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第四章 紅葉(享保元年~享保三年)
08 お仙という女 肆(R15)
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その夜、本堂から部屋に戻ると、英琴が空の布団の横に座っていた。
「庵主様、どうか、もう夜はお出にならないでください」
頭を下げた姿にお仙は、おしのにも知られてしまったのかと思った。
「亡き浄文院様が今の庵主様をご覧になったら何と思し召しになるか」
「英琴、そなた、見たのか」
返事はなかった。
「部屋にお戻り。これ以上、何か言うようなら寺から出てもらいます」
英琴の家族もまた貧しい下級の武家である。お清の身体であっても、実家から嫁に行くなどとてもできないからと出家したのだ。奉公をやめる時にいただいた手当は全部実家に預けたと言うが、その直後、兄が嫁取りをしたので、それにすべて消えたのだろう。
寺の外に居場所のない英琴にとって出て行くことなど不可能だった。
結局、おくまの助言でお仙は口うるさいくめや老いた尼、英琴らを座敷牢に押し込めることにした。
死ぬと面倒なので、死なぬ程度に食事を与えた。
尼たちは牢の中でも経を読み、亡き殿のご冥福や領民の安寧とともに堕ちてしまった女主人が心を入れ替えてくれることを祈った。
その日は突然やって来た。
本堂ではなく、庫裏の座敷を使っての宴には座敷牢に入れた者達以外の尼と安寧寺の僧が居並んでいた。
食事の後は場を月明りを入れただけの本堂に移すことになっていた。
お城でもめったに口にできない料理を前にして、さあこれからという時だった。
音もたてずに大番組の捕り方が押し入って、皆に縄打った。
お仙は静かにそれを受け入れた。どう自分を誤魔化しても、自分の行いは殿様に対する裏切りだった。
おくまが一人叫んでいた。
「わたしのせいじゃない。御方様が悪いんだよ」
深夜の丑寅町の評定所の座敷でお仙は淡々と事実だけを語った。
取り調べを終えた翌日、香田角城下に霧島から飛んできた灰がうっすらと積もった。
お仙は灰が降ったことも知らぬまま、お裁きを待った。
お仙には他の者がどうなったかは知らされなかった。秋葉源五の切腹も秋葉家断絶もお仙は知らなかった。
湯文字に帷子一枚で評定所の奥にある小屋の前に連れて行かれた。
筵の上に座ったお仙の前で目付の部下が書付を読み上げた。
「貞蓮院こと、秋葉仙。右の者、仏に仕える身でありながら寺の金を横領し飲食にふけり、淫らな行いをなしたこと不届千万につき死罪を申し渡すところ、罪一等を減じ、永の押し込めとする」
これといった感慨はなかった。命だけはあるらしい。
三方に載せた脇差がお仙の前に置かれた。
書付を読み上げた男は言った。
「押し込め座敷は板敷二畳で窓もなく戸もない。外の光はささぬのだ。用を足すのも床に開けた穴からだ。布団もない。風呂にも入れぬ」
だから何なのだろうとお仙は思った。
無反応のお仙に男はさらに続けた。
「ここで自害すれば、辱めを覚えることもない。この脇差は御慈悲じゃ」
御慈悲。一体誰のだろうか。まさか奥の御方、満津であろうか。それとも若殿か。
あの二人からなぜ慈悲をかけられなければならぬのだろうか。
他のことなら粛々と受け入れていたかもしれなかった。
けれど、あの二人からの慈悲であるのなら。
それに死罪を命じ、罪一等減じての永の押し込めという生きる道を与えておきながら、死ねと唆すとは。
一体、自分の命は何なのだろうか。
初めてお仙は自分の運命を動かしてきた者達に逆らうことを決めた。自分の命は他の誰のものでもないのだから。
「有難きことなれど、遠慮いたします」
お仙は座敷に入った。すぐに入口の戸は厳重に釘で打ちつけられた。
姉を納めた棺の蓋に釘を打った時のことが思い出された。
爪を切ってもらった日を境に、番人とお仙は食事のやり取りの時だけ話をするようになった。といっても霧島の山から来る灰の話や天気の話くらいであるが。
非番で他の番人が来ると、お仙はなぜだか寂しかった。
座敷に入って一か月ほどたった日の夕食を終え開いた戸の前に膳を置いた時だった。
番人の声がした。
「明日あたり評定所から作田様が来て、脇差のことを言うかもしれぬ」
「脇差とは」
「たいていの人間は一か月もすると死にたくなるのさ。で、御自害を勧める」
どうしても自分を自害させたいとしか思えず、お仙はおかしくて笑いたくなった。
今のお仙の生活は人と言うよりは畜生に近い生活であった。鶏のほうが小屋の掃除を毎日されて、自分よりましな生活をしているかもしれなかった。元側室にそんな生活をさせるには忍びないと同情してくれているのかもしれない。
けれど自分をこんな境遇にした側の人間に同情されるというのは腑に落ちなかった。
「どうする。死ぬ気か」
番人の声には艶があった。
「自害が御慈悲というのは、変な話でございますね」
お仙の言葉に番人が小さく笑った。
「ああ、そういうもんさ。同じ死ぬのでも切腹のほうがましとか、確かにおかしな話さ」
「切腹とは、誰が」
そう訊いてから、訊かねばよかったとお仙は思った。
番人はややあって言った。
「秋葉様だ。秋葉家は断絶した」
なんとなくそういう気がした。秋葉家があるのなら、こんな座敷ではなく秋葉家にお預かりになってもおかしくはないのだ。
源五の言ったことを思い出した。あれは本当のことだったのだろうか。
「御立派な御最期だったそうだ」
確か妻がいたと思い出した。恐らく実家に戻されたのだろう。
「あんたは死ぬんじゃねえぞ」
番人はそう言うと膳を受け取って戸を閉めた。
番人の言う通り翌日評定所の作田文左衛門が来た。
お仙は脇差をまたも拒絶した。
「あの時選んでおればと後悔しますぞ」
そう言われても、自分の死を望んでいない者が一人だけでもいるのなら、生きていたかった。
夕食を持って来た番人は明らかに喜んでいた。
「よかったよ。あんたの死に顔なんぞ見たくない」
お仙は膳を返す時に言った。
「そなたがいるからわらわは死なぬ」
番人は絶句した。
お仙は無理な望みと思いながらも言った。
「そなたが欲しい」
「わしもじゃ」
番人はそう言うと、夜まで待ってくれと言った。
五つの鐘を聞く頃、一尺四方の戸が開いた。お仙は戸に顔を近づけた。戸の外には男の顔があった。
「すまない。時間がそんなにない」
それでもよかった。男はお仙の顔に手を差し伸べた。お仙も男の顔に手を伸ばした。
「こんな顔だったのですね」
暗闇の中で触れた顔は彫りが深いようだった。
「ああ、可哀想に。顔を洗うこともできずに」
そう言うと男は濡れた手ぬぐいを渡した。お仙は顔を拭いた。その顔を見た男はほほ笑んだ。
「別嬪だな」
「見えるのですか」
「わしは夜目が利く」
道理で提灯も持たず周囲が真っ暗な押し込め座敷に迷わず来れるはずである。
その夜は顔に触れただけで番人は帰った。
親しくなると番人は、あの事件の裁きのことを少しずつ教えてくれるようになった。
おくまや林慶らが死罪になったこと、他の尼らが罪状や年齢を勘案して押し込めになったことなど、当然の裁きと思われた。
照妙寺のことは英琴が任せられたと聞き、お仙は安堵した。英琴なら、自分のようなことはしないだろう。
番人の話はお調べの内容にも触れた。
「寺男の野郎、とんでもないワルだったらしいな。梅芳院様が生きておいでの頃から身寄りのない女子や子どもの中で、少し知恵の足りない者にいたずらをしていたらしい。死罪になるってんで、他の奴らと組んで、若い娘に悪さをしたことまで白状したらしい」
お仙は姉のことを思い出した。もしや、姉は寺男らに汚されたのではないか。
真実はもう確かめようがなかった。寺男もまた死罪になったのだから。
冬に入った頃、お仙は身体の異常に気付いた。吐き気に襲われ、朝餉は食べるそばからもどしてしまうようになった。
その夜、番人はこっそりと綿入れを一尺四方の戸口から入れた。
「身体を冷やすな。ややこに悪い」
男の耳にはお仙の身体の中で育つ赤子の心音が聞こえていた。
お仙は生きねばならないと思った。今度こそ、子を失いたくなかった。
男もまた命を懸けて我が子を守ろうと決めていた。
「庵主様、どうか、もう夜はお出にならないでください」
頭を下げた姿にお仙は、おしのにも知られてしまったのかと思った。
「亡き浄文院様が今の庵主様をご覧になったら何と思し召しになるか」
「英琴、そなた、見たのか」
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「部屋にお戻り。これ以上、何か言うようなら寺から出てもらいます」
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結局、おくまの助言でお仙は口うるさいくめや老いた尼、英琴らを座敷牢に押し込めることにした。
死ぬと面倒なので、死なぬ程度に食事を与えた。
尼たちは牢の中でも経を読み、亡き殿のご冥福や領民の安寧とともに堕ちてしまった女主人が心を入れ替えてくれることを祈った。
その日は突然やって来た。
本堂ではなく、庫裏の座敷を使っての宴には座敷牢に入れた者達以外の尼と安寧寺の僧が居並んでいた。
食事の後は場を月明りを入れただけの本堂に移すことになっていた。
お城でもめったに口にできない料理を前にして、さあこれからという時だった。
音もたてずに大番組の捕り方が押し入って、皆に縄打った。
お仙は静かにそれを受け入れた。どう自分を誤魔化しても、自分の行いは殿様に対する裏切りだった。
おくまが一人叫んでいた。
「わたしのせいじゃない。御方様が悪いんだよ」
深夜の丑寅町の評定所の座敷でお仙は淡々と事実だけを語った。
取り調べを終えた翌日、香田角城下に霧島から飛んできた灰がうっすらと積もった。
お仙は灰が降ったことも知らぬまま、お裁きを待った。
お仙には他の者がどうなったかは知らされなかった。秋葉源五の切腹も秋葉家断絶もお仙は知らなかった。
湯文字に帷子一枚で評定所の奥にある小屋の前に連れて行かれた。
筵の上に座ったお仙の前で目付の部下が書付を読み上げた。
「貞蓮院こと、秋葉仙。右の者、仏に仕える身でありながら寺の金を横領し飲食にふけり、淫らな行いをなしたこと不届千万につき死罪を申し渡すところ、罪一等を減じ、永の押し込めとする」
これといった感慨はなかった。命だけはあるらしい。
三方に載せた脇差がお仙の前に置かれた。
書付を読み上げた男は言った。
「押し込め座敷は板敷二畳で窓もなく戸もない。外の光はささぬのだ。用を足すのも床に開けた穴からだ。布団もない。風呂にも入れぬ」
だから何なのだろうとお仙は思った。
無反応のお仙に男はさらに続けた。
「ここで自害すれば、辱めを覚えることもない。この脇差は御慈悲じゃ」
御慈悲。一体誰のだろうか。まさか奥の御方、満津であろうか。それとも若殿か。
あの二人からなぜ慈悲をかけられなければならぬのだろうか。
他のことなら粛々と受け入れていたかもしれなかった。
けれど、あの二人からの慈悲であるのなら。
それに死罪を命じ、罪一等減じての永の押し込めという生きる道を与えておきながら、死ねと唆すとは。
一体、自分の命は何なのだろうか。
初めてお仙は自分の運命を動かしてきた者達に逆らうことを決めた。自分の命は他の誰のものでもないのだから。
「有難きことなれど、遠慮いたします」
お仙は座敷に入った。すぐに入口の戸は厳重に釘で打ちつけられた。
姉を納めた棺の蓋に釘を打った時のことが思い出された。
爪を切ってもらった日を境に、番人とお仙は食事のやり取りの時だけ話をするようになった。といっても霧島の山から来る灰の話や天気の話くらいであるが。
非番で他の番人が来ると、お仙はなぜだか寂しかった。
座敷に入って一か月ほどたった日の夕食を終え開いた戸の前に膳を置いた時だった。
番人の声がした。
「明日あたり評定所から作田様が来て、脇差のことを言うかもしれぬ」
「脇差とは」
「たいていの人間は一か月もすると死にたくなるのさ。で、御自害を勧める」
どうしても自分を自害させたいとしか思えず、お仙はおかしくて笑いたくなった。
今のお仙の生活は人と言うよりは畜生に近い生活であった。鶏のほうが小屋の掃除を毎日されて、自分よりましな生活をしているかもしれなかった。元側室にそんな生活をさせるには忍びないと同情してくれているのかもしれない。
けれど自分をこんな境遇にした側の人間に同情されるというのは腑に落ちなかった。
「どうする。死ぬ気か」
番人の声には艶があった。
「自害が御慈悲というのは、変な話でございますね」
お仙の言葉に番人が小さく笑った。
「ああ、そういうもんさ。同じ死ぬのでも切腹のほうがましとか、確かにおかしな話さ」
「切腹とは、誰が」
そう訊いてから、訊かねばよかったとお仙は思った。
番人はややあって言った。
「秋葉様だ。秋葉家は断絶した」
なんとなくそういう気がした。秋葉家があるのなら、こんな座敷ではなく秋葉家にお預かりになってもおかしくはないのだ。
源五の言ったことを思い出した。あれは本当のことだったのだろうか。
「御立派な御最期だったそうだ」
確か妻がいたと思い出した。恐らく実家に戻されたのだろう。
「あんたは死ぬんじゃねえぞ」
番人はそう言うと膳を受け取って戸を閉めた。
番人の言う通り翌日評定所の作田文左衛門が来た。
お仙は脇差をまたも拒絶した。
「あの時選んでおればと後悔しますぞ」
そう言われても、自分の死を望んでいない者が一人だけでもいるのなら、生きていたかった。
夕食を持って来た番人は明らかに喜んでいた。
「よかったよ。あんたの死に顔なんぞ見たくない」
お仙は膳を返す時に言った。
「そなたがいるからわらわは死なぬ」
番人は絶句した。
お仙は無理な望みと思いながらも言った。
「そなたが欲しい」
「わしもじゃ」
番人はそう言うと、夜まで待ってくれと言った。
五つの鐘を聞く頃、一尺四方の戸が開いた。お仙は戸に顔を近づけた。戸の外には男の顔があった。
「すまない。時間がそんなにない」
それでもよかった。男はお仙の顔に手を差し伸べた。お仙も男の顔に手を伸ばした。
「こんな顔だったのですね」
暗闇の中で触れた顔は彫りが深いようだった。
「ああ、可哀想に。顔を洗うこともできずに」
そう言うと男は濡れた手ぬぐいを渡した。お仙は顔を拭いた。その顔を見た男はほほ笑んだ。
「別嬪だな」
「見えるのですか」
「わしは夜目が利く」
道理で提灯も持たず周囲が真っ暗な押し込め座敷に迷わず来れるはずである。
その夜は顔に触れただけで番人は帰った。
親しくなると番人は、あの事件の裁きのことを少しずつ教えてくれるようになった。
おくまや林慶らが死罪になったこと、他の尼らが罪状や年齢を勘案して押し込めになったことなど、当然の裁きと思われた。
照妙寺のことは英琴が任せられたと聞き、お仙は安堵した。英琴なら、自分のようなことはしないだろう。
番人の話はお調べの内容にも触れた。
「寺男の野郎、とんでもないワルだったらしいな。梅芳院様が生きておいでの頃から身寄りのない女子や子どもの中で、少し知恵の足りない者にいたずらをしていたらしい。死罪になるってんで、他の奴らと組んで、若い娘に悪さをしたことまで白状したらしい」
お仙は姉のことを思い出した。もしや、姉は寺男らに汚されたのではないか。
真実はもう確かめようがなかった。寺男もまた死罪になったのだから。
冬に入った頃、お仙は身体の異常に気付いた。吐き気に襲われ、朝餉は食べるそばからもどしてしまうようになった。
その夜、番人はこっそりと綿入れを一尺四方の戸口から入れた。
「身体を冷やすな。ややこに悪い」
男の耳にはお仙の身体の中で育つ赤子の心音が聞こえていた。
お仙は生きねばならないと思った。今度こそ、子を失いたくなかった。
男もまた命を懸けて我が子を守ろうと決めていた。
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