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第三章 青嵐(正徳三年~正徳五年)
26 秘剣
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乱心した喜乃は加部家の忍び影衆のくノ一であった。
これはどうにもまずいことになったと皆が思った時だった。
「御女中、そなたは何を望んでおるのだ」
村瀬喜兵衛が口を開いた。落ち着いた低い声である。
喜乃はほほ笑んだ。
「この姦婦を御成敗ください、村瀬様」
「それだけか」
「はい」
「ならば、そこの幼子と狆は関係なかろう。離してやらぬか」
「では、村瀬様、卯女を殺してくださるのですね」
「なぜ、卯女の方様を殺さねばならぬのだ」
「姦婦だからです。村瀬様を裏切った。それに、この女のせいで村瀬様は国元に戻ることになったのです。憎んでもあまりある女子です」
「そうか、そなたはそう思っておるのか」
「はい。こんな女と関わり合うから、村瀬様は江戸を離れることになってしまったのです。そのような姦婦、許せませぬ」
卯女は気付いてしまった。喜乃は、恐らく以前から村瀬を慕っていたのだと。けれど、村瀬と接する機会はない。だから茜丸の世話掛になった時、あれほど喜んだのだ。村瀬と会う機会があるかもしれぬと。
だが、二人の間には何も起きぬまま村瀬は国許に帰る。それを知った喜乃の心はどれほど苦しかったことか。
それがこのような凶行に走らせたのかと思うと、卯女には他人事と思えなかった。
どこかで間違えていたら、自分もそうなっていたかもしれなかった。
「村瀬様、早う、この姦婦を」
喜乃の狂気を孕んだ目が村瀬を見つめた。
「あいわかった」
静かに村瀬は一歩近づいた。卯女はここで村瀬に殺されてもおのれは仕方ない女なのかもしれないと思った。
隆礼は本当に卯女を斬る気かと思ったが、惣左衛門が心配いらぬと言うかのように目配せした。
「その前に姫と狆をお放しください。邪魔です」
村瀬の声に従い、喜乃は足を祝姫の背からおろした。
祝姫はゆっくりと立ち上がり、茜丸を抱いた。
「行け」
村瀬の言葉で祝姫は隆礼に向かって弾けるように駆けた。
姫は茜丸を近くの女中に手渡した。そして隆礼を見つめた。
隆礼は脇差を収め、祝姫の小さな身体を受け止めた。怖かったとも言わず姫は隆礼の袴に取りすがった。豊後守家中の侍は眉を顰めた。
「早う、茜丸と祝姫を医者に」
眞里姫は女中に命じた。
隆礼は祝姫をそばにいた女中に託した。女中は部屋へ参りましょうと祝姫の背を守るように離れた。
祝姫と茜丸が解放され、豊後守家中の侍二名はじわりと近づいた。
姫を足蹴にした女子を許すわけにはいかなかった。
恐らくこの先は血が流れることになる。惣左衛門は女達に向かって言った。
「女子衆はお下がりを。奥方様も」
「よい。わらわはここにおる。他の女子は下がってよい。けが人の手当てをせよ」
眞里姫はそう言うと隆礼の隣に立ち、叫んだ。
「喜乃、刀を捨てよ」
だが、喜乃が捨てるわけはなかった。
「村瀬様、さあ、早う、この姦婦をお斬りくだされ」
喜乃がそう言い終わった直後、村瀬が大上段に構えた刀を振り下ろした。
隆礼は声を出せなかった。
眞里姫の顔からは血の気が失せていた。
卯女を拘束していた喜乃の左腕から力が抜けた。卯女は喜乃の腕から抜け出した。
惣左衛門はいち早く、自由の身になった卯女に駆け寄った。
裾に手裏剣の刺さった打掛を堤帯から外し袷姿の卯女の手を引いた。
「御方様、こちらへ」
顔面蒼白の卯女は惣左衛門が導く先にいる隆礼を目指して足を動かした。
男達は一斉に御不浄の前の廊下に直立する喜乃を遠巻きに囲んだ。
懐剣を握った右手は袖ごと床に断ち落とされている。
右肩の傷口から噴き出し始めた血を喜乃は他人事のようにぼんやりと見ていた。
「これは、何ぞ」
村瀬喜兵衛は刃こぼれ一つない刀を持ったまま答えた。
「秘剣橋姫」
惣左衛門は小ヶ田道場にはいくつかの秘伝があることを知っていた。
秘剣橋姫は鬼(物妬みから貴船明神に祈って鬼となった宇治の橋姫と言われている)の手を斬った渡辺綱の故事にちなんだもので、刃こぼれなく一撃で腕を切り落とすという技である。斬られた本人が気づかぬうちに腕が落ちるといわれている。無論、ここにいる誰一人としてこれまで見たことがない。
隆礼は惣左衛門から卯女を受け取ると、ひしと抱き締めた。
「申し訳ありませぬ」
卯女は力なくつぶやいた。その背を撫でながら、立ち尽くす喜乃を見つめた。
「村瀬様」
喜乃は青ざめた顔で村瀬を見つめていた。その目は鬼のように光って見えた。
「なぜ、卯女を斬らなかったのですか」
「斬る理由がない」
村瀬はそう言うと隆礼を振り返った。
「若君様、この女子を成敗してもよろしうございますか」
隆礼にとってはまさかの問いかけであった。
「主の命がなければ、たとえ罪科ある者とはいえ命を無下に奪うわけには参りません。殿がここにおらぬ今は御世継のあなた様が殿の代わりなれば」
村瀬喜兵衛の言葉は重い鉛のように隆礼の心にのしかかった。
そんなことを考えたこともなかった。国の経営のことを考えることはあるが、罪人の仕置きのことまで考えたことはなかった。だが、言われてみればそうなのだ。罪ある臣下の裁きに許可を出すのは主君の務めである。
喜乃をここで斬るべきか、それとも斬らずに殿の判断に任せるか。
「成敗せよ」
眞里姫の声が廊下に響いた。
隆礼だけでなく、その場にいた皆が言葉を失った。
美しい御正室の口から出るのにはそぐわぬ言葉に思えた。
「喜乃の主人はわらわじゃ。奥のことはすべてわらわが取り仕切るべきこと。表の殿や若君の関知するところではない。よってわらわが命ずる。奥の女子を脅し、懐剣を抜き、妄言を吐き、刃物で人々を傷つけ、豊後守の孫である祝姫様を踏み、抵抗せぬ生き物を足蹴にしたこと、そのどれをとっても罪は重い。よって、喜乃には死罪を申しつける。村瀬とやら、成敗せよ」
眞里姫の威厳ある態度と声を皆知らなかった。いつもにこにこと微笑み、誰かを傷つけることなどない姫君、それが今は奥の女主人としての義務を行使しようとしている。
隆礼はこの人を甘く見ていたのかもしれないと思った。
「これは失礼をいたしました」
村瀬は眞里姫に向かって一礼した。その背後で喜乃は苦しげに息を吐いていた。
「拙者は表の者にて、表の命令しか受けるわけには参りませんが」
「許す」
眞里姫は錦の袋に包んだ懐剣を懐から出した。
「そこの者、これを村瀬に」
惣左衛門は自分のことかと、眞里姫の前に進んで懐剣を受け取った。
「これを遣わすゆえ、喜乃を成敗せよ」
その声の冷たさに惣左衛門は貴人というものはなんと非情なものよと思った。
けれど、命令である。
惣左衛門は懐剣を村瀬に渡した。
「承りました」
錦の袋から出された懐剣の鞘は黒漆塗りで実家の加部家の紋が金泥で描かれていた。
「上意につき、御命頂戴申す」
隆礼の腕の中で、卯女は肩を震わせた。卯女をぎゅっと抱きしめた隆礼は目をそむけるわけにはいかなかった。見届ける義務がある。
喜乃は村瀬を見つめた。
「村瀬様」
隆礼も惣左衛門もその声が恋する女のものだと気づいた。
村瀬は何のためらいも見せず懐剣を喜乃の喉に突き立てた。
傷口だけでなく口からも血を溢れさせ、喜乃は人形のようにその場にばたりと倒れた。
わらわらと捕り方と豊後守家の者達がそれを取り囲んだ。
「村瀬、ご苦労であった。卯女は部屋へ」
そう言う眞里姫の顔は蒼白だった。
眞里姫の背後にいた御年寄が近づき卯女の手を引いた。卯女は俯いたままそれに従った。
これはどうにもまずいことになったと皆が思った時だった。
「御女中、そなたは何を望んでおるのだ」
村瀬喜兵衛が口を開いた。落ち着いた低い声である。
喜乃はほほ笑んだ。
「この姦婦を御成敗ください、村瀬様」
「それだけか」
「はい」
「ならば、そこの幼子と狆は関係なかろう。離してやらぬか」
「では、村瀬様、卯女を殺してくださるのですね」
「なぜ、卯女の方様を殺さねばならぬのだ」
「姦婦だからです。村瀬様を裏切った。それに、この女のせいで村瀬様は国元に戻ることになったのです。憎んでもあまりある女子です」
「そうか、そなたはそう思っておるのか」
「はい。こんな女と関わり合うから、村瀬様は江戸を離れることになってしまったのです。そのような姦婦、許せませぬ」
卯女は気付いてしまった。喜乃は、恐らく以前から村瀬を慕っていたのだと。けれど、村瀬と接する機会はない。だから茜丸の世話掛になった時、あれほど喜んだのだ。村瀬と会う機会があるかもしれぬと。
だが、二人の間には何も起きぬまま村瀬は国許に帰る。それを知った喜乃の心はどれほど苦しかったことか。
それがこのような凶行に走らせたのかと思うと、卯女には他人事と思えなかった。
どこかで間違えていたら、自分もそうなっていたかもしれなかった。
「村瀬様、早う、この姦婦を」
喜乃の狂気を孕んだ目が村瀬を見つめた。
「あいわかった」
静かに村瀬は一歩近づいた。卯女はここで村瀬に殺されてもおのれは仕方ない女なのかもしれないと思った。
隆礼は本当に卯女を斬る気かと思ったが、惣左衛門が心配いらぬと言うかのように目配せした。
「その前に姫と狆をお放しください。邪魔です」
村瀬の声に従い、喜乃は足を祝姫の背からおろした。
祝姫はゆっくりと立ち上がり、茜丸を抱いた。
「行け」
村瀬の言葉で祝姫は隆礼に向かって弾けるように駆けた。
姫は茜丸を近くの女中に手渡した。そして隆礼を見つめた。
隆礼は脇差を収め、祝姫の小さな身体を受け止めた。怖かったとも言わず姫は隆礼の袴に取りすがった。豊後守家中の侍は眉を顰めた。
「早う、茜丸と祝姫を医者に」
眞里姫は女中に命じた。
隆礼は祝姫をそばにいた女中に託した。女中は部屋へ参りましょうと祝姫の背を守るように離れた。
祝姫と茜丸が解放され、豊後守家中の侍二名はじわりと近づいた。
姫を足蹴にした女子を許すわけにはいかなかった。
恐らくこの先は血が流れることになる。惣左衛門は女達に向かって言った。
「女子衆はお下がりを。奥方様も」
「よい。わらわはここにおる。他の女子は下がってよい。けが人の手当てをせよ」
眞里姫はそう言うと隆礼の隣に立ち、叫んだ。
「喜乃、刀を捨てよ」
だが、喜乃が捨てるわけはなかった。
「村瀬様、さあ、早う、この姦婦をお斬りくだされ」
喜乃がそう言い終わった直後、村瀬が大上段に構えた刀を振り下ろした。
隆礼は声を出せなかった。
眞里姫の顔からは血の気が失せていた。
卯女を拘束していた喜乃の左腕から力が抜けた。卯女は喜乃の腕から抜け出した。
惣左衛門はいち早く、自由の身になった卯女に駆け寄った。
裾に手裏剣の刺さった打掛を堤帯から外し袷姿の卯女の手を引いた。
「御方様、こちらへ」
顔面蒼白の卯女は惣左衛門が導く先にいる隆礼を目指して足を動かした。
男達は一斉に御不浄の前の廊下に直立する喜乃を遠巻きに囲んだ。
懐剣を握った右手は袖ごと床に断ち落とされている。
右肩の傷口から噴き出し始めた血を喜乃は他人事のようにぼんやりと見ていた。
「これは、何ぞ」
村瀬喜兵衛は刃こぼれ一つない刀を持ったまま答えた。
「秘剣橋姫」
惣左衛門は小ヶ田道場にはいくつかの秘伝があることを知っていた。
秘剣橋姫は鬼(物妬みから貴船明神に祈って鬼となった宇治の橋姫と言われている)の手を斬った渡辺綱の故事にちなんだもので、刃こぼれなく一撃で腕を切り落とすという技である。斬られた本人が気づかぬうちに腕が落ちるといわれている。無論、ここにいる誰一人としてこれまで見たことがない。
隆礼は惣左衛門から卯女を受け取ると、ひしと抱き締めた。
「申し訳ありませぬ」
卯女は力なくつぶやいた。その背を撫でながら、立ち尽くす喜乃を見つめた。
「村瀬様」
喜乃は青ざめた顔で村瀬を見つめていた。その目は鬼のように光って見えた。
「なぜ、卯女を斬らなかったのですか」
「斬る理由がない」
村瀬はそう言うと隆礼を振り返った。
「若君様、この女子を成敗してもよろしうございますか」
隆礼にとってはまさかの問いかけであった。
「主の命がなければ、たとえ罪科ある者とはいえ命を無下に奪うわけには参りません。殿がここにおらぬ今は御世継のあなた様が殿の代わりなれば」
村瀬喜兵衛の言葉は重い鉛のように隆礼の心にのしかかった。
そんなことを考えたこともなかった。国の経営のことを考えることはあるが、罪人の仕置きのことまで考えたことはなかった。だが、言われてみればそうなのだ。罪ある臣下の裁きに許可を出すのは主君の務めである。
喜乃をここで斬るべきか、それとも斬らずに殿の判断に任せるか。
「成敗せよ」
眞里姫の声が廊下に響いた。
隆礼だけでなく、その場にいた皆が言葉を失った。
美しい御正室の口から出るのにはそぐわぬ言葉に思えた。
「喜乃の主人はわらわじゃ。奥のことはすべてわらわが取り仕切るべきこと。表の殿や若君の関知するところではない。よってわらわが命ずる。奥の女子を脅し、懐剣を抜き、妄言を吐き、刃物で人々を傷つけ、豊後守の孫である祝姫様を踏み、抵抗せぬ生き物を足蹴にしたこと、そのどれをとっても罪は重い。よって、喜乃には死罪を申しつける。村瀬とやら、成敗せよ」
眞里姫の威厳ある態度と声を皆知らなかった。いつもにこにこと微笑み、誰かを傷つけることなどない姫君、それが今は奥の女主人としての義務を行使しようとしている。
隆礼はこの人を甘く見ていたのかもしれないと思った。
「これは失礼をいたしました」
村瀬は眞里姫に向かって一礼した。その背後で喜乃は苦しげに息を吐いていた。
「拙者は表の者にて、表の命令しか受けるわけには参りませんが」
「許す」
眞里姫は錦の袋に包んだ懐剣を懐から出した。
「そこの者、これを村瀬に」
惣左衛門は自分のことかと、眞里姫の前に進んで懐剣を受け取った。
「これを遣わすゆえ、喜乃を成敗せよ」
その声の冷たさに惣左衛門は貴人というものはなんと非情なものよと思った。
けれど、命令である。
惣左衛門は懐剣を村瀬に渡した。
「承りました」
錦の袋から出された懐剣の鞘は黒漆塗りで実家の加部家の紋が金泥で描かれていた。
「上意につき、御命頂戴申す」
隆礼の腕の中で、卯女は肩を震わせた。卯女をぎゅっと抱きしめた隆礼は目をそむけるわけにはいかなかった。見届ける義務がある。
喜乃は村瀬を見つめた。
「村瀬様」
隆礼も惣左衛門もその声が恋する女のものだと気づいた。
村瀬は何のためらいも見せず懐剣を喜乃の喉に突き立てた。
傷口だけでなく口からも血を溢れさせ、喜乃は人形のようにその場にばたりと倒れた。
わらわらと捕り方と豊後守家の者達がそれを取り囲んだ。
「村瀬、ご苦労であった。卯女は部屋へ」
そう言う眞里姫の顔は蒼白だった。
眞里姫の背後にいた御年寄が近づき卯女の手を引いた。卯女は俯いたままそれに従った。
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