上 下
483 / 507
第5章 シ・ア・ワ・セ・シ・ン・デ・レ・ラ・? ~独占欲と情欲とがっつり食欲~

プロローグ<483>

しおりを挟む

今、多分、自分史上最高に順風満帆だと思う。




家族関係。



職場関係。



交友関係。



そして、恋人関係。




全部、すべてに置いて、申し分ない位。



すべてがすべて、うまく行っている。




9月から、営業二課主任に昇進だし。



9月末で、リフォーム工事に入るから、後半の3連休で、冬野さんのところに引っ越し。





地味で根暗で残念な癖に、私、冬野さんと恋人同士になって。



同棲、始めちゃいます。



もう、マジ、隕石とか落ちて来ないか、心配なレベル。



もう、どうしよう。



朝、会社の机の引き出し開けたらさ、マキさんが出てくるレベルの転変地異で、何らかのアンラッキーとかないない。




ないない。




ないない。




「石崎さぁあああああん、債権管理の課長が、石崎さんを指名してます。 今すぐ、債権管理部へ課長と一緒に来て欲しいそうです」




え、真鍋ちゃん。



何言ってんの?



何で、債権管理部に呼びつけられてんの? 



意味わかんないんだけど。




今日は、午後から債権管理部に行くんじゃなくて。



債権管理部から、私の後任社員が異動前の引継ぎであいさつに来る予定だったのに、なんで私が行く事になる訳よ。



なんか、超絶面倒な予感しかしないんだけど。




今日はせっかくの8月最後の週末で。



月末の多忙を終えて今日を乗り切れば、冬野さんのお店に行くも良し、泊めて欲しいとお願いするもよし。



そして来月の今頃には同棲できているんだから。




だから、神様。



地味で根暗で残念ですが、冬野さんと幸せな毎日をお守りください。




天にそう祈ったが、神様は欲張りがお嫌いな様で、全力で跳ね返されたとしか言いようのない、非常事態に巻き込まれてしまう気しかしない。




シンデレラは王子様に見初められて、ガラスの靴を受け取って、お城で幸せに暮らしました。



って物語では、シンデレラの結末はそう括られている。



なのに。



私に置き換えてみれば、だ。



確かに王子様の様な冬野さんには見初められたもののだ。



王子様の住むお城で、とんでもない困難と災難の連続が待っていそう……だ。



これじゃ、まるで、逆シンデレラだよ。



シンデレラは、王子様に見初められ、お城で、末永く幸せに、『お城の困りごとや厄介事に全力で取り組みました』ってか?




そんな、バカな……( ゚Д゚)
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ずぶ濡れで帰ったら彼氏が浮気してました

宵闇 月
恋愛
突然の雨にずぶ濡れになって帰ったら彼氏が知らない女の子とお風呂に入ってました。 ーーそれではお幸せに。 以前書いていたお話です。 投稿するか悩んでそのままにしていたお話ですが、折角書いたのでやはり投稿しようかと… 十話完結で既に書き終えてます。

【R18】十六歳の誕生日、許嫁のハイスペお兄さんを私から解放します。

どん丸
恋愛
菖蒲(あやめ)にはイケメンで優しくて、将来を確約されている年上のかっこいい許嫁がいる。一方菖蒲は特別なことは何もないごく普通の高校生。許嫁に恋をしてしまった菖蒲は、許嫁の為に、十六歳の誕生日に彼を自分から解放することを決める。 婚約破棄ならぬ許嫁解消。 外面爽やか内面激重お兄さんのヤンデレっぷりを知らないヒロインが地雷原の上をタップダンスする話です。 ※成人男性が未成年女性を無理矢理手込めにします。 R18はマーク付きのみ。

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

先生!放課後の隣の教室から女子の喘ぎ声が聴こえました…

ヘロディア
恋愛
居残りを余儀なくされた高校生の主人公。 しかし、隣の部屋からかすかに女子の喘ぎ声が聴こえてくるのであった。 気になって覗いてみた主人公は、衝撃的な光景を目の当たりにする…

【R18 大人女性向け】会社の飲み会帰りに年下イケメンにお持ち帰りされちゃいました

utsugi
恋愛
職場のイケメン後輩に飲み会帰りにお持ち帰りされちゃうお話です。 がっつりR18です。18歳未満の方は閲覧をご遠慮ください。

【R18】幼馴染な陛下と、甘々な毎日になりました💕

月極まろん
恋愛
 幼なじみの陛下に、気持ちだけでも伝えたくて。いい思い出にしたくて告白したのに、執務室のソファに座らせられて、なぜかこんなえっちな日々になりました。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

長い片思い

詩織
恋愛
大好きな上司が結婚。 もう私の想いは届かない。 だから私は…

処理中です...