フレキ=ゲー編ガップ民話集

神光寺かをり

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この世で一番最初の娘たちと、その婿たちの話。

この世で最初の娘たちと、それぞれにふさわしい花婿たち。

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 それから彼の兄弟たちに向き直って、大きな声で呼びかけました。

「さあ兄弟たちよ。私からの婚礼の祝いの品を受け取ってくれ。この世が、最も尊き御方の御心とお言葉のままになるように」

 すると紫の服のアシズエルがペネムエルの側へ駆け寄って言いました。

「賢い兄弟よ、お前の祝いの品を受け取ろう」

 アシズエルは土の入った袋を一つ取り、封を切りました。
 中には砕かれた高陵石カオリナイトの粘土が入っていました。
 アシズエルは土を大地に広げると、それをこね上げました。

「良き土よ肉となれ。良き水と良き風と良き炎よ、良き肉を作れ」

 土は美しい人の形になりました。

「これこそが私の肉。命尽きるまで、土に戻るまで、私の器となるもの」

 アシズエルは一つの大きな光へ姿をと変じますと、瞬きするよりも早く人の形の土の中へ飛び込みました。
 土とアシズエルは一人の人となり、末の娘のヌトの花婿になりました。



 次に黄緑の服のムルキブエルがペネムエルの側へ駆け寄って言いました。

「賢い兄弟よ、お前の祝いの品を受け取ろう」

 ムルキブエルは土の入った袋を一つ取り、封を切りました。
 中には粉にいた苦灰石ドロマイトの粘土が入っていました。
 ムルキブエルは土を大地に広げると、それをこね上げました。

「良き土よ肉となれ。良き水と良き風と良き炎よ、良き肉を作れ」

 土はたくましい人の形になりました。

「これこそが私の肉。命尽きるまで、土に戻るまで、私の器となるもの」

 ムルキブエルは一つの大きな光へ姿をと変じますと、瞬きするよりも早く人の形の土の中へ飛び込みました。
 土は人の体となり、ムルキブエルは一人の人となり、六番目の娘のティアマトの花婿となりました。


 次に灰褐色の服のコカバイエルがペネムエルの側へ駆け寄って言いました。

「賢い兄弟よ、お前の祝いの品を受け取ろう」

 コカバイエルは土の入った袋を一つ取り、封を切りました。
 中には柔らかい板のような活白土モンモリロナイトの粘土が入っていました。
 コカバイエルは土を大地に広げると、それをこね上げました。

「良き土よ肉となれ。良き水と良き風と良き炎よ、良き肉を作れ」

 土は凛々りりしい人の形になりました。

「これこそが私の肉。命尽きるまで、土に戻るまで、私の器となるもの」

 コカバイエルは一つの大きな光へ姿をと変じますと、瞬きするよりも早く人の形の土の中へ飛び込みました。
 土は人の体となり、コカバイエルは一人の人となり、五番目の娘のディーヴィの花婿となりました。


 次に黄色い服のエクサエルがペネムエルの側へ駆け寄って言いました。

「賢い兄弟よ、お前の祝いの品を受け取ろう」

 エクサエルは土の入った袋を一つ取り、封を切りました。
 中には細かくくだいた絹雲母セリサイトの粘土が入っていました。
 エクサエルは土を大地に広げると、それをこね上げました。

「良き土よ肉となれ。良き水と良き風と良き炎よ、良き肉を作れ」

 土はうるわしい人の形になりました。

「これこそが私の肉。命尽きるまで、土に戻るまで、私の器となるもの」

 エクサエルは一つの大きな光へ姿をと変じますと、瞬きするよりも早く人の形の土の中へ飛び込みました。
 土は人の体となり、エクサエルは一人の人となり、四番目の娘のポイベの花婿となりました。


 次に褐色の服のニスロクエルがペネムエルの側へ駆け寄って言いました。

「賢い兄弟よ、お前の祝いの品を受け取ろう」

 ニスロクエルは土の入った袋を一つ取り、封を切りました。
 中には四角く切り出した珪藻土ダイアトマイトの粘土が入っていました。
 ニスロクエルは土を大地に広げると、それをこね上げました。

「良き土よ肉となれ。良き水と良き風と良き炎よ、良き肉を作れ」

 土は福々ふくぶくしい人の形になりました。

「これこそが私の肉。命尽きるまで、土に戻るまで、私の器となるもの」

 ニスロクエルは一つの大きな光へ姿をと変じますと、瞬きするよりも早く人の形の土の中へ飛び込みました。
 土は人の体となり、ニスロクエルは一人の人となり、三番目の娘のジョカの花婿になりました。


 次に赤い服のガドレエルがペネムエルの側へ駆け寄って言いました。

「賢い兄弟よ、お前の祝いの品を受け取ろう」

 ガドレエルは土の入った袋を一つ取り、封を切りました。
 中には花を散らしたような輝沸石ヒューランダイトの粘土が入っていました。
 ガドレエルは土を大地に広げると、それをこね上げました。

「良き土よ肉となれ。良き水と良き風と良き炎よ、良き肉を作れ」

 土は勇ましい人の形になりました。

「これこそが私の肉。命尽きるまで、土に戻るまで、私の器となるもの」

 ガドレエルは一つの大きな光へ姿をと変じますと、瞬きするよりも早く人の形の土の中へ飛び込みました。
 土は人の体となり、ガドレエルは一人の人となり、二番目の娘のマッハの花婿になりました。


 最後に残った袋はペネムエルが取り、封を切りました。
 中には細長く切りそろえられた滑石タルクの粘土が入っていました。
 ペネムエルは土を大地に広げると、それをこね上げました。

「良き土よ肉となれ。良き水と良き風と良き炎よ、良き肉を作れ」

 土は細身の人の形になりました。

「これこそが私の肉。命尽きるまで、土に戻るまで、私の器となるもの」

 ペネムエルは一つの大きな光へ姿をと変じますと、瞬きするよりも早く人の形の土の中へ飛び込みました。
 土は人の体となり、ペネムエルは一人の人となり、一番年上の娘のフッラの花婿になりました。


 こうして、この世で最初の娘たち七人は、それぞれにふさわしい花婿を迎えることができたのです。
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