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第4章 裏切りと脅迫と忘却
snitch on ブルータス(告げ口をしたのは、身近で意外な人物) 前編<331>
しおりを挟む「お腹空きましたね」
「そうだね。セイ、お昼何食べる?」
「私、いつものインドカレー屋さんで、シュリンプ(エビ)カレーが食べたいです」
「同感。俺も行きたい」
私の提案でまず、カレー屋さんにランチしに行き、冬野さんの家に戻って、部屋の掃除や洗濯物の手伝いをした。
夕食は私が作る事を申し出て、冷やし中華を作った。
「冷やし中華とか、何年振りだろ? ごまだれが美味しい」
「私特製のたれですから」
エビに、カニカマ、キュウリに、砂糖とお酒に浸けてから茹でた鶏むね肉。金糸卵。ハム。
卵麺を茹でたのを水で締めて、その上に具を盛り付けて作る簡単な料理だけどね。
「明日、仕事が終わったら、定休日だろ? どっか行きたいところある?」
「あっ、私、久しぶりにジム行きたいです。泳いで、走りたい」
「良いね。俺とセイって本当気が合うな」
ご飯の後、二人で後片付けをして、お酒を飲んだ。
私はカズヤが好んで飲んでいたモヒートをリクエストしたら、冬野さんが作ってくれた。
ラムをライムジュースと炭酸水で割って、ベランダで育てているペパーミントをあしらった冬野さんのモヒートを二つ、お揃いで愉しんだ。
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