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第七章 天使転輪
第154話 暴力vs 怨念
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メイは再び全身に雷を纏い、ルミへと駆け出した。
「まだまだ行くでぇ!」
メイは拳を振り上げて雷を纏った拳打の雨をルミへと繰り出す。
「面白い!」
ルミは刀でメイから繰り出される拳打の雨を弾き返す。互いが一歩も退かず交戦する二つの力。その打ち合いの最中、ルミはメイにある疑問を問いかける。
「どういう原理だ、そりゃあ?刀で受けているのになぜ手が切れないんだ?」
「さぁね!多分、雷で覆っているからじゃないんかな?まぁ、そんなことはどうでもええやろ!さぁ、さぁ、さぁ!!」
メイは拳打の速度を上げていく。
(こいつ!?なんか先ほどよりも動きが速くなっている!それにこっちの斬撃を正確に受け止めている!?バカな、俺の剣撃を見切られているのか!?それだけじゃない、おそらくさっきのやつをくらったせいで体が少し痺れて、俺の動きが鈍くなっているのか!?)
「見えるで!!もしかして、さっきのが効いたんちゃうの?それならそれで、ええこっちゃ!もう慣れてきたで!」
(まずいな、、一旦、距離を、、)
ルミは隙を見て後ろへと跳躍する。しかしメイはそのことをまるで予測していたかの様に先回りしてルミの背後をとる。
「もらったで!」
「なっ!?ばかな、、」
ルミは振り返り自身の腕と刀でメイの一撃を防いだ。しかし衝撃は殺せずに地面へと思いっきり叩きつけられた。
「ぐはっ!」
「もう一発!」
トンッ!
メイはそのまま上へ高く飛ぶとルミへと急降下した。そして重たい強烈な一撃がルミの体へと叩き込まれた。
「!?」
メイは次の瞬間、ある事に気づいた。
「刀はどこや?」
ルミの手には刀が無かった。そして気づいた時には遅かった。
「ぐっ!」
メイの肩に背後からルミの刀が飛んできて突き刺さった。
メイはすぐに刀を抜くとその場から離れた。
「全く、続け様にやってくれるな。しかし、それで片腕は使えんだろう。それに出血量がひどいから下手すれば失血死するぞ」
「そんなことより、なんで刀が飛んできたんや?どうやってん?」
「あぁ、それはこれだ」
そう言うとルミの周りから黒い靄の様なモノが現れてうねうねとしていた。
「あれか、ルミが使ってた黒い龍みたいなもんか」
「まぁそうだな。これはコントロールがちょっと難しくてな、心臓を狙ったつもりが外してしまった」
そう言って、うねうねしていた一つの黒い靄が手の形へと変わっていった。
「なるほどな」
「さてさて、俺とお前、二人とも本当に満身創痍だがどうする?まだ続けるか?俺は正直どちらでもいい、またお前と戦うのもいいと思っているからな。だからこの場は一旦、互いに退いて後日またやるというのはどうだ?」
「アホぬかせ。お前はここでぶっ飛ばしてルミへ体を返してもらうんやからな!逃さんぞ!」
「そうか、残念だ」
そう言うとルミは唐突に刀を鞘へと収める。
「何をしとるんや?」
ルミはそのまま姿勢を低く構えて刀を抜く姿勢をとる。
「そうか!聞いたことあるで、抜刀術ってやつやな!」
「流石に知っていたか」
「バカにしすぎや!まぁええわ!その抜刀術がどんなもんか見せてもらうわ!」
「見えるのであればな」
「なんやと?どう言う意味や?」
「抜刀術とは剣技の中でも最速を誇る剣術の一つ。今の俺にある必殺必中の技だ」
「なるほどな。これは舐めてたらマジで殺されるな」
メイは今までに無いほどの電気を全身から放電する。
「ほう、まだそれほどの力を出せるのか」
「さぁ、来いや!」
「まだまだ行くでぇ!」
メイは拳を振り上げて雷を纏った拳打の雨をルミへと繰り出す。
「面白い!」
ルミは刀でメイから繰り出される拳打の雨を弾き返す。互いが一歩も退かず交戦する二つの力。その打ち合いの最中、ルミはメイにある疑問を問いかける。
「どういう原理だ、そりゃあ?刀で受けているのになぜ手が切れないんだ?」
「さぁね!多分、雷で覆っているからじゃないんかな?まぁ、そんなことはどうでもええやろ!さぁ、さぁ、さぁ!!」
メイは拳打の速度を上げていく。
(こいつ!?なんか先ほどよりも動きが速くなっている!それにこっちの斬撃を正確に受け止めている!?バカな、俺の剣撃を見切られているのか!?それだけじゃない、おそらくさっきのやつをくらったせいで体が少し痺れて、俺の動きが鈍くなっているのか!?)
「見えるで!!もしかして、さっきのが効いたんちゃうの?それならそれで、ええこっちゃ!もう慣れてきたで!」
(まずいな、、一旦、距離を、、)
ルミは隙を見て後ろへと跳躍する。しかしメイはそのことをまるで予測していたかの様に先回りしてルミの背後をとる。
「もらったで!」
「なっ!?ばかな、、」
ルミは振り返り自身の腕と刀でメイの一撃を防いだ。しかし衝撃は殺せずに地面へと思いっきり叩きつけられた。
「ぐはっ!」
「もう一発!」
トンッ!
メイはそのまま上へ高く飛ぶとルミへと急降下した。そして重たい強烈な一撃がルミの体へと叩き込まれた。
「!?」
メイは次の瞬間、ある事に気づいた。
「刀はどこや?」
ルミの手には刀が無かった。そして気づいた時には遅かった。
「ぐっ!」
メイの肩に背後からルミの刀が飛んできて突き刺さった。
メイはすぐに刀を抜くとその場から離れた。
「全く、続け様にやってくれるな。しかし、それで片腕は使えんだろう。それに出血量がひどいから下手すれば失血死するぞ」
「そんなことより、なんで刀が飛んできたんや?どうやってん?」
「あぁ、それはこれだ」
そう言うとルミの周りから黒い靄の様なモノが現れてうねうねとしていた。
「あれか、ルミが使ってた黒い龍みたいなもんか」
「まぁそうだな。これはコントロールがちょっと難しくてな、心臓を狙ったつもりが外してしまった」
そう言って、うねうねしていた一つの黒い靄が手の形へと変わっていった。
「なるほどな」
「さてさて、俺とお前、二人とも本当に満身創痍だがどうする?まだ続けるか?俺は正直どちらでもいい、またお前と戦うのもいいと思っているからな。だからこの場は一旦、互いに退いて後日またやるというのはどうだ?」
「アホぬかせ。お前はここでぶっ飛ばしてルミへ体を返してもらうんやからな!逃さんぞ!」
「そうか、残念だ」
そう言うとルミは唐突に刀を鞘へと収める。
「何をしとるんや?」
ルミはそのまま姿勢を低く構えて刀を抜く姿勢をとる。
「そうか!聞いたことあるで、抜刀術ってやつやな!」
「流石に知っていたか」
「バカにしすぎや!まぁええわ!その抜刀術がどんなもんか見せてもらうわ!」
「見えるのであればな」
「なんやと?どう言う意味や?」
「抜刀術とは剣技の中でも最速を誇る剣術の一つ。今の俺にある必殺必中の技だ」
「なるほどな。これは舐めてたらマジで殺されるな」
メイは今までに無いほどの電気を全身から放電する。
「ほう、まだそれほどの力を出せるのか」
「さぁ、来いや!」
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