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チュートリアル
VS山賊(デコイ)①
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逆にいえば、その主人公がもしもこの世界に来た場合、討伐、ないし仲間になるような事があるのかもしれない。親のオカズにされないまでも、中古屋に売られる可能性はある。システム上問題がない体にしておかなければ、世界そのものが消える可能性が上がるわけだ。
「……わかった」
「諦めがついたようですね!いや、『貴方自身が何もかも諦めている』というのをや~っと理解し始めた、とでもいいましょうか。それもそれでいいでしょう!では今度こそ、えちえち❤︎な展開にしていきましょうね?ここまでグロばっかりで、僕はまあ好きですけど~…しょっぱいものの後には甘~いものも食べたいですから!」
この会話の間、およそ5分程度。ナニを上向きにさせたまま待っていた山賊に向け人差し指を向けた。攻撃を選ぶと、白い光が指先に灯る。
「日本人プレイヤーって四角を描く時に漢字の口の書き順になりがちですよね」
心底どうでもいい事を言いながらラブリエルが眺めている。山賊に向けて光を、今度は明確に攻撃の意思を持って飛ばすと、それは白い軌跡を残し命中した。
「んー、ま、このくらいの出力なら問題ない、かな?」
山賊は呻き声を上げることもなく後ろにひっくり返る。ラブリエルはそれをさっと避け、ヒルトに何やら確認しているようだ。ヒルトが空中に向かって何か操作している素振りを見るに、彼も恐らくは何かしらの画面を見ているのだろう。倒れた山賊を見ると、特に表情を変えることもなく、というか、元々の下品な笑顔のままだった。イチモツは左向きにやや傾いている。
「ちなみに逃亡は失敗したらもちろん敵のターンになるから気を付けてね~。その辺りはまあ、やってるうちに慣れるから大丈夫かな?」
「逃亡ってわざわざメニュー選択しないといけないのか?」
「しなくてもいいよ~。というか、正直メニューも慣れてくれば出さなくてもいいんだけど、まあ、きちんとメニューで並べて選択肢に入れておかないと、貴方はすぐに忘れそうだからね。見えるようにしたのは僕の親切心ですよ❤︎平伏して感涙に咽んでください❤︎」
「……わかった」
「諦めがついたようですね!いや、『貴方自身が何もかも諦めている』というのをや~っと理解し始めた、とでもいいましょうか。それもそれでいいでしょう!では今度こそ、えちえち❤︎な展開にしていきましょうね?ここまでグロばっかりで、僕はまあ好きですけど~…しょっぱいものの後には甘~いものも食べたいですから!」
この会話の間、およそ5分程度。ナニを上向きにさせたまま待っていた山賊に向け人差し指を向けた。攻撃を選ぶと、白い光が指先に灯る。
「日本人プレイヤーって四角を描く時に漢字の口の書き順になりがちですよね」
心底どうでもいい事を言いながらラブリエルが眺めている。山賊に向けて光を、今度は明確に攻撃の意思を持って飛ばすと、それは白い軌跡を残し命中した。
「んー、ま、このくらいの出力なら問題ない、かな?」
山賊は呻き声を上げることもなく後ろにひっくり返る。ラブリエルはそれをさっと避け、ヒルトに何やら確認しているようだ。ヒルトが空中に向かって何か操作している素振りを見るに、彼も恐らくは何かしらの画面を見ているのだろう。倒れた山賊を見ると、特に表情を変えることもなく、というか、元々の下品な笑顔のままだった。イチモツは左向きにやや傾いている。
「ちなみに逃亡は失敗したらもちろん敵のターンになるから気を付けてね~。その辺りはまあ、やってるうちに慣れるから大丈夫かな?」
「逃亡ってわざわざメニュー選択しないといけないのか?」
「しなくてもいいよ~。というか、正直メニューも慣れてくれば出さなくてもいいんだけど、まあ、きちんとメニューで並べて選択肢に入れておかないと、貴方はすぐに忘れそうだからね。見えるようにしたのは僕の親切心ですよ❤︎平伏して感涙に咽んでください❤︎」
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