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クレア、ドラゴンを創る④
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その後、私とウールさんはバケツ2杯分のアリを工房に運び込んだ。工房の奥から彼が台車にのせて引っ張り出してきたのは、自動すり鉢のようなものだった。大きさは消防車くらいだった。
どうやって作るんだろう、こういうの。やっぱり設計図ちゃっちゃと作って、あとは魔法なのかな。
「この中にイトラギを入れてください。ボタンは私が押しますので」
そう言われて、階段みたいな踏み台に乗って、人が1人ぐらい入りそうな鍋みたいな器に、ドサドサと光るアリを入れていく。
入れ終わったと同時に両腕で丸の形を作ってゴーサインを出せば、ウールさんが機械についている赤いボタンを押した。
すると、機械の上部から、お椀状の透明な蓋とすり鉢の棒がくっついたものが出てきて、鍋みたいな器とカチッとくっつくと、そのままウィーンと大きな音を立ててすり潰し始めた。アリの体が弾けた瞬間に白い液体が飛び散る。見た目は黒いのに、中身は白いんだな……ほんとにどうなってんだろ。気になって仕方ないわ。
そう考えているうちにすり潰す行程が終わったようで、鍋の中はすでに白い水のような液体と黒い殻のようなものが混ざっていた。
ウールさんは、これまた大きいザルのようなものを取り出して、1人は人が入るぐらいのバケツを用意してその上にザルを載せた。そして、すり潰した機械に付いている謎のレバーを下げて、鍋が勝手に持ち上がってザルに中身を入れた。そうしてアリの殻だけになったザルの中身を、ウールさんはどこかに持っていった。
「さっきの、どこに持っていったんですか?」
「ああ、馬たちの餌ですよ。栄養価が高くて、馬たちも好んで食べるんです」
ケールとかが好んでバリバリ食べるのかな……味はするんだろうか。
すると、ウールさんは白い液体が入ったバケツを持って外に出ていった。少し経って戻ってきたウールさんの手元には、2つのバケツがあった。
「1つに入りきると思ったんですけどね……ああ、そう、先程の液体に水を混ぜてきました。これで、もし口の中に入ってしまったとしても、大丈夫です」
彼は目尻を下げて私にそう言った。やっぱりこの人、どこか私に過保護だな。
「じゃあ、塗る工程に入っていいんですね!」
興奮してきた。前までは色すら塗っていなかったけれど、色を塗る工程すら楽しいものに思えてきた。1から自分で創るのは大変だけど楽しい。それは変わらないから。
「ええ。何かあったら私を呼んでください」
そう言えばウールさんは工房の隅っこに立った。にこにこ笑顔で立っているその姿は、まさに子供を見守っている親だ。
私は踏み台に乗って、巨大なドラゴンの像を白い液体で塗りまくった。水と混ぜてるから、すぐ垂れてしまうのかと思いきや、それはドロッとしていた。
どういう訳か分からないけど、像にすぐくっついて乾いた。脚も、翼の先もくまなく塗って、あと残り牙と瞳だけ、というところまで来て、ウールさんが大声で言った。
「そこまででいいですよ。あとは魔法で済ませればいいですから」
「魔法って、私でも唱えることができるんですか……?」
私は疑問の声を上げる。
「ええ、もちろん。想いのままに叫べばいいだけです。ですが、それだけでは足りません。その子を本当に創りたいと思う気持ち、本当に動かしたいと思う気持ち、そういう気持ちを込めて魔法を叫ぶんです」
このドラゴンが動いている姿……生き生きと大空を飛ぶ姿。口から火を噴く姿。満足げにご飯を食べる姿。想像できる限りで、目の前のドラゴンの動いている姿を思い描いてみる。
でも、それは私が想像している姿であって、彼ら本来の姿ではない。もちろん私の言うことも聞いてほしいけど、私たち人のように、自分の意思を持って動いてほしい。
「そして名前を付けて、魔法を唱えた後に呼んであげてください。そうすれば、貴女の言うことを聞く機械人形になります」
ウールさんが離れたところで、私は自分で創ったドラゴンの像に正面から向き合った。
私の命令を聞いて。でも自分の意思で動いてほしい。
ちゃんと自分の意思を持って。
そして私は大声で叫んだ。
「意思を持って動け、アネモス!」
すると、ドラゴンの像の内側から白い光が漏れ出した。あまりの眩しさに目を閉じて目を腕で覆った。
『主、目を開けてくれ』
と、聞き慣れない声が聞こえてきて、腕をどかすと同時に目を開ける。そこには水色の瞳をこちらに向けて、私の顔を覗き込んでいるドラゴンがいた。
「え、アネモス?」
さっきの飛ぶような体勢を取っていたドラゴンの像はどこへやら、目の前にはふさふさの白い毛を身にまとった、頭に思い浮かべたままのドラゴンがいた。
『そうだ』
私の問いに答え、当然だとでも言うかのようにそのドラゴン──アネモスは胸を張り、翼を畳んだ。驚きのあまり、声も出ない。
だってアネモスは先程から当たり前のように、
喋っているのだから。
トートおじさんやウールさんが創った機械人形は喋らない。もちろん、自然界にいる動物たちも喋らない。鳴き声だけで、人のように自ら喋ったりはしないものだ。
『主、どうした?』
なのに目の前のアネモスは喋っている。その現実は中々受け止められなかった。
と、耳をつんざくウールさんの大声で私は我に返った。
「素晴らしい!まさに貴女のドラゴン!想像上でありながら、やはり独創的な機械人形……。貴女の言葉に従い、自らの意思で言葉を発する、革命的な機械人形のドラゴンの誕生です!これは大ニュースですよ……」
そう言うと、彼は工房の奥へと軽やかな足取りで消えていった。数分すると、トートおじさんを連れて帰ってきた。
おじさんは困惑した表情を見せていたものの、工房のほとんどを占めて居座っているドラゴンを見れば、たちまち目を丸くした。
「本当にクレアが創ったのか?」
「ええ、鮮やかな手つきでしたよ。本当に飛んでいるかのような翼の造形、こちらを睨みつつ主に忠誠を誓っている丸みを帯びた瞳、命令されれば何でも噛み砕いて切り裂いてしまうかのような鋭い牙……すべてが美しい!まさに、これこそが、彼女の能力でしょう」
「能力? そんなもの私にあるんですか?」
私が首をかしげて聞けば、彼は食い付くように言ってくる。
「もちろん。それに貴女の能力は生まれつきのものです、間違いない。私がこの目で見たんですから。ええ、誰かに疑われれば、私が証言者となりましょう。貴女の能力は、自分の意思を持つ、心のある機械人形を創り出すものです。これは天才とも言える、とてつもない能力ですよ……!」
驚いて固まっていたトートおじさんが、私の肩を掴んで言う。
「これは驚異的な能力だぞ、クレア。こんな能力を持った子が、存在したとはな……」
少し考え込むように腕を組んだトートおじさん。
しばらくして、私に向かって放った一言は衝撃的だった。
「クレア、この機械人形専門店の看板娘にならないか?」
「えぇっ! 私なんて、まだ1日もこの店にいないんですよ? いいんですか?」
「もちろんさ、その能力であらゆる機械人形を創れるだろう。俺の無理な部分もカバーできるだろうし、少し難しかったらさっきみたいにウールが手伝ってやるから」
そんなにこの能力すごいのかな?
トートおじさんたちの能力の方がすごいと思うけど……。
「居たら機械人形、創れるんですよね?」
「ああ、その腕を見込んで頼みたいこともあるしな」
なぜか誇らしげにトートおじさんは言う。
「じゃあ、お願いします! ここに居させてください!」
私は深々と礼をする。
私のやってきた物作りが、やっと認められたような感じがした。
「さぁ、そうと決まったら夕飯だな。ほら、家に戻るぞ」
顔を上げれば、笑顔のトートおじさんがいた。
スタスタと家への扉を開き、去っていく。
「行きましょう、クレアお嬢様」
ウールさんが手を差し伸べたところで、私は視線を泳がせる。だってアネモスは命令を待ってるんだもの。そう、私たちが喋っていた最中もずっと。
「アネモス」
『なんだ、主』
水色の柔らかく、それでも鋭い目が私を射抜く。
「私が命令を出すまで、眠れ」
凛とした声で発すれば、アネモスは深く礼をする。
『了解』
低く、その場に響くような声で、アネモスは私の命令に従った。そして体を守るように翼を畳んで目を閉じた。
そんなアネモスの体を撫でる。ふさふさな自然界の動物とは違って、つるつるだ。これが機械人形か。これが、ある意味で命のない彼らなのか。
アネモスから鼓動は感じられない。しかし、確かにそこにある命を私は感じた。意思を持って、生きているという強いものを。
「ウールさん、行こっか」
アネモスの頭を踏み台に乗ってひと撫でしてから、私は歩き出すウールさんに着いていった。
消える照明とは裏腹に、私の心は明るく希望に満ちていた。
どうやって作るんだろう、こういうの。やっぱり設計図ちゃっちゃと作って、あとは魔法なのかな。
「この中にイトラギを入れてください。ボタンは私が押しますので」
そう言われて、階段みたいな踏み台に乗って、人が1人ぐらい入りそうな鍋みたいな器に、ドサドサと光るアリを入れていく。
入れ終わったと同時に両腕で丸の形を作ってゴーサインを出せば、ウールさんが機械についている赤いボタンを押した。
すると、機械の上部から、お椀状の透明な蓋とすり鉢の棒がくっついたものが出てきて、鍋みたいな器とカチッとくっつくと、そのままウィーンと大きな音を立ててすり潰し始めた。アリの体が弾けた瞬間に白い液体が飛び散る。見た目は黒いのに、中身は白いんだな……ほんとにどうなってんだろ。気になって仕方ないわ。
そう考えているうちにすり潰す行程が終わったようで、鍋の中はすでに白い水のような液体と黒い殻のようなものが混ざっていた。
ウールさんは、これまた大きいザルのようなものを取り出して、1人は人が入るぐらいのバケツを用意してその上にザルを載せた。そして、すり潰した機械に付いている謎のレバーを下げて、鍋が勝手に持ち上がってザルに中身を入れた。そうしてアリの殻だけになったザルの中身を、ウールさんはどこかに持っていった。
「さっきの、どこに持っていったんですか?」
「ああ、馬たちの餌ですよ。栄養価が高くて、馬たちも好んで食べるんです」
ケールとかが好んでバリバリ食べるのかな……味はするんだろうか。
すると、ウールさんは白い液体が入ったバケツを持って外に出ていった。少し経って戻ってきたウールさんの手元には、2つのバケツがあった。
「1つに入りきると思ったんですけどね……ああ、そう、先程の液体に水を混ぜてきました。これで、もし口の中に入ってしまったとしても、大丈夫です」
彼は目尻を下げて私にそう言った。やっぱりこの人、どこか私に過保護だな。
「じゃあ、塗る工程に入っていいんですね!」
興奮してきた。前までは色すら塗っていなかったけれど、色を塗る工程すら楽しいものに思えてきた。1から自分で創るのは大変だけど楽しい。それは変わらないから。
「ええ。何かあったら私を呼んでください」
そう言えばウールさんは工房の隅っこに立った。にこにこ笑顔で立っているその姿は、まさに子供を見守っている親だ。
私は踏み台に乗って、巨大なドラゴンの像を白い液体で塗りまくった。水と混ぜてるから、すぐ垂れてしまうのかと思いきや、それはドロッとしていた。
どういう訳か分からないけど、像にすぐくっついて乾いた。脚も、翼の先もくまなく塗って、あと残り牙と瞳だけ、というところまで来て、ウールさんが大声で言った。
「そこまででいいですよ。あとは魔法で済ませればいいですから」
「魔法って、私でも唱えることができるんですか……?」
私は疑問の声を上げる。
「ええ、もちろん。想いのままに叫べばいいだけです。ですが、それだけでは足りません。その子を本当に創りたいと思う気持ち、本当に動かしたいと思う気持ち、そういう気持ちを込めて魔法を叫ぶんです」
このドラゴンが動いている姿……生き生きと大空を飛ぶ姿。口から火を噴く姿。満足げにご飯を食べる姿。想像できる限りで、目の前のドラゴンの動いている姿を思い描いてみる。
でも、それは私が想像している姿であって、彼ら本来の姿ではない。もちろん私の言うことも聞いてほしいけど、私たち人のように、自分の意思を持って動いてほしい。
「そして名前を付けて、魔法を唱えた後に呼んであげてください。そうすれば、貴女の言うことを聞く機械人形になります」
ウールさんが離れたところで、私は自分で創ったドラゴンの像に正面から向き合った。
私の命令を聞いて。でも自分の意思で動いてほしい。
ちゃんと自分の意思を持って。
そして私は大声で叫んだ。
「意思を持って動け、アネモス!」
すると、ドラゴンの像の内側から白い光が漏れ出した。あまりの眩しさに目を閉じて目を腕で覆った。
『主、目を開けてくれ』
と、聞き慣れない声が聞こえてきて、腕をどかすと同時に目を開ける。そこには水色の瞳をこちらに向けて、私の顔を覗き込んでいるドラゴンがいた。
「え、アネモス?」
さっきの飛ぶような体勢を取っていたドラゴンの像はどこへやら、目の前にはふさふさの白い毛を身にまとった、頭に思い浮かべたままのドラゴンがいた。
『そうだ』
私の問いに答え、当然だとでも言うかのようにそのドラゴン──アネモスは胸を張り、翼を畳んだ。驚きのあまり、声も出ない。
だってアネモスは先程から当たり前のように、
喋っているのだから。
トートおじさんやウールさんが創った機械人形は喋らない。もちろん、自然界にいる動物たちも喋らない。鳴き声だけで、人のように自ら喋ったりはしないものだ。
『主、どうした?』
なのに目の前のアネモスは喋っている。その現実は中々受け止められなかった。
と、耳をつんざくウールさんの大声で私は我に返った。
「素晴らしい!まさに貴女のドラゴン!想像上でありながら、やはり独創的な機械人形……。貴女の言葉に従い、自らの意思で言葉を発する、革命的な機械人形のドラゴンの誕生です!これは大ニュースですよ……」
そう言うと、彼は工房の奥へと軽やかな足取りで消えていった。数分すると、トートおじさんを連れて帰ってきた。
おじさんは困惑した表情を見せていたものの、工房のほとんどを占めて居座っているドラゴンを見れば、たちまち目を丸くした。
「本当にクレアが創ったのか?」
「ええ、鮮やかな手つきでしたよ。本当に飛んでいるかのような翼の造形、こちらを睨みつつ主に忠誠を誓っている丸みを帯びた瞳、命令されれば何でも噛み砕いて切り裂いてしまうかのような鋭い牙……すべてが美しい!まさに、これこそが、彼女の能力でしょう」
「能力? そんなもの私にあるんですか?」
私が首をかしげて聞けば、彼は食い付くように言ってくる。
「もちろん。それに貴女の能力は生まれつきのものです、間違いない。私がこの目で見たんですから。ええ、誰かに疑われれば、私が証言者となりましょう。貴女の能力は、自分の意思を持つ、心のある機械人形を創り出すものです。これは天才とも言える、とてつもない能力ですよ……!」
驚いて固まっていたトートおじさんが、私の肩を掴んで言う。
「これは驚異的な能力だぞ、クレア。こんな能力を持った子が、存在したとはな……」
少し考え込むように腕を組んだトートおじさん。
しばらくして、私に向かって放った一言は衝撃的だった。
「クレア、この機械人形専門店の看板娘にならないか?」
「えぇっ! 私なんて、まだ1日もこの店にいないんですよ? いいんですか?」
「もちろんさ、その能力であらゆる機械人形を創れるだろう。俺の無理な部分もカバーできるだろうし、少し難しかったらさっきみたいにウールが手伝ってやるから」
そんなにこの能力すごいのかな?
トートおじさんたちの能力の方がすごいと思うけど……。
「居たら機械人形、創れるんですよね?」
「ああ、その腕を見込んで頼みたいこともあるしな」
なぜか誇らしげにトートおじさんは言う。
「じゃあ、お願いします! ここに居させてください!」
私は深々と礼をする。
私のやってきた物作りが、やっと認められたような感じがした。
「さぁ、そうと決まったら夕飯だな。ほら、家に戻るぞ」
顔を上げれば、笑顔のトートおじさんがいた。
スタスタと家への扉を開き、去っていく。
「行きましょう、クレアお嬢様」
ウールさんが手を差し伸べたところで、私は視線を泳がせる。だってアネモスは命令を待ってるんだもの。そう、私たちが喋っていた最中もずっと。
「アネモス」
『なんだ、主』
水色の柔らかく、それでも鋭い目が私を射抜く。
「私が命令を出すまで、眠れ」
凛とした声で発すれば、アネモスは深く礼をする。
『了解』
低く、その場に響くような声で、アネモスは私の命令に従った。そして体を守るように翼を畳んで目を閉じた。
そんなアネモスの体を撫でる。ふさふさな自然界の動物とは違って、つるつるだ。これが機械人形か。これが、ある意味で命のない彼らなのか。
アネモスから鼓動は感じられない。しかし、確かにそこにある命を私は感じた。意思を持って、生きているという強いものを。
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