二行怪談

ハツカ

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階段

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家が改築工事されるまでは、祖父母の寝室の壁の向こうに階段があったそうだ。
今は封鎖されていてもう使用できないはずの階段を、誰かが上り下りする足音が壁の向こうからするたびに、祖父の顔は青ざめるが、祖母は嬉しそうに微笑む。
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