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第3章 7days 3years fights
裏切りは恋を知らぬ愚かさ故 後編<245>
しおりを挟む湯布院駅に着いたのは丁度16時。
カズヤは駅の近くの駐車場に車を停めて、わざわざ改札の中を通り抜けて、電車のホームまで送って、それでもついて来て。
「一緒に電車まで乗り込んで来そうだね」
「望むならついて行くよ」
「望まないから、ここで良いから」
「俺の連絡先削除するなよ」
「しないよ。多分」
私は電車に乗り込んで、カズヤに手を振った。
「ありがとう」
「ごめん! 今のうちに謝っとく」
カズヤの言葉とほぼ同時に電車の出発のアナウンスが鳴った。
「え、何を?」
私は振り返ってカズヤに尋ねた。
「ユキが、 『もし、勝手にいなくなっても、絶対逃がさない』って。 ごめん、ソウも怖いけど。俺、涼しい顔のわりに、時々、思考回路ぶっ飛んでるユキも結構恐ろしい。幸運を祈る。 好きだったよ、お前のキャラ! 」
「えっ?」
カズヤの言葉尻にドアが閉まった。
私はドア越しにカズヤと見つめ合ったけど、何も伝わらなかった。
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