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第七章 天使転輪
第141話 白の獣
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「逃げるばかりで、つまらないな!」
「逃げてるんじゃなくて遊んでんだよ!ばーか」
志貴はキメラの爪による攻撃を華麗に避けながら空中を浮遊していた。
「でもあれだな、そろそろ遊びも次の段階に移行しないとな」
背を向けながら空中を闊歩していた志貴は振り返ると追ってくるキメラの足元の空気を固定する。キメラは勢い余ってその場で転けてしまう。
「はっはっ!盛大に転んだな!」
「ふざけやがって!」
「おまけだ」
志貴は指を鳴らして、キメラの足の周りにある空気を固めると内側へと圧縮していった。キメラの両足は空気による圧縮で破裂する。
「どうなんだ?本体は痛みを感じるのか?」
「痛みなど感じるわけないだろ!死体なんだからな」
「それもそうだな。っで足が無くなったがどうするんだ?」
「どうもしない」
そう言うと程なくして両足が再生し始めた。
「おー、こいつは驚いたな。カメレオンもびっくらぽんだ」
完全に再生するのと同時に、再び鋭い爪を立てて襲いかかってくる。
「同じことをしても意味ないよーと」
志貴は再びキメラの足元を空気で固定しようとしたがそれに気づいたキメラはその固定された空気を切り裂き、志貴へと爪をたてる。
「賢いじゃないか」
志貴は向かってくる腕を避けようとはせずただただ見据える。キメラの爪は志貴には届かず。志貴がいつの間にか作り出した空気の何重もの壁に遮られた。
「ほらほら、切り裂いてみろよ」
「そんなことはせずともよい」
次の瞬間、キメラの爪から血が勢いよく吹きだして爪を弾丸の様に飛ばしてきた。至近距離の爪の弾丸の威力は凄まじく空気の層を全て貫通した。だが、さすがの志貴はこれを意図も容易く避ける。そのまま前へ全身してキメラを空気の圧で押し返して吹っ飛ばした。
「おー、よく飛ぶな」
飛んだキメラを追いかけて志貴も飛んだ。足元にある空気を押し出してポンプの要領でキメラへと追いつく。そして、未だ飛んでいるキメラへ蹴りをいれて地面へと叩きつけた。
「まだまだ!完全には潰さないよ!」
「な、舐めやがって!」
志貴はゆっくりと空気の足場を使って軽快に地上へ降りてきた。
「よっと!おいおい、まさかこんなもんじゃないよな?奥の手がこれじゃつまらんぞ」
「、、、、、」
「なんだ?会話もしてくれないのか」
キメラは静かにゆっくりと立ち上がると指を鳴らした。すると岩陰から無数の小さいキメラ達が出てくる。
「なんだ、また物量作戦か。まぁでも悪くはないかな」
小さいキメラはキメラの合図で志貴へと一斉に襲いかかった。
「おーおー、こりゃあ速いな」
小さいキメラは体が小さいせいなのか、元々の身体能力がいいだけなのか、弾丸の速さより速く志貴へと突っ込んできた。志貴は自身の両手に空気を固めて武器とする。そして次から次へと飛んできたキメラ達をいなしていく。
「速いってだけで大した事はないな」
志貴は小さいキメラ達を一匹ずつ空気の鳥籠へと閉じ込める。そして空気で圧縮させて同時に潰した。
「さて、次は何かな、、なんだ?」
志貴がキメラの方を見るとそこには先ほどとは違う造形をした化け物がいた。大きさこそは同じだが、体のパーツがまるで違っていた。手にあった大きく鋭い爪は今はなく、ただ指先が鋭く尖ってはいた。さらには獣の顔はまるで人間に近い作りになっていた。体の至る所には白い毛の様なものがついていて、まるで白い毛布を被っている様な姿だった。
「なんだ?さっきのやつはどこへ行ったんだ?」
「ここにいるコイツがさっきのやつだぞ、夕凪志貴。どうやら、コイツは進化をしたみたいだな」
「なんだそれ?死体が進化するって。はっはっ!どこぞのゲームのキャラクター見たいじゃないか!だけどわかるぞ、、、さっきよりは強いな」
「試してみようか」
次の瞬間、白の獣は志貴へと向かって跳躍した。そして真正面から指が伸びて志貴へと鋭い指が襲いかかる。
「おいおい、それもどっかで見たことあるキャラみたいだな!不気味だ」
志貴は伸びてきた指先を掴みとるとそのまま引っ張り白の獣を引き寄せると顔面へ拳を叩き込む。しかし、白の獣は拳が当たる寸前でぐにゃりとありえない方向に仰け反りそれを避ける。
「きっしょいな!」
志貴は空振りの拳を開いて下へと叩いた。すると仰け反りの体制をしている白の獣の胴体目掛けて空気の塊が直撃する。白の獣は吐血して空気の塊の圧力により胴体が真っ二つに分かれた。
「二等分にしといたよ」
「ふっふ、流石に強いな」
「やっぱりまだ息があるのか。タフな野郎だ。いっそ粉々にするか」
志貴は空気の塊を無数に作り出し白の獣の二つの体を取り囲む。そして、それを膨らませると体を圧縮して潰しにかかった。膨張する空気の塊達が白の獣の体を圧縮していきミンチにしていく。
「えらいもんだな。悲鳴を上げないとは」
「元々死んでるんだ痛みなど皆無だよ」
「そうだったね。っんでどうするんだ?本体は消えちまうぞ」
「そうだな。また新しいモノを用意して再戦するとしよう」
「なーに言ってるんだい?チャンスはもう無いよ」
「なんだと。その冗談つまらんぞ」
「いや、面白いよ。ところでさお前の居場所はもうわかってる。だから、とっとと死ねよ」
「バカな、ハッタリだな」
「そう思うなら、窓の外でも見てみろよ」
「?」
「逃げてるんじゃなくて遊んでんだよ!ばーか」
志貴はキメラの爪による攻撃を華麗に避けながら空中を浮遊していた。
「でもあれだな、そろそろ遊びも次の段階に移行しないとな」
背を向けながら空中を闊歩していた志貴は振り返ると追ってくるキメラの足元の空気を固定する。キメラは勢い余ってその場で転けてしまう。
「はっはっ!盛大に転んだな!」
「ふざけやがって!」
「おまけだ」
志貴は指を鳴らして、キメラの足の周りにある空気を固めると内側へと圧縮していった。キメラの両足は空気による圧縮で破裂する。
「どうなんだ?本体は痛みを感じるのか?」
「痛みなど感じるわけないだろ!死体なんだからな」
「それもそうだな。っで足が無くなったがどうするんだ?」
「どうもしない」
そう言うと程なくして両足が再生し始めた。
「おー、こいつは驚いたな。カメレオンもびっくらぽんだ」
完全に再生するのと同時に、再び鋭い爪を立てて襲いかかってくる。
「同じことをしても意味ないよーと」
志貴は再びキメラの足元を空気で固定しようとしたがそれに気づいたキメラはその固定された空気を切り裂き、志貴へと爪をたてる。
「賢いじゃないか」
志貴は向かってくる腕を避けようとはせずただただ見据える。キメラの爪は志貴には届かず。志貴がいつの間にか作り出した空気の何重もの壁に遮られた。
「ほらほら、切り裂いてみろよ」
「そんなことはせずともよい」
次の瞬間、キメラの爪から血が勢いよく吹きだして爪を弾丸の様に飛ばしてきた。至近距離の爪の弾丸の威力は凄まじく空気の層を全て貫通した。だが、さすがの志貴はこれを意図も容易く避ける。そのまま前へ全身してキメラを空気の圧で押し返して吹っ飛ばした。
「おー、よく飛ぶな」
飛んだキメラを追いかけて志貴も飛んだ。足元にある空気を押し出してポンプの要領でキメラへと追いつく。そして、未だ飛んでいるキメラへ蹴りをいれて地面へと叩きつけた。
「まだまだ!完全には潰さないよ!」
「な、舐めやがって!」
志貴はゆっくりと空気の足場を使って軽快に地上へ降りてきた。
「よっと!おいおい、まさかこんなもんじゃないよな?奥の手がこれじゃつまらんぞ」
「、、、、、」
「なんだ?会話もしてくれないのか」
キメラは静かにゆっくりと立ち上がると指を鳴らした。すると岩陰から無数の小さいキメラ達が出てくる。
「なんだ、また物量作戦か。まぁでも悪くはないかな」
小さいキメラはキメラの合図で志貴へと一斉に襲いかかった。
「おーおー、こりゃあ速いな」
小さいキメラは体が小さいせいなのか、元々の身体能力がいいだけなのか、弾丸の速さより速く志貴へと突っ込んできた。志貴は自身の両手に空気を固めて武器とする。そして次から次へと飛んできたキメラ達をいなしていく。
「速いってだけで大した事はないな」
志貴は小さいキメラ達を一匹ずつ空気の鳥籠へと閉じ込める。そして空気で圧縮させて同時に潰した。
「さて、次は何かな、、なんだ?」
志貴がキメラの方を見るとそこには先ほどとは違う造形をした化け物がいた。大きさこそは同じだが、体のパーツがまるで違っていた。手にあった大きく鋭い爪は今はなく、ただ指先が鋭く尖ってはいた。さらには獣の顔はまるで人間に近い作りになっていた。体の至る所には白い毛の様なものがついていて、まるで白い毛布を被っている様な姿だった。
「なんだ?さっきのやつはどこへ行ったんだ?」
「ここにいるコイツがさっきのやつだぞ、夕凪志貴。どうやら、コイツは進化をしたみたいだな」
「なんだそれ?死体が進化するって。はっはっ!どこぞのゲームのキャラクター見たいじゃないか!だけどわかるぞ、、、さっきよりは強いな」
「試してみようか」
次の瞬間、白の獣は志貴へと向かって跳躍した。そして真正面から指が伸びて志貴へと鋭い指が襲いかかる。
「おいおい、それもどっかで見たことあるキャラみたいだな!不気味だ」
志貴は伸びてきた指先を掴みとるとそのまま引っ張り白の獣を引き寄せると顔面へ拳を叩き込む。しかし、白の獣は拳が当たる寸前でぐにゃりとありえない方向に仰け反りそれを避ける。
「きっしょいな!」
志貴は空振りの拳を開いて下へと叩いた。すると仰け反りの体制をしている白の獣の胴体目掛けて空気の塊が直撃する。白の獣は吐血して空気の塊の圧力により胴体が真っ二つに分かれた。
「二等分にしといたよ」
「ふっふ、流石に強いな」
「やっぱりまだ息があるのか。タフな野郎だ。いっそ粉々にするか」
志貴は空気の塊を無数に作り出し白の獣の二つの体を取り囲む。そして、それを膨らませると体を圧縮して潰しにかかった。膨張する空気の塊達が白の獣の体を圧縮していきミンチにしていく。
「えらいもんだな。悲鳴を上げないとは」
「元々死んでるんだ痛みなど皆無だよ」
「そうだったね。っんでどうするんだ?本体は消えちまうぞ」
「そうだな。また新しいモノを用意して再戦するとしよう」
「なーに言ってるんだい?チャンスはもう無いよ」
「なんだと。その冗談つまらんぞ」
「いや、面白いよ。ところでさお前の居場所はもうわかってる。だから、とっとと死ねよ」
「バカな、ハッタリだな」
「そう思うなら、窓の外でも見てみろよ」
「?」
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