8 / 199
第一章 報仇雪恨(見)
第7話 合流
しおりを挟む
一
糸音と逸れて数時間、槍士はある男と対峙していた。
「何の用で俺をこんな暗がりに連れてきたんだ?」
槍士は目の前の男に面を貸せと言われ路地裏に連れてこられた
「喧嘩か?ならさっさと済まそうぜ、俺は今、人探し!?」
話の途中で男は攻撃をしてくる
「ちょ、危ねえじゃねぇか!なるほど喧嘩じゃなく殺し合いの方か」
「ごちゃごちゃうるせぇガキだな。大人しく殺されろ」
男は死神が持つような大鎌を持っていた
「それがお前の獲物ってわけか。ならこっちも」
そう言うと槍士は懐から数本の連なった棒を取り出す。
「ヌンチャクか?そんなんで俺を殺せるとでも?」
「まぁ見ときなって」
槍士は走りだすとヌンチャクで器用に攻撃を繰り出す。
「やっぱヌンチャクじゃねぇか」
「!?」
男の腕に切り傷が付く。
(なんだ!この切り傷は!)
「だから言っただろヌンチャクじゃないって。こいつは棒状にバラして繋げ槍にすることもできる優れ物、名をチャクソウフレイボルグ」
「クソガキが舐めやがって!」
男は大鎌を振り翳し槍士を襲う。
先ほどよりもより速くなって槍士を襲うが
「スピードを上げたところで変われないぜ!」
槍士は華麗に攻撃を捌く!
そして大鎌を吹き飛ばした!
「終わりだぜ!」
「な!?」
大鎌が槍士の背中に突き刺さる!
「油断したなガキが!生憎こいつもお前のと同じような武器でな」
槍士は地に足をつき男の方を見ると、大鎌の持ち手の下に鎖がついていてそれを振り回していた。
「なる・・ほどな。さっき吹き飛ばしたと思った大鎌は鎖で繋がってたってわけか」
「軽傷みたいだが。次は外さねー、ぶっ殺す!」
「ぶっ殺すなんてダサイセリフ吐くなよ。噛ませキャラっぽいぜ。」
「うっせぇ!クソガキが死ねや!」
男は大鎌を投げてきた、が槍士はかろうじて避ける。
(見えたぞ!)
槍士は避ける間際、鎖を掴み取る。
(なん・・だと!こいつ鎖の謎を!)
「なるほどな、こいつはよくできてやがる。」
槍士は鎖を見て笑う。
「鎖の色がこの暗闇の色と同化して見えなくしていたとはな、離れてみると銀に見えるが角度と距離によっては全く見えなくなる」
槍士はじっくり鎖を観察する。
「たった数回でそれを見抜いたところが褒めてやろう、しかしそれを知ったところでお前に勝ち目はない!」
槍士は周りに妙な気配を感じた。
「おいおいマジかよ、こいつはやべぇな」
いつのまにか槍士達の周りにうめき声をあげ目に正気を失った人たちがフラフラしていた。
「お前は終わりだ、こいつらはな吸血鬼の成れの果てだ、俺の命令で動きお前を殺すぞ。この手で殺せないのは解せんが、どっちにしろ任務は達成できるから良しとするか」
槍士に徐々に近づく吸血鬼達
「あーやべぇ」
「終わったなガキ。このまま食べられて死ねや」
どうすっかな、あれをやるかどうすか。
(変わってやろうか?小僧)
槍士の中のもう一人が話かける。
いや、あんたを出すには俺の気力が足りねー。
(最初からこの俺を出すべきだったな、まぁでも大丈夫だろ)
ん?
一匹の吸血鬼が襲いかかってきたがその手前で壁へ吹き飛んだ。
「大丈夫か槍士」
「どうも、ありがとな糸音ちゃん」
二
「なんだ?その女はリストにはなかったぞ。まぁ邪魔しようってんなら、ぶっ殺すまでだ!」
吸血鬼達が一斉に糸音に襲いかかる、が糸音は手に持った針を飛ばして吸血鬼達を次から次へと壁に貼り付けていく。
「おーやるね糸音ちゃん。俺も負けてられねぇ」
槍士は持っていた鎖を勢いよく手繰り寄せ男を宙に上げた。
(コイツ!何て力だ!)
槍士はそのまま男を引き寄せ自身の獲物で突いた。
「終わりだ」
しかし男は槍士の槍を持ちそれを折りもう片方に持っていた鎖を引っ張る。槍士の肩を大鎌が掠める。
「なん・・だと」
完全に心臓を突いたはず、まさか!!
「敵が完全に沈黙するまで油断はするなと教わらなかったかガキ。俺は半分吸血鬼になってんだぜ。」
「槍士!」
「大丈夫だ、ちょっと掠っただけだ」
しかし槍士の足元がふらつく
「掠ってもやばいぜそれは」
「毒か」
槍士は意識が遠のき倒れる。
「そう。お前はもう終わりだ死ね」
「槍士!」
男は槍士に向かって鎌を振り下ろした。
瞬間、何が起こったか誰にも説明できないが結論から言うと槍士は一瞬で男の背後に立っていた。
「なん・・だ?」
男は何で自分の後ろに槍士がいるのか理解できなかった。それ以前に動きがまるで見えなかった。瞬間移動したというのが一番しっくりくるが毒を喰らった者の動きではなかった。男が思考していると
「全く世話のやける小僧だ」
槍士の声は変わっていた。そして男は一つの結論に辿り着いた。
「朝霜の憑依術か」
糸音と逸れて数時間、槍士はある男と対峙していた。
「何の用で俺をこんな暗がりに連れてきたんだ?」
槍士は目の前の男に面を貸せと言われ路地裏に連れてこられた
「喧嘩か?ならさっさと済まそうぜ、俺は今、人探し!?」
話の途中で男は攻撃をしてくる
「ちょ、危ねえじゃねぇか!なるほど喧嘩じゃなく殺し合いの方か」
「ごちゃごちゃうるせぇガキだな。大人しく殺されろ」
男は死神が持つような大鎌を持っていた
「それがお前の獲物ってわけか。ならこっちも」
そう言うと槍士は懐から数本の連なった棒を取り出す。
「ヌンチャクか?そんなんで俺を殺せるとでも?」
「まぁ見ときなって」
槍士は走りだすとヌンチャクで器用に攻撃を繰り出す。
「やっぱヌンチャクじゃねぇか」
「!?」
男の腕に切り傷が付く。
(なんだ!この切り傷は!)
「だから言っただろヌンチャクじゃないって。こいつは棒状にバラして繋げ槍にすることもできる優れ物、名をチャクソウフレイボルグ」
「クソガキが舐めやがって!」
男は大鎌を振り翳し槍士を襲う。
先ほどよりもより速くなって槍士を襲うが
「スピードを上げたところで変われないぜ!」
槍士は華麗に攻撃を捌く!
そして大鎌を吹き飛ばした!
「終わりだぜ!」
「な!?」
大鎌が槍士の背中に突き刺さる!
「油断したなガキが!生憎こいつもお前のと同じような武器でな」
槍士は地に足をつき男の方を見ると、大鎌の持ち手の下に鎖がついていてそれを振り回していた。
「なる・・ほどな。さっき吹き飛ばしたと思った大鎌は鎖で繋がってたってわけか」
「軽傷みたいだが。次は外さねー、ぶっ殺す!」
「ぶっ殺すなんてダサイセリフ吐くなよ。噛ませキャラっぽいぜ。」
「うっせぇ!クソガキが死ねや!」
男は大鎌を投げてきた、が槍士はかろうじて避ける。
(見えたぞ!)
槍士は避ける間際、鎖を掴み取る。
(なん・・だと!こいつ鎖の謎を!)
「なるほどな、こいつはよくできてやがる。」
槍士は鎖を見て笑う。
「鎖の色がこの暗闇の色と同化して見えなくしていたとはな、離れてみると銀に見えるが角度と距離によっては全く見えなくなる」
槍士はじっくり鎖を観察する。
「たった数回でそれを見抜いたところが褒めてやろう、しかしそれを知ったところでお前に勝ち目はない!」
槍士は周りに妙な気配を感じた。
「おいおいマジかよ、こいつはやべぇな」
いつのまにか槍士達の周りにうめき声をあげ目に正気を失った人たちがフラフラしていた。
「お前は終わりだ、こいつらはな吸血鬼の成れの果てだ、俺の命令で動きお前を殺すぞ。この手で殺せないのは解せんが、どっちにしろ任務は達成できるから良しとするか」
槍士に徐々に近づく吸血鬼達
「あーやべぇ」
「終わったなガキ。このまま食べられて死ねや」
どうすっかな、あれをやるかどうすか。
(変わってやろうか?小僧)
槍士の中のもう一人が話かける。
いや、あんたを出すには俺の気力が足りねー。
(最初からこの俺を出すべきだったな、まぁでも大丈夫だろ)
ん?
一匹の吸血鬼が襲いかかってきたがその手前で壁へ吹き飛んだ。
「大丈夫か槍士」
「どうも、ありがとな糸音ちゃん」
二
「なんだ?その女はリストにはなかったぞ。まぁ邪魔しようってんなら、ぶっ殺すまでだ!」
吸血鬼達が一斉に糸音に襲いかかる、が糸音は手に持った針を飛ばして吸血鬼達を次から次へと壁に貼り付けていく。
「おーやるね糸音ちゃん。俺も負けてられねぇ」
槍士は持っていた鎖を勢いよく手繰り寄せ男を宙に上げた。
(コイツ!何て力だ!)
槍士はそのまま男を引き寄せ自身の獲物で突いた。
「終わりだ」
しかし男は槍士の槍を持ちそれを折りもう片方に持っていた鎖を引っ張る。槍士の肩を大鎌が掠める。
「なん・・だと」
完全に心臓を突いたはず、まさか!!
「敵が完全に沈黙するまで油断はするなと教わらなかったかガキ。俺は半分吸血鬼になってんだぜ。」
「槍士!」
「大丈夫だ、ちょっと掠っただけだ」
しかし槍士の足元がふらつく
「掠ってもやばいぜそれは」
「毒か」
槍士は意識が遠のき倒れる。
「そう。お前はもう終わりだ死ね」
「槍士!」
男は槍士に向かって鎌を振り下ろした。
瞬間、何が起こったか誰にも説明できないが結論から言うと槍士は一瞬で男の背後に立っていた。
「なん・・だ?」
男は何で自分の後ろに槍士がいるのか理解できなかった。それ以前に動きがまるで見えなかった。瞬間移動したというのが一番しっくりくるが毒を喰らった者の動きではなかった。男が思考していると
「全く世話のやける小僧だ」
槍士の声は変わっていた。そして男は一つの結論に辿り着いた。
「朝霜の憑依術か」
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
女装男子は百合乙女の夢を見るか? ✿【男の娘の女子校生活】学園一の美少女に付きまとわれて幼なじみの貞操が危なくなった。
千石杏香
ライト文芸
✿【好きな人が百合なら女の子になるしかない】
男子中学生・上原一冴(うえはら・かずさ)は陰キャでボッチだ。ある日のこと、学園一の美少女・鈴宮蘭(すずみや・らん)が女子とキスしているところを目撃する。蘭は同性愛者なのか――。こっそりと妹の制服を借りて始めた女装。鏡に映った自分は女子そのものだった。しかし、幼なじみ・東條菊花(とうじょう・きっか)に現場を取り押さえられる。
菊花に嵌められた一冴は、中学卒業後に女子校へ進学することが決まる。三年間、女子高生の「いちご」として生活し、女子寮で暮らさなければならない。
「女が女を好きになるはずがない」
女子しかいない学校で、男子だとバレていないなら、一冴は誰にも盗られない――そんな思惑を巡らせる菊花。
しかし女子寮には、「いちご」の正体が一冴だと知らない蘭がいた。それこそが修羅場の始まりだった。
せやさかい
武者走走九郎or大橋むつお
ライト文芸
父の失踪から七年、失踪宣告がなされて、田中さくらは母とともに母の旧姓になって母の実家のある堺の街にやってきた。母は戻ってきただが、さくらは「やってきた」だ。年に一度来るか来ないかのお祖父ちゃんの家は、今日から自分の家だ。
そして、まもなく中学一年生。
自慢のポニーテールを地味なヒッツメにし、口癖の「せやさかい」も封印して新しい生活が始まてしまった。
スメルスケープ 〜幻想珈琲香〜
市瀬まち
ライト文芸
その喫茶店を運営するのは、匂いを失くした青年と透明人間。
コーヒーと香りにまつわる現代ファンタジー。
嗅覚を失った青年ミツ。店主代理として祖父の喫茶店〈喫珈琲カドー〉に立つ彼の前に、香りだけでコーヒーを淹れることのできる透明人間の少年ハナオが現れる。どこか奇妙な共同運営をはじめた二人。ハナオに対して苛立ちを隠せないミツだったが、ある出来事をきっかけに、コーヒーについて教えを請う。一方、ハナオも秘密を抱えていたーー。
そして、アドレーヌは眠る。
緋島礼桜
ファンタジー
長く続いた大戦、それにより腐りきった大地と生命を『奇跡の力』で蘇らせ終戦へと導いた女王――アドレーヌ・エナ・リンクス。
彼女はその偉業と引き換えに長い眠りについてしまいました。彼女を称え、崇め、祀った人々は彼女の名が付けられた新たな王国を創りました。
眠り続けるアドレーヌ。そこに生きる者たちによって受け継がれていく物語―――そして、辿りつく真実と結末。
これは、およそ千年続いたアドレーヌ王国の、始まりと終わりの物語です。
*あらすじ*
~第一篇~
かつての大戦により鉄くずと化し投棄された負の遺産『兵器』を回収する者たち―――狩人(ハンター)。
それを生業とし、娘と共に旅をするアーサガ・トルトはその活躍ぶりから『漆黒の弾丸』と呼ばれていた。
そんな彼はとある噂を切っ掛けに、想い人と娘の絆が揺れ動くことになる―――。
~第二篇~
アドレーヌ女王の血を継ぐ王族エミレス・ノト・リンクス王女は王国東方の街ノーテルの屋敷で暮らしていた。
中肉中背、そばかすに見た目も地味…そんな引け目から人前を避けてきた彼女はある日、とある男性と出会う。
それが、彼女の過去と未来に関わる大切な恋愛となっていく―――。
~第三篇~
かつての反乱により一斉排除の対象とされ、長い年月虐げられ続けているイニム…ネフ族。
『ネフ狩り』と呼ばれる駆逐行為は隠れ里にて暮らしていた青年キ・シエの全てを奪っていった。
愛する者、腕、両目を失った彼は名も一族の誇りすらも捨て、復讐に呑まれていく―――。
~第四篇~
最南端の村で暮らすソラはいつものように兄のお使いに王都へ行った帰り、謎の男二人組に襲われる。
辛くも通りすがりの旅人に助けられるが、その男もまた全身黒尽くめに口紅を塗った奇抜な出で立ちで…。
この出会いをきっかけに彼女の日常は一変し歴史を覆すような大事件へと巻き込まれていく―――。
*
*2020年まで某サイトで投稿していたものですがサイト閉鎖に伴い、加筆修正して完結を目標に再投稿したいと思います。
*他小説家になろう、アルファポリスでも投稿しています。
*毎週、火・金曜日に更新を予定しています。
ぎらす屋ぎらすのショートショート集
ぎらす屋ぎらす
ライト文芸
架空の街「通葉市(つばし)」を舞台とした、ちょっと嬉しい日常やリアルな人間を描いたショートショート集。
全てのお話は、同一の世界線上で起こっていますので、各話の繋がりも楽しんでください。
落ち込み少女
淡女
ライト文芸
「ここから飛び降りて」
僕はたった今、学校の屋上で、 一人の少女から命を絶つよう命じられていた。
悩き多き少女たちは
自らの悩みを具現化した悩み部屋を作ってしまう!?
僕はどこまで踏み込める?
どこまで彼女たちの痛みに関われる?
分からない、だからこそ僕は人と交わるんだ。
無限のスキルゲッター! 毎月レアスキルと大量経験値を貰っている僕は、異次元の強さで無双する
まるずし
ファンタジー
小説『無限のスキルゲッター!』第5巻が発売されました! 書籍版はこれで完結となります。
書籍版ではいろいろと変更した部分がありますので、気になる方は『書籍未収録①~⑥』をご確認いただければ幸いです。
そしてこのweb版ですが、更新が滞ってしまって大変申し訳ありません。
まだまだラストまで長いので、せめて今後どうなっていくのかという流れだけ、ダイジェストで書きました。
興味のある方は、目次下部にある『8章以降のストーリーダイジェスト』をご覧くださいませ。
書籍では、中西達哉先生に素晴らしいイラストをたくさん描いていただきました。
特に、5巻最後の挿絵は本当に素晴らしいので、是非多くの方に見ていただきたいイラストです。
自分では大満足の完結巻となりましたので、どうかよろしくお願いいたしますm(_ _)m
ほか、コミカライズ版『無限のスキルゲッター!』も発売中ですので、こちらもどうぞよろしくお願いいたします。
【あらすじ】
最強世代と言われる同級生たちが、『勇者』の称号や経験値10倍などの超強力なスキルを授かる中、ハズレスキルどころか最悪の人生終了スキルを授かった主人公ユーリ。
しかし、そのスキルで女神を助けたことにより、人生は大逆転。
神様を上手く騙して、黙っていても毎月大量の経験値が貰えるようになった上、さらにランダムで超レアスキルのオマケ付き。
驚異の早さで成長するユーリは、あっという間に最強クラスに成り上がります。
ちょっと変な幼馴染みや、超絶美少女王女様、押しの強い女勇者たちにも好意を寄せられ、順風満帆な人生楽勝モードに。
ところがそんな矢先、いきなり罠に嵌められてしまい、ユーリは国外へ逃亡。
そのまま全世界のお尋ね者になっちゃったけど、圧倒的最強になったユーリは、もはや大人しくなんかしてられない。
こうなったら世界を救うため、あえて悪者になってやる?
伝説の魔竜も古代文明の守護神も不死生命体も敵じゃない。
あまりにも強すぎて魔王と呼ばれちゃった主人公が、その力で世界を救います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる