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第三章 幽愁暗恨
第46話 真空
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志貴は二人を探すべく、上へと続く階段を見つけて進んだ。少し登ったその時、階段が崩れる、、がしかし志貴はまたもや浮いていた。
「古典的だな」
上から兵士が降りてきて志貴に向けてライフルを構え撃ってきた。
志貴は弾を空気階段を上り兵士達の首を念力だけで捻じ切る。
「さっきの兵士達もそうだが、手応えがないな」
(これも異能か、おそらくあの陰気な男の物か。どういった能力かはわからないけど)
志貴は再び階段を上ぼる。
そして最上階の扉にてをかけると爆発した。
「おいおい、またそれか!芸のない奴らだ」
爆発で起きた粉塵が消えると最上階に陰気な男が居た。
「あれ?ライラはどこだ?」
「ライラは今そこだよ」
カバネが指指した方向を見やると、ライラが後ろから血のナイフで襲いかかってきた。
「やっと近接戦か、退屈だったんだ」
「ほざけ!ライラ!」
「あいよ」
ライラは呼ばれると指を鳴らすと先ほど首を捩じ切った兵士の死体が動き出し、志貴に再び銃をぶっ放す。
「なるほど、そういうことね」
もちろん志貴に弾は届かないがライラの攻撃を交わしつつだとライラに反撃ができず、兵士達の中にいた、もう一人の敵に気づかなかった。
「ん?」
気づくと志貴は足に切り傷がつけられていた。体制を立て直すため距離をとる志貴。
「ようやく攻撃が通ったな」
「なるほど、もう一人居たのか」
ライラの横にもう一人男が居ることに気づく。
「この攻撃の嵐、俺にそこの男の攻撃を悟らせないようにするため、有象無象の中に潜ませた。それからバリアを貫通したという事はおそらく何らかの異能を使ったのだろう」
「こいつは鹿目、宗谷がよこした刺客だ」
「どうも、よろしくっす」
なんとも軽薄そうな男だと思った志貴。
「なるほど、そいつが俺の超能力を破ったのか、なら今度はこちらからいこう」
志貴の周りに落ちていた瓦礫が突如。宙に浮く。
それを三人へ飛ばしてくる。速さもバラバラで飛んでくる瓦礫を避けながら血を集めるライラ。カバネは死体を縦にして守り、鹿目は飛んでくる瓦礫の合間を縫って空中を切る。目に見えない刃は志貴のバリアを破り、そして集めていた血を槍にして志貴に投げると、それをギリギリで避ける。
(なるほどね、そういうことね)
志貴は体制を崩したがすぐに後退してバリアを作り。目に見えない攻撃を三人に飛ばす。
カバネの前の死体は吹き飛び、残り二人は後方へ飛ばされる。そしてカバネに接近する志貴、カバネは志貴に心臓を貫かれると手に隠し持っていた手榴弾を爆破した。
「な、、に!」
ドッーーーン!!
「危なかったね、あと一歩手を抜くのが遅かったら巻き込まれてたよ」
カバネは煙の中に居た。
「チッ、遅かったか、でも見えたぞ。お前は直接攻撃にでるとバリアが無くなるな。そして俺はバリアの範囲内に入り確信した。自身の周りの空気を操り真空にしているな」
「陰気と思ったが、よく喋るな。その通りだ、俺は空気を操る、真空を作り、空気を固めたり、飛ばしたりできる。後はこういう風に」
カバネの首が徐々に捩れ、折れる。
「空気を固めて両サイドから回転させ、こう捩るんだ」
「なるほどな、真空か」
ライラと鹿目が瓦礫から這い出てくる。
「難しいことはわかんないっすけど。俺のかまいたちだとそれが切れるってわけっすね」
「あー、なんで自分で言うかな」
ライラは呆れて顔を抑える。
「あっはは、面白い子じゃないか。そうかそうか、かまいたちか。それなら納得だ、真空をも切ると言われている現象だからな。それでなんでまだ生きてるんだ?そっちの彼」
志貴が指差した先にカバネが瓦礫の上に座っていた。
「俺は、死体を操る」
「操るね、コイツは骨が折れそうだ」
「古典的だな」
上から兵士が降りてきて志貴に向けてライフルを構え撃ってきた。
志貴は弾を空気階段を上り兵士達の首を念力だけで捻じ切る。
「さっきの兵士達もそうだが、手応えがないな」
(これも異能か、おそらくあの陰気な男の物か。どういった能力かはわからないけど)
志貴は再び階段を上ぼる。
そして最上階の扉にてをかけると爆発した。
「おいおい、またそれか!芸のない奴らだ」
爆発で起きた粉塵が消えると最上階に陰気な男が居た。
「あれ?ライラはどこだ?」
「ライラは今そこだよ」
カバネが指指した方向を見やると、ライラが後ろから血のナイフで襲いかかってきた。
「やっと近接戦か、退屈だったんだ」
「ほざけ!ライラ!」
「あいよ」
ライラは呼ばれると指を鳴らすと先ほど首を捩じ切った兵士の死体が動き出し、志貴に再び銃をぶっ放す。
「なるほど、そういうことね」
もちろん志貴に弾は届かないがライラの攻撃を交わしつつだとライラに反撃ができず、兵士達の中にいた、もう一人の敵に気づかなかった。
「ん?」
気づくと志貴は足に切り傷がつけられていた。体制を立て直すため距離をとる志貴。
「ようやく攻撃が通ったな」
「なるほど、もう一人居たのか」
ライラの横にもう一人男が居ることに気づく。
「この攻撃の嵐、俺にそこの男の攻撃を悟らせないようにするため、有象無象の中に潜ませた。それからバリアを貫通したという事はおそらく何らかの異能を使ったのだろう」
「こいつは鹿目、宗谷がよこした刺客だ」
「どうも、よろしくっす」
なんとも軽薄そうな男だと思った志貴。
「なるほど、そいつが俺の超能力を破ったのか、なら今度はこちらからいこう」
志貴の周りに落ちていた瓦礫が突如。宙に浮く。
それを三人へ飛ばしてくる。速さもバラバラで飛んでくる瓦礫を避けながら血を集めるライラ。カバネは死体を縦にして守り、鹿目は飛んでくる瓦礫の合間を縫って空中を切る。目に見えない刃は志貴のバリアを破り、そして集めていた血を槍にして志貴に投げると、それをギリギリで避ける。
(なるほどね、そういうことね)
志貴は体制を崩したがすぐに後退してバリアを作り。目に見えない攻撃を三人に飛ばす。
カバネの前の死体は吹き飛び、残り二人は後方へ飛ばされる。そしてカバネに接近する志貴、カバネは志貴に心臓を貫かれると手に隠し持っていた手榴弾を爆破した。
「な、、に!」
ドッーーーン!!
「危なかったね、あと一歩手を抜くのが遅かったら巻き込まれてたよ」
カバネは煙の中に居た。
「チッ、遅かったか、でも見えたぞ。お前は直接攻撃にでるとバリアが無くなるな。そして俺はバリアの範囲内に入り確信した。自身の周りの空気を操り真空にしているな」
「陰気と思ったが、よく喋るな。その通りだ、俺は空気を操る、真空を作り、空気を固めたり、飛ばしたりできる。後はこういう風に」
カバネの首が徐々に捩れ、折れる。
「空気を固めて両サイドから回転させ、こう捩るんだ」
「なるほどな、真空か」
ライラと鹿目が瓦礫から這い出てくる。
「難しいことはわかんないっすけど。俺のかまいたちだとそれが切れるってわけっすね」
「あー、なんで自分で言うかな」
ライラは呆れて顔を抑える。
「あっはは、面白い子じゃないか。そうかそうか、かまいたちか。それなら納得だ、真空をも切ると言われている現象だからな。それでなんでまだ生きてるんだ?そっちの彼」
志貴が指差した先にカバネが瓦礫の上に座っていた。
「俺は、死体を操る」
「操るね、コイツは骨が折れそうだ」
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