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第五章 忘却再生
第75話 ゴーストタウン
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「こいつらどうする?」
「そうだな、とりあえずここに縛って置いておこう」
「了解」
近くにあった木に二人を縛りつける。
「さて、時間も惜しいし進もうか」
二人は再び、森の中を進んでいく。特に何も無く二日が過ぎて、遂に二人は森を抜けて西の地区ブライトに入った。
「首都ミンダルまではもう少しだな」
「なかなか遠いな、そういえばミンダルにいるクレインバルドは強いのか?」
「そうだな、糸音の方が強いと思う。クレインバルドとライククイーンは度々歪みあっていたが何故か今回、西側が負けたって聞く。生きていれば、一体何があったのか、聞ければいいんだが」
「素直に話を聞いてくれるのか?」
「あぁ、四人の中では一番話が通じる相手だろう」
「なるほどな、何故西に行くのか疑問だったが話し合いか。まぁいざ戦いとなれば私がいるから何とでもなる」
「ふっふ、頼もしいな」
二人は森を進んで行くと、争いの後があちこちにあった。
「たしかにこれは酷いな」
「この感じだと首都は惨劇だな」
「急ごう」
二人は先を進んでいき、遂にミンダルの城壁の前に辿り着いた。
「なんだ、ミンダルって城壁に囲まれた街なのか」
「そうだな、しかしこれは、、」
(やけに城壁が綺麗すぎる。西は酷い有様だと聞いたが、、、とりあえず中の様子を伺おう)
「糸音、城壁を登って上から俯瞰できるか?」
「お安いご用意だね」
糸音は針剣を糸で繋げ城壁の向こうに投げると、忍者の様に城壁を登っていく、そして城壁の上に着いた糸音は中の様子を伺う。
(なんだ、やけに静かだな、人が居ない)
「どうだ、糸音。中の様子は」
「あぁ、誰も居ないし静かだ」
「何だと、、よし!そのまま門を向こうから開けてくれるか」
「おっけー」
糸音は街に降りると大きな門の施錠を全て外して門を開けルクスリアを中へ入れる。
「たしかに人の気配が無い」
「君が悪いな」
「とりあえず、城へ急ごうか」
二人は街の中心に聳え立つ城へと向かう。
「これは、一体どう言う事なんだ」
「まるで、人だけが消えた様な感じだな」
「街の外観は綺麗なままだ、戦争など無かったかの様な街のありようだな」
「本当に戦争はあったのか?ガセ情報ということは」
「有り得なくはないが、それにしても静かすぎる」
二人が会話をしながら歩いていたらいつのまにか城の門まで着いた、門は開けっぱなしになっていた。
「なんだ、門が開いてるぞ」
「糸音、気をつけろ、もしかしたら罠かもしれない」
二人は辺りを警戒しつつ城の中へ入っていた。
「んで、その敵の大将はどこなんだ?」
「クレインバルドは最上階の玉座にいるはずだ」
二人は階段を登っていく、城の中は荒らされた形跡もなく、静かなものだった、不気味なほどに。
「ここか」
ルクスリアは玉座のある部屋を開け放つ。そして玉座には一人の男が座っていた。
「なんだ、遅かったな、ルクスリア」
「クレインバルド」
「そうだな、とりあえずここに縛って置いておこう」
「了解」
近くにあった木に二人を縛りつける。
「さて、時間も惜しいし進もうか」
二人は再び、森の中を進んでいく。特に何も無く二日が過ぎて、遂に二人は森を抜けて西の地区ブライトに入った。
「首都ミンダルまではもう少しだな」
「なかなか遠いな、そういえばミンダルにいるクレインバルドは強いのか?」
「そうだな、糸音の方が強いと思う。クレインバルドとライククイーンは度々歪みあっていたが何故か今回、西側が負けたって聞く。生きていれば、一体何があったのか、聞ければいいんだが」
「素直に話を聞いてくれるのか?」
「あぁ、四人の中では一番話が通じる相手だろう」
「なるほどな、何故西に行くのか疑問だったが話し合いか。まぁいざ戦いとなれば私がいるから何とでもなる」
「ふっふ、頼もしいな」
二人は森を進んで行くと、争いの後があちこちにあった。
「たしかにこれは酷いな」
「この感じだと首都は惨劇だな」
「急ごう」
二人は先を進んでいき、遂にミンダルの城壁の前に辿り着いた。
「なんだ、ミンダルって城壁に囲まれた街なのか」
「そうだな、しかしこれは、、」
(やけに城壁が綺麗すぎる。西は酷い有様だと聞いたが、、、とりあえず中の様子を伺おう)
「糸音、城壁を登って上から俯瞰できるか?」
「お安いご用意だね」
糸音は針剣を糸で繋げ城壁の向こうに投げると、忍者の様に城壁を登っていく、そして城壁の上に着いた糸音は中の様子を伺う。
(なんだ、やけに静かだな、人が居ない)
「どうだ、糸音。中の様子は」
「あぁ、誰も居ないし静かだ」
「何だと、、よし!そのまま門を向こうから開けてくれるか」
「おっけー」
糸音は街に降りると大きな門の施錠を全て外して門を開けルクスリアを中へ入れる。
「たしかに人の気配が無い」
「君が悪いな」
「とりあえず、城へ急ごうか」
二人は街の中心に聳え立つ城へと向かう。
「これは、一体どう言う事なんだ」
「まるで、人だけが消えた様な感じだな」
「街の外観は綺麗なままだ、戦争など無かったかの様な街のありようだな」
「本当に戦争はあったのか?ガセ情報ということは」
「有り得なくはないが、それにしても静かすぎる」
二人が会話をしながら歩いていたらいつのまにか城の門まで着いた、門は開けっぱなしになっていた。
「なんだ、門が開いてるぞ」
「糸音、気をつけろ、もしかしたら罠かもしれない」
二人は辺りを警戒しつつ城の中へ入っていた。
「んで、その敵の大将はどこなんだ?」
「クレインバルドは最上階の玉座にいるはずだ」
二人は階段を登っていく、城の中は荒らされた形跡もなく、静かなものだった、不気味なほどに。
「ここか」
ルクスリアは玉座のある部屋を開け放つ。そして玉座には一人の男が座っていた。
「なんだ、遅かったな、ルクスリア」
「クレインバルド」
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