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第3章 7days 3years fights
裏切りは恋を知らぬ愚かさ故 後編<243>
しおりを挟むお昼、11時半、ソウとソウのおばさんが買い出しを終えて帰って来た。
焼きそばとコールスローをお皿によそい、休日でゆっくりしていたマスターと、ソウの母子と、カズヤとテーブルを囲った。
特に他愛のない言葉を交わし、食後、ソウはカズヤと家の仕事を片づけると納屋に行って何か作業を始めた。
私は15時にこの家を出られる様、昼食の片づけや食事の用意を続けた。
私は、こっそり荷造りを終えた。
今日、帰るんだ。
大きな荷物は一つにまとめて部屋に置いて行くことにした。
後から来る妹が宅急便で荷物を送ってくれる手はずなので、私はハンドバッグ一つで帰る事が出来る。
荷物がないからって、慌てて探される心配ないし、帰る気がないカモフラージュになるだろう。
「明日は、おいなり用のシャリを炊いて、サンドウィッチとフルーツポンチを作れば大丈夫ですね」
「お中元でたくさんもらったハムは明日切れば良いし、煮物も、酢の物も完成済み。冷静茶碗蒸しにポテトサラダ。良かった前使ってた冷蔵庫捨てなくて。保存も完璧」
私はそれとなく、ソウの母親に作業の引継ぎを兼ねて、進捗を確認した。
「じゃぁ。私は病院に戻るわね。明日朝一帰るけど、8時には帰って来て手伝うから」
「ソウに伝えておきますね」
「セイちゃん、本当にありがとう。じゃぁ、お言葉に甘えて」
14時45分。
ソウのお母さんは私とカズヤの見送りで、ソウの実家を後にした。
車で出て行くソウの母親を見送り、傍らのカズヤに私は声をかけた。
「丁度良い時間になったね。ソウに、お母さんが明日8時に帰って来るって伝えて。後、私が帰った事、私の変わりに謝って」
「分かった。 何でも聞くよ。 ありがとう。セイ」
「いいえ、こちらこそ、どういたしまして」
私は、2階で自由に過ごしているマスターに挨拶を済ませ、カズヤの車に乗り込んだ。
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