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新たな旅を始めたユーダレウスは、それまでのほとんど飲まず食わずの上に寝ずを加えた生活をやめた。
寝食を疎かにすることは、ユーダレウスには死をもたらさない。今までは、食糧と時間の無駄だと思っていた。
けれど師の声に触れて、「死んでいない」ということと、「生きる」ということ、よく似たそれらが全く違うものだということを、あの奴隷だった少年は痛いほど知っていたのを思い出したのだ。
誰とも深い関わりを持たず、何の力も財すらも持たないふりをしながら旅をした。必要はなくとも、普通の人のように食べ、飲み、眠っては、当てもなく大地を巡り続けた。
そうして、改めて目に映した世界。
全てを見飽きるほどに見尽くしたと思っていたが、そんな考えはただの驕りだった。通り過ぎたその瞬間にすら、姿かたちを変えるものを、どうして見尽くすことができようか。
人ならざる力を行使する術を持っていたとしても、地を歩き、その身を運ぶのは人間の足である。ひとつを見に行っているうちに、別なひとつが滅んでいることなどしょっちゅうだ。そして、その滅びのあとには必ず新たな秩序の芽吹きがあった。
変わらないものなどなかった。
自然の力であったり、あるいは人間の手であったり。目を離したそばから様々な理由で世界の姿は移り変わっていく。
まだ微睡む空を切り拓く金色の朝陽。
世界を丸ごと焦がしていくような茜色の夕暮れ。
とろりとした静かな癒しの月明かりに満ちた真夜中。
長い長い戦が終わり、その役目を失くした砦の長い影。
木の芽が天へと伸びるように、少しずつ組み上げられていく時計塔。
かつて村があった森の、廃墟に差し込んだ木漏れ日。
王となった幼子が、老いて冠を子に譲る姿。
曇り空も。雨の日も。月夜の明るさも。新月がもたらす星影も。
人を害し、大地を害し、疎ましいだけと思っていた嵐の日でさえも。
いつ見ても、どこを見ても、一つとして同じ景色など存在しない。記憶と変わらないものを見ているのだと思いたい人間の心があっただけだ。
世界が移り変わっていくその姿に、永久に不変である魔術師は、自分を囲う檻とすら思ったことを忘れるほどに、心が惹かれていた。
それと同時に、ほとんど躍起になって人々に手を貸していた過去の自分の行いが、とても滑稽に見えた。
繁栄と衰退、そして滅亡。飽きることなく繰り返し、連綿と続いていく人々の営み。
人間とは、忘れてしまう生き物だ。戦の悲しみを忘れ、天災の恐ろしさを忘れ、哀しみを生むだけの道具を作り、何度でも自ら滅亡へと進もうとする。
高度な文明を築くほど賢いのに、同時にそれを自らの手で滅ぼす行為に気が付かない。
賢く、そして愚か。人間は矛盾した生き物だ。
けれど、魔術師が何から何まで導いてやらねばならないほど、弱くはなかった。
魔術師が消えた代わりにまじない師がもたらしたものを、人々は驚くほどあっさりと受け入れていた。完全でなくとも「そういうもの」として、その綻びと向き合い、折り合いをつけていた。
人間とは、慣れる生き物である。
魔術師など、いないならいないでどうとでもなる存在に過ぎなかったのだ。
しかし、ユーダレウスはとうの昔から気が付いていた。魔術師が必要とされている、というわけではなくとも、誰の手助けもしないという選択は、自分には到底選べないということを。
気が付けば、人に手を貸していた。
困る人々を目に入れてしまったが最後、気掛かりで気掛かりで仕方がない。放っておく方が己が身には毒だと思い知った。
ただ、そんなお人よしも、戦の大局や政争に関わることはしなかった。
そもそもそんなことを企てるお偉い連中は昔から大の苦手だ。ユーダレウスとて人間なのだから、人の得手不得手くらいはある。
目の前で起きた無暗で理不尽な略奪を制することくらいはしたが、「我が国でその腕を奮え」と望まれてもユーダレウスが首を縦に振ることはなかった。
いつだったか。大国に次々戦を仕掛け、逆に追い詰められた小国の大将に助けを求められたことがある。彼は首を横に振る魔術師に対して「無辜の民が蹂躙されるのを見て見ぬふりをするのか」と激しく詰った。
「大国にも無辜の民はいるだろう」と返すと、小国の大将は「敵国の民は皆残虐なる敵であり、罪人である。故に、皆殺しにすべきである」とのたまった。
ユーダレウスが思わず不快を表情に出せば、武功で成り上がったというその男は青褪めて縮みあがった。
その後、ユーダレウスは何も言わず、何もせず、その小さな国を後にした。
結局、その国は一年経たぬ間に大国に下った。大国の軍勢を前にして下がった士気と、国の内側で芽吹いた正義によってあっけなく軍部中心の体制が崩れ、戦うことなく降伏したと聞く。
幸いなことに、大国を大国たらしめていた堅牢な秩序は、必要以上に他者を傷つけることをよしとしなかった。豊かな大国の兵には、小国の大将が思い描いたような暴虐の振る舞いをする必要がなかったのだ。
続く戦と軍部の理不尽に疲れ果てていた小国の民は、与えられた新たな秩序に速やかに慣れ、十年も経てば平穏を取り戻した。
戦況をひっくり返し、負けが見えている小国を勝たせることもユーダレウスには容易いことだった。しかしそれは、余計な戦いを生み、そしてさらなる犠牲を生むだけだ。そんなものは必要ない。
実際、伝説という肩書を冠する魔術師が手を貸すまでもなく、彼ら自身の手によって大勢の無辜の民は助かったのだから。
戦によって奪われてしまった命もある。それを哀しみ絶望する者もいるだろう。
けれどユーダレウスは、歴史の波間に消えた、名も知らぬ彼らに向けて「その旅路に光あれ」と静かに祈るだけだ。
『伝説の魔術師ユーダレウスは、国に与せよという要求に頷くことはない』
『あらゆる美食を揃えた宴を用意されても。見目麗しい人間を並べられたとしても。目が眩むほどの富を積まれても』
『すべて素っ気なく突っぱねて、次の日には人知れず消えてしまう』
『かの魔術師が国に与することがないのは、すべての者に対して平等であるからだ』
ユーダレウスの振る舞いが、そんな道徳的な説話として語られるのにそう時間はかからなかったが、当人の考えはもっと簡潔だ。
世界で一番自由で美しい檻の中にいるのに、わざわざそれより狭い檻に囲われてやる馬鹿はいないだろう。
月の色によく似た髪の魔術師は、どこまでも自由である。
いつでも、どこにでも出向き、大勢の人と関わり、笑い合い、時には哀しみを共にして。
なのに何故。まだ時折、息が詰まりそうになるのだろう。この渇望は、一体何を欲しているのだろうか。
ユーダレウスにはまだ、その答えを出すことはできない。
寝食を疎かにすることは、ユーダレウスには死をもたらさない。今までは、食糧と時間の無駄だと思っていた。
けれど師の声に触れて、「死んでいない」ということと、「生きる」ということ、よく似たそれらが全く違うものだということを、あの奴隷だった少年は痛いほど知っていたのを思い出したのだ。
誰とも深い関わりを持たず、何の力も財すらも持たないふりをしながら旅をした。必要はなくとも、普通の人のように食べ、飲み、眠っては、当てもなく大地を巡り続けた。
そうして、改めて目に映した世界。
全てを見飽きるほどに見尽くしたと思っていたが、そんな考えはただの驕りだった。通り過ぎたその瞬間にすら、姿かたちを変えるものを、どうして見尽くすことができようか。
人ならざる力を行使する術を持っていたとしても、地を歩き、その身を運ぶのは人間の足である。ひとつを見に行っているうちに、別なひとつが滅んでいることなどしょっちゅうだ。そして、その滅びのあとには必ず新たな秩序の芽吹きがあった。
変わらないものなどなかった。
自然の力であったり、あるいは人間の手であったり。目を離したそばから様々な理由で世界の姿は移り変わっていく。
まだ微睡む空を切り拓く金色の朝陽。
世界を丸ごと焦がしていくような茜色の夕暮れ。
とろりとした静かな癒しの月明かりに満ちた真夜中。
長い長い戦が終わり、その役目を失くした砦の長い影。
木の芽が天へと伸びるように、少しずつ組み上げられていく時計塔。
かつて村があった森の、廃墟に差し込んだ木漏れ日。
王となった幼子が、老いて冠を子に譲る姿。
曇り空も。雨の日も。月夜の明るさも。新月がもたらす星影も。
人を害し、大地を害し、疎ましいだけと思っていた嵐の日でさえも。
いつ見ても、どこを見ても、一つとして同じ景色など存在しない。記憶と変わらないものを見ているのだと思いたい人間の心があっただけだ。
世界が移り変わっていくその姿に、永久に不変である魔術師は、自分を囲う檻とすら思ったことを忘れるほどに、心が惹かれていた。
それと同時に、ほとんど躍起になって人々に手を貸していた過去の自分の行いが、とても滑稽に見えた。
繁栄と衰退、そして滅亡。飽きることなく繰り返し、連綿と続いていく人々の営み。
人間とは、忘れてしまう生き物だ。戦の悲しみを忘れ、天災の恐ろしさを忘れ、哀しみを生むだけの道具を作り、何度でも自ら滅亡へと進もうとする。
高度な文明を築くほど賢いのに、同時にそれを自らの手で滅ぼす行為に気が付かない。
賢く、そして愚か。人間は矛盾した生き物だ。
けれど、魔術師が何から何まで導いてやらねばならないほど、弱くはなかった。
魔術師が消えた代わりにまじない師がもたらしたものを、人々は驚くほどあっさりと受け入れていた。完全でなくとも「そういうもの」として、その綻びと向き合い、折り合いをつけていた。
人間とは、慣れる生き物である。
魔術師など、いないならいないでどうとでもなる存在に過ぎなかったのだ。
しかし、ユーダレウスはとうの昔から気が付いていた。魔術師が必要とされている、というわけではなくとも、誰の手助けもしないという選択は、自分には到底選べないということを。
気が付けば、人に手を貸していた。
困る人々を目に入れてしまったが最後、気掛かりで気掛かりで仕方がない。放っておく方が己が身には毒だと思い知った。
ただ、そんなお人よしも、戦の大局や政争に関わることはしなかった。
そもそもそんなことを企てるお偉い連中は昔から大の苦手だ。ユーダレウスとて人間なのだから、人の得手不得手くらいはある。
目の前で起きた無暗で理不尽な略奪を制することくらいはしたが、「我が国でその腕を奮え」と望まれてもユーダレウスが首を縦に振ることはなかった。
いつだったか。大国に次々戦を仕掛け、逆に追い詰められた小国の大将に助けを求められたことがある。彼は首を横に振る魔術師に対して「無辜の民が蹂躙されるのを見て見ぬふりをするのか」と激しく詰った。
「大国にも無辜の民はいるだろう」と返すと、小国の大将は「敵国の民は皆残虐なる敵であり、罪人である。故に、皆殺しにすべきである」とのたまった。
ユーダレウスが思わず不快を表情に出せば、武功で成り上がったというその男は青褪めて縮みあがった。
その後、ユーダレウスは何も言わず、何もせず、その小さな国を後にした。
結局、その国は一年経たぬ間に大国に下った。大国の軍勢を前にして下がった士気と、国の内側で芽吹いた正義によってあっけなく軍部中心の体制が崩れ、戦うことなく降伏したと聞く。
幸いなことに、大国を大国たらしめていた堅牢な秩序は、必要以上に他者を傷つけることをよしとしなかった。豊かな大国の兵には、小国の大将が思い描いたような暴虐の振る舞いをする必要がなかったのだ。
続く戦と軍部の理不尽に疲れ果てていた小国の民は、与えられた新たな秩序に速やかに慣れ、十年も経てば平穏を取り戻した。
戦況をひっくり返し、負けが見えている小国を勝たせることもユーダレウスには容易いことだった。しかしそれは、余計な戦いを生み、そしてさらなる犠牲を生むだけだ。そんなものは必要ない。
実際、伝説という肩書を冠する魔術師が手を貸すまでもなく、彼ら自身の手によって大勢の無辜の民は助かったのだから。
戦によって奪われてしまった命もある。それを哀しみ絶望する者もいるだろう。
けれどユーダレウスは、歴史の波間に消えた、名も知らぬ彼らに向けて「その旅路に光あれ」と静かに祈るだけだ。
『伝説の魔術師ユーダレウスは、国に与せよという要求に頷くことはない』
『あらゆる美食を揃えた宴を用意されても。見目麗しい人間を並べられたとしても。目が眩むほどの富を積まれても』
『すべて素っ気なく突っぱねて、次の日には人知れず消えてしまう』
『かの魔術師が国に与することがないのは、すべての者に対して平等であるからだ』
ユーダレウスの振る舞いが、そんな道徳的な説話として語られるのにそう時間はかからなかったが、当人の考えはもっと簡潔だ。
世界で一番自由で美しい檻の中にいるのに、わざわざそれより狭い檻に囲われてやる馬鹿はいないだろう。
月の色によく似た髪の魔術師は、どこまでも自由である。
いつでも、どこにでも出向き、大勢の人と関わり、笑い合い、時には哀しみを共にして。
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