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第二章 最果ての星
03 囁く声
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サウロ・ラモンが来てから沈滞していたロメロ商会の空気が変わったようにドラには見えた。無論、沈滞していたというのはドラの感覚で、実際はロメロ商会はヨハネス宇宙軍基地への食器納入を受注して以降、売り上げは大幅に増えている。会社自体は活気にあふれている。だが、人間関係はさほど変わっていない。それがドラには沈滞と感じられたのである。
女子社員たちは彼が独身だと知ると、あれこれと口実をつけて誘った。だが、彼は一言「母の介護があるので」ですべて断った。歓迎会には来たが、それも一時間で帰ってしまった。
「お母さんの故郷がドイルだからとクリスティでの仕事を辞めてこっちに帰ってきたんだ。早く帰ってお母さんに顔を見せてやりたいんだろう」
課長の話で皆納得はした。だが、彼の魅力が減退したわけではない。何かと女たちはラモンを構いたがった。
そんな様子をドラは醒めた目で見ていた。20歳入社二年目の彼女にとっては男女のことより仕事を覚えることが大切だった。
それに家に帰ればエストレージャの仕事もある。帰宅後夕食を食べ夜10時まで働く毎日に、恋だの愛だのが付け入る隙間はなかった。言い寄る客もいたが、主の娘だと知ると皆伸ばしかけた手を引っ込めた。主が見かけによらない男だと皆知っていた。そんな男の娘に手出しすれば無傷ですむはずがなかった。
ドラ自身もその方が気楽だった。だから会社でラモンの懐かしく感じられる低音の声を聞くだけで満足だった。
10年前、ドラの父ホルヘが子ども三人を連れてドイル星に降り立った時、彼の持つ銀行口座に入っているのは一月分の暮らしができるかできないかぎりぎりの金だった。
子ども達を連れてヨハネスでその日の宿を探していたホルヘはたまたま大通りで車に当て逃げされた老女に出くわした。ホルヘはすぐに救急車を呼び、ドラは覚えていたナンバープレートの番号を、弟は車種を警察に証言した。三人の連携で老女は助かり、警察は容疑者をその日のうちに逮捕できた。
幸いにも腕と足の打撲だけで一晩入院した老女は親子に御礼をしたいと言ったが、ホルヘは固辞した。人としてすべきことをしただけだと。だがその時の警察署長がホルヘに遠慮はいけないと諭した。署長にもドラと同じ年頃の娘がいて、この一家が上品ではあるものの貧しい暮らしをしていることに気付いたのである。
結局、ホルヘは老女ヒメネス夫人の好意に甘え、経営する店の一つエストレージャに住み込みで働くことになった。ヒメネス夫人は街でいくつもの飲食店や食料品店を経営していた。
エストレージャはホルヘ目当ての女性客が増え繁盛した。一方でホルヘや他の店員に支払われる給与は老女の経営する他の店よりいくぶん少なかった。不審に思ったホルヘの話からヒメネス夫人は店の経営を任せていた男が使い込みをしていることを調べ上げた。使い込みをした男を首にした後、ホルヘに経営を任せた。
カフェテリアの経営など未経験だったホルヘだったが、夫人が信頼できるアシスタントをつけてくれたので、一年もすると経営は軌道に乗った。
そんなある日、客足の少ない平日の午後、若い女が疲れ切った足取りで店のカウンター席に座った。ワインをグラス一杯だけ注文した彼女が妊娠していることにホルヘは気付いた。
妊婦がアルコールだけしか飲まないのは身体に毒とバターをたっぷり塗ったパンとガスパチョを一緒に出した。
間違いではないかと女性は言ったが、ホルヘはこれはおなかの赤ん坊の分だと言い、勘定はつけにしておくからお子さんが大きくなったら支払いに来てくださいと言った。
女性は泣きだし、これから堕胎に病院に行くのだと言う。ホルヘは他に客がいなかったので、休憩中の札を表に出し、女性から事情を聞いた。
女性は交際していた男性との子を妊娠し、知らせたところ相手が音信不通になってしまったのだと言った。身寄りがなく、勤め先に妊娠がわかったら退職を勧められる恐れがあるのでこれから産婦人科病院に行くつもりだった。本当は産みたいのにという言葉がホルヘの心を動かした。
ホルヘは福祉事務所に行くように勧めた。聯合帝國の福祉事務所では望まない妊娠をした女性、産みたいが事情があって産めない女性の相談に乗ってくれる。相手が逃亡した場合探索もしてくれる。場合よっては養子縁組の窓口まで繋ぎをつけてくれる。また、妊娠を理由に企業が退職を勧めることは法律で禁じられていることも話した。だが、女性は福祉事務所の場所すら知らなかった。
ホルヘは店を閉め、女性を福祉事務所まで連れて行った。ホルヘは女性の付き添いで来たと言い、事情を語った。ホルヘはくれぐれも女性の不利益にならないように取り計らってくれと頭を下げた。驚いたのは福祉事務所の所員だった。赤の他人が連れてくるなど初めてだった。
プライバシーがあるからと、ホルヘは相談室に付き添うことはできなかったが、女性はありがとうございましたと頭を下げた。
それから数日後、その女性が来た。子どもを産むこと、相手の男性と連絡がついたが別れることになったこと、仕事は休職扱いになること等を語ってくれた。そして別の女性を紹介された。この女性は夫と離婚したが、いつまでもつきまとうので恐ろしいと語った。ホルヘは警察に相談した方がいいと、警察署長に連絡した。
数日後、女性が礼に来た。以来、平日の昼間ホルヘに相談に来る男女が週に一人はやって来るようになった。
無論、トラブルもある。離婚した妻につきまとっていた夫がおまえのせいで警察沙汰になったと店にやって来たことがあった。テーブルをひっくり返したり、椅子を投げたりと大騒ぎになった。
だが、ホルヘは屈しなかった。近所からの通報で警察官が来ると、額から血を流しながらホルヘは男を組み敷いていた。男はその場で住居不法侵入、器物損壊と殺人未遂で逮捕され、前科もあったことから実刑になった。
ヒメネス夫人は危ないことはやめてくれと言ったが、困っている人がいたら助けるのは人としてなすべきことだとホルヘは言った。初めて会った時と変わらないホルヘの信念の強さに夫人は何も言わなくなった。
ドラはお父さんは無理をしていると言った。
『無理をしているように見えるかもしれない。でも、最初は無理に思えてもやり続ければそうでなくなるんだ。それに生かされた命だから、精一杯使い切りたいんだ』
生かされた命と言われたら、ドラにはもう何も言えなかった。
流血事件の後、近所の人々は敬意をこめてホルヘの旦那と呼ぶようになった。旦那に相談すればなんとかなると。
というわけで、ホルヘの旦那のお嬢さんドラに手出しする男はいなかった。
サウロ・ラモンが入社して三週間後のこと、会社帰りにドラはエストレージャの近くの食料品店で妹に頼まれた1リットル入り牛乳2パックとトマトの水煮缶1ダースを買った。重い袋を持って店から出たところで、ばったりラモンと出くわした。
「サパテロさん、ここで会えてよかった。道に迷ってしまって」
ラモンは安堵したという表情だった。道に迷うということは、ラモンの家はこの辺りではないらしい。
「どちらへおいでになるんですか」
「エストレージャというカフェテリアです。この辺りにあると聞いていたんですが」
彼はドラの家のことを知らないらしい。
「私の家です」
「え?」
「父がマスターをしていて、家族で二階に住み込んでます」
「なんてことだ。こんな偶然があるなんて」
そう言うと、ラモンはドラの持つ買い物袋の取手をひょいと取った。
「あ、お客様なのに」
「構いません。道案内の御礼です」
実際袋は重かったので、ドラは礼を言った。
「ありがとうございます。今日はおいしいイカと貝が手に入ったからパエリアがお勧めですよ」
「それはどうも。オムレツありますよね」
「勿論。ベーコンは郊外の牧場から直接買い付けてるんですよ」
「牧場で作ってるんですか」
「ええ。ハムやチーズも。クセがなくておいしんです」
「餌が違うのかな」
「ええ」
店の前まで他愛ない話をしながら歩いた。ドラはラモンの声が懐かしく感じられるのを不思議に思った。もしかすると似た声の人に会ったことがあるのかもしれない。だが、心当たりはない。
店のドアを開けた。ドアベルが鳴った。少し早い時間だったので客は窓際のテーブル席にカップルがいるだけだった。
「ただいま、お父さん」
カウンターの内側から父は娘を見た。その後、娘の隣の男を見た。
「経理に新しく入ってらしたラモンさん。牛乳とトマトの水煮缶を持ってくださったから、おまけしてね」
「……いらっしゃいませ」
珍しく父の顔に笑顔がなかった。たぶん父は何か勘違いをしているとドラは思った。でも話を少しすれば勘違いはすぐ訂正されるだろう。
「初めまして、サパテロさん。サウロ・ラモンです」
ドラは買い物袋を受け取っていったん店の外に出て二階に上がった。
ラモンはカウンター席に座った。
「ジンジャーエールを」
「かしこまりました」
ジンジャーエールのグラスがラモンの目の前に置かれた。
「アギレラ大公、父がお世話になりました」
囁く声がホルヘの耳に届いた。ホルヘの手が震え大皿に盛りつけるはずだったチーズと生ハムのピンチョスが床に落ちた。
女子社員たちは彼が独身だと知ると、あれこれと口実をつけて誘った。だが、彼は一言「母の介護があるので」ですべて断った。歓迎会には来たが、それも一時間で帰ってしまった。
「お母さんの故郷がドイルだからとクリスティでの仕事を辞めてこっちに帰ってきたんだ。早く帰ってお母さんに顔を見せてやりたいんだろう」
課長の話で皆納得はした。だが、彼の魅力が減退したわけではない。何かと女たちはラモンを構いたがった。
そんな様子をドラは醒めた目で見ていた。20歳入社二年目の彼女にとっては男女のことより仕事を覚えることが大切だった。
それに家に帰ればエストレージャの仕事もある。帰宅後夕食を食べ夜10時まで働く毎日に、恋だの愛だのが付け入る隙間はなかった。言い寄る客もいたが、主の娘だと知ると皆伸ばしかけた手を引っ込めた。主が見かけによらない男だと皆知っていた。そんな男の娘に手出しすれば無傷ですむはずがなかった。
ドラ自身もその方が気楽だった。だから会社でラモンの懐かしく感じられる低音の声を聞くだけで満足だった。
10年前、ドラの父ホルヘが子ども三人を連れてドイル星に降り立った時、彼の持つ銀行口座に入っているのは一月分の暮らしができるかできないかぎりぎりの金だった。
子ども達を連れてヨハネスでその日の宿を探していたホルヘはたまたま大通りで車に当て逃げされた老女に出くわした。ホルヘはすぐに救急車を呼び、ドラは覚えていたナンバープレートの番号を、弟は車種を警察に証言した。三人の連携で老女は助かり、警察は容疑者をその日のうちに逮捕できた。
幸いにも腕と足の打撲だけで一晩入院した老女は親子に御礼をしたいと言ったが、ホルヘは固辞した。人としてすべきことをしただけだと。だがその時の警察署長がホルヘに遠慮はいけないと諭した。署長にもドラと同じ年頃の娘がいて、この一家が上品ではあるものの貧しい暮らしをしていることに気付いたのである。
結局、ホルヘは老女ヒメネス夫人の好意に甘え、経営する店の一つエストレージャに住み込みで働くことになった。ヒメネス夫人は街でいくつもの飲食店や食料品店を経営していた。
エストレージャはホルヘ目当ての女性客が増え繁盛した。一方でホルヘや他の店員に支払われる給与は老女の経営する他の店よりいくぶん少なかった。不審に思ったホルヘの話からヒメネス夫人は店の経営を任せていた男が使い込みをしていることを調べ上げた。使い込みをした男を首にした後、ホルヘに経営を任せた。
カフェテリアの経営など未経験だったホルヘだったが、夫人が信頼できるアシスタントをつけてくれたので、一年もすると経営は軌道に乗った。
そんなある日、客足の少ない平日の午後、若い女が疲れ切った足取りで店のカウンター席に座った。ワインをグラス一杯だけ注文した彼女が妊娠していることにホルヘは気付いた。
妊婦がアルコールだけしか飲まないのは身体に毒とバターをたっぷり塗ったパンとガスパチョを一緒に出した。
間違いではないかと女性は言ったが、ホルヘはこれはおなかの赤ん坊の分だと言い、勘定はつけにしておくからお子さんが大きくなったら支払いに来てくださいと言った。
女性は泣きだし、これから堕胎に病院に行くのだと言う。ホルヘは他に客がいなかったので、休憩中の札を表に出し、女性から事情を聞いた。
女性は交際していた男性との子を妊娠し、知らせたところ相手が音信不通になってしまったのだと言った。身寄りがなく、勤め先に妊娠がわかったら退職を勧められる恐れがあるのでこれから産婦人科病院に行くつもりだった。本当は産みたいのにという言葉がホルヘの心を動かした。
ホルヘは福祉事務所に行くように勧めた。聯合帝國の福祉事務所では望まない妊娠をした女性、産みたいが事情があって産めない女性の相談に乗ってくれる。相手が逃亡した場合探索もしてくれる。場合よっては養子縁組の窓口まで繋ぎをつけてくれる。また、妊娠を理由に企業が退職を勧めることは法律で禁じられていることも話した。だが、女性は福祉事務所の場所すら知らなかった。
ホルヘは店を閉め、女性を福祉事務所まで連れて行った。ホルヘは女性の付き添いで来たと言い、事情を語った。ホルヘはくれぐれも女性の不利益にならないように取り計らってくれと頭を下げた。驚いたのは福祉事務所の所員だった。赤の他人が連れてくるなど初めてだった。
プライバシーがあるからと、ホルヘは相談室に付き添うことはできなかったが、女性はありがとうございましたと頭を下げた。
それから数日後、その女性が来た。子どもを産むこと、相手の男性と連絡がついたが別れることになったこと、仕事は休職扱いになること等を語ってくれた。そして別の女性を紹介された。この女性は夫と離婚したが、いつまでもつきまとうので恐ろしいと語った。ホルヘは警察に相談した方がいいと、警察署長に連絡した。
数日後、女性が礼に来た。以来、平日の昼間ホルヘに相談に来る男女が週に一人はやって来るようになった。
無論、トラブルもある。離婚した妻につきまとっていた夫がおまえのせいで警察沙汰になったと店にやって来たことがあった。テーブルをひっくり返したり、椅子を投げたりと大騒ぎになった。
だが、ホルヘは屈しなかった。近所からの通報で警察官が来ると、額から血を流しながらホルヘは男を組み敷いていた。男はその場で住居不法侵入、器物損壊と殺人未遂で逮捕され、前科もあったことから実刑になった。
ヒメネス夫人は危ないことはやめてくれと言ったが、困っている人がいたら助けるのは人としてなすべきことだとホルヘは言った。初めて会った時と変わらないホルヘの信念の強さに夫人は何も言わなくなった。
ドラはお父さんは無理をしていると言った。
『無理をしているように見えるかもしれない。でも、最初は無理に思えてもやり続ければそうでなくなるんだ。それに生かされた命だから、精一杯使い切りたいんだ』
生かされた命と言われたら、ドラにはもう何も言えなかった。
流血事件の後、近所の人々は敬意をこめてホルヘの旦那と呼ぶようになった。旦那に相談すればなんとかなると。
というわけで、ホルヘの旦那のお嬢さんドラに手出しする男はいなかった。
サウロ・ラモンが入社して三週間後のこと、会社帰りにドラはエストレージャの近くの食料品店で妹に頼まれた1リットル入り牛乳2パックとトマトの水煮缶1ダースを買った。重い袋を持って店から出たところで、ばったりラモンと出くわした。
「サパテロさん、ここで会えてよかった。道に迷ってしまって」
ラモンは安堵したという表情だった。道に迷うということは、ラモンの家はこの辺りではないらしい。
「どちらへおいでになるんですか」
「エストレージャというカフェテリアです。この辺りにあると聞いていたんですが」
彼はドラの家のことを知らないらしい。
「私の家です」
「え?」
「父がマスターをしていて、家族で二階に住み込んでます」
「なんてことだ。こんな偶然があるなんて」
そう言うと、ラモンはドラの持つ買い物袋の取手をひょいと取った。
「あ、お客様なのに」
「構いません。道案内の御礼です」
実際袋は重かったので、ドラは礼を言った。
「ありがとうございます。今日はおいしいイカと貝が手に入ったからパエリアがお勧めですよ」
「それはどうも。オムレツありますよね」
「勿論。ベーコンは郊外の牧場から直接買い付けてるんですよ」
「牧場で作ってるんですか」
「ええ。ハムやチーズも。クセがなくておいしんです」
「餌が違うのかな」
「ええ」
店の前まで他愛ない話をしながら歩いた。ドラはラモンの声が懐かしく感じられるのを不思議に思った。もしかすると似た声の人に会ったことがあるのかもしれない。だが、心当たりはない。
店のドアを開けた。ドアベルが鳴った。少し早い時間だったので客は窓際のテーブル席にカップルがいるだけだった。
「ただいま、お父さん」
カウンターの内側から父は娘を見た。その後、娘の隣の男を見た。
「経理に新しく入ってらしたラモンさん。牛乳とトマトの水煮缶を持ってくださったから、おまけしてね」
「……いらっしゃいませ」
珍しく父の顔に笑顔がなかった。たぶん父は何か勘違いをしているとドラは思った。でも話を少しすれば勘違いはすぐ訂正されるだろう。
「初めまして、サパテロさん。サウロ・ラモンです」
ドラは買い物袋を受け取っていったん店の外に出て二階に上がった。
ラモンはカウンター席に座った。
「ジンジャーエールを」
「かしこまりました」
ジンジャーエールのグラスがラモンの目の前に置かれた。
「アギレラ大公、父がお世話になりました」
囁く声がホルヘの耳に届いた。ホルヘの手が震え大皿に盛りつけるはずだったチーズと生ハムのピンチョスが床に落ちた。
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