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第四章 捲土重来
第55話 三対三
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一
「ゲームだと?」
「ええ、このカジノの中で殺しあいをしましょう。ルールは三つ。一つ、武器は禁止、銃火器、針もダメですよ。二つ、他のお客様に危害をくわえてはいけない、三つ、店から出てはいけない。どうですか?やりますか?もし断るなら普通にお帰りいただきます」
「面白い。勝ったら宗谷に関しての情報を渡してもらう。っでこっちが負けたらどうなるんだ?」
ゴトーが不敵に笑う。
「わかってますね、ガール達が負ければ私に飼われてください、いい金になりそうです」
「いいだろう。だが一つ聞かせてくれ」
「何でしょう?」
「宗谷は仲間じゃないのか?そんな簡単に情報を渡して大丈夫なのか?」
「たしかに、宗谷は仲間でした、私の上司でした。ですが今は違います。私はアジトを抜け出しました、それに私は退屈が嫌いなんです。だからこういうのを待っていたんですよ」
「なるほどな。なら始めようか」
ゴトーは立ち上がり宣言する。
「グッド!では私の異能で契約を縛ります」
「異能だと」
「ええ、私の異能はルールを破った者には死を契約します」
「ということはどちらにせよ最悪って事だな。それにしても変わった異能だな」
「契約は絶対のルールです」
「それで、プレイヤーは何人だ?」
「三対三で、こちらは私以外に三人すでに店の中に配置されています。ガール達は地下にいる二人とあなたでよろしいですね?」
「あぁ構わない」
「では、スタートでーす!グッドラック!」
糸見は部屋を出ると携帯を取り出して、地下にいる二人にルールの説明と現状を伝える。
そして糸見が去った後、ゴトーは男に内線で話していた。
「ふーん、中々楽しめそうなガールですね。やれますか?シファ」
「無論です。楽しませてあげますよオーナー」
「他の二人にもよろしくです」
「御意」
ゴトーはソファにふんぞり返り、ワインを煽ってカメラを見て不敵に笑う。
ニ
糸見は警戒しながら二人と合流する為、地下への階段を探しながら糸見は思考する。
(敵は三人、いや正確には四人か。おそらくカメラで私たちの様子はバレている。別にそれはイカサマではない。ルールにそってはいるから問題はないのだろう、敵の中にはおそらく異能者もいるだろうな。そして、これは悪魔で推測だが、ゴトーの様な変わった能力者もいるだろうな。だとしたらまずは敵の出方を見るか。針が使えない以上、大技は使えない、なら武器となるのは、私の糸とフィの毒それからシーバのタフネスか。ひとまず合流してからと思ったが)
「いるな」
糸見はスロットマシーンが立ち並んだ無人のレーンで足を止める。人がいないはずなのに殺気を感じる。
(こいつは、もうすでに敵の能力の中か。このレーンだけ人が全くいない、他のレーンは賑わっているといのにだ。それにここから気配を感じる、誘っているのか)
「なら、のってやるか」
糸見はそのレーンに入っていく、すると反対側のスロットマシーンの影から初老の男が現れた。
「やはりな」
「お初にお目にかかる、四々皇糸見どの」
「!?」
糸見は驚いた。なぜならその名前は捨てたはずの名前であったからだった。
「ゲームだと?」
「ええ、このカジノの中で殺しあいをしましょう。ルールは三つ。一つ、武器は禁止、銃火器、針もダメですよ。二つ、他のお客様に危害をくわえてはいけない、三つ、店から出てはいけない。どうですか?やりますか?もし断るなら普通にお帰りいただきます」
「面白い。勝ったら宗谷に関しての情報を渡してもらう。っでこっちが負けたらどうなるんだ?」
ゴトーが不敵に笑う。
「わかってますね、ガール達が負ければ私に飼われてください、いい金になりそうです」
「いいだろう。だが一つ聞かせてくれ」
「何でしょう?」
「宗谷は仲間じゃないのか?そんな簡単に情報を渡して大丈夫なのか?」
「たしかに、宗谷は仲間でした、私の上司でした。ですが今は違います。私はアジトを抜け出しました、それに私は退屈が嫌いなんです。だからこういうのを待っていたんですよ」
「なるほどな。なら始めようか」
ゴトーは立ち上がり宣言する。
「グッド!では私の異能で契約を縛ります」
「異能だと」
「ええ、私の異能はルールを破った者には死を契約します」
「ということはどちらにせよ最悪って事だな。それにしても変わった異能だな」
「契約は絶対のルールです」
「それで、プレイヤーは何人だ?」
「三対三で、こちらは私以外に三人すでに店の中に配置されています。ガール達は地下にいる二人とあなたでよろしいですね?」
「あぁ構わない」
「では、スタートでーす!グッドラック!」
糸見は部屋を出ると携帯を取り出して、地下にいる二人にルールの説明と現状を伝える。
そして糸見が去った後、ゴトーは男に内線で話していた。
「ふーん、中々楽しめそうなガールですね。やれますか?シファ」
「無論です。楽しませてあげますよオーナー」
「他の二人にもよろしくです」
「御意」
ゴトーはソファにふんぞり返り、ワインを煽ってカメラを見て不敵に笑う。
ニ
糸見は警戒しながら二人と合流する為、地下への階段を探しながら糸見は思考する。
(敵は三人、いや正確には四人か。おそらくカメラで私たちの様子はバレている。別にそれはイカサマではない。ルールにそってはいるから問題はないのだろう、敵の中にはおそらく異能者もいるだろうな。そして、これは悪魔で推測だが、ゴトーの様な変わった能力者もいるだろうな。だとしたらまずは敵の出方を見るか。針が使えない以上、大技は使えない、なら武器となるのは、私の糸とフィの毒それからシーバのタフネスか。ひとまず合流してからと思ったが)
「いるな」
糸見はスロットマシーンが立ち並んだ無人のレーンで足を止める。人がいないはずなのに殺気を感じる。
(こいつは、もうすでに敵の能力の中か。このレーンだけ人が全くいない、他のレーンは賑わっているといのにだ。それにここから気配を感じる、誘っているのか)
「なら、のってやるか」
糸見はそのレーンに入っていく、すると反対側のスロットマシーンの影から初老の男が現れた。
「やはりな」
「お初にお目にかかる、四々皇糸見どの」
「!?」
糸見は驚いた。なぜならその名前は捨てたはずの名前であったからだった。
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