生まれて旅して恋して死ぬ、それが殿様の仕事です

三矢由巳

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第三章 青嵐(正徳三年~正徳五年)

33 御目見え

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 その日が来た。
 ふだんより一刻早く起きて、風呂に入った。
 いつもは夕方なので、朝風呂というのは変な気がした。
 後で聞いたら、殿様はいつも朝に入るのだと言う。殿様以外は夕方に入るということだった。
 今朝は登城なので、殿様の特別の計らいとのことだった。
 月代は手馴れている上手な小姓が剃った。髷も念入りに整えられた。
 仏間にお参りする際、殿様の言葉がいつもとは違っていた。

「そなたは一人で御目見えするのではない。御先祖の方々やそなたを支えてきた大勢の者達がそなたにはいる。その者達とともに御目見えするのだ」

 その言葉に岡部の両親の顔が浮かんだ。殿様もいた。惣左衛門も平太もいた。満津もいた。
 彼らの自分への気持ちに応えなければならない。恥ずかしい真似はできないと気を引き締めた。





 登城は留守居役とともにすることになる。養父の隆迪は同道しない。
 もちろん、小なりといえども大名の世子である。駕籠だけでなくお供がつく。
 先駆、駕籠の横につく供頭ともがしら、警護の侍六人、駕籠を担ぐ四人、交代要員も四人、槍、長刀、挟箱等を持つ中間、草履取りの足軽など軽く二十人は越えてしまう。
 お供も仰々しいが、隆礼の装束も仰々しい。長袴を着るのだが、この足さばきが大変なのだった。
 幸い、長袴の内側には三尺ほどの紐がついていて、それを前下から出して帯に結び付け、袴を端折って括り上げるようになっていた。城の玄関まではそれで行けるので、歩くのも駕籠の中も、不便はなかった。
 もっとも、広く長い廊下で油断していると、自分の袴どころか、他人の袴を踏みかねない。長袴で歩く練習もしたけれど、あまり自信はなかった。
 上屋敷の大玄関から駕籠に乗るまで、家老以下大勢の者達に見送られて出発をしたのが明け六つ(午前六時頃)過ぎ。五つ時(午前八時頃)に登城なのに少し早いと思ったら、城への道はかなり混雑していたのだった。
 駕籠の中にいても、外の人の多さがわかるほどだった。人の足音、息遣い、馬の足音、そのどれもが屋敷の中とは桁違いに多かった。
 途中の門では上の見張り番所の役人が三度拍子木を打ち、下で門を守る番士に大名家の通過を知らせた。

「間もなく内桜田門でございます」

 供頭の声が聞こえた。下馬先である。ここで駕籠を下りて、徒歩で堀にかかった橋を渡るのだ。お付きもここでぐっと減り、留守居役、刀持ち、供頭、草履取りの平太だけがついてくる。
 この頃になると、他の登城の大名の目が自分をちらちらと見ていることに気付いた。
 まるで値踏みでもされているようだと思った。
 名前を名乗らなくても肩衣の家紋が山置家の人間であることを示している上に、若いということで、彼が山置家の跡取りだと嫌でもわかってしまうのだ。
 隆礼は胸を張った。ここで恥ずかしがって俯いていたら、ずっとその評判がついてまわる。そうなったら、義父の隆迪にも岡部の父にも申し訳ない。
 内桜田門からさらに下乗橋を渡り三の御門、百人番所の前を通り、中の御門、御書院門、中雀門をくぐった。
 そうして目の前に見えるのが本丸大玄関である。
 留守居役は大玄関ではなく、中の口から入るということで、先に右手のほうへ向かった。
 隆礼は言われていた通りに刀を刀持ちに預け、脇差だけを差した。
 そして式台に上がり、そこで袴の端折りを下げて、いよいよ長袴で控えの間に一人で向かうことになった。
 そこへ坊主姿の者が近づいて来た。

「こちらへ」

 留守居役が言っていた表坊主はこれかと、隆礼はそれに従いついていった。
 先に中の口から入った留守居役がかねて話をつけていた表坊主に到着を伝えていたのだ。
 修礼の時に城内の絵図面を見ているものの、実際の広大な御殿に入ってみると、とてもではないが、案内無しで一人で控えの間に行けるものではなかった。
 広く長い廊下を転ばないように袴を摘まんで用心深く歩いた。
 ごくまれに向こうから歩いてくる人物がいると、その人物の先に立つ坊主が「しーしー」と声を上げた。こちらの坊主が脇にと言うのでその通り脇にのいて、膝をついて頭を下げた。
 通り過ぎた後、立ち上がって歩き出すのも一苦労だった。
 そういった緊張の連続で控えの間に着いた時には、暑さもあってへとへとになってしまった。
 だが、そこで疲れたとだらけるわけにはいかない。
 他の家中の世継ぎも数人いて、彼らはすでにそこで大人しく正座してお呼びを待っているのだ。
 留守居役からは絶対に私語をしてはなりませんと言われていたから、隆礼もまた彼ら同様おとなしく座っていなければならなかった。
 とにかく、奇矯の振舞をなさりませんようにと言われていた。
 もし大目付や目付の耳に入るようなことがあれば御家断絶もありうると言われていたから、我慢して座った。
 本当はどちらのどなたですかと聞きたかった。着ているものには家紋が付いているから、知っていれば誰かわかるのだが、まだどれがどこの家のものか覚えていない。
 いい加減我慢も限界、足もしびれてきた頃に、表坊主が来て一人を呼んだ。
 呼ばれたのはまだ十歳になるかならぬかの少年で、緊張で青ざめていた。
 小治郎と背格好が似ているせいか、なんだか可哀想に思えて、隆礼は言ってしまった。

「お気を楽に」

 その瞬間、少年も表坊主も、他の者も隆礼を目を丸くして見つめた。
 まずいことを言ったのかもしれないと思った。隆礼は失礼と頭を下げた。またもや、皆隆礼を驚きの目で見た。
 だが、いつまでもそうしていられないので、少年は表坊主とともに出て行った。
 隆礼は頭を上げた。明らかに空気が変わっていた。皆、顔の向きこそ動かさなかったが、目では隆礼をちらちらと見ていた。
 悪目立ちしてしまったらしいと隆礼は大人しくしていることにした。
 しばらくすると、少年が戻って来た。明らかに先ほどに比べて緊張がゆるんでいた。
 隆礼の席の奥に移動する際、小さい声が聞こえた。

「かたじけない」

 なんだかほっとした。そうだ。ここはお城の中だが、中にいるのは同じ人間なのだ。皆、自分と同じでそれぞれの家を背負っている。その重みに耐えてここにいるのだ。





 やがてまた別の坊主が来た。何名かの名が呼ばれた後、山置の名も呼ばれた。最初に呼ばれた者が先に出て、その次の者がそれに続きと、隆礼も呼ばれた順に従い部屋を出て、謁見の間に移動した。
 白書院と呼ばれる部屋の次の間にぞろぞろ入り、障子の際に並んだ。
 隆礼は下座から二番目だった。一番下座は隆礼よりも少し年上に見える少年だった。
 この場所からは上段の間にいる公方様は見えない。
 なぜなら白書院は百二十畳の広さがあって、上段の間の簾の向こうに公方様がいるからである。
 彼らは下段の間よりもさらに離れた次の間にいるのだから見えたとしても簾の向こうに誰かいる程度にしか見えない。
 そもそも公方様を直接見てはならないのだ。
 老中の高い声が謁見者の名を呼んだ。
 呼ばれると次から次へと頭を畳にこすりつけるように礼をする。
 何度も練習した合手礼ごうしゅれいと言う礼の仕方で、上様に御目見えする時の礼である。
 両手を膝横から下して、両手人差指の先をすれすれまでに合わせ、同時に上半身を静かに倒し、両手指先で作られた三角形の間に鼻をはめこむ形で、額が畳に付くまで下げる。同時に息を深く吸い込む。
 咳き込まないように、それだけを念じての礼だった。
 




 終わった。目付に咎められることなく無事に御目見えができた。
 控えの間までの長い畳敷きの廊下を歩く間、畳の縁を踏まぬように転ばぬようにと念じて歩いたが、気持ちは少しだけ楽になった。
 とはいえ、まだここはお城の中。大目付にとがめられるような失態をしてしまっては元も子もない。
 隆礼は油断せぬように進んだ。
 控えの間に入ると、先に謁見をした少年はもういなかった。
 他の者達も坊主に呼ばれて控えの間から次々と出て行った。
 最後に残った隆礼はどうしたものかと思っていると、玄関から案内してくれた坊主が入って来た。

「こちらへ」

 坊主の部屋で休憩することができると、留守居役が言っていたことを思い出した。
 坊主の後について入った小部屋には留守居役が待っていた。

「御目見え、おめでとうございます」

 留守居役の安堵しきった顔に、隆礼もほっとした。
 そうだった。留守居役だけではない。屋敷の者、国の者、皆が無事の御目見えを待っていたのだ。もし、ここで失態をしたら、家中の皆を路頭に迷わせることにもなりかねない。
 改めて隆礼は責任の重みを感じていた。留守居役の苦労に報いなければならないと思った。

「かたじけない」
「畏れ入ります」

 型どおりの言葉だが、隆礼は自分の気持ちが通じたように思えた。
 今まで、そんなことを感じたことはなかった。

「失礼つかまつる」

 障子を開けて入って来たのは豊後守だった。
 留守居役は驚いて平伏した。
 隆礼も慌てて頭を下げた。
 祝姫の祖父だが、ここは城。加部豊後守は老中なのだ。

「面を上げてくだされ。茶を飲みに来ただけのこと」

 公務をしている部屋では茶を飲むわけにはいかないので、表坊主の部屋に休憩に来たということらしい。
 すぐに表坊主が茶と菓子を持って来た。

「御無事の御目見え、おめでとうござる」

 言われて隆礼は平伏した。

「畏れ入ります」

 顔を上げ茶を喫した。格別の味に思えた。
 豊後守は茶碗を置いて静かに出て行った。





 来た時と同じ道を通り城を出た後、まっすぐに上屋敷に帰るわけにはいかなかった。
 御目見えの御礼に御挨拶をしなければならない。老中、若年寄、御三家。もちろん、登城していて主がいないこともあるので、その時には留守居役や家老にお礼の品を献上し、挨拶をするのだった。
 加部家にも行ったが、豊後守は城中なので家老に挨拶した。
 御三家もいずれも登城ということで、家老に挨拶した。
 紀州の家老は御目見えおめでとうございますとわざわざ名物だという梅干しが入った壺を返礼として渡した。
 格別のことに隆礼だけでなく留守居役も驚き、これはいかなることと紀州侯の腹の底を想像してみたが、どうにもわからなかった。
 帰って来た時には、日が西に傾いていた。
 表玄関では屋敷の上役達が無事の御目見えおめでとうございますと出迎えた。
 御座の間に行き、飛騨守に挨拶をする時にはもう疲れ果てていた。身体よりも心が疲れたのだ。

「父上は、登城するたびに、このような思いをされていたのだと初めてわかりました」

 そう言う隆礼を、飛騨守は穏やかに見つめていた。
 思えば「我儘勝手は許さぬ」と叱られたこともあった。今ならわかる。あれは、家中の大勢の人の上に立つ者であることを自覚し、それにふさわしい振舞をせよという意味だったのだ。
 殿中で我儘勝手に私語をしたり、騒いだり、礼儀をわきまえなければ、家はお取り潰しとなり家中の人々を路頭に迷わせることとなる。
 自分の我儘が皆を苦しめることになるのだから、殿様がそう言うのは当たり前のことなのだ。

「皆通って来た道。これからも精進せよ」

 ははっと返事をする声は自然大きくなった。





 その夜、寝床で横になった時、一体、自分の姿は公方様から見えていたのだろうかと思った。
 自分たちはじかに見ることを許されない立場である。
 数え年五歳の幼君は噂では聡明な方だと言う。
 自分と同じく初御目見えらしいあの少年は小治郎と同じくらいか少し上くらいに見えた。家の存亡を背負った少年もがちがちになっていたけれど、公方様はどうなのだろうか。
 幼い身体でこの国を背負って立つ緊張感はいかほどのものか。果たして背負いきれるのだろうか。
 侍講の新井白石や側用人の間部詮房がいるとはいえ、年少の身でこの重責に耐えられるのだろうか。
 畏れ多いことだが、自分だったらとてもできないと思う。
 その公方様は一体何を思って自分たちを見たのか。
 想像のしようもないことだった。
 だが、これですべては決した。
 竹之助は国に帰らねばならない。彼の居場所は国にしかない。
 満津は不安定な身の上ではなく御世継の側室ということになるだろう。
 そのことを思い、少しだけ安堵した。





 若君が公方様に御目見えしたという知らせが国許に届いたのは六月に入ってからであった。
 川合城代家老はすぐさま、登城している家老、中老、目付、奉行らに知らせた。
 さらに、表使いを通して奥の御年寄に、明日より御隠居所の作事を再開することを伝えた。
 もう御年寄に文句を言わせるわけにはいかなかった。お仙の方には我慢してもらうことになるが、それも仕方ない。
 若君の御子が城外で生まれるなど、あってはならぬことだった。
 戌の日の祝いを終えた満津の方の体調は安定している。恐らくよほどのことがない限り、御子は無事に生まれるだろうと、城代家老の妻や嫁も言っている。
 乳母には丑寅町の堀内一族の嫁が選ばれた。こちらは八月に子どもが生まれる予定である。
 また、満津付きの女中も選定されている。いつまでも沢井家にいては、女中に城内での振る舞いなどを教育することもできない。
 そういった様々な事情で、城代家老は御隠居所の改装を急がねばならなかった。
 来年、殿様が国にお戻りになった時のために、何もかもきちんとしておきたかった。
 城から下がって、その足で城代家老は沢井家に向かった。
 沢井中老は改めて御目見えお知らせの文書の披露を受けた。
 城代家老が帰った後、中老は満津と須万を呼び、御目見えが無事に終わったことを知らせた。

「お手紙を今度こそは書かなければなりませんよ」

 須万は満津に言った。
 満津が手紙をいっこうに若君に書かないことを須万は知っていた。
 御手付きの方をお側から遠ざけたことも須万は知っていた。いつまでも意地を張っていては、通い合っていた心も離れてしまう。
 悪阻も収まった今、いつまでも体調を理由にはできない。
 それは満津にもわかっていた。
 翌日、満津の書いた文を早飛脚に託した沢井甚太夫は安堵した。
 たとえ短い手紙であっても、愛する女からの言葉を喜ばない男はいない。

 



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