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「命を狩る者 鎌鼬」
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鳥籠の幹部。厳しい訓練を終えて、現場で活躍する戦闘員達すらもいとも容易く殺害する強敵だ。
隼人は今、その一人と対峙しているのだ。
「こちら聖堂寺と松阪。幹部と対峙しました。我々も出来るだけ攻防を試みます。直ちに応援を要請します」
「なんだと! 分かった。すぐに向かう」
結巳が緊張した様子で無線機を通じて、庭島に伝えた。無線機の向こうから庭島の動揺した声が聞こえる。
正直、勝てるかわからない。しかし、遭遇した以上、見過ごすわけにはいかない。
「聖堂寺? ああ、お前が」
鎌鼬が一人で納得したような表情を浮かべている。
鎌鼬の攻撃の速度は素早く、それでいて的確な攻撃だった。隼人も対抗出来ているものの、あまり余裕を出せる状況ではない。
「さあて。首でも落とすか!」
鎌鼬が迫ってきた時、隼人との間に割って入るように何かが降りてきた。庭島だ。
「すまない。二人とも! 受け取れ!」
庭島が斧状の聖滅具で鎌鼬の大鎌を防いでいた。隼人と結巳は聖滅具を受け取るとすぐさま起動させた。
「さあ、三体一。どう考えてもそちらさんの不利だぜ?」
「どうだろうな!」
鎌鼬が庭島から離れた時、大鎌を大きく振るった。
突然、近くにあった外灯の胴が何かに切り落とされた。しかし、隼人は見逃さなかった。
外灯の光の反射で何かが映ったのだ。一瞬しか見えなかったが光沢を帯びて、鋭利な物体が見えた。
「庭島さん! 刃を下に下げて!」
隼人は声を張り上げて、庭島に忠告すると庭島が刃を下ろした瞬間、凄まじい勢いで彼が後方へと下がった。
「なんだ! これ!」
「くっ!」
庭島に危険を伝えた瞬間、隼人の刀身が別の何かを接触した。力を入れると、薄氷を踏んだような音と真っ二つに割れて、消えた。
この時点で隼人はこの驚異の正体に気がついた。
「さっきの、まさか斬撃か。それも透明の斬撃」
「そうだ。これこそが鎌鼬。俺の名の所以。見えない斬撃で命を刈り取る。それが俺の能力だ!」
鎌鼬が何度も斬撃を飛ばして来た。迫り来る脅威に彼は生命の灯火を燃やした。
「氷壁!」
結巳が割って入るように隼人と庭島の前に氷の壁を形成した。氷の壁を削り取るようにいくつも斬撃の衝撃が伝わって来た。
「見えないのは非常にやっかいね」
「ああ。さっきは街灯の光があったおかげで位置を理解できた。でも全部、さっきの攻撃で切り倒されている」
透明の斬撃。無数の見えない斬撃が隼人達の命を刈り取ろうと飛んで来る。
視界以外の感覚に意識を向けなければ、この戦いに勝ち目はない。
「ほらほらあ! どうした!? ジリ貧か?」
辺りの街灯やゴミ箱が次々と切り裂かれていく。隼人に出来ることは破損した場所から今、どこに斬撃が通過しているか推測して、奇襲を仕掛ける事だ。
「見えない斬撃。アレを試してみるか」
隼人は何かを思いついたような表情を浮かべた。
「アレ? 何か策があるのか?」
「はい。一つだけ」
そういうと隼人は結巳の隣に移動した。氷壁が削られて行く中、隼人は静かに瞳を閉じて、意識を集中する。削れる氷の音。揺れる空気。
「松阪君。何をやっているの?」
「聖堂寺。この壁が破られたら俺の後ろに移動しろ」
「なんで?」
「いいから」
「何やっても無駄だ! 俺の透明の斬撃からは逃れられない!」
鎌鼬が目を血走らせながら、大鎌を振るった。そして、ついに分厚い氷の影が破られた。
「終わりだ!」
鎌鼬が何度も大鎌を振るった。隼人は舌で上下の歯の間を強く打った。
暗闇の中、前方に意識を張り巡らしていく。静かに何かが近づいてくるのを感じた。
「そこだ!」
隼人は勢いよく、聖滅具を振るうと斬撃に直撃した。透明の斬撃はガラス細工のように脆く崩れて、消えた。
「そんな俺の斬撃が! お前何をした!」
「反響定位音と衝撃を感知しただけだ」
反響定位。動物が音を発して、その反動で対象物の大きさ、距離、方向を確認する能力だ。
隼人が祖父の元で行った六年間の修行で身につけた能力の一つだ。
主にイルカやクジラ、コウモリなどがこの方法で狩りや移動の際に使用している。音波なら対象物が透明であっても問題ない。
「いくら透明とはいえども飛行物だからな。衝撃は必ず帰ってくる」
「くっ、そがあ!」
鎌鼬が何度も大鎌を振り回した。隼人は反響定位で飛んでくる斬撃を数と方向を感知する。
「先に右と足元か!」
隼人は早々に対処すると戦志を宿した刃を構えて、鎌鼬の元へ距離を詰める。
「クソがああ!」
刀身を叩きつけたが、大鎌によって防がれてしまった。ガリガリと音を立てて、刃同士を削りあっている。
相手の必殺技への対策は出来たとしても、実力自体はかなり高い。
「重い!」
「させない!」
冷気を纏った剣筋の結巳が隣から助太刀してきた。
「邪魔だあ!」
鎌鼬が声を張り上げながら、巨大な斬撃を飛ばしてきた。あまりの衝撃に隼人と結巳は近くの壁に叩きつけられた。
背中を叩きつけられた衝撃で隼人はまとも呼吸ができない。
「ま、ずい。い、きっが」
「くたばれ!」
鋭い鎌が隼人の首を刈り取ろうとした時、鎌鼬の片腕が飛んだ。庭島が隼人を庇ったのだ。
「クッソ! 幹部か!」
「二人とも。息を整えていろ!」
庭島がそう言って、大斧を振り回して、鎌鼬の元に走っていく。隼人は驚いた。
庭島が鎌鼬と拮抗しているのだ。
やはり幹部に選ばれる人間の実力は並の戦闘員とは比較にならないほどの実力がある。
「なんて、速さだ」
庭島と鎌鼬。互いに巨大な武器を持っているのにも関わらず、まるで小刀を振り回すように軽々しく動かしている。
そして、ぶつかり合うたびに何度も激しく金属音と火花が散っている。しかし、奴の切り札である透明の斬撃。
アレを見抜く手段は隼人の反響定位以外にない。早く息を整えて、参戦しなければ庭島が命を落とす可能性がある。
「立て!」
隼人は自分に言い聞かせて、震える膝で走り始めた。僅かだが庭島が劣勢になっていた。
「お前は終わりだ! 鶏頭!」
「させるか!」
庭島が頭を取られそうな寸前でなんとか攻撃を止めた。
「庭島さんは聖堂寺を連れて、離れてください! あとは俺が片付けます」
「片付けるだあ? 生意気言ってんじゃねえぞ! ガキが!」
鎌鼬が目を血走らせて、透明の斬撃を次々と放ってきた。その度に隼人は反響定位で位置を感知していく。
一つ。二つと斬撃を切り裂く。必ず討ち取る。その想いを胸に聖滅具を振るっていく。
「影焔!」
燃え盛る黒炎が鎌鼬の肉体を斬りつけた。肉を焼く音と凄まじい爆音が周囲に響いた。
「グアアアア!」
胴体を深く切られた鎌鼬が絶叫して、地面に突っ伏した。隼人の黒炎は細胞組織やV因子を焼き尽くしていく。
故に再生能力や能力が使えなくなるのだ。傷口を抑えながら隼人と結巳を睨みつける。
「ぜっ、絶対に許さないぞ。おまっ、えらだけは、絶対に」
絶命寸前の鎌鼬が口から血を垂らしながら、憎悪を孕んだような目を向けてきた。
「せっ、ど、じ」
その言葉を最後に、鎌鼬が動かなくなった。隼人や結巳、庭島も体力をかなり消費したが何とか勝利を収める事が出来た。
隼人は今、その一人と対峙しているのだ。
「こちら聖堂寺と松阪。幹部と対峙しました。我々も出来るだけ攻防を試みます。直ちに応援を要請します」
「なんだと! 分かった。すぐに向かう」
結巳が緊張した様子で無線機を通じて、庭島に伝えた。無線機の向こうから庭島の動揺した声が聞こえる。
正直、勝てるかわからない。しかし、遭遇した以上、見過ごすわけにはいかない。
「聖堂寺? ああ、お前が」
鎌鼬が一人で納得したような表情を浮かべている。
鎌鼬の攻撃の速度は素早く、それでいて的確な攻撃だった。隼人も対抗出来ているものの、あまり余裕を出せる状況ではない。
「さあて。首でも落とすか!」
鎌鼬が迫ってきた時、隼人との間に割って入るように何かが降りてきた。庭島だ。
「すまない。二人とも! 受け取れ!」
庭島が斧状の聖滅具で鎌鼬の大鎌を防いでいた。隼人と結巳は聖滅具を受け取るとすぐさま起動させた。
「さあ、三体一。どう考えてもそちらさんの不利だぜ?」
「どうだろうな!」
鎌鼬が庭島から離れた時、大鎌を大きく振るった。
突然、近くにあった外灯の胴が何かに切り落とされた。しかし、隼人は見逃さなかった。
外灯の光の反射で何かが映ったのだ。一瞬しか見えなかったが光沢を帯びて、鋭利な物体が見えた。
「庭島さん! 刃を下に下げて!」
隼人は声を張り上げて、庭島に忠告すると庭島が刃を下ろした瞬間、凄まじい勢いで彼が後方へと下がった。
「なんだ! これ!」
「くっ!」
庭島に危険を伝えた瞬間、隼人の刀身が別の何かを接触した。力を入れると、薄氷を踏んだような音と真っ二つに割れて、消えた。
この時点で隼人はこの驚異の正体に気がついた。
「さっきの、まさか斬撃か。それも透明の斬撃」
「そうだ。これこそが鎌鼬。俺の名の所以。見えない斬撃で命を刈り取る。それが俺の能力だ!」
鎌鼬が何度も斬撃を飛ばして来た。迫り来る脅威に彼は生命の灯火を燃やした。
「氷壁!」
結巳が割って入るように隼人と庭島の前に氷の壁を形成した。氷の壁を削り取るようにいくつも斬撃の衝撃が伝わって来た。
「見えないのは非常にやっかいね」
「ああ。さっきは街灯の光があったおかげで位置を理解できた。でも全部、さっきの攻撃で切り倒されている」
透明の斬撃。無数の見えない斬撃が隼人達の命を刈り取ろうと飛んで来る。
視界以外の感覚に意識を向けなければ、この戦いに勝ち目はない。
「ほらほらあ! どうした!? ジリ貧か?」
辺りの街灯やゴミ箱が次々と切り裂かれていく。隼人に出来ることは破損した場所から今、どこに斬撃が通過しているか推測して、奇襲を仕掛ける事だ。
「見えない斬撃。アレを試してみるか」
隼人は何かを思いついたような表情を浮かべた。
「アレ? 何か策があるのか?」
「はい。一つだけ」
そういうと隼人は結巳の隣に移動した。氷壁が削られて行く中、隼人は静かに瞳を閉じて、意識を集中する。削れる氷の音。揺れる空気。
「松阪君。何をやっているの?」
「聖堂寺。この壁が破られたら俺の後ろに移動しろ」
「なんで?」
「いいから」
「何やっても無駄だ! 俺の透明の斬撃からは逃れられない!」
鎌鼬が目を血走らせながら、大鎌を振るった。そして、ついに分厚い氷の影が破られた。
「終わりだ!」
鎌鼬が何度も大鎌を振るった。隼人は舌で上下の歯の間を強く打った。
暗闇の中、前方に意識を張り巡らしていく。静かに何かが近づいてくるのを感じた。
「そこだ!」
隼人は勢いよく、聖滅具を振るうと斬撃に直撃した。透明の斬撃はガラス細工のように脆く崩れて、消えた。
「そんな俺の斬撃が! お前何をした!」
「反響定位音と衝撃を感知しただけだ」
反響定位。動物が音を発して、その反動で対象物の大きさ、距離、方向を確認する能力だ。
隼人が祖父の元で行った六年間の修行で身につけた能力の一つだ。
主にイルカやクジラ、コウモリなどがこの方法で狩りや移動の際に使用している。音波なら対象物が透明であっても問題ない。
「いくら透明とはいえども飛行物だからな。衝撃は必ず帰ってくる」
「くっ、そがあ!」
鎌鼬が何度も大鎌を振り回した。隼人は反響定位で飛んでくる斬撃を数と方向を感知する。
「先に右と足元か!」
隼人は早々に対処すると戦志を宿した刃を構えて、鎌鼬の元へ距離を詰める。
「クソがああ!」
刀身を叩きつけたが、大鎌によって防がれてしまった。ガリガリと音を立てて、刃同士を削りあっている。
相手の必殺技への対策は出来たとしても、実力自体はかなり高い。
「重い!」
「させない!」
冷気を纏った剣筋の結巳が隣から助太刀してきた。
「邪魔だあ!」
鎌鼬が声を張り上げながら、巨大な斬撃を飛ばしてきた。あまりの衝撃に隼人と結巳は近くの壁に叩きつけられた。
背中を叩きつけられた衝撃で隼人はまとも呼吸ができない。
「ま、ずい。い、きっが」
「くたばれ!」
鋭い鎌が隼人の首を刈り取ろうとした時、鎌鼬の片腕が飛んだ。庭島が隼人を庇ったのだ。
「クッソ! 幹部か!」
「二人とも。息を整えていろ!」
庭島がそう言って、大斧を振り回して、鎌鼬の元に走っていく。隼人は驚いた。
庭島が鎌鼬と拮抗しているのだ。
やはり幹部に選ばれる人間の実力は並の戦闘員とは比較にならないほどの実力がある。
「なんて、速さだ」
庭島と鎌鼬。互いに巨大な武器を持っているのにも関わらず、まるで小刀を振り回すように軽々しく動かしている。
そして、ぶつかり合うたびに何度も激しく金属音と火花が散っている。しかし、奴の切り札である透明の斬撃。
アレを見抜く手段は隼人の反響定位以外にない。早く息を整えて、参戦しなければ庭島が命を落とす可能性がある。
「立て!」
隼人は自分に言い聞かせて、震える膝で走り始めた。僅かだが庭島が劣勢になっていた。
「お前は終わりだ! 鶏頭!」
「させるか!」
庭島が頭を取られそうな寸前でなんとか攻撃を止めた。
「庭島さんは聖堂寺を連れて、離れてください! あとは俺が片付けます」
「片付けるだあ? 生意気言ってんじゃねえぞ! ガキが!」
鎌鼬が目を血走らせて、透明の斬撃を次々と放ってきた。その度に隼人は反響定位で位置を感知していく。
一つ。二つと斬撃を切り裂く。必ず討ち取る。その想いを胸に聖滅具を振るっていく。
「影焔!」
燃え盛る黒炎が鎌鼬の肉体を斬りつけた。肉を焼く音と凄まじい爆音が周囲に響いた。
「グアアアア!」
胴体を深く切られた鎌鼬が絶叫して、地面に突っ伏した。隼人の黒炎は細胞組織やV因子を焼き尽くしていく。
故に再生能力や能力が使えなくなるのだ。傷口を抑えながら隼人と結巳を睨みつける。
「ぜっ、絶対に許さないぞ。おまっ、えらだけは、絶対に」
絶命寸前の鎌鼬が口から血を垂らしながら、憎悪を孕んだような目を向けてきた。
「せっ、ど、じ」
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