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第2章 覚悟と旅立ち
突然の転機 #6
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『アキリム君が取得したい体操者は柔軟と体幹トレーニングが重要になります。このふたつを毎日軽く、寝る前と起きた後に無理のない程度に続けてください。どちらもある程度出来るようになったタイミングで職業自体は現れます。現れたら睡眠の前後にやるのとは別に体幹トレーニングを追加してください。徐々にキツいメニューを増やすと効果的にレベル上げが出来るはずです。』
『わかった。睡眠の前後にやる軽い柔軟と体幹トレーニングはずっと続ける方がいい?』
『はい。続ける方がレベル上げがしやすいそうです。焦ってキツいものにしてしまったりすると筋肉を痛めるなどして返って時間がかかってしまうので睡眠の前後はあくまで軽く無理のない程度にが原則となります。』
アキリムは分かったようで頷いて一連の流れを確認した。
『次にクロト君の軽業師ですが…リミルちゃんはクロト君の脚力と柔軟性と体幹が大丈夫だと思ったんですよね?』
「うん。戦ってるときに見る限りでは大丈夫そうだった。」
『リミルちゃんが言うなら…。では説明を続けますね。軽業師はアキリム君に説明した事が出来る前提で話します。逆立ちやバック転、転回、着地、受け身、に加え、脚力強化も兼ねてひたすらジャンプ、壁蹴りを含め壁を使ったジャンプ、これらをいくつか覚えれば職業が現れるので全てを難なくこなせるまで反復練習、余裕が出来ればジャンプ中に投擲練習をすれば《流鏑馬》という特殊技能もゲット可能です。』
『わぁ…頑張ろ。』
クロトは少し遠い目をしながら決意を固めるのだった。
『ジャック君の取得したい忍者はジャンプ練習はクロト君のと少し似た所がありますが、それに加えて気配を消す練習や、小刀・苦無・手裏剣を投げたり魔法操作したりという練習もしなければ行けません。』
『職業が現れる条件は?』
『ジャンプと気配を消すのと苦無などの魔法操作を満遍なく練習すれば早い段階で現れるはずです。それからはひたすら練習あるのみ。忍者は残念ながらそれ以上詳しいことは分かっていません。』
『わかった。』
ジャックは相変わらず訓練に前向きでとても楽しそうである。
『最後にニーナちゃんの職業改変についてですね。今ある野伏ともう1つの職業を取得するのが条件で、狩人になれるのだけど、職業改変は慎重にしてくださいね。間違うと大変ですから。』
『慎重にね、わかった。』
気合いを入れすぎているニーナを見てリミルは力を抜かせるために条件を1部教えることにした。
「まあ2つともレベルを100にしないと出来ないから大丈夫だろ。」
『そうですね。でも一応確認するのが決まりですから。それで、もう1つの職業なんですが、生き物使いです。』
『魔獣や魔物とたくさん契約するの?』
これから習得してレベル上げをするからまだ先だなと緊張をといてレベル上げを頑張ろうと意気込んでいたニーナは生き物使いと聞いてたくさんテイムしなければならないのかと思った。
『いいえ。契約するとお世話もしなくちゃならなくなるからそれは大変でしょう。生き物使いは魔獣や魔物に拘わらず、一時的に協力して貰う形で力を借りることが出来る職業です。』
『何それ楽しそう!』
『ですがここで注意事項があります。生き物使いは植物系の生き物達からも力を借りることが出来るのですが、それが出来ないと、動物愛好家という職業になってしまいます。』
ニーナは野伏として生き物達への接し方は注意してきた。異変を教えてくれるのはいつも生き物だからだ。ただ、生き物使いを取得する条件が揃っていなかっただけで、取得条件の一つである生物との平等な接し方という点はクリアしていた。
『取得条件は?』
『生物への種族に拘わらない平等な接し方、生物を頼る代わりに対価を払う、生物を助ける、生物に好かれる、生物を狩る、生物と協力して何かをする。この6点をクリアすれば職業が現れます。』
「知らなかったなぁ…」
『リミル君、狩人の職業持ってたよね?』
リミルは冒険者登録をした時には既に狩人の職業は所持していた。正直、野伏や生き物使いを取得した時のことは覚えていない。使っていた記憶は僅かだがある。ただ、朧気ながら狩人に職業改変した記憶とステータスに痕跡が残っているから職業改変に何と何の職業が必要か分かるだけだ。
ちなみに痕跡は自身のステータスを確認した時のみ見られる項目だ。
「持ってるけど昔過ぎて覚えてない。どっちを先に取ったのかも覚えてないんだ。2つや3つの職業をまとめるタイプの職業改変は先に取得した方の職業に上書きされるんだ。何の職業が何に改変したのかは痕跡が残るが詳しい情報まで残らないからな。」
『わかった。睡眠の前後にやる軽い柔軟と体幹トレーニングはずっと続ける方がいい?』
『はい。続ける方がレベル上げがしやすいそうです。焦ってキツいものにしてしまったりすると筋肉を痛めるなどして返って時間がかかってしまうので睡眠の前後はあくまで軽く無理のない程度にが原則となります。』
アキリムは分かったようで頷いて一連の流れを確認した。
『次にクロト君の軽業師ですが…リミルちゃんはクロト君の脚力と柔軟性と体幹が大丈夫だと思ったんですよね?』
「うん。戦ってるときに見る限りでは大丈夫そうだった。」
『リミルちゃんが言うなら…。では説明を続けますね。軽業師はアキリム君に説明した事が出来る前提で話します。逆立ちやバック転、転回、着地、受け身、に加え、脚力強化も兼ねてひたすらジャンプ、壁蹴りを含め壁を使ったジャンプ、これらをいくつか覚えれば職業が現れるので全てを難なくこなせるまで反復練習、余裕が出来ればジャンプ中に投擲練習をすれば《流鏑馬》という特殊技能もゲット可能です。』
『わぁ…頑張ろ。』
クロトは少し遠い目をしながら決意を固めるのだった。
『ジャック君の取得したい忍者はジャンプ練習はクロト君のと少し似た所がありますが、それに加えて気配を消す練習や、小刀・苦無・手裏剣を投げたり魔法操作したりという練習もしなければ行けません。』
『職業が現れる条件は?』
『ジャンプと気配を消すのと苦無などの魔法操作を満遍なく練習すれば早い段階で現れるはずです。それからはひたすら練習あるのみ。忍者は残念ながらそれ以上詳しいことは分かっていません。』
『わかった。』
ジャックは相変わらず訓練に前向きでとても楽しそうである。
『最後にニーナちゃんの職業改変についてですね。今ある野伏ともう1つの職業を取得するのが条件で、狩人になれるのだけど、職業改変は慎重にしてくださいね。間違うと大変ですから。』
『慎重にね、わかった。』
気合いを入れすぎているニーナを見てリミルは力を抜かせるために条件を1部教えることにした。
「まあ2つともレベルを100にしないと出来ないから大丈夫だろ。」
『そうですね。でも一応確認するのが決まりですから。それで、もう1つの職業なんですが、生き物使いです。』
『魔獣や魔物とたくさん契約するの?』
これから習得してレベル上げをするからまだ先だなと緊張をといてレベル上げを頑張ろうと意気込んでいたニーナは生き物使いと聞いてたくさんテイムしなければならないのかと思った。
『いいえ。契約するとお世話もしなくちゃならなくなるからそれは大変でしょう。生き物使いは魔獣や魔物に拘わらず、一時的に協力して貰う形で力を借りることが出来る職業です。』
『何それ楽しそう!』
『ですがここで注意事項があります。生き物使いは植物系の生き物達からも力を借りることが出来るのですが、それが出来ないと、動物愛好家という職業になってしまいます。』
ニーナは野伏として生き物達への接し方は注意してきた。異変を教えてくれるのはいつも生き物だからだ。ただ、生き物使いを取得する条件が揃っていなかっただけで、取得条件の一つである生物との平等な接し方という点はクリアしていた。
『取得条件は?』
『生物への種族に拘わらない平等な接し方、生物を頼る代わりに対価を払う、生物を助ける、生物に好かれる、生物を狩る、生物と協力して何かをする。この6点をクリアすれば職業が現れます。』
「知らなかったなぁ…」
『リミル君、狩人の職業持ってたよね?』
リミルは冒険者登録をした時には既に狩人の職業は所持していた。正直、野伏や生き物使いを取得した時のことは覚えていない。使っていた記憶は僅かだがある。ただ、朧気ながら狩人に職業改変した記憶とステータスに痕跡が残っているから職業改変に何と何の職業が必要か分かるだけだ。
ちなみに痕跡は自身のステータスを確認した時のみ見られる項目だ。
「持ってるけど昔過ぎて覚えてない。どっちを先に取ったのかも覚えてないんだ。2つや3つの職業をまとめるタイプの職業改変は先に取得した方の職業に上書きされるんだ。何の職業が何に改変したのかは痕跡が残るが詳しい情報まで残らないからな。」
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