地味で根暗で残念ですが、直視できないくらいイケメンで高スペックな憧れの先輩に溺愛されそうなので、全力で逃げています。

第3章 7days 3years fights

閑話休題のＢＢＱ<328>

　結局湯布院には、土曜の朝から木曜の朝までの滞在になって、所定の予定より一日早く帰る事になった。



　冬野さんのお休みが明日までのなので、今日午前中に帰って、残りは家でゆっくりしたいと言う意見に同意した。




「セイ。たまにはユキと遊びに来いよ」



「はい、妹がソウのお世話になったら、まぁ頻繁に様子見に来るだろうし」




私はカズヤとの別れを惜しんだ。




「じゃ、姉ちゃん。お店は任せといて、マスターが地元に帰る時に、私を家まで送って仲裁に入ってくれるって言うから安心して」



「分かった」



「じゃあ、また店遊びに来いよ」



「ありがとうございます、マスター」




私は妹のテンとカビリアンのマスターに別れを告げた。




「セイちゃん本当にありがとう。今度びっくりす様なお礼するから楽しみにしてて」



「私、ハプニング系のお礼はちょっと」



「何言ってるの、サプライズだよ」



突っ込まれながらユキさんともお別れして、最後にソウに挨拶をした。




「お世話になりました。そして、良かったら、妹をよろしくお願いします」



「こっちこそ、ほ～ん～と～に、世話になった。テンの事は、安心しろ。本当の妹みたいに思ってる」



「そうですか？　私、時々、本当にこの子と血を分けて出来ているのかって、疑う時ありますけどね」




しばらくの後、私は背中を妹にハイキックされて、悶絶する程の痛みを味わった。




そして、ほどなく、私は冬野さんと共に　ソウの実家と湯布院の地を後にした。