7 / 13
第7話 文机
しおりを挟む
中空を見やりながら首をかしげる源五郎の問いかけに、源次郎は、
「私は徳次兄上より、『我らがうちそろって叔父になるのは、この年が明けてからだ』と、承っておりますが」
同じ向きに同じ深さで首をかしげている。
「ああ、俺もそう聞いている」
「徳次兄上のご夫婦も、なかなか子宝に恵まれませぬ故、源太兄上の赤子を、まるで我が子のように心待ちにしておいでで、顔を合わせます度にそのことばかりお話になります」
「うむ、耳に胼胝ができて、穴が塞がるほどにな。……しかし、人の子はというものは、必ず十月十日で生まれるとは限らんとも聞いた。特に初子となれば、母親の体も慣れぬからか、前後一月ほどはずれることがままあるとか」
真面目顔の兄に、源次郎があからさまな苦笑いを向けた。
「源五兄上は、妙なことばかり詳しゅうあられますね」
「妙か? 俺がそういったことを学ぼうとするのは、人の命の不思議や天地の営みの秘密を、少しでも知りたいからだ」
源五郎は真面目顔を崩さない。
その真顔を弟に向けたまま、不意に鞭を馬丁に投げ渡した。
着物の襟を正す。背筋を伸ばす。そして矢庭に駆け出した。
瞬きをする暇もない早さだった。あ、と言う間もなく、源五郎の姿は門内へ消えていた。
しかし流石に武田二十四将に数えられる真田源太郎左衛門尉信綱の屋敷である。何者かが門内に駆け込むのに気付いた小者達が、すぐさま番小屋から飛び出した。
「曲者っ?」
彼らが突棒を構える素早さを上回る速さで、源五郎は表向きと奥庭とを仕切る内塀に飛びついて、なんとこれを易々と乗り越えてしまった。
中庭を大股で飛び抜け、母屋の広縁にたどり着く。
戸は開け放たれていた。源五郎はさも当たり前の顔をして縁先に腰掛けた。
直後、後を追ってきた小者頭の権助という中年男が、侵入者の顔を視認するや、
「源五郎の若、さ、ま――」
その若様の足下にへたり込んだ。後の言葉を繋げることが出来ぬほど、気も力も消耗している。
ゆっくりと、これは内塀のくぐり門から正しく入ってきた源次郎が、庭先に片膝を突いて深く頭を垂れた。こちらに付いてきた困惑顔の若い小者が二人ばかり、脇に控えて同じように礼をする。
母屋の中から笑声が割れ響いた。
その笑い声と共に室内から冷たい微風が流れ出たのは不可解だったが、すぐに訳が知れた。
南に面した明かり取りの窓が、冬も最中であるのに、清々と開け放たれている。
冬の陽が落ちるのは早いが、それでもまだ灯を入れるには早い時間だ。
書院の奥で文机の前に座る真田源太郎信綱は、少しでも手元を明るくしたかったのだろう。冷気が入るのも構わず、窓を大きく開けたのは、そのために他ならない。
その源太郎は、縁先に背を向けて文机に向かったまま、振り返ることがなかった。だが広い肩が上下に揺れている。
次兄の徳次郎昌輝は眉間に縦皺を寄せて厳しい目つきを作り、縁先の源五郎を睨み付けてはいるが、頬の肉が楽しげにヒクつくのを抑え込もうとはしていない。
「おのれは猿か」
「おほめを頂いて恐悦にござる」
源五郎は二人の兄のそれぞれに、深く頭を下げた。
「ともかくも、良く来てくれた。まずは近う」
言いつつも、源太郎はまだ振り向こうとしない。ただ左手が挙げられて、二人の年若い弟たちを手招く。同じ手を逆に振って、中庭に駆け込んできた小者達に下がる様命じた。
猿の素早さの闖入者を捉えきれなかったとはいうものの、それでもよく追いついたこの小者頭は、全く優秀な人材であろう。二人の若様と若い家宰代わりと家長代わりのそれぞれに頭を下げて、今度は配下の者どもを追い立てる様にして内塀の外へ去った。
左手が下げられて後も、源太郎の右の手元は、忙しなく、小刻みに動いている。
なめらかな石が水を得てこすり合う音がする。
墨が磨られていた。
煤と樟脳と膠の混じった匂いが、濃厚に立っている。
板張りの床に座った源五郎と源次郎の間に、小さな手焙りの火桶が一つ出された。そのほかには火の気がない。
戸も窓も開け放った書院であるのに、源太郎も徳次郎も、寒さなどを気にしている暇がないらしい。
源太郎は倦むことなく墨を磨っている。
大ぶりな硯の中の墨液は、書くのに適した濃さを遙かに通り越して、沼地の泥水さながらのドロドロとした粘り気を帯びていた。
もし源太郎が、二人の弟を呼び出すために用いた例の二文字の文を、この墨を磨り始めたばかりのころの薄墨で、手ずから書いたのだとしたなら、源太郎はそれから半日を、ひたすらに墨を磨って過ごしていることになる。
そしてどうやらその単調な墨磨り作業のおかげで、波立つ心を抑えているらしい源太郎の脇で、何もすることがない徳次郎は、そわそわと尻の落ち着かない風情である。
遠慮無く手焙りに手をかざした源五郎は、平静を保っているふりをしている長兄の背中ではなく、心の波立ちに翻弄されている次兄に向かって、
「まだお生まれにはなっていないので?」
一瞬、目を見開いた徳次郎だったが、すぐに感心と呆れを混ぜた声音で問いかけた。
「よく、義姉上が産気づいたと解ったな」
源五郎はさも当たり前である、といった顔つきで、
「源太兄上があのような慌ただしい文をお出しになるからには、相応の一大事が起きているに違いなかろうことを察せられぬほど頭が鈍っておるようでは、とてもお屋形様の御側に仕えてはおられません。しかしながら、兄上よりの文の――中身は置くとして――お筆の運びに乱れはみられませんでしたゆえ、大事は大事でも悪しき大事ではなかろう、と」
この言葉の尻を受けて、
「例えば、砥石の父上のご病状が悪しくなった、などということではないと」
と、源次郎が継ぐ。それをさらに源五郎が引き継いで、
「ご門の前に立ち、望気いたしましたら、お屋敷の中から目出度げでありつつ心細げな気配を覚えました。そこで、これは我らがとうとう叔父となったのだと合点がいきましたゆえ、急ぎ参じたのですが……」
ちらと源次郎を見る。頷くともなく頷いた源次郎が、
「しかしながら、こちらへ向かう道すがら、この家の者どもの様子を眺めましたところ、どうもまだであるらしいと」
「斯様に存じました次第にございます」
最後の一言は二つの口から同時に出た。
双子はピタリとそろえて頭を下げる。
「源五は全く性急であるし、源次は幾分気長であるな」
呆れたような、感心したような口ぶりで言う徳次郎に、源太郎は、
「徳よ、わしが言ったとおりであろう? こやつらにものを伝えるのに、くどくどと文字を連ねる必要はないわえ。こやつらは察しが良すぎるでな」
うれしげに言って、ようやくに手を止めた。
「私は徳次兄上より、『我らがうちそろって叔父になるのは、この年が明けてからだ』と、承っておりますが」
同じ向きに同じ深さで首をかしげている。
「ああ、俺もそう聞いている」
「徳次兄上のご夫婦も、なかなか子宝に恵まれませぬ故、源太兄上の赤子を、まるで我が子のように心待ちにしておいでで、顔を合わせます度にそのことばかりお話になります」
「うむ、耳に胼胝ができて、穴が塞がるほどにな。……しかし、人の子はというものは、必ず十月十日で生まれるとは限らんとも聞いた。特に初子となれば、母親の体も慣れぬからか、前後一月ほどはずれることがままあるとか」
真面目顔の兄に、源次郎があからさまな苦笑いを向けた。
「源五兄上は、妙なことばかり詳しゅうあられますね」
「妙か? 俺がそういったことを学ぼうとするのは、人の命の不思議や天地の営みの秘密を、少しでも知りたいからだ」
源五郎は真面目顔を崩さない。
その真顔を弟に向けたまま、不意に鞭を馬丁に投げ渡した。
着物の襟を正す。背筋を伸ばす。そして矢庭に駆け出した。
瞬きをする暇もない早さだった。あ、と言う間もなく、源五郎の姿は門内へ消えていた。
しかし流石に武田二十四将に数えられる真田源太郎左衛門尉信綱の屋敷である。何者かが門内に駆け込むのに気付いた小者達が、すぐさま番小屋から飛び出した。
「曲者っ?」
彼らが突棒を構える素早さを上回る速さで、源五郎は表向きと奥庭とを仕切る内塀に飛びついて、なんとこれを易々と乗り越えてしまった。
中庭を大股で飛び抜け、母屋の広縁にたどり着く。
戸は開け放たれていた。源五郎はさも当たり前の顔をして縁先に腰掛けた。
直後、後を追ってきた小者頭の権助という中年男が、侵入者の顔を視認するや、
「源五郎の若、さ、ま――」
その若様の足下にへたり込んだ。後の言葉を繋げることが出来ぬほど、気も力も消耗している。
ゆっくりと、これは内塀のくぐり門から正しく入ってきた源次郎が、庭先に片膝を突いて深く頭を垂れた。こちらに付いてきた困惑顔の若い小者が二人ばかり、脇に控えて同じように礼をする。
母屋の中から笑声が割れ響いた。
その笑い声と共に室内から冷たい微風が流れ出たのは不可解だったが、すぐに訳が知れた。
南に面した明かり取りの窓が、冬も最中であるのに、清々と開け放たれている。
冬の陽が落ちるのは早いが、それでもまだ灯を入れるには早い時間だ。
書院の奥で文机の前に座る真田源太郎信綱は、少しでも手元を明るくしたかったのだろう。冷気が入るのも構わず、窓を大きく開けたのは、そのために他ならない。
その源太郎は、縁先に背を向けて文机に向かったまま、振り返ることがなかった。だが広い肩が上下に揺れている。
次兄の徳次郎昌輝は眉間に縦皺を寄せて厳しい目つきを作り、縁先の源五郎を睨み付けてはいるが、頬の肉が楽しげにヒクつくのを抑え込もうとはしていない。
「おのれは猿か」
「おほめを頂いて恐悦にござる」
源五郎は二人の兄のそれぞれに、深く頭を下げた。
「ともかくも、良く来てくれた。まずは近う」
言いつつも、源太郎はまだ振り向こうとしない。ただ左手が挙げられて、二人の年若い弟たちを手招く。同じ手を逆に振って、中庭に駆け込んできた小者達に下がる様命じた。
猿の素早さの闖入者を捉えきれなかったとはいうものの、それでもよく追いついたこの小者頭は、全く優秀な人材であろう。二人の若様と若い家宰代わりと家長代わりのそれぞれに頭を下げて、今度は配下の者どもを追い立てる様にして内塀の外へ去った。
左手が下げられて後も、源太郎の右の手元は、忙しなく、小刻みに動いている。
なめらかな石が水を得てこすり合う音がする。
墨が磨られていた。
煤と樟脳と膠の混じった匂いが、濃厚に立っている。
板張りの床に座った源五郎と源次郎の間に、小さな手焙りの火桶が一つ出された。そのほかには火の気がない。
戸も窓も開け放った書院であるのに、源太郎も徳次郎も、寒さなどを気にしている暇がないらしい。
源太郎は倦むことなく墨を磨っている。
大ぶりな硯の中の墨液は、書くのに適した濃さを遙かに通り越して、沼地の泥水さながらのドロドロとした粘り気を帯びていた。
もし源太郎が、二人の弟を呼び出すために用いた例の二文字の文を、この墨を磨り始めたばかりのころの薄墨で、手ずから書いたのだとしたなら、源太郎はそれから半日を、ひたすらに墨を磨って過ごしていることになる。
そしてどうやらその単調な墨磨り作業のおかげで、波立つ心を抑えているらしい源太郎の脇で、何もすることがない徳次郎は、そわそわと尻の落ち着かない風情である。
遠慮無く手焙りに手をかざした源五郎は、平静を保っているふりをしている長兄の背中ではなく、心の波立ちに翻弄されている次兄に向かって、
「まだお生まれにはなっていないので?」
一瞬、目を見開いた徳次郎だったが、すぐに感心と呆れを混ぜた声音で問いかけた。
「よく、義姉上が産気づいたと解ったな」
源五郎はさも当たり前である、といった顔つきで、
「源太兄上があのような慌ただしい文をお出しになるからには、相応の一大事が起きているに違いなかろうことを察せられぬほど頭が鈍っておるようでは、とてもお屋形様の御側に仕えてはおられません。しかしながら、兄上よりの文の――中身は置くとして――お筆の運びに乱れはみられませんでしたゆえ、大事は大事でも悪しき大事ではなかろう、と」
この言葉の尻を受けて、
「例えば、砥石の父上のご病状が悪しくなった、などということではないと」
と、源次郎が継ぐ。それをさらに源五郎が引き継いで、
「ご門の前に立ち、望気いたしましたら、お屋敷の中から目出度げでありつつ心細げな気配を覚えました。そこで、これは我らがとうとう叔父となったのだと合点がいきましたゆえ、急ぎ参じたのですが……」
ちらと源次郎を見る。頷くともなく頷いた源次郎が、
「しかしながら、こちらへ向かう道すがら、この家の者どもの様子を眺めましたところ、どうもまだであるらしいと」
「斯様に存じました次第にございます」
最後の一言は二つの口から同時に出た。
双子はピタリとそろえて頭を下げる。
「源五は全く性急であるし、源次は幾分気長であるな」
呆れたような、感心したような口ぶりで言う徳次郎に、源太郎は、
「徳よ、わしが言ったとおりであろう? こやつらにものを伝えるのに、くどくどと文字を連ねる必要はないわえ。こやつらは察しが良すぎるでな」
うれしげに言って、ようやくに手を止めた。
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
【眞田井戸で遭いましょう】セルフノベライズ ―眞田井戸移動機篇―
神光寺かをり
歴史・時代
自分で書いた四コマ漫画を自分でノベライズする、そんな無茶な企画の作品です。
多分コメディなので、出来れば、読んで、笑ってやって下さい。
内容は、ざっくり言うと、
・兄上は今日も胃が痛い
・出浦殿、巻き添えを喰らう
・甘党パッパ
・美魔女マッマ
という感じです。
この物語は当然フィクションです。
この作品は個人サイト「お姫様倶楽部Petit」及びpixivでも公開しています。
また、元ネタの漫画は以下で公開中です。
https://www.alphapolis.co.jp/manga/281055331/473033525

あらざらむ
松澤 康廣
歴史・時代
戦国時代、相模の幸田川流域に土着した一人の農民の視点から、世に知られた歴史的出来事を描いていきます。歴史を支えた無名の民こそが歴史の主役との思いで7年の歳月をかけて書きました。史実の誤謬には特に気を付けて書きました。その大変さは尋常ではないですね。時代作家を尊敬します。
毛利隆元 ~総領の甚六~
秋山風介
歴史・時代
えー、名将・毛利元就の目下の悩みは、イマイチしまりのない長男・隆元クンでございました──。
父や弟へのコンプレックスにまみれた男が、いかにして自分の才覚を知り、毛利家の命運をかけた『厳島の戦い』を主導するに至ったのかを描く意欲作。
史実を捨てたり拾ったりしながら、なるべくポップに書いておりますので、歴史苦手だなーって方も読んでいただけると嬉しいです。
WEAK SELF.
若松だんご
歴史・時代
かつて、一人の年若い皇子がいた。
時の帝の第三子。
容姿に優れ、文武に秀でた才ある人物。
自由闊達で、何事にも縛られない性格。
誰からも慕われ、将来を嘱望されていた。
皇子の母方の祖父は天智天皇。皇子の父は天武天皇。
皇子の名を、「大津」という。
かつて祖父が造った都、淡海大津宮。祖父は孫皇子の資質に期待し、宮号を名として授けた。
壬申の乱後、帝位に就いた父親からは、その能力故に政の扶けとなることを命じられた。
父の皇后で、実の叔母からは、その人望を異母兄の皇位継承を阻む障害として疎んじられた。
皇子は願う。自分と周りの者の平穏を。
争いたくない。普通に暮らしたいだけなんだ。幸せになりたいだけなんだ。
幼い頃に母を亡くし、父と疎遠なまま育った皇子。長じてからは、姉とも引き離され、冷たい父の元で暮らした。
愛してほしかった。愛されたかった。愛したかった。
愛を求めて、周囲から期待される「皇子」を演じた青年。
だが、彼に流れる血は、彼を望まぬ未来へと押しやっていく。
ーー父についていくとはどういうことか、覚えておけ。
壬申の乱で散った叔父、大友皇子の残した言葉。その言葉が二十歳になった大津に重く、深く突き刺さる。
遠い昔、強く弱く生きた一人の青年の物語。
―――――――
weak self=弱い自分。
幕末レクイエム―士魂の城よ、散らざる花よ―
馳月基矢
歴史・時代
徳川幕府をやり込めた勢いに乗じ、北進する新政府軍。
新撰組は会津藩と共に、牙を剥く新政府軍を迎え撃つ。
武士の時代、刀の時代は終わりを告げる。
ならば、刀を執る己はどこで滅ぶべきか。
否、ここで滅ぶわけにはいかない。
士魂は花と咲き、決して散らない。
冷徹な戦略眼で時流を見定める新撰組局長、土方歳三。
あやかし狩りの力を持ち、無敵の剣を謳われる斎藤一。
schedule
公開:2019.4.1
連載:2019.4.19-5.1 ( 6:30 & 18:30 )
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
織田信長 -尾州払暁-
藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。
守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。
織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。
そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。
毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。
スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。
(2022.04.04)
※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。
※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる