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第一章
伍 夫婦養子
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津奈は志緒を玄関脇の小部屋に招き入れて事情を話した。
幸之助の死去以前から佐江にはさる家との間で縁談話が進んでいた。先方の家柄を考えると断るわけにはいかない。
ならば志緒と養子を結婚させて夫婦養子にと、駒井夫婦は考えていたという。幼い頃から駒井家に出入りしていた志緒なら家に馴染むのは早いはず、それに幸之助のことを忘れられぬまま婚期を逃してしまうのは惜しいと考えてのことだった。
養子については遠縁の家をあたったが、なかなか適当な者が見つからなかった。が、津奈の遠縁の山中家の次男源治郎が江戸勤番から戻ってきたと知りその人柄を調べると、これが近頃希な真面目ぶり。
馬廻組頭の遠藤弥兵衛を通じて山中家に話を持っていくと、父の山中藤兵衛は是非ともと応じた。本人を何度か駒井家に招いたところ、口は重いが実のある人柄と甚太夫は気に入った。
当初津奈は幸之助を見慣れた志緒に源治郎はどうかと思ったが、志緒の暑気あたりの件を知り源治郎の人柄に感じ入った。
というわけで、駒井夫妻は二人を夫婦養子にと決めたのだった。
本当なら明日馬廻組頭の遠藤弥兵衛が村田家に行き話をすることになっていた。
だが、たまたま源治郎を招いた日に、突然志緒が訪問してきた。いい機会だと津奈は養子の件を話したのだった。
しかも、志緒は庭にいる源治郎を亡き幸之助と見誤ったという。これは何かの御引き合わせとばかり、津奈は先走って志緒に源治郎と祝言を挙げて欲しいと言ったのだった。
志緒にとっては青天の霹靂とも思える話だったが、駒井夫妻にとっては熟慮の上のことだったのである。
「おばさま、お話はわかりました。でも今すぐ返事というわけには」
「ええ、ええ。そうでしょうね。でもね、あなたがうちに来てくれたら、幸之助の思い出も話せるし、何より供養をしてもらえる。佐江が嫁いで私たちが死んだら、他の家から来た嫁が幸之助の供養をきちんとしてくれるかどうか。でもあなたならきっとやってくれると思うの」
幸之助の供養という思いもかけない言葉に志緒の心は揺れ動いた。だが、案山子のような源治郎と夫婦にならなければならないというのは、納得がいかなかった。源治郎は恩人だが、だからといってその妻になるというのは話に筋が通らない気がするのだ。
ともあれ返事は後日と言って志緒は駒井家を出た。
きんには家族には自分で話すから駒井家の玄関で聞いたことは黙っておくように命じた。きんは縁組というのはいろいろと難しいこともあるからそれは当然の事と理解し頷いた。
志緒が津奈からの話を両親と姉夫婦に伝えたのはその夜のことだった。
四人は黙って志緒の話を聞いた。途中、志緒が源治郎のことを案山子のような人と言った時、佐登はクスっと笑った。それ以外は誰も言葉を差し挟まなかった。
「それで明日馬廻組頭の遠藤様がおいでになるそうです。話は以上です」
「わかった」
父重兵衛は頷いた。志緒はなんだか物足りなかった。
「父上はどう思われますか」
「駒井家としては当たり前のこと。跡継ぎがいなければ家は絶えてしまう。我が家も誠之助殿が来てくれたおかげでどれほど助かったことか」
義兄の顔に赤みが差したように見えた。
「だからわしとしては、反対しない。甚太夫殿の人を見る目は確かだ」
「志緒、あなたはどうなの? 案山子のような源治郎殿の妻になれる?」
佐登の問いに志緒は正直に答えた。
「……わかりません。恩のある人だから邪険にはできないけれど、夫婦になれるのかわかりません」
津根が顔をしかめた。
「それはわがままというものです。人を姿形で判断してはなりません」
実は縁談を容姿で判断して断っていた津根であったが、娘にそれは言えない。
佐登は再び尋ねた。
「志緒は源治郎様と話をしたのでしょ。どうだったの」
「どうって、御自分から話すことはほとんどないからどうと言われても。小太刀の話をした時は少し話されたけれど」
「男はそれぐらいでいいのだ。おしゃべりはいかん」
父の言葉に誠之助はうつむいた。
「でも少しは話さなければ。結婚したらいろいろ相談することも増えるのですから」
佐登は言った。誠之助が隣で頷いた。
「ともかく明日遠藤様が来たら詳しいことを聞いてみましょう。駒井様達は志緒を望んだのです。それをよくよく考えなければ」
津根の言葉で家族五人の話し合いは終わった。
両親は賛成、姉は志緒の考えを尊重、義兄は保留というのが家族それぞれの意見のようだった。
親の意見に従うのが当然とはいえ、はい駒井家に行きますと言うのは少し違うと志緒は思う。
確かに駒井家の人々とは子どもの頃からの顔なじみだった。他の家よりはずっと馴染みやすいと思う。だが源治郎は幸之助とあまりに違い過ぎた。幸之助のような愛嬌がなかった。何を考えているかわからぬ顔であまり多くを語らない。姉が言ったように、いろいろなことを相談できるのか不安になってくる。
暑気あたりの志緒を背負って家まで運んでくれるような立派な人だからといって、夫としてふさわしいかどうかはわからないと思うのだ。
だが、津奈が言っていた幸之助の供養という言葉も気になる。もし志緒が駒井家以外に嫁げば駒井家とは縁遠くなり、年忌に出ることもなくなるだろう。だが、駒井家に入れば家族として幸之助を供養できる。悪い話ではないように思う。
が、そんな理由で縁組に応じたと源治郎が知ったらどんな気持ちになるだろうかとも思う。いいなずけだった亡き幸之助の供養をするため駒井家に入ったと知ったら、あまりいい気分ではないのではないか。いくら志緒を助けたよい人であっても、広い心で許せるものだろうか。
そんなことを寝床で考えているうちに志緒は眠りに落ちていった。
遠藤家から夜訪問すると正式に使いが来たのは翌朝のことだった。わかっていたこととはいえ、村田家は支度におおわらわだった。
その上、昼前に次女の美初良が宿下がりすると城の奥から使いが来たので、津根も佐登も慌てた。
いくら娘とはいえ、奥勤めの女中の中でも上位の中臈と言われる身分である。お供もついてくるのだ。食事だけでなく奥への土産も用意しなければならない。志緒は母に命じられ菓子を注文しに城に出入りする菓子屋に走った。
菓子屋から戻れば、今度は着替えである。いつも着ている木綿の単衣ではなく姉が結婚する前に着ていた振袖に着替えさせられた。髪にも櫛だけでなく簪を付けた。
あっという間に中臈美園こと美初良のお出ましの刻限となった。
父と義兄を除く全員で出迎えた。
駕籠から降りて来た美初良はにっこりと微笑んだ。色鮮やかな打掛に佐登も志緒も目を見張った。幼い新之助はぽかんと口を開けていた。
「ただいま戻りました。急なことで御迷惑をかけました。お詫びに土産を持って参りました」
お供の奥女中が大きな風呂敷包を持っていた。後で見たら城の厨で作ったカステイラだった。当然のことながら翌日、カステイラは近所にお裾分けすることになる。
お供の女中が台所横の小部屋で休んでいる間、美初良は座敷で母と久しぶりの対面をしていた。
「ごめんなさいね。急な宿下がりで」
「いいのですよ。仕事の都合もあるのでしょう」
「実は、志緒のことで来たの。駒井家の方が養子を迎えるのですってね。それで志緒と縁組するつもりだとか」
奥は意外と情報が早いとはいえ、もう知っているのかと母親は驚いた。
「一体どこから」
「悪いけれど、それは言えない。ただ相手のことが気になって。相手の山中源治郎がどういう男かじかに見たいと思ったの」
「今日は馬廻組頭の遠藤様だけしか来ないのに。山中家を突然尋ねたらあちらも驚くでしょう」
すると美初良は微笑んだ。
「たぶん今夜来るんじゃないかしら」
いくらなんでもそんなことはあるまいと津根は思った。だが、妙に美初良は自信ありげだった。
美初良を迎えての家族そろってのいつもより品数の多い食事が終わると、津根は酒の用意を始めた。遠藤弥兵衛を迎えるためである。
遠藤と会うのは父重兵衛、義兄誠之助の予定だったが、それに美初良が加わった。酒は美初良が用意していた。亀の方様も御愛飲の銘酒である。
すっかり暗くなってから遠藤は来た。驚くべきことに山中源治郎も一緒だった。
遠藤は座敷に美初良がいるのを見てもさほど驚かなかった。美初良の宿下がりの噂は馬廻組頭の耳にも入っていたらしい。
源治郎は驚いているのか定かではなかった。表情をほとんど変えなかったからである。
挨拶の後、遠藤はすぐに本題を切り出した。
幸之助の死去以前から佐江にはさる家との間で縁談話が進んでいた。先方の家柄を考えると断るわけにはいかない。
ならば志緒と養子を結婚させて夫婦養子にと、駒井夫婦は考えていたという。幼い頃から駒井家に出入りしていた志緒なら家に馴染むのは早いはず、それに幸之助のことを忘れられぬまま婚期を逃してしまうのは惜しいと考えてのことだった。
養子については遠縁の家をあたったが、なかなか適当な者が見つからなかった。が、津奈の遠縁の山中家の次男源治郎が江戸勤番から戻ってきたと知りその人柄を調べると、これが近頃希な真面目ぶり。
馬廻組頭の遠藤弥兵衛を通じて山中家に話を持っていくと、父の山中藤兵衛は是非ともと応じた。本人を何度か駒井家に招いたところ、口は重いが実のある人柄と甚太夫は気に入った。
当初津奈は幸之助を見慣れた志緒に源治郎はどうかと思ったが、志緒の暑気あたりの件を知り源治郎の人柄に感じ入った。
というわけで、駒井夫妻は二人を夫婦養子にと決めたのだった。
本当なら明日馬廻組頭の遠藤弥兵衛が村田家に行き話をすることになっていた。
だが、たまたま源治郎を招いた日に、突然志緒が訪問してきた。いい機会だと津奈は養子の件を話したのだった。
しかも、志緒は庭にいる源治郎を亡き幸之助と見誤ったという。これは何かの御引き合わせとばかり、津奈は先走って志緒に源治郎と祝言を挙げて欲しいと言ったのだった。
志緒にとっては青天の霹靂とも思える話だったが、駒井夫妻にとっては熟慮の上のことだったのである。
「おばさま、お話はわかりました。でも今すぐ返事というわけには」
「ええ、ええ。そうでしょうね。でもね、あなたがうちに来てくれたら、幸之助の思い出も話せるし、何より供養をしてもらえる。佐江が嫁いで私たちが死んだら、他の家から来た嫁が幸之助の供養をきちんとしてくれるかどうか。でもあなたならきっとやってくれると思うの」
幸之助の供養という思いもかけない言葉に志緒の心は揺れ動いた。だが、案山子のような源治郎と夫婦にならなければならないというのは、納得がいかなかった。源治郎は恩人だが、だからといってその妻になるというのは話に筋が通らない気がするのだ。
ともあれ返事は後日と言って志緒は駒井家を出た。
きんには家族には自分で話すから駒井家の玄関で聞いたことは黙っておくように命じた。きんは縁組というのはいろいろと難しいこともあるからそれは当然の事と理解し頷いた。
志緒が津奈からの話を両親と姉夫婦に伝えたのはその夜のことだった。
四人は黙って志緒の話を聞いた。途中、志緒が源治郎のことを案山子のような人と言った時、佐登はクスっと笑った。それ以外は誰も言葉を差し挟まなかった。
「それで明日馬廻組頭の遠藤様がおいでになるそうです。話は以上です」
「わかった」
父重兵衛は頷いた。志緒はなんだか物足りなかった。
「父上はどう思われますか」
「駒井家としては当たり前のこと。跡継ぎがいなければ家は絶えてしまう。我が家も誠之助殿が来てくれたおかげでどれほど助かったことか」
義兄の顔に赤みが差したように見えた。
「だからわしとしては、反対しない。甚太夫殿の人を見る目は確かだ」
「志緒、あなたはどうなの? 案山子のような源治郎殿の妻になれる?」
佐登の問いに志緒は正直に答えた。
「……わかりません。恩のある人だから邪険にはできないけれど、夫婦になれるのかわかりません」
津根が顔をしかめた。
「それはわがままというものです。人を姿形で判断してはなりません」
実は縁談を容姿で判断して断っていた津根であったが、娘にそれは言えない。
佐登は再び尋ねた。
「志緒は源治郎様と話をしたのでしょ。どうだったの」
「どうって、御自分から話すことはほとんどないからどうと言われても。小太刀の話をした時は少し話されたけれど」
「男はそれぐらいでいいのだ。おしゃべりはいかん」
父の言葉に誠之助はうつむいた。
「でも少しは話さなければ。結婚したらいろいろ相談することも増えるのですから」
佐登は言った。誠之助が隣で頷いた。
「ともかく明日遠藤様が来たら詳しいことを聞いてみましょう。駒井様達は志緒を望んだのです。それをよくよく考えなければ」
津根の言葉で家族五人の話し合いは終わった。
両親は賛成、姉は志緒の考えを尊重、義兄は保留というのが家族それぞれの意見のようだった。
親の意見に従うのが当然とはいえ、はい駒井家に行きますと言うのは少し違うと志緒は思う。
確かに駒井家の人々とは子どもの頃からの顔なじみだった。他の家よりはずっと馴染みやすいと思う。だが源治郎は幸之助とあまりに違い過ぎた。幸之助のような愛嬌がなかった。何を考えているかわからぬ顔であまり多くを語らない。姉が言ったように、いろいろなことを相談できるのか不安になってくる。
暑気あたりの志緒を背負って家まで運んでくれるような立派な人だからといって、夫としてふさわしいかどうかはわからないと思うのだ。
だが、津奈が言っていた幸之助の供養という言葉も気になる。もし志緒が駒井家以外に嫁げば駒井家とは縁遠くなり、年忌に出ることもなくなるだろう。だが、駒井家に入れば家族として幸之助を供養できる。悪い話ではないように思う。
が、そんな理由で縁組に応じたと源治郎が知ったらどんな気持ちになるだろうかとも思う。いいなずけだった亡き幸之助の供養をするため駒井家に入ったと知ったら、あまりいい気分ではないのではないか。いくら志緒を助けたよい人であっても、広い心で許せるものだろうか。
そんなことを寝床で考えているうちに志緒は眠りに落ちていった。
遠藤家から夜訪問すると正式に使いが来たのは翌朝のことだった。わかっていたこととはいえ、村田家は支度におおわらわだった。
その上、昼前に次女の美初良が宿下がりすると城の奥から使いが来たので、津根も佐登も慌てた。
いくら娘とはいえ、奥勤めの女中の中でも上位の中臈と言われる身分である。お供もついてくるのだ。食事だけでなく奥への土産も用意しなければならない。志緒は母に命じられ菓子を注文しに城に出入りする菓子屋に走った。
菓子屋から戻れば、今度は着替えである。いつも着ている木綿の単衣ではなく姉が結婚する前に着ていた振袖に着替えさせられた。髪にも櫛だけでなく簪を付けた。
あっという間に中臈美園こと美初良のお出ましの刻限となった。
父と義兄を除く全員で出迎えた。
駕籠から降りて来た美初良はにっこりと微笑んだ。色鮮やかな打掛に佐登も志緒も目を見張った。幼い新之助はぽかんと口を開けていた。
「ただいま戻りました。急なことで御迷惑をかけました。お詫びに土産を持って参りました」
お供の奥女中が大きな風呂敷包を持っていた。後で見たら城の厨で作ったカステイラだった。当然のことながら翌日、カステイラは近所にお裾分けすることになる。
お供の女中が台所横の小部屋で休んでいる間、美初良は座敷で母と久しぶりの対面をしていた。
「ごめんなさいね。急な宿下がりで」
「いいのですよ。仕事の都合もあるのでしょう」
「実は、志緒のことで来たの。駒井家の方が養子を迎えるのですってね。それで志緒と縁組するつもりだとか」
奥は意外と情報が早いとはいえ、もう知っているのかと母親は驚いた。
「一体どこから」
「悪いけれど、それは言えない。ただ相手のことが気になって。相手の山中源治郎がどういう男かじかに見たいと思ったの」
「今日は馬廻組頭の遠藤様だけしか来ないのに。山中家を突然尋ねたらあちらも驚くでしょう」
すると美初良は微笑んだ。
「たぶん今夜来るんじゃないかしら」
いくらなんでもそんなことはあるまいと津根は思った。だが、妙に美初良は自信ありげだった。
美初良を迎えての家族そろってのいつもより品数の多い食事が終わると、津根は酒の用意を始めた。遠藤弥兵衛を迎えるためである。
遠藤と会うのは父重兵衛、義兄誠之助の予定だったが、それに美初良が加わった。酒は美初良が用意していた。亀の方様も御愛飲の銘酒である。
すっかり暗くなってから遠藤は来た。驚くべきことに山中源治郎も一緒だった。
遠藤は座敷に美初良がいるのを見てもさほど驚かなかった。美初良の宿下がりの噂は馬廻組頭の耳にも入っていたらしい。
源治郎は驚いているのか定かではなかった。表情をほとんど変えなかったからである。
挨拶の後、遠藤はすぐに本題を切り出した。
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