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第3章 7days 3years fights
×× カズヤの証言 囚人のジレンマの二人<242>
しおりを挟む「あのさ、カズヤ。一個だけ、お願い事しても良い?」
セイが言った。
「良いよ。何でも言って」
「3時までに終わらせるから。あ、料理の準備をね。そしたら、ごめん。湯布院駅まで送って欲しいの。今日帰るから」
けろっとした顔で、セイは言った。
いや、それはないって言いたいけど、言い出しても仕方なくもない。
ソウはイケメンだが超絶怖いし、この子マジ踏んだり蹴ったりだ。
普通の女の子なら裸足で帰りたいって飛び出して、逃げだすレベルだ。
「私が居たら、気まずいでしょ? 16時過ぎの特急に乗れば、あんまり遅くならずに帰れるし」
「会わないで帰る事ないんじゃない?」
「どの面下げて? 会う顔無いよ」
そっか、だとしたら、それはもう、手遅れって話だ。
今朝、ソウの車で、昨日スーパーに停めた車を取りに帰って、家に一旦帰ったけど、ユキがもう俺の家に来てたんだから。
ユキの奴、自分が車でソウの家行ったら、全力で逃げるから、俺の家に来てやがった。
俺はしれっと、スマホの画面を開いてユキにメールした。
(彼女、今、忙しいから16時まで待て。)
焼きそばにコールスローが約束された昼食、明日の料理の下準備が滞ると困るのは自分たちだ。
ユキとセイには悪いけど。
それに、焦ってどうなるものじゃない。
どうすれば、セイが悲しまないで済むだろう。
それを考えるのに、時間が欲しかった。
それにしても、綺麗な人だったな。
ユキが連れて来てた、ユキと名前が同じ読みの幼馴染で、ソウが街居る頃付き合ってたって言う。
ユキって人は。
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