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ライオンの彼を部屋に上がらせた絵莉は、コップに入れた麦茶を出した。
この家に客が来ることは殆ど無いので、来客用の食器もお茶も用意してはいなかった。
「こんなので悪いけど」
「いや、とても美味しいよ」
こくこく、とお茶を飲む彼を眺めていると、いつの間にかに結構な時間になっていることに気が付いた。
色々と気になることはあるけれど、当の本人はなんだかのんびりとしているし、慌てる必要はないのだと判断する。
絵莉は、ひとまず夕飯の準備に取り掛かることにした。
「晩御飯の準備してくるからさ、ここで待っててくれる?」
「構わない。むしろ、お邪魔ではないだろうか」
「後でいろいろ聞かせてよ。それなら、ご飯ご馳走してあげる」
「それは楽しみだ」
凝った夕飯を作ろうとしていたけれど、どうやらそれは時間的にも精神的にも無理そうだった。
絵莉は冷蔵庫の中身を確認してから、今日の献立を頭に思い浮かべる。
かつて祖母から教えてもらった、肉じゃがを作ることに決めた。
(あのライオン、きっと異界人だよなあ……)
人間が住むこの世界とは別の、「異界」と呼ばれる世界があるのは既に常識となっていた。
絵莉には詳しい事は分からないが、社会科の教師が言うには、数十年前から人間界と異界の交流が始まり、お互いに試行錯誤を繰り返しながら少しずつ歩み寄っている最中らしい。
そして、ごく一部の地域では試験的に異界人の渡航を受け入れていて、いつか世界中で人間と異界人は手を取り合って生きていく時代が来るだろうとも言っていた。
絵莉にとっては自分とは関係の無い、世界のどこかで起きている事、という印象でしかなかった。
しかし、こうして実際に異界人を目の当たりにすると、怖いような楽しいような、不思議な高揚感があった。
「ただいまー」
絵莉が色々な事を考えながら肉じゃがの味見をしていると、バイトが無いことを知っていた父が早めに帰ってきてくれた。
「パパ、おかえり! あのさ、ちょっと話が……」
鍋の火を止めて玄関に向かおうとすると、父は既にリビングへと入っていた。
そして、今まさに説明しようとしていた獣人と対面しているところだった。
「おや、これはまた珍しい」
「パパ、あの」
「絵莉ちゃんのお友達?」
「えっ……」
なんと答えればいいのか分からずにいる絵莉をよそに、父はいつの間にかに獣人と挨拶を交わしていた。
獣人もその場に立って礼儀正しく挨拶をしていて、絵莉はなんだか拍子抜けしてしまった。
なんの驚きもなく笑っている父を見て、父の天然具合に何度も頭を悩まされてきたことを思い出していた。
「絵莉ちゃん、素敵なお友達じゃないか」
「えっと、うーん……」
自分でも未だに良く分からない獣人の存在を、必要以上に気にしていたのかもしれない。
これが見るからに悪さをしそうな奴だったら、問答無用で家から追い出していただろう。
しかし彼は見た感じは良い獣人のように見えて、絵莉は自然と名前も分からない彼の存在を受け入れていたようだ。
絵莉も父も、基本的に人をすぐに信じる性質なのだ。
変に騒いでも良いこと無いな、と思った絵莉は、中断していた夕飯の準備を再開することにした。
いつもは二人で使っているテーブルも、今日は大柄な獣人が加わったことで狭く感じる。
彼の食器は祖母が使っていたもので、女性用のお茶碗を大きな手で持つ姿はなんだか微笑ましく見えた。
「私の名前は、レオナルド・ソレイユ。自己紹介が遅れ、申し訳ない」
夕飯を食べ始める直前、レオナルドはそう言った。
それをきっかけに絵莉たちも自己紹介をして、いただきますの挨拶をした。
レオナルドはその様子を少し不思議そうに見ていたけれど、日本人の食事の挨拶について知識だけはあったようだ。
私たちの真似をして手を合わせたレオナルドは、いつの間にかに手袋を外していた。
それは人間のように五本の指があるのに毛皮に覆われていて、黒く鋭い爪が生えていた。
「レオナルドさんは、どこから来たんだい?」
「レオナルドで構わない」
父の問いにそう答えたレオナルドはお茶碗と箸を置くと、真っ直ぐに絵莉の瞳を見た。
「私はリュミエール王国の第一王子なのだが、今回はお嫁さんを探そうとこちらの世界にやってきた」
「お、王子さま?」
「なるほど、どうりで素敵な洋服だと思ったよ」
「ちょっとパパ、そんなことより……」
「この服は私のお気に入りなのだ。お嫁さんに会うには、やはり自慢の服を着なければ」
「良く似合っているよ」
レオナルドの洋服の品評会が始まりそうな雰囲気の中、絵莉の心中はそれどころではなかった。
「ちょっと待て、王子さまって……」
「絵莉ちゃん、どうしたの?」
「いや、だって、王子さまがこんな所にいて大丈夫なの!?」
身を乗り出して言う絵莉の様子に、当の本人は不思議そうに首をかしげている。
必死なのは絵莉だけなのだろうか。
なんだかムカついてきて、今にもつけまつげが取れてしまいそうだ。
「心配には及ばない。使用人には伝えてきてある」
「でもさ、第一王子って……」
「確かに私は長男で、第一王子だ。しかし、王になるのは私ではない。優秀な弟がいるのでな」
「へえ、弟さんがいるんだ。ぜひ会ってみたいなあ」
「それはいい。今度ここに連れてこよう」
相変わらずマイペースな二人を見ていると、自分の考えが間違っているかのように思えてくる。
細かな事を言うのが面倒になった絵莉は、ひとまず冷めないうちに肉じゃがを食べることにした。
「お嫁さんを探すために城を出て来たのはいいのだが、行く当てがなくてな。気付いたら空腹が限界に達していて、この家の庭で倒れてしまった。そこで絵莉、君に出会った。これは運命以外の何物でもないだろう!」
「は、はあ?」
突然の口説きモードに、着いていけない絵莉は適当な返事を返す。
「運命とか、そんなの良く分かんないけどさ……」
「んふふ、良いお友達が増えたね。綾ちゃんや凛ちゃんとはまた違うタイプでさ」
「レオナルドがお友達ぃ?」
「まずはお友達から、ということだろうか。私はもちろん構わない。絵莉、これからよろしく頼む」
「どうしてそうなるの……」
天然が二人に増えて、絵莉は両手で頭を抱えた。
常識人は自分だけだという事実に、目の前が真っ暗になりそうだ。
「レオ君はさ、これからどうするの? 行く当てがないんでしょ?」
「そうなのだ。実は帰り方も分からず、迷子のような状態でな……。しかし、私は絵莉ともっと心を通わせたい。この近くに、滞在できる場所はないだろうか」
「それならさ、しばらくここに住めば良いんじゃない?」
その父の言葉に、絵莉は持っていた箸をテーブルの上に落とした。
「ちょっと! 何言ってんの?」
「良い考えでしょ? 元々部屋は空いてるし、なんなら母さんの部屋だって綺麗にしてあるよ」
「そうだけど……」
「行く場所が無いなんて可哀想じゃないか。それに、レオ君がいた方が僕も安心だ」
「安心って?」
「いつも仕事で家を空けてて、その間絵莉ちゃんは一人でしょ? 僕はそれが心配でたまらないんだよ」
「パパ……」
「でも、レオ君が一緒にいてくれたら安心かなって。それに楽しくなりそうだしね」
そう言って柔らかに笑う父の笑顔は、絵莉の大好きな表情の一つだった。
父のこの顔は、絵莉を無条件で安心させてしまうのだ。
「パパがそこまで言うなら……」
「決まりだね」
「本当にいいのだろうか」
「いいよ。その代わり、絵莉ちゃんのお手伝いとか、してあげてくれるかな?」
「もちろんだ。絵莉のためなら何だってやってみせる」
こうして、絵莉に家族が一人増えた。
異界のとある王国からやって来た迷子の王子さまは、ライオン頭の獣人だ。
そして、絵莉に一目惚れしてしまったのだ。
(これから、アタシの生活どうなっちゃうの?)
何度目か分からないため息をつきながら、椅子の背もたれに体を預ける。
絵莉の心の中は不安が半分、そして不思議な期待感が半分を占めていた。
自然と笑みを浮かべた絵莉の表情は、父のそれとそっくりに見えた。
この家に客が来ることは殆ど無いので、来客用の食器もお茶も用意してはいなかった。
「こんなので悪いけど」
「いや、とても美味しいよ」
こくこく、とお茶を飲む彼を眺めていると、いつの間にかに結構な時間になっていることに気が付いた。
色々と気になることはあるけれど、当の本人はなんだかのんびりとしているし、慌てる必要はないのだと判断する。
絵莉は、ひとまず夕飯の準備に取り掛かることにした。
「晩御飯の準備してくるからさ、ここで待っててくれる?」
「構わない。むしろ、お邪魔ではないだろうか」
「後でいろいろ聞かせてよ。それなら、ご飯ご馳走してあげる」
「それは楽しみだ」
凝った夕飯を作ろうとしていたけれど、どうやらそれは時間的にも精神的にも無理そうだった。
絵莉は冷蔵庫の中身を確認してから、今日の献立を頭に思い浮かべる。
かつて祖母から教えてもらった、肉じゃがを作ることに決めた。
(あのライオン、きっと異界人だよなあ……)
人間が住むこの世界とは別の、「異界」と呼ばれる世界があるのは既に常識となっていた。
絵莉には詳しい事は分からないが、社会科の教師が言うには、数十年前から人間界と異界の交流が始まり、お互いに試行錯誤を繰り返しながら少しずつ歩み寄っている最中らしい。
そして、ごく一部の地域では試験的に異界人の渡航を受け入れていて、いつか世界中で人間と異界人は手を取り合って生きていく時代が来るだろうとも言っていた。
絵莉にとっては自分とは関係の無い、世界のどこかで起きている事、という印象でしかなかった。
しかし、こうして実際に異界人を目の当たりにすると、怖いような楽しいような、不思議な高揚感があった。
「ただいまー」
絵莉が色々な事を考えながら肉じゃがの味見をしていると、バイトが無いことを知っていた父が早めに帰ってきてくれた。
「パパ、おかえり! あのさ、ちょっと話が……」
鍋の火を止めて玄関に向かおうとすると、父は既にリビングへと入っていた。
そして、今まさに説明しようとしていた獣人と対面しているところだった。
「おや、これはまた珍しい」
「パパ、あの」
「絵莉ちゃんのお友達?」
「えっ……」
なんと答えればいいのか分からずにいる絵莉をよそに、父はいつの間にかに獣人と挨拶を交わしていた。
獣人もその場に立って礼儀正しく挨拶をしていて、絵莉はなんだか拍子抜けしてしまった。
なんの驚きもなく笑っている父を見て、父の天然具合に何度も頭を悩まされてきたことを思い出していた。
「絵莉ちゃん、素敵なお友達じゃないか」
「えっと、うーん……」
自分でも未だに良く分からない獣人の存在を、必要以上に気にしていたのかもしれない。
これが見るからに悪さをしそうな奴だったら、問答無用で家から追い出していただろう。
しかし彼は見た感じは良い獣人のように見えて、絵莉は自然と名前も分からない彼の存在を受け入れていたようだ。
絵莉も父も、基本的に人をすぐに信じる性質なのだ。
変に騒いでも良いこと無いな、と思った絵莉は、中断していた夕飯の準備を再開することにした。
いつもは二人で使っているテーブルも、今日は大柄な獣人が加わったことで狭く感じる。
彼の食器は祖母が使っていたもので、女性用のお茶碗を大きな手で持つ姿はなんだか微笑ましく見えた。
「私の名前は、レオナルド・ソレイユ。自己紹介が遅れ、申し訳ない」
夕飯を食べ始める直前、レオナルドはそう言った。
それをきっかけに絵莉たちも自己紹介をして、いただきますの挨拶をした。
レオナルドはその様子を少し不思議そうに見ていたけれど、日本人の食事の挨拶について知識だけはあったようだ。
私たちの真似をして手を合わせたレオナルドは、いつの間にかに手袋を外していた。
それは人間のように五本の指があるのに毛皮に覆われていて、黒く鋭い爪が生えていた。
「レオナルドさんは、どこから来たんだい?」
「レオナルドで構わない」
父の問いにそう答えたレオナルドはお茶碗と箸を置くと、真っ直ぐに絵莉の瞳を見た。
「私はリュミエール王国の第一王子なのだが、今回はお嫁さんを探そうとこちらの世界にやってきた」
「お、王子さま?」
「なるほど、どうりで素敵な洋服だと思ったよ」
「ちょっとパパ、そんなことより……」
「この服は私のお気に入りなのだ。お嫁さんに会うには、やはり自慢の服を着なければ」
「良く似合っているよ」
レオナルドの洋服の品評会が始まりそうな雰囲気の中、絵莉の心中はそれどころではなかった。
「ちょっと待て、王子さまって……」
「絵莉ちゃん、どうしたの?」
「いや、だって、王子さまがこんな所にいて大丈夫なの!?」
身を乗り出して言う絵莉の様子に、当の本人は不思議そうに首をかしげている。
必死なのは絵莉だけなのだろうか。
なんだかムカついてきて、今にもつけまつげが取れてしまいそうだ。
「心配には及ばない。使用人には伝えてきてある」
「でもさ、第一王子って……」
「確かに私は長男で、第一王子だ。しかし、王になるのは私ではない。優秀な弟がいるのでな」
「へえ、弟さんがいるんだ。ぜひ会ってみたいなあ」
「それはいい。今度ここに連れてこよう」
相変わらずマイペースな二人を見ていると、自分の考えが間違っているかのように思えてくる。
細かな事を言うのが面倒になった絵莉は、ひとまず冷めないうちに肉じゃがを食べることにした。
「お嫁さんを探すために城を出て来たのはいいのだが、行く当てがなくてな。気付いたら空腹が限界に達していて、この家の庭で倒れてしまった。そこで絵莉、君に出会った。これは運命以外の何物でもないだろう!」
「は、はあ?」
突然の口説きモードに、着いていけない絵莉は適当な返事を返す。
「運命とか、そんなの良く分かんないけどさ……」
「んふふ、良いお友達が増えたね。綾ちゃんや凛ちゃんとはまた違うタイプでさ」
「レオナルドがお友達ぃ?」
「まずはお友達から、ということだろうか。私はもちろん構わない。絵莉、これからよろしく頼む」
「どうしてそうなるの……」
天然が二人に増えて、絵莉は両手で頭を抱えた。
常識人は自分だけだという事実に、目の前が真っ暗になりそうだ。
「レオ君はさ、これからどうするの? 行く当てがないんでしょ?」
「そうなのだ。実は帰り方も分からず、迷子のような状態でな……。しかし、私は絵莉ともっと心を通わせたい。この近くに、滞在できる場所はないだろうか」
「それならさ、しばらくここに住めば良いんじゃない?」
その父の言葉に、絵莉は持っていた箸をテーブルの上に落とした。
「ちょっと! 何言ってんの?」
「良い考えでしょ? 元々部屋は空いてるし、なんなら母さんの部屋だって綺麗にしてあるよ」
「そうだけど……」
「行く場所が無いなんて可哀想じゃないか。それに、レオ君がいた方が僕も安心だ」
「安心って?」
「いつも仕事で家を空けてて、その間絵莉ちゃんは一人でしょ? 僕はそれが心配でたまらないんだよ」
「パパ……」
「でも、レオ君が一緒にいてくれたら安心かなって。それに楽しくなりそうだしね」
そう言って柔らかに笑う父の笑顔は、絵莉の大好きな表情の一つだった。
父のこの顔は、絵莉を無条件で安心させてしまうのだ。
「パパがそこまで言うなら……」
「決まりだね」
「本当にいいのだろうか」
「いいよ。その代わり、絵莉ちゃんのお手伝いとか、してあげてくれるかな?」
「もちろんだ。絵莉のためなら何だってやってみせる」
こうして、絵莉に家族が一人増えた。
異界のとある王国からやって来た迷子の王子さまは、ライオン頭の獣人だ。
そして、絵莉に一目惚れしてしまったのだ。
(これから、アタシの生活どうなっちゃうの?)
何度目か分からないため息をつきながら、椅子の背もたれに体を預ける。
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