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第2章 人の人生を変えるなら、人に人生変えられるかくご位してやがれ

水野 雪 前編<183>

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車を降りて、先に歩く彼の後ろを歩いてホテルのロビーへ向かい、彼がてきぱき決めた部屋を目指した。





「俺、エロいよ」



途中の廊下で、囁かれる。



まるで、試されているみたいで嫌だった。




怖じ気づいたりしないし。






実際、私は彼をエロいととっくに認識してた。



何度か色んな女性とホテルに入ったり、出たりするとこ目撃してたから。




部屋について、ドアを開ける彼の後ろから部屋に入ると、彼は後ろを振り返り、私が閉めようとしたドアを押して閉めてから私を壁に押し付け、キスをした。




上着を脱がせながら私の足の間に足を挟ませ私の開いた足に広がるスカートに手を入れて、下着の中に指を入れ、ゆっくりと私の中に指を挿れた。




「ぁっ……ん…ぅ」




絶妙な触り方で、痛みもあったが、痺れる様な指遣いで、私は下唇を噛んで耐える。



触られたところがひくひく震えているのが分かった。




「感じやすいんだ、ユキは。もう、こんなに濡れてる」



指でわざとくちゅくちゅと音をさせながら、耳元に息を吹きかける様に囁くから、余計にカラダから力が抜けて、立っていられなかった。



カラダから力が抜けて私は彼に抱き留めて貰っていなかったら床にへたり込んでいたと思う。




「一応聞いとくけど、俺がハジメテ?」



「違うし……」



「今、付き合ってる奴は 」



「居ない。でも、今それ聞いて、居るって言ったら、どうするの?」




「さあね? 」




彼はイタズラっぽい顔で笑って、私を抱き上げてベッドに寝かせた。



仰向けに寝転ぶわたしの両ひざを立てて、足を開かせ私のスカートの中に顔を埋めた。




「やっ……やだ。ぃ……」




スカートの中で私の下着をおろして彼の鼻がおへその下に当り、唇は私がまだ誰にも口付けられた事の無い場所に触れ、そこを舌で押しねじられて、叫んでいた。




「だめっ、やっ」




彼はなにも言わず行為を続ける。



あしをばたばたさせながら悶える私が、身体が痙攣するほどイクまで続けて、彼はやっと私のスカートをめくりあげて私を見下ろして言った。




「どうだった?」





何て答えたら、良いんだよ。



何を言わせたい訳。



こんなの知らない。



分からない。




「もう一回する?」




そう言いながら、彼は上着とシャツを脱いだ。




私が起き上がってベッドに座ると彼は言った。




「やめる?」




途中でやめないと、言ったくせに。

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