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第一章 星の離宮
04 夏の庭で
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「夏の休暇はどちらへいらっしゃるのかしら、アギレラ大公女様」
午後の授業が終わって鞄に道具を入れていると、背後から嫌な声が聞こえた。
振り返るとやはりアルマ・アントニア・アテンシオだった。背後にはピアとテクラの二人がいつものように立っている。三人とも肩の上で切りそろえた髪型で同じようなニヤニヤ笑いをしている。アテンシオ家は伯爵家、ピアとテクラの父親は騎士だから、そんな卑しい笑い方をするなと躾けられているはずである。
けれど、アマンダは貴族女学校に転校してから、そうとは限らないということを知ってしまった。
「予定はありません」
一週間後から始まる夏季休暇は二カ月続く。貴族の令嬢、富裕層の娘たちは避暑地の別荘で過ごすのが通例らしい。だが、アマンダは予定を聞かされていない。だから正直に言ったのだ。
「あら、大公殿下はずっと星の離宮なの?」
「陛下が首都においでだから、大公殿下は首都から離れられないのではありませんこと?」
ピアが少し下卑た笑みを浮かべた。
「せめて子どもだけでも御用邸にやるのが教育によろしいかと。大公殿下と陛下もお二人だけになりたいでしょうし」
テクラが真面目ぶった顔で言う。
アマンダはこみあげてくる怒りを抑えた。彼女達をまともに相手にしてはいけない。彼女達の言葉は恐らく彼女達の親たちの言葉だ。
ここに来る前にいた公立初等学校でもそうだった。母のいないアマンダが幼いながらも家事に奮闘しているのを見ていた近所の親たちの評価はそのまま子ども達に影響し、同級生だけでなく上級生も何かとアマンダを気に掛けてくれた。
買い物の重い荷物を持ってくれた一年上の男子生徒にどうして親切にしてくれるのか尋ねると、親からアマンダの境遇を聞き少しでも助けたいと思ったからだと答えた。その時初めてアマンダは近所の人達が見守っていてくれたのだと気付き、感謝した。ただ、男子生徒が顔を真っ赤にしているのは暑いからだろうと思い、家に着いてから水をあげるとますます顔を真っ赤にしたことなど、とうに忘れていたが。
貴族女学校に転校してモニカと話して、ここも同じだと気付いた。
モニカは首都で大きな百貨店を営む家の娘だった。彼女の親は、アマンダの父レオポルドが皇帝に気に入られてしまったのは災難だと思っていたようで、モニカもまたアマンダのことを案じ世話を焼いてくれた。
実際、アマンダも父が境遇の変化を快く思っていないことに気付いていたから、モニカの厚意を受け入れた。
モニカは学校の慣習を教えてくれた。アルマたち三人組からアマンダを守ってくれもした。
だが、今日、モニカは風邪で欠席していた。
だからこその口による攻撃だった。
けれど、まともに相手にすれば、彼女達の親に反撃したも同然である。彼女達の親が社交界でアマンダの言動を言いふらせば、父を苦しめることになりかねなかった。だから、アマンダは何も言えない。
「あなたも大変ね。お父様と陛下が睦まじくなさっているなんて。亡くなったお母さま、きっと悲しんでいらっしゃるでしょうね」
アマンダも母が可哀そうだと思ったことがある。けれど、アルマの言い方には棘があった。たぶん父は陛下のことを母よりも好きではないと思う。「睦まじく」という言葉は適当ではないと思った。だが、それを言えば今度は陛下に対する不敬になる。
「あらそうでもないかもしれませんことよ。だって亡くなったお母さま平民だったのでしょ。陛下のお情がなければ大公女様どころか、ただのアマンダでしょ、あなたは」
テクラの言葉にアマンダの怒りは頂点に達した。母が平民。どこで聞きつけたのか、アルマ達貴族の令嬢は皆知っていた。だから、アマンダが貴族の慣習を知らずに転校の初日に、朝「おはよう」と声を掛けたら平民の挨拶ねと冷たい視線を向けてアルマが言ったのだ。あの時、平民で悪かったわねと言おうとしたのをモニカが止めてくれなければ、どうなっていたことか。暴力行為で即退学になっていたかもしれない。
『ここでは忍耐第一よ。私達平民は貴族や騎士の娘の下なの。だから少しでもいい成績をとって見返してやるって決めたの。あなたも頑張ってね』
学校は勉強を頑張るところのはずなのに、貴族や騎士の令嬢の言動に耐えることにも頑張らねばならないなんて。アマンダは転校第一日目にして失望した。けれど、モニカはそんな生活の中にも楽しみがあることを教えてくれた。平民の学校よりも図書館にたくさんの本があること、ダンスやピアノの授業があること、学校祭で演劇や合唱をすること、室内温水プールで放課後いつでも泳げること……。
忍耐すれば公立の学校にはない恵まれた環境で学ぶことができる。アマンダは耐えることにした。
だからアマンダは怒りを抑えた。母のことを蔑むように語るあの口をどうにかしたいと思ったけれど、じっと堪えた。
「ただのアマンダが大公女様って、羨ましいわ。うちのお父様、騎士団の副長で、お母様は男爵家なのに、私はピア嬢としか呼ばれないんだもの」
大公女様と呼ばれてもちっとも嬉しくない。ピアの口もどうにかできたら。
「せいぜい、今のうちに星の離宮の宝物を金に換えることね。御存知? 陛下のお気に入りって入れ替わりがあるのよ。大公殿下はいつまで離宮に住めるのかしら」
アルマの嫌味はここで終わった。担任の教師の足音が近づいて来たからである。
だが、アマンダの怒りは治まらなかった。私は泥棒じゃない。そんなことしない。
学校が終わると、アマンダは一目散に校門を出て離宮の正門の反対側にある北門へ向かう。正門は皇帝一家しか使用できないのだ。
学校と星の離宮は子どもの足でも10分とかからない。走るのは淑女の嗜みに欠けるので速足で歩く。
アマンダは気付いていないが、その後ろを私服の警護官がついていく。男性であることもあれば女性であることもある。この日は女性だった。
離宮の長く高い壁に沿って歩くと北門がある。門の前でマイクに向かってアマンダですと言えば、すぐに門は開く。
門から先は走る。玄関が近くなると、二階の書斎にいる父に聞こえるように大きな声で「ただいま、お父様」と言うのが習慣だった。
ドアを開けると、トマスがお帰りなさいませと出迎えた。
「ただいま。お父様はお二階かしら」
「サンルームでお客様と面会しておられます」
「わかりました」
面会中なら帰宅の挨拶はできない。アマンダは玄関ホールから二階に上がる大階段を上った。ゆるやかなカーブを描く階段がアマンダは好きだった。ここからゆっくりと下りてくる父の姿も好きだった。
ウンベルトは家庭教師と就学前学習、イリスはナニーとお絵かきをしているはずなので、邪魔をしないようにアマンダは静かに廊下を歩いて自室に入った。
鞄を置いて着替え机の前に座ったが、気分が落ち着かなかった。
アルマ達三人組に言われたことを思い出すと、改めて腹が立ってくるのだ。とても今日の復習をする気になれなかった。立ち上がって部屋を出て廊下の奥にもう一つある階段を下りた。この階段は途中に一か所踊り場のある普通の階段で庭に出る近道だった。サンルームからは離れているので、父や来客に見咎められることはない。
一階に下り片開きのドアを開けて庭に出ると、西に傾きつつある日差しがまぶしかった。
枯れたアジサイの群落を抜け、クチナシの香りをかぎながらハイビスカスの赤や黄色の花を見ていると、少し心が落ち着いてきた。
目の前の大輪の真っ赤なハイビスカスの花がアルマの顔を思い出させた。
「平民で悪かったわね」
花に向かって言うと少しだけすっきりした。
「平民がどうしたんだ」
背後の声にアマンダはぎょっとした。誰の声だろう。ここで働いている人たちはこんな話し方をアマンダに対してしない。お客様だろうか。大公女にあるまじき言葉を聞かれてしまった。何と下品なと思われるに違いない。父に告げ口されたらどうしよう。聞き違いだと説明しなければ。
アマンダは恐る恐る振り返った。
「御令嬢か」
燃えるような髪の色と士官学校の制服で思い出した。この前、父を訪ねて来た人。
「サカリアス殿下……」
午後の授業が終わって鞄に道具を入れていると、背後から嫌な声が聞こえた。
振り返るとやはりアルマ・アントニア・アテンシオだった。背後にはピアとテクラの二人がいつものように立っている。三人とも肩の上で切りそろえた髪型で同じようなニヤニヤ笑いをしている。アテンシオ家は伯爵家、ピアとテクラの父親は騎士だから、そんな卑しい笑い方をするなと躾けられているはずである。
けれど、アマンダは貴族女学校に転校してから、そうとは限らないということを知ってしまった。
「予定はありません」
一週間後から始まる夏季休暇は二カ月続く。貴族の令嬢、富裕層の娘たちは避暑地の別荘で過ごすのが通例らしい。だが、アマンダは予定を聞かされていない。だから正直に言ったのだ。
「あら、大公殿下はずっと星の離宮なの?」
「陛下が首都においでだから、大公殿下は首都から離れられないのではありませんこと?」
ピアが少し下卑た笑みを浮かべた。
「せめて子どもだけでも御用邸にやるのが教育によろしいかと。大公殿下と陛下もお二人だけになりたいでしょうし」
テクラが真面目ぶった顔で言う。
アマンダはこみあげてくる怒りを抑えた。彼女達をまともに相手にしてはいけない。彼女達の言葉は恐らく彼女達の親たちの言葉だ。
ここに来る前にいた公立初等学校でもそうだった。母のいないアマンダが幼いながらも家事に奮闘しているのを見ていた近所の親たちの評価はそのまま子ども達に影響し、同級生だけでなく上級生も何かとアマンダを気に掛けてくれた。
買い物の重い荷物を持ってくれた一年上の男子生徒にどうして親切にしてくれるのか尋ねると、親からアマンダの境遇を聞き少しでも助けたいと思ったからだと答えた。その時初めてアマンダは近所の人達が見守っていてくれたのだと気付き、感謝した。ただ、男子生徒が顔を真っ赤にしているのは暑いからだろうと思い、家に着いてから水をあげるとますます顔を真っ赤にしたことなど、とうに忘れていたが。
貴族女学校に転校してモニカと話して、ここも同じだと気付いた。
モニカは首都で大きな百貨店を営む家の娘だった。彼女の親は、アマンダの父レオポルドが皇帝に気に入られてしまったのは災難だと思っていたようで、モニカもまたアマンダのことを案じ世話を焼いてくれた。
実際、アマンダも父が境遇の変化を快く思っていないことに気付いていたから、モニカの厚意を受け入れた。
モニカは学校の慣習を教えてくれた。アルマたち三人組からアマンダを守ってくれもした。
だが、今日、モニカは風邪で欠席していた。
だからこその口による攻撃だった。
けれど、まともに相手にすれば、彼女達の親に反撃したも同然である。彼女達の親が社交界でアマンダの言動を言いふらせば、父を苦しめることになりかねなかった。だから、アマンダは何も言えない。
「あなたも大変ね。お父様と陛下が睦まじくなさっているなんて。亡くなったお母さま、きっと悲しんでいらっしゃるでしょうね」
アマンダも母が可哀そうだと思ったことがある。けれど、アルマの言い方には棘があった。たぶん父は陛下のことを母よりも好きではないと思う。「睦まじく」という言葉は適当ではないと思った。だが、それを言えば今度は陛下に対する不敬になる。
「あらそうでもないかもしれませんことよ。だって亡くなったお母さま平民だったのでしょ。陛下のお情がなければ大公女様どころか、ただのアマンダでしょ、あなたは」
テクラの言葉にアマンダの怒りは頂点に達した。母が平民。どこで聞きつけたのか、アルマ達貴族の令嬢は皆知っていた。だから、アマンダが貴族の慣習を知らずに転校の初日に、朝「おはよう」と声を掛けたら平民の挨拶ねと冷たい視線を向けてアルマが言ったのだ。あの時、平民で悪かったわねと言おうとしたのをモニカが止めてくれなければ、どうなっていたことか。暴力行為で即退学になっていたかもしれない。
『ここでは忍耐第一よ。私達平民は貴族や騎士の娘の下なの。だから少しでもいい成績をとって見返してやるって決めたの。あなたも頑張ってね』
学校は勉強を頑張るところのはずなのに、貴族や騎士の令嬢の言動に耐えることにも頑張らねばならないなんて。アマンダは転校第一日目にして失望した。けれど、モニカはそんな生活の中にも楽しみがあることを教えてくれた。平民の学校よりも図書館にたくさんの本があること、ダンスやピアノの授業があること、学校祭で演劇や合唱をすること、室内温水プールで放課後いつでも泳げること……。
忍耐すれば公立の学校にはない恵まれた環境で学ぶことができる。アマンダは耐えることにした。
だからアマンダは怒りを抑えた。母のことを蔑むように語るあの口をどうにかしたいと思ったけれど、じっと堪えた。
「ただのアマンダが大公女様って、羨ましいわ。うちのお父様、騎士団の副長で、お母様は男爵家なのに、私はピア嬢としか呼ばれないんだもの」
大公女様と呼ばれてもちっとも嬉しくない。ピアの口もどうにかできたら。
「せいぜい、今のうちに星の離宮の宝物を金に換えることね。御存知? 陛下のお気に入りって入れ替わりがあるのよ。大公殿下はいつまで離宮に住めるのかしら」
アルマの嫌味はここで終わった。担任の教師の足音が近づいて来たからである。
だが、アマンダの怒りは治まらなかった。私は泥棒じゃない。そんなことしない。
学校が終わると、アマンダは一目散に校門を出て離宮の正門の反対側にある北門へ向かう。正門は皇帝一家しか使用できないのだ。
学校と星の離宮は子どもの足でも10分とかからない。走るのは淑女の嗜みに欠けるので速足で歩く。
アマンダは気付いていないが、その後ろを私服の警護官がついていく。男性であることもあれば女性であることもある。この日は女性だった。
離宮の長く高い壁に沿って歩くと北門がある。門の前でマイクに向かってアマンダですと言えば、すぐに門は開く。
門から先は走る。玄関が近くなると、二階の書斎にいる父に聞こえるように大きな声で「ただいま、お父様」と言うのが習慣だった。
ドアを開けると、トマスがお帰りなさいませと出迎えた。
「ただいま。お父様はお二階かしら」
「サンルームでお客様と面会しておられます」
「わかりました」
面会中なら帰宅の挨拶はできない。アマンダは玄関ホールから二階に上がる大階段を上った。ゆるやかなカーブを描く階段がアマンダは好きだった。ここからゆっくりと下りてくる父の姿も好きだった。
ウンベルトは家庭教師と就学前学習、イリスはナニーとお絵かきをしているはずなので、邪魔をしないようにアマンダは静かに廊下を歩いて自室に入った。
鞄を置いて着替え机の前に座ったが、気分が落ち着かなかった。
アルマ達三人組に言われたことを思い出すと、改めて腹が立ってくるのだ。とても今日の復習をする気になれなかった。立ち上がって部屋を出て廊下の奥にもう一つある階段を下りた。この階段は途中に一か所踊り場のある普通の階段で庭に出る近道だった。サンルームからは離れているので、父や来客に見咎められることはない。
一階に下り片開きのドアを開けて庭に出ると、西に傾きつつある日差しがまぶしかった。
枯れたアジサイの群落を抜け、クチナシの香りをかぎながらハイビスカスの赤や黄色の花を見ていると、少し心が落ち着いてきた。
目の前の大輪の真っ赤なハイビスカスの花がアルマの顔を思い出させた。
「平民で悪かったわね」
花に向かって言うと少しだけすっきりした。
「平民がどうしたんだ」
背後の声にアマンダはぎょっとした。誰の声だろう。ここで働いている人たちはこんな話し方をアマンダに対してしない。お客様だろうか。大公女にあるまじき言葉を聞かれてしまった。何と下品なと思われるに違いない。父に告げ口されたらどうしよう。聞き違いだと説明しなければ。
アマンダは恐る恐る振り返った。
「御令嬢か」
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