の街では、食事や劇をみたりと堪能しました。
来週また装備を取りに来るとする。
さいわい、重傷を負ったものはほとんどおらず、乱闘の規模にしては被害者が少なかったという評価が出た。
それからしばらく、校内は安定していた。
学生統制会に所属している俺らはしばらく街のほうには出ていなかった。
そう言うことで、週末にパーティー全員で街に出る約束をした。
「たのしみにしてるよ!シュウ君!」
「おう!みんな遅れんなよ!」
「「「「了解」」」」
ということで、学統会の補助金とギルド内パーティー戦の賞金がそこそこたまっているので、新しい装備でもそろえようと思う。
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週末
俺は待ち合わせ時間の半刻前に正門前に立っている。
前回は一刻前にはいたため、これは進歩だと思う。
みんなは、同じ女子寮ということで一緒に来た。
あまり見ない私服の姿はとてもいいものだった。
眼福眼福
「おまたせ!」
そう元気に手を振りながら歩いてくる。
「じゃあいくか!」
俺らは街に向かう。
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久しぶりに見た往来の激しい大通り。
「相変わらずすごいねぇ」
エミリーは周りを見回しながら言う。
「久しぶりだよこの感じ!」
ユリアも若干興奮気味。
「人が多い…」
と人ごみに酔いかけているメル。
「人が多いのは苦手だ…」
と、メルに寄り添いながら周りをうかがうノーラ。
「そういえば何をするの?」
ユリアは聞いてくる。
「一応、学統会の賃金たまってきたから新しい装備をそろえて、あとはそこら辺をぶらぶらしようかなと」
「いいね!」
ユリアは喜ぶ。
というわけで、ノーラたちに気を使いながら店まで行く。
今回はオーダーメイドがいいかなと思う。
店に入ると、ほかの学生たちがちらちら見える。
気にせずに、メル、ノーラを休ませてから、店員のもとに向かう。
「ごめんください!」
ドワーフが中から出てきた。
「学生かね、用件は何かね」
「えっと、オーダーメイドで装備をそろえたいのですが!」
「いくらなら出せる?」
そう聞いてきたので、お金が入った袋を出す。
「学生なのにたいしたもんだね」
そういいながらドワーフはお金をいったんしまう俺たちの顔をまじまじと見つめた。
「なんですか?」
「若いのにいい目をしてると思ってな、この国の英雄もそんな目をしとったわ」
「英雄ですか…」
俺は聞いたことがあった。
昔、この街に魔物の群れが押し寄せた。
その夜のことを皆は紅の月夜と呼ぶ。
その魔物の数は軽く10万を超え、街の半分は荒廃した地になった。
それを救ったのは、英雄率いる「光の騎士団」だ。
特に活躍したのが今の話に出た英雄だ。
「彼はとてもいい目をしていた。彼の顔が懐かしいよ」
「なるほど、でオーダーメイドの件なのですが」
「おおと、すまんすまん…で、得物はなんだ?」
「ロングソードです。 戦闘は、魔剣士スタイルといったらいいのでしょうか」
「なるほどなぁ、剣術と魔法を両方使うとは、なかなかの手練れだな、じゃあ作るとしたら、杖としても使える魔剣といったあたりか」
「できますか?」
「職人をなめるんじゃないよ!」
「すみません」
「で、防具はどうするかね」
「できるだけ軽装でお願いします!」
「わかったよ、じゃあ連れの嬢ちゃんたちの話も聞こう」
ということで、一人一人のオーダーが完了したので、街に繰り出す。
完成は一週間後とのこと。
というわけで、久々の街では、食事や劇をみたりと堪能しました。
来週また装備を取りに来るとする。
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