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作戦篇 第二
作戦篇その1・戦争にはメチャクチャお金が掛かるっす。
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これ、オレの考えなンすけどね。
戦争やるとなると、色々モロモロ用意しないといけなくなるじゃないっすか。
モリモリに盛って、馳車は千台ぐらい必要かなぁ。
革車も千台ぐらい欲しいし、ビシっとキめた兵隊は十万人ぐらいは集めとかないと安心できませんよね。
んで、その十万人の兵隊にはしっかり糧を用意しないと行けないんですけど、それくらいになると準備するだけでも大変。
その上、そいつを千里の彼方までケータリングしないといけなくなっちゃうんで、ぶっちゃけ相当な費用を捻出しないといけなくなくないですか?
国の中の準備だけじゃ足らないですよ。
どんちゃん騒ぎのビッグな花火を打ち上げちゃうンだから、ご近所の諸国への根回しも念入りにして置く方が良いんじゃないかなーって、思いません?
あと、出発したら出発したで、その先々で必要になる機材に資材、予備の車や甲が居る訳で、それが後から後からガンガン追加発注されちゃう、なんてこともありえますよね。
そういうの全部揃えると、戦争やるときにはお金ってものを、まあざっと一日一千金ぐらいはジャブジャブ使っちゃうかなーって。ええ、ざっくり計算して、ですけども。
それくらい用意して、やっと十万人動員イベントが成り立つ感じ、みたいな。
んで一日千金かかる戦争の期間が、だらだら長くなっちゃうのは考え物ですよね。
日程が一日延びれば千金、二日延びれば二千金、延びれば延びるだけ費用が掛かっちゃうんですから。
それに、将軍さんが俯瞰で見てるとイイカンジに勝てそうなフンイキだったとしても、ですよ。実際最前線で動いてる兵隊さんはずっと同じような重労働を反復作業してる訳で、仰視で見たときには成果がまるで感じられないなんてコトになっちゃってるかも知れない。
そうなったら兵隊さんたちはダルンダルンにだらけちゃって、士気なんかはゴリゴリ下がっちゃう。
そんなかったるいときに、将軍さんとかから、
「向こうの城に攻め込んじゃって」
ってしれっと言われても、そりゃ無理だと思いません?
だって、だるいもの。動きたくないもの。イヤだもの。
あと、長いこと遠征すると、どうしたって外泊外食が続いちゃうことになりますよね。
お外のご飯は高く付くきますよ。そうすると、お家の方はお櫃もお財布もスッカラカンのカラッポになっちゃう。
そんな、食べ物も食べ物を買うお金も無いヘロヘロのボンビー状態の時に、他の国から、
「お、アイツんとこ、今くたびれてるじゃん? ちょっと突いたら簡単にやっつけられるんじゃね?」
って、カジュアルに攻め込まれたら……どうなるか判りますヨネー?
たとえ地元に超絶天才が残って守ってたとしても、先立つものがないとなったら、イイカンジの対策が打てる訳がないじゃないっすか。
故に兵は拙速なるを聞くも、未だ巧の久しきを睹ざるなり。
あっ俺、今、イイ感じのこと言っちゃった?
戦争の話で、
「まだちょっと現場慣れしてない面子だったけど、準備段階で勝てるって解ってたからチャチャっと素早く取っかかれたし、スピード解決したよ」
ってのはよく聞きますよ。
でも、
「事前準備してなかったせいで現地に入ってから熟練のプロが手間と時間を際限なくつぎ込むことになったけど、なんか上手くいった」
っていう現場なんて、オレ、見たことがないですから。
オレ、子供ンときから、近所のじいさまばあさまから遠くの偉い先生の話まで聞いて廻ったり、あと、昔の人が残した古文書とか片っ端から探して見たりして、戦争ってものについてスンゲェ研究してるんですけど、オレが知る限りでは、戦争を無駄に引っ張って良いことあったっておハナシは、ホントにないンですよ。
ともかく、
「戦争ってものは、面倒くさくて、お金がかかって、人はバンバン死ぬし、ヘタこくと国が丸ごと滅びる」
っていうマズイ部分があるってコトをよく理解してる人じゃないと、
「戦争ってものは、凄く上手くいくと相手の国の利権がまるっと手に入る」
ってことのほんとの意味も、判ンないんじゃないっすかね。
そーゆー「戦争のやり方がよくわかってる指導者」って人は、戦争のために一回兵隊募集をしあとで、
「兵隊が不足してます。第二次追加募集受付開始!」
なんてことをするようなヘマはしないし、資材や食料にしたって、
「ゴメンナサイ、ゼンゼン足りません。仕送りプリーズ」
みたいな追加発注を本部に三回もよこすようなポカはしませんって。
ま、最初に持って行く資材とか食料を仕入れるお金は自分のとこで用意するってのは当然だとして、その後の食べるものなんかは、本部に追加発注してわざわざ送ってもらう手間を掛けるくらいなら、現地調達しちゃうのが良いんじゃないですかね。
あ、略奪とか徴収とかそういう物騒なコトをするんじゃなくて、ちゃんと買うんですよ。出先にちゃんとお金を落として、なおかつ、兵隊が腹ぺこリンコにならないようにするの。
経済を回して行きましょう、ってことで。
戦争やるとなると、色々モロモロ用意しないといけなくなるじゃないっすか。
モリモリに盛って、馳車は千台ぐらい必要かなぁ。
革車も千台ぐらい欲しいし、ビシっとキめた兵隊は十万人ぐらいは集めとかないと安心できませんよね。
んで、その十万人の兵隊にはしっかり糧を用意しないと行けないんですけど、それくらいになると準備するだけでも大変。
その上、そいつを千里の彼方までケータリングしないといけなくなっちゃうんで、ぶっちゃけ相当な費用を捻出しないといけなくなくないですか?
国の中の準備だけじゃ足らないですよ。
どんちゃん騒ぎのビッグな花火を打ち上げちゃうンだから、ご近所の諸国への根回しも念入りにして置く方が良いんじゃないかなーって、思いません?
あと、出発したら出発したで、その先々で必要になる機材に資材、予備の車や甲が居る訳で、それが後から後からガンガン追加発注されちゃう、なんてこともありえますよね。
そういうの全部揃えると、戦争やるときにはお金ってものを、まあざっと一日一千金ぐらいはジャブジャブ使っちゃうかなーって。ええ、ざっくり計算して、ですけども。
それくらい用意して、やっと十万人動員イベントが成り立つ感じ、みたいな。
んで一日千金かかる戦争の期間が、だらだら長くなっちゃうのは考え物ですよね。
日程が一日延びれば千金、二日延びれば二千金、延びれば延びるだけ費用が掛かっちゃうんですから。
それに、将軍さんが俯瞰で見てるとイイカンジに勝てそうなフンイキだったとしても、ですよ。実際最前線で動いてる兵隊さんはずっと同じような重労働を反復作業してる訳で、仰視で見たときには成果がまるで感じられないなんてコトになっちゃってるかも知れない。
そうなったら兵隊さんたちはダルンダルンにだらけちゃって、士気なんかはゴリゴリ下がっちゃう。
そんなかったるいときに、将軍さんとかから、
「向こうの城に攻め込んじゃって」
ってしれっと言われても、そりゃ無理だと思いません?
だって、だるいもの。動きたくないもの。イヤだもの。
あと、長いこと遠征すると、どうしたって外泊外食が続いちゃうことになりますよね。
お外のご飯は高く付くきますよ。そうすると、お家の方はお櫃もお財布もスッカラカンのカラッポになっちゃう。
そんな、食べ物も食べ物を買うお金も無いヘロヘロのボンビー状態の時に、他の国から、
「お、アイツんとこ、今くたびれてるじゃん? ちょっと突いたら簡単にやっつけられるんじゃね?」
って、カジュアルに攻め込まれたら……どうなるか判りますヨネー?
たとえ地元に超絶天才が残って守ってたとしても、先立つものがないとなったら、イイカンジの対策が打てる訳がないじゃないっすか。
故に兵は拙速なるを聞くも、未だ巧の久しきを睹ざるなり。
あっ俺、今、イイ感じのこと言っちゃった?
戦争の話で、
「まだちょっと現場慣れしてない面子だったけど、準備段階で勝てるって解ってたからチャチャっと素早く取っかかれたし、スピード解決したよ」
ってのはよく聞きますよ。
でも、
「事前準備してなかったせいで現地に入ってから熟練のプロが手間と時間を際限なくつぎ込むことになったけど、なんか上手くいった」
っていう現場なんて、オレ、見たことがないですから。
オレ、子供ンときから、近所のじいさまばあさまから遠くの偉い先生の話まで聞いて廻ったり、あと、昔の人が残した古文書とか片っ端から探して見たりして、戦争ってものについてスンゲェ研究してるんですけど、オレが知る限りでは、戦争を無駄に引っ張って良いことあったっておハナシは、ホントにないンですよ。
ともかく、
「戦争ってものは、面倒くさくて、お金がかかって、人はバンバン死ぬし、ヘタこくと国が丸ごと滅びる」
っていうマズイ部分があるってコトをよく理解してる人じゃないと、
「戦争ってものは、凄く上手くいくと相手の国の利権がまるっと手に入る」
ってことのほんとの意味も、判ンないんじゃないっすかね。
そーゆー「戦争のやり方がよくわかってる指導者」って人は、戦争のために一回兵隊募集をしあとで、
「兵隊が不足してます。第二次追加募集受付開始!」
なんてことをするようなヘマはしないし、資材や食料にしたって、
「ゴメンナサイ、ゼンゼン足りません。仕送りプリーズ」
みたいな追加発注を本部に三回もよこすようなポカはしませんって。
ま、最初に持って行く資材とか食料を仕入れるお金は自分のとこで用意するってのは当然だとして、その後の食べるものなんかは、本部に追加発注してわざわざ送ってもらう手間を掛けるくらいなら、現地調達しちゃうのが良いんじゃないですかね。
あ、略奪とか徴収とかそういう物騒なコトをするんじゃなくて、ちゃんと買うんですよ。出先にちゃんとお金を落として、なおかつ、兵隊が腹ぺこリンコにならないようにするの。
経済を回して行きましょう、ってことで。
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