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第2章 人の人生を変えるなら、人に人生変えられるかくご位してやがれ
コンペの仕事が終わったら<194>
しおりを挟む「では今年度の改善活動コンペの入賞者を発表いたします」
コンペの表彰式、事前に動画投票で集められた上位20名が本選であるコンペに出場する事が出来る。
動画投票では、千波に発表をお願いし私がサポートに回った。
当然、トップの投票数を本選出場の切符を手にした。
千波のイケメンの神髄を垣間見たのだか。
本選では、私が発表と来場者からの今回の発表に対しての質疑応答を受けたので、最終評価がどうなるかはわからない。
私はたぶんダメだと思っていた。
「優秀賞、本店営業部1課&2課合同チームです」
「惜しいですね。大賞逃しちゃいましたね」
私たちのチームが名前を呼ばれた時、千波は私にそう言って悔しがったが、私は正直、入賞出来ただけ奇跡だと思ってホッとした。
最優秀賞を獲った冬野さんには遠く及ばなかったが、それでも、自分がちゃんと結果を残せた事に私は心の底から安堵した。
「本店営業部、代表の石崎&千波ペアはステージへ」
アナウンスに呼ばれ、千波に手を差しのべられた私はそれを固辞した。
「千波君、眞鍋ちゃんに嫉妬されるの嫌だから、そう言うのナシで」
「へ?」
千波は鳩が豆鉄砲喰らったみたいに驚いていだ。
「身に覚えないの?」
「いや……でも、まさか。そんな……」
「お似合いだよ。付き合ったら?」
「やめて下さいよ。そんなに、僕気持ちの切り替え早くないですから……」
千波はそう言うと私に合わせて、壇上に向かった。
「でも、前向きに考えてみるとか」
「ノーコメントです」
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