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テホム街道
VSレッドワーム④
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「ゆうしてくらさい……ゆうしてぇ……」
破裂しそうなほどの膨満感と、全身の痙攣がおさまらない、他人のもののような身体から意識を手放せたのならよほど楽だったのだろう。残念ながらオレの脳は人よりも頑丈(あるいはとっくに壊れているのか)だったせいで、意識を手放すことすら出来ていない。どのくらい時間が経ったのだろうか。訳のわからないまま犯されていた状況は、より悪い方向へと進んでいく。
じわ、と灯りが見えたのだ。その灯りは残念ながら外のものではなく、下腹部、淫紋が、ピンク色に発光を始めていた。
「あ、あ、ぁ……」
暗闇が煌々と照らされる。強烈な光は周りの、想像以上にグロテスクな光景をまざまざと見せ付けた。目の前には、とっくに事切れたのであろうヒルトの、胴体だけが陵辱されている。もぎ取られた首の中、喉と思われる部位からは触手が出入りしており、腹は内側から食い破られ、触手か内臓かわからないものがいくつもぶら下がっていた。が、その事にショックを受けるよりもさきに、どくん、と全身が一つの心臓のように鼓動する。
「っっっぐううぅぅぅぅ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」
快感に、慣れ切ったとまでは行かなくともある程度は耐え抜いた身体が、散り散りになるようだった。ある意味ではこの淫紋は、精神を全て破壊する役割になっているのかもしれない。ちかちかと星が飛ぶように視界が明滅する。のけぞる身体の力と固定する触手により逆方向へ力を加えられた腕は、ほろり、と崩れるように千切れた。両腕が千切れ、上半身が前へ傾く。対面にある肉の海へ頭から突っ込むと、鼻から、目から、耳から触手が侵入してくるのがわかった。壊れる直前、少し離れたところに流されている、触手に弄ばれるヒルトの生首がこちらに向けて何か話したような気がした。
──助けてほしいって、誰かに言ったことなんて、一度だってなかったでしょう。
霞んでいく意識の中で、喚く。言葉にする手段なんて、選択肢すら与えられなかったのだと。それは怠慢だ。侵食されつつある脳へ、嗤い声が聞こえた。
破裂しそうなほどの膨満感と、全身の痙攣がおさまらない、他人のもののような身体から意識を手放せたのならよほど楽だったのだろう。残念ながらオレの脳は人よりも頑丈(あるいはとっくに壊れているのか)だったせいで、意識を手放すことすら出来ていない。どのくらい時間が経ったのだろうか。訳のわからないまま犯されていた状況は、より悪い方向へと進んでいく。
じわ、と灯りが見えたのだ。その灯りは残念ながら外のものではなく、下腹部、淫紋が、ピンク色に発光を始めていた。
「あ、あ、ぁ……」
暗闇が煌々と照らされる。強烈な光は周りの、想像以上にグロテスクな光景をまざまざと見せ付けた。目の前には、とっくに事切れたのであろうヒルトの、胴体だけが陵辱されている。もぎ取られた首の中、喉と思われる部位からは触手が出入りしており、腹は内側から食い破られ、触手か内臓かわからないものがいくつもぶら下がっていた。が、その事にショックを受けるよりもさきに、どくん、と全身が一つの心臓のように鼓動する。
「っっっぐううぅぅぅぅ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」
快感に、慣れ切ったとまでは行かなくともある程度は耐え抜いた身体が、散り散りになるようだった。ある意味ではこの淫紋は、精神を全て破壊する役割になっているのかもしれない。ちかちかと星が飛ぶように視界が明滅する。のけぞる身体の力と固定する触手により逆方向へ力を加えられた腕は、ほろり、と崩れるように千切れた。両腕が千切れ、上半身が前へ傾く。対面にある肉の海へ頭から突っ込むと、鼻から、目から、耳から触手が侵入してくるのがわかった。壊れる直前、少し離れたところに流されている、触手に弄ばれるヒルトの生首がこちらに向けて何か話したような気がした。
──助けてほしいって、誰かに言ったことなんて、一度だってなかったでしょう。
霞んでいく意識の中で、喚く。言葉にする手段なんて、選択肢すら与えられなかったのだと。それは怠慢だ。侵食されつつある脳へ、嗤い声が聞こえた。
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