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第3章 7days 3years fights

閑話休題のBBQ<327>

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「お前、何作ってんの?」



「朝からちょっと重いかも知れないけど、美味しそうなトマトだから」



「へえ?」



「トマトを串切りにして、たくさんのオリーブオイルとニンニクで炒めたら、あらかじめ作っておいた柔らかめの煎りたまごと絡めて出来上がりの、トマトの卵炒め」





出来上がったものを皿によそう前に小皿に少し取り分けて、ソウに味見させた。





「中華料理だろ、それ。でも、イタリアンで味付けするとパンチがあってまた違う味になるな。オレこっちのが、好きだ」



「良かった。ソウも何か珍しそうなもの作ってるね」



「パンを買いに行ったユキ二人に、カボチャのスープだ。面倒だから、カップのバニラアイス丸ごと入れて作ってる」



「私も子供の頃よくやってたよ」





カボチャと玉ねぎをコンソメで茹でてミキサーにかけて、お好みでアイスで味を付けたら、塩コショウで味を調えて即席カボチャスープの出来上がり。



すっごくあまくて、美味しい。




「サラダ、作る?」



「あぁ、ピーマンとツナで作るよ。後胡麻とかつお節振るかな」



「えぇ、それはごはん組のサラダだよ。パン派のサラダは私が担当するよ、キャベツの千切りとコーンの缶詰めでコールスロー作るよ」





私は昨夜のBBQで余ったキャベツの葉を入れたジップロックの封を開けた。



ニンジンも3分の1残ってるし、これも入れたら、半端な材料も片付いて一石二鳥なんだけどな。



って他人の台所に余計な気遣っておせっかいだよななんて自嘲した。





「あと、15分で帰って来るのに時間足りるか?」



「私は余裕だよ。ソウは私が手伝わないと間に合わないの?」



「馬鹿言え、俺も余裕だ」





結局、私とソウはそれぞれサラダを仕上げて、パンを買いに出た二人が戻るのを待って朝食を摂った。








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