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第四章 紅葉(享保元年~享保三年)
02 美祢の死
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その後、吉宗は家中の産業をどうするつもりか尋ねた。
「現在、鶏を養って卵を使って何かできぬか考えております。江戸から国許に戻る者に鶏を託して城内で養っております」
「卵か。肉は食わぬのか」
「肉ですか」
「うまいぞ。水炊きにしてもよいし、焼いてもよい。尾張では鶏を育てている藩士が多いと聞く。水戸も前の中納言が養鶏を勧めていたはず」
「まことですか」
隆礼の腹の虫が鳴った。そろそろ昼が近い。そういえば門の近くで待っている者達は待ちくたびれているのではないか。
「あの、供の者達が心配しているのではないかと」
「それは心配いらぬ。そちらの家中の者には少し遅れると伝えさせておる」
吉宗はそういえば一日二食でいいと言う男である。昼食など考えてもいないらしい。
「畏れ入ります」
「それで、他には」
「干し椎茸の増産、漆の増産を考えております」
「干し椎茸か。よいな。漆も面白い。炭はどうだ」
「炭でございますか」
「香田角という地名、元は堅い炭というのからきているのではないか」
驚いた。そのような由来を吉宗が知っているとは。
「実は紀州も炭の産地ゆえ、競争相手のことは調べておるのだ。備長炭ほどではないが、よい炭だという話を聞く。増産せぬのか」
「領内や九州の中だけでしか使っておりませんので」
「惜しいな。上方あたりに売ればそれなりにいい値がつくと思うのだが」
炭の増産。考えてもいなかった。大体炭焼きというのは一山に一人しかいないから、簡単に増産できるものではない。木を切れば植林も必要で、そういった計画を長期で立てていかねばならない。
「上方に売ったら紀州の炭と競うことになりますが」
「いいではないか。競えば良質のものが作られるようになる。量が増えれば良質のものが安価で手に入るようになる」
隆礼は驚いた。紀州のことだけでなく、他の国のことも考えておいでとは。
将軍としては当然のこととはいえ、ついこの前まで紀伊一国の太守だった人の発想としては驚きだった。
そういえば六代目の公方様は前治めていた甲斐の国を廃藩とし藩士を幕臣にしたが、この吉宗は廃藩にせず、紀伊から二十数名の家臣だけを連れて城に入ったのだった。
これまでの公方様とはかなり違う型破りなところがあった。こうして一介の小大名の隆礼と一対一で話をするのもありえない話だった。
「炭については、家老達とも話してみます」
「そうだな。急にするといっても簡単にできることではない。今年も来年も国には帰れぬのだしな」
隆礼ははっとした。遅ればせながら帰国のお許しを頂きたいと留守居役が内々に御公儀に相談していたはずである。それを公方様が帰れぬと言うとは。
「あの、お暇は」
「今年帰ってまた来年江戸へ来る、それだけでも相当な物入りのはず。再来年だな。その間に国許とよく連絡を取ることだ」
その後も家中の様子について話を聞かれた。未の刻近くになってやっと吉宗は次の仕事があるからと部屋を出た。
加納孫市が中奥から表御殿まで案内してくれた。
それを見かけた目付は三角だった目を丸くした。
いつもより遅れて下馬まで戻ると、お供の者一同胸をなでおろしていた。
供についてきた惣左衛門は一同を代表するかのように言った。
「殿中で何があったのか、皆案じておりました」
「心配はない。さて、飯も食わせずに申し訳ないが、これから挨拶まわりだ」
「何もお召しではないのですか」
「ああ。一日二食の方と話をしていたのでな」
惣左衛門だけでなく周囲の者達が一斉に顔を青ざめさせた。一日二食でよいという人間は城中には一人しかいない。
「惣左衛門は屋敷に戻って遅れることを伝えてくれ」
「すでに使いは出しております」
惣左衛門の身重の妻美祢を慮って早く屋敷に帰らせたいと思っていたのだが。
「そうか、それならば」
こうしてその日はいつもより遅く上屋敷に帰ったのだった。
「というわけで、今年も国許には帰れぬようだ」
留守居役の村越にそう話すと、意外にもあっさりとやはりそうですかと言う。
「柳の間詰めの留守居役の集まりでも、恐らくお暇はもらえないのではないかという話が出ておりましたので。しかしながら、その分の節約はできます。殿となられて初のお国入りですから、人数も増やせましょう」
「その件だが、人数は最低限でよい。国許にも倹約と言っておるのに、派手な国入りをするわけにはいかない。倹約できた分は、次の参勤にまわせばよい」
やはりそう来たかと思ったようで、留守居役は仰せの通りにと言った。
留守居役を下がらせた後、家老に国許で産出されている炭の量と価格を調べるように命じた。
家老は炭の増産であろうかと気づいた。この件はここ何代かの殿様の間で懸案事項となっていた。
「畏れながら、炭の増産をお考えでしょうか」
「よくわかったな」
「啓悌院様、浄文院様も炭については増産をお考えでした」
「なぜ、できなかったのだろうか」
「雷土山周辺の木を切ることは昔から禁じられておりまして。増産となると、あの辺りの木まで切ることになりますので」
「誰が禁じたんだ」
「山伏達です」
それは意外だった。
「なぜ、山伏が」
「山の神に仕えているからです。雷土の山の神の怒りに触れるから一帯の木に触れてはならぬと」
「陰陽神社や他の社ではどう考えておるのだろうか」
「山伏が言えば、皆従います」
困ったことだと思った。山伏は確かに皆の崇敬を集めている。隆礼も子どもの頃に山伏に助けられたり、不思議な白い薬の力を見たりしている。山伏が反対するということはそれなりに理由のあることなのだろう。
けれど、家中が炭の増産で潤うことは彼らにとっても悪い話ではないはずだった。
「山伏の話を聞いてみたいものだな」
「それは、無理かと。山伏は身分も低く、御目通りすることはできません」
「山の神に仕えているなら、神の代理も同じではないか。国に戻ったら、山伏に会おう。もし身分が低いと言うなら、上げればよい」
家老は呆気にとられた。
「山伏ですぞ」
「それがどうしたのだ。わしは子どもの頃に山伏に命を助けられておる。目通りも何も、すでに山伏の顔も見ている」
「畏れながら、それは御幼少の頃のこと」
「御幼少だろうが、成年だろうが、わしはわしだ」
吉宗の毒気にあてられたせいなのか、隆礼は少々強い調子になっていた。
「まあ、今年も来年も国に戻れぬから先のことになるが、国許にそのように手配をしてもらおう」
家老は川合城代家老にどう伝えたものかと弱り切ってしまった。
「そうじゃ、川合の長男は、わしらを陰陽神社に連れて行った時に、山伏に助けられておる。山伏への目通り心配いらぬかもな」
「まことにございますか」
「ああ。暑気あたりで倒れたところを山伏が白い石のようなものを水に溶かせて飲ませたのだ」
家老はそれならば城代家老に話は通りやすかろうと思った。
他にも養鶏や干し椎茸の話をしていると、小姓がお話中申し訳ありませんと入って来て、隆礼に何か走り書きをした紙を渡した。
それを見た隆礼は家老を下がらせた。
岡部の妻女身まかり候
小ヶ田与五郎の文字だった。
信じられなかった。まだ産み月にはなっていなかったはずである。
隆礼は惣左衛門の住まいに走って行きたかった。けれど、それは許されないことだった。
こぶしを腿の上で堅く握り締めて、俯いた。
決して泣き顔を見られてはならない。
七日後、惣左衛門が詰所に出勤したと聞き、御座の間に呼んだ。
惣左衛門はやつれていたが、平生のような顔で「休みを賜りかたじけなく」と頭を下げた。
「もっと休んでよかったのだ」
「さようなわけには参りません」
「赤子はどうしておるのだ」
しばしの沈黙の後、惣左衛門は口を開いた。
「美祢の野辺の送りの朝に亡くなりました」
部屋の中に重い空気が満ちたようだった。
「それは、すまなかった」
「そういう定めだったのです」
惣左衛門は顔を上げずに言った。
「松之丞の面倒は誰が見ておる」
「昼間は隣の家で」
留守居役の妻は面倒見がよかった。
「子の病の時は休みをとっても構わぬからな」
「畏れ入ります」
そうは言っても、惣左衛門が休みを取ることはなかった。松之丞が麻疹になった時も水疱瘡になった時も惣左衛門は休まずに近習の詰所に出て来て仕事をした。
「現在、鶏を養って卵を使って何かできぬか考えております。江戸から国許に戻る者に鶏を託して城内で養っております」
「卵か。肉は食わぬのか」
「肉ですか」
「うまいぞ。水炊きにしてもよいし、焼いてもよい。尾張では鶏を育てている藩士が多いと聞く。水戸も前の中納言が養鶏を勧めていたはず」
「まことですか」
隆礼の腹の虫が鳴った。そろそろ昼が近い。そういえば門の近くで待っている者達は待ちくたびれているのではないか。
「あの、供の者達が心配しているのではないかと」
「それは心配いらぬ。そちらの家中の者には少し遅れると伝えさせておる」
吉宗はそういえば一日二食でいいと言う男である。昼食など考えてもいないらしい。
「畏れ入ります」
「それで、他には」
「干し椎茸の増産、漆の増産を考えております」
「干し椎茸か。よいな。漆も面白い。炭はどうだ」
「炭でございますか」
「香田角という地名、元は堅い炭というのからきているのではないか」
驚いた。そのような由来を吉宗が知っているとは。
「実は紀州も炭の産地ゆえ、競争相手のことは調べておるのだ。備長炭ほどではないが、よい炭だという話を聞く。増産せぬのか」
「領内や九州の中だけでしか使っておりませんので」
「惜しいな。上方あたりに売ればそれなりにいい値がつくと思うのだが」
炭の増産。考えてもいなかった。大体炭焼きというのは一山に一人しかいないから、簡単に増産できるものではない。木を切れば植林も必要で、そういった計画を長期で立てていかねばならない。
「上方に売ったら紀州の炭と競うことになりますが」
「いいではないか。競えば良質のものが作られるようになる。量が増えれば良質のものが安価で手に入るようになる」
隆礼は驚いた。紀州のことだけでなく、他の国のことも考えておいでとは。
将軍としては当然のこととはいえ、ついこの前まで紀伊一国の太守だった人の発想としては驚きだった。
そういえば六代目の公方様は前治めていた甲斐の国を廃藩とし藩士を幕臣にしたが、この吉宗は廃藩にせず、紀伊から二十数名の家臣だけを連れて城に入ったのだった。
これまでの公方様とはかなり違う型破りなところがあった。こうして一介の小大名の隆礼と一対一で話をするのもありえない話だった。
「炭については、家老達とも話してみます」
「そうだな。急にするといっても簡単にできることではない。今年も来年も国には帰れぬのだしな」
隆礼ははっとした。遅ればせながら帰国のお許しを頂きたいと留守居役が内々に御公儀に相談していたはずである。それを公方様が帰れぬと言うとは。
「あの、お暇は」
「今年帰ってまた来年江戸へ来る、それだけでも相当な物入りのはず。再来年だな。その間に国許とよく連絡を取ることだ」
その後も家中の様子について話を聞かれた。未の刻近くになってやっと吉宗は次の仕事があるからと部屋を出た。
加納孫市が中奥から表御殿まで案内してくれた。
それを見かけた目付は三角だった目を丸くした。
いつもより遅れて下馬まで戻ると、お供の者一同胸をなでおろしていた。
供についてきた惣左衛門は一同を代表するかのように言った。
「殿中で何があったのか、皆案じておりました」
「心配はない。さて、飯も食わせずに申し訳ないが、これから挨拶まわりだ」
「何もお召しではないのですか」
「ああ。一日二食の方と話をしていたのでな」
惣左衛門だけでなく周囲の者達が一斉に顔を青ざめさせた。一日二食でよいという人間は城中には一人しかいない。
「惣左衛門は屋敷に戻って遅れることを伝えてくれ」
「すでに使いは出しております」
惣左衛門の身重の妻美祢を慮って早く屋敷に帰らせたいと思っていたのだが。
「そうか、それならば」
こうしてその日はいつもより遅く上屋敷に帰ったのだった。
「というわけで、今年も国許には帰れぬようだ」
留守居役の村越にそう話すと、意外にもあっさりとやはりそうですかと言う。
「柳の間詰めの留守居役の集まりでも、恐らくお暇はもらえないのではないかという話が出ておりましたので。しかしながら、その分の節約はできます。殿となられて初のお国入りですから、人数も増やせましょう」
「その件だが、人数は最低限でよい。国許にも倹約と言っておるのに、派手な国入りをするわけにはいかない。倹約できた分は、次の参勤にまわせばよい」
やはりそう来たかと思ったようで、留守居役は仰せの通りにと言った。
留守居役を下がらせた後、家老に国許で産出されている炭の量と価格を調べるように命じた。
家老は炭の増産であろうかと気づいた。この件はここ何代かの殿様の間で懸案事項となっていた。
「畏れながら、炭の増産をお考えでしょうか」
「よくわかったな」
「啓悌院様、浄文院様も炭については増産をお考えでした」
「なぜ、できなかったのだろうか」
「雷土山周辺の木を切ることは昔から禁じられておりまして。増産となると、あの辺りの木まで切ることになりますので」
「誰が禁じたんだ」
「山伏達です」
それは意外だった。
「なぜ、山伏が」
「山の神に仕えているからです。雷土の山の神の怒りに触れるから一帯の木に触れてはならぬと」
「陰陽神社や他の社ではどう考えておるのだろうか」
「山伏が言えば、皆従います」
困ったことだと思った。山伏は確かに皆の崇敬を集めている。隆礼も子どもの頃に山伏に助けられたり、不思議な白い薬の力を見たりしている。山伏が反対するということはそれなりに理由のあることなのだろう。
けれど、家中が炭の増産で潤うことは彼らにとっても悪い話ではないはずだった。
「山伏の話を聞いてみたいものだな」
「それは、無理かと。山伏は身分も低く、御目通りすることはできません」
「山の神に仕えているなら、神の代理も同じではないか。国に戻ったら、山伏に会おう。もし身分が低いと言うなら、上げればよい」
家老は呆気にとられた。
「山伏ですぞ」
「それがどうしたのだ。わしは子どもの頃に山伏に命を助けられておる。目通りも何も、すでに山伏の顔も見ている」
「畏れながら、それは御幼少の頃のこと」
「御幼少だろうが、成年だろうが、わしはわしだ」
吉宗の毒気にあてられたせいなのか、隆礼は少々強い調子になっていた。
「まあ、今年も来年も国に戻れぬから先のことになるが、国許にそのように手配をしてもらおう」
家老は川合城代家老にどう伝えたものかと弱り切ってしまった。
「そうじゃ、川合の長男は、わしらを陰陽神社に連れて行った時に、山伏に助けられておる。山伏への目通り心配いらぬかもな」
「まことにございますか」
「ああ。暑気あたりで倒れたところを山伏が白い石のようなものを水に溶かせて飲ませたのだ」
家老はそれならば城代家老に話は通りやすかろうと思った。
他にも養鶏や干し椎茸の話をしていると、小姓がお話中申し訳ありませんと入って来て、隆礼に何か走り書きをした紙を渡した。
それを見た隆礼は家老を下がらせた。
岡部の妻女身まかり候
小ヶ田与五郎の文字だった。
信じられなかった。まだ産み月にはなっていなかったはずである。
隆礼は惣左衛門の住まいに走って行きたかった。けれど、それは許されないことだった。
こぶしを腿の上で堅く握り締めて、俯いた。
決して泣き顔を見られてはならない。
七日後、惣左衛門が詰所に出勤したと聞き、御座の間に呼んだ。
惣左衛門はやつれていたが、平生のような顔で「休みを賜りかたじけなく」と頭を下げた。
「もっと休んでよかったのだ」
「さようなわけには参りません」
「赤子はどうしておるのだ」
しばしの沈黙の後、惣左衛門は口を開いた。
「美祢の野辺の送りの朝に亡くなりました」
部屋の中に重い空気が満ちたようだった。
「それは、すまなかった」
「そういう定めだったのです」
惣左衛門は顔を上げずに言った。
「松之丞の面倒は誰が見ておる」
「昼間は隣の家で」
留守居役の妻は面倒見がよかった。
「子の病の時は休みをとっても構わぬからな」
「畏れ入ります」
そうは言っても、惣左衛門が休みを取ることはなかった。松之丞が麻疹になった時も水疱瘡になった時も惣左衛門は休まずに近習の詰所に出て来て仕事をした。
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