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第三章 青嵐(正徳三年~正徳五年)
19 三人の客
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客人三人は連れだってやって来た。
その中でひときわ目立ったのは身の丈六尺余りの男だった。蔦の紋の入った羽織をよく見れば、絹ではなく木綿だった。その下の袴も単衣も木綿である。
「加納新之助と申す」
着衣からして大名とは思えないが、まとう空気の密度が違うように思われた。
これまでこのような男に会ったことがなかった。
「私と同い年で三十だ」
隆真はそう言うが、明らかに隆真よりも貫禄があった。
あとの二人も隆真と同じ年頃のようだった。
「浅田董伯と申す。栗林様同様の隠居でござる」
「御旗本で趣味の絵で知り合った方だ。今は御子息が家を継いでおられる」
董伯は始終にこやかで、不機嫌な顔が想像できなかった。
もう一人、六尺には足らないが、やはり大きな男がいた。
「加部源三郎と申す。加部豊後守の三男。祝の叔父だ」
これには驚いた。祝姫の叔父とは。
「源三郎様は今日はそなたに頼み事があるらしい」
隆真の言う頼み事の意味がわからなかった。頼まれても自分には何もできないのに。
ともあれ、まずは食事である。
「これは」
運ばれて来た膳に隆礼と加納は同時に同じことを口走っていた。
膳の上には鯛のお作りや焼物などが所狭しと並んでいた。三の膳まであると隆真は言った。
「なんと贅沢な」
それを見た隆真と董伯は顔を見合せた。
「そっくりだな」
「そっくりとはいかなることですか」
隆礼の問いに隆真はまじめな顔で答えた。
「そなたと加納様だ」
加納新之助は少しむっとした表情になっていた。
「そなたらは、わしをからかうつもりで呼んだのか。田舎者と侮りおってから」
隆礼も同じことを言いたかった。
「そうです。加納様とわしが似てるとは、失礼ではありませんか」
「すまぬ、すまぬ。だが、加納様とて、会いたいと言うたではありませんか」
隆真の言葉に加納はうなずいた。
「確かにな。じゃが、似ているとは、どういうことだ」
「二人とも、倹約家ではないか。魚を表も裏も全部食べようとするのだからな」
隆礼は自分と同じような人がいるのかとほっとした。
「大体、近頃の者は贅沢なのだ。一日三食など。二食で十分だ」
加納は妙に力を入れて話す。
「でも、二食だと腹がすきます」
その点は隆礼は意見が違う。
「そなたは若いからの。だが、二十過ぎれば、そんなにいらぬ」
加納は力を込めていた。
「質素倹約を上の者がせぬから、下は奢侈に流れていくのだ」
「加納様、それより早くいただきましょう。私は昼を食べておらぬのです」
加部源三郎がか細い声を上げた。
「部屋住みというのは、つらいのじゃ」
そう付け加えた源三郎は隆礼をちらりと見た。
「わしなど、父の厄年に生まれたからと他家に養子にやられたぞ。親元にいるのに贅沢じゃ」
加納は言った。隆礼は自分と同じ境遇だったのかとなんとなく加納に親しみを感じた。
「わしもそうです。父が亡くなった後に生まれたので」
「そうか。そなたもか」
加納は少し顔を緩めた。
食事の後は酒となった。
加部源三郎の願い事はすぐにわかった。
仕官か養子の口を探しているという。
加部家の三男なら、養子の口はいくらでもありそうだが。
「それがな、家の格があってな。遠慮されてしまうのだ。実はな、山置に養子に行く話があったのだ。残念ながら、その話はなくなったがな」
それが自分でのせいであることは明白だった。だからといって養子や仕官の口を探す義理まではないのだがと、隆礼は思う。
「源三郎殿、いくらなんでも山置の若君に頼むことではないぞ」
加納は隆礼の思いを汲んだのか、源三郎に説教を始めた。
「そなたが養子になれなんだのは、若君のせいではないのだからな」
「わかっておりますよ。だけどね、私は加納様のように強運ではないから。偶然に兄上らが亡くなって跡継ぎは加納様だけとか、普通そういうこと起きませんから」
源三郎はどうも絡み癖があるようだった。
これでは仕官も養子も難しいと隆礼にもわかる。
「やめぬか、源三郎殿。せっかく、姪御の縁談が決まったのだから」
浅田董伯が止めて、やっと源三郎は黙った。
隆礼は加納の表情が少し暗いのが気にかかった。
「加納様、御身内が皆様お亡くなりになったのですね」
「父と兄らは亡くなったが、生母は生きておる。珍しいことではない。兄達も身体が頑健というわけでもなかったしな」
「おつらいことですね」
「かたじけない」
加納は盃を見つめていた。
隆真が言った。
「加納様は三年前にごれ、奥様も亡くされておる」
「それは御気の毒な」
「子どもを死産して、肥立ちがよくなくてな」
隆礼はぎょっとした。死産して亡くなる。そういうこともありうるのだ。
「これは申し訳ない。そなた父になるのだな」
加納は顔を上げた。
「うちの場合は、身体が元々丈夫ではなかったゆえな。じゃが、側室に一昨年の暮れに息子が生まれた。冬にはまた子が生まれる予定じゃ」
「それはおめでとうございます」
「そなたも今年というわけじゃな」
「はい」
「子どもというのはよいぞ。顔を見るとほっとする。なぜであろうな」
加納のいかつい顔がほころんだ。
「江戸においでなのですか」
「ああ。そなたは国許か」
「はい」
「国許で育ったほうが丈夫になるやもしれぬ。うちの子どもはよう熱を出してな」
「そうなのですか」
「わしも国許で育ったおかげか、身体だけは強い。そなたもそうであろう」
「はい」
「江戸は何事も贅沢じゃ。もっと質素にせねば」
「あの、御国はどちらですか」
加納はそれまで滑らかに話していたが、急に黙ってしまった。
そういえば江戸では知り合った人に生国や年齢をあからさまに尋ねてはいけないと、以前岡部惣右衛門が言っていたことを思い出した。自分は失礼なことを言ってしまったらしい。
「申し訳ありません。なんとなく、大坂の近くのような気がしたものですから」
加納には江戸の者にはない訛りがあった。平太が大坂から帰って来た時のような。
「ああ、そう、そうじゃ」
「やはりそうですか」
隆礼は聞いてみたいことがあった。
「名産の品にはどのようなものがあるのでしょうか。それをどのように大坂や江戸に売っているのですか」
「それを聞いていかにする」
「参考にしたいと思いまして。参勤の旅の途中で、あちこちでいろいろな物を献上されました。世の中にはいろいろな産物があると知りまして。それで、香田角にしかないものがないか、探しております。よそにないものを売れば、きっと領地が栄えるのではないかと」
「鯨じゃ」
「くじらとは何ですか」
浅田董伯は懐から紙を出すと矢立から筆を取って絵を描き始めた。
「これじゃ」
魚にしては丸丸としていた。鮎の形とも鯉の形とも違う。目が小さく背中から潮を吹いているのがなんとも不可思議だった。
「鯨は大きいのだ」
董伯はその絵に人を描き足した。まるで米粒のようだった。
隆礼は驚きのあまり目を丸くした。
「さようなものを、どうやって捕まえるのですか」
「船を幾艙も出してな、網でからめとるのだ。村中総出でそれを捌く」
「一体何人分の肉が取れるのでしょうか」
「鯨一頭で七浦潤うというから、数百人分はあるであろうな。鯨は捨てるところがない。臓物は薬にし、ひげは裃を一文字に仕立てる時に用いる。油は田畑のウンカを殺すのに使う」
「なんと、海の恵みは豊かなもの」
やはり広い海には様々な恵みがあるらしい。山とは大違いだと思った。
「山も恵みがあるではないか」
加納は言った。
「山の恵みでございますか」
「さよう。樹木は、家を建てるには必要。山にしかない食べ物もあるであろう」
「山にしかない食べ物」
隆礼は腕組みした。
「わからぬことは領民に聞けばよい。そこにいる者が一番よう知っておる」
「確かに」
二人の熱心な話に、隠居二人と部屋住みは入り込めなかった。
結局、二人は夜更けまで飲みながら、話をした。
家族のこと、子どもの頃のこと、女性との付き合いのこと等等。
けれど、加納は自分の領国の名も石高も最後まで言わなかった。
加納の本当の名と領国の名を隆礼が知るのは、その三年後、江戸城内でのことである。
その中でひときわ目立ったのは身の丈六尺余りの男だった。蔦の紋の入った羽織をよく見れば、絹ではなく木綿だった。その下の袴も単衣も木綿である。
「加納新之助と申す」
着衣からして大名とは思えないが、まとう空気の密度が違うように思われた。
これまでこのような男に会ったことがなかった。
「私と同い年で三十だ」
隆真はそう言うが、明らかに隆真よりも貫禄があった。
あとの二人も隆真と同じ年頃のようだった。
「浅田董伯と申す。栗林様同様の隠居でござる」
「御旗本で趣味の絵で知り合った方だ。今は御子息が家を継いでおられる」
董伯は始終にこやかで、不機嫌な顔が想像できなかった。
もう一人、六尺には足らないが、やはり大きな男がいた。
「加部源三郎と申す。加部豊後守の三男。祝の叔父だ」
これには驚いた。祝姫の叔父とは。
「源三郎様は今日はそなたに頼み事があるらしい」
隆真の言う頼み事の意味がわからなかった。頼まれても自分には何もできないのに。
ともあれ、まずは食事である。
「これは」
運ばれて来た膳に隆礼と加納は同時に同じことを口走っていた。
膳の上には鯛のお作りや焼物などが所狭しと並んでいた。三の膳まであると隆真は言った。
「なんと贅沢な」
それを見た隆真と董伯は顔を見合せた。
「そっくりだな」
「そっくりとはいかなることですか」
隆礼の問いに隆真はまじめな顔で答えた。
「そなたと加納様だ」
加納新之助は少しむっとした表情になっていた。
「そなたらは、わしをからかうつもりで呼んだのか。田舎者と侮りおってから」
隆礼も同じことを言いたかった。
「そうです。加納様とわしが似てるとは、失礼ではありませんか」
「すまぬ、すまぬ。だが、加納様とて、会いたいと言うたではありませんか」
隆真の言葉に加納はうなずいた。
「確かにな。じゃが、似ているとは、どういうことだ」
「二人とも、倹約家ではないか。魚を表も裏も全部食べようとするのだからな」
隆礼は自分と同じような人がいるのかとほっとした。
「大体、近頃の者は贅沢なのだ。一日三食など。二食で十分だ」
加納は妙に力を入れて話す。
「でも、二食だと腹がすきます」
その点は隆礼は意見が違う。
「そなたは若いからの。だが、二十過ぎれば、そんなにいらぬ」
加納は力を込めていた。
「質素倹約を上の者がせぬから、下は奢侈に流れていくのだ」
「加納様、それより早くいただきましょう。私は昼を食べておらぬのです」
加部源三郎がか細い声を上げた。
「部屋住みというのは、つらいのじゃ」
そう付け加えた源三郎は隆礼をちらりと見た。
「わしなど、父の厄年に生まれたからと他家に養子にやられたぞ。親元にいるのに贅沢じゃ」
加納は言った。隆礼は自分と同じ境遇だったのかとなんとなく加納に親しみを感じた。
「わしもそうです。父が亡くなった後に生まれたので」
「そうか。そなたもか」
加納は少し顔を緩めた。
食事の後は酒となった。
加部源三郎の願い事はすぐにわかった。
仕官か養子の口を探しているという。
加部家の三男なら、養子の口はいくらでもありそうだが。
「それがな、家の格があってな。遠慮されてしまうのだ。実はな、山置に養子に行く話があったのだ。残念ながら、その話はなくなったがな」
それが自分でのせいであることは明白だった。だからといって養子や仕官の口を探す義理まではないのだがと、隆礼は思う。
「源三郎殿、いくらなんでも山置の若君に頼むことではないぞ」
加納は隆礼の思いを汲んだのか、源三郎に説教を始めた。
「そなたが養子になれなんだのは、若君のせいではないのだからな」
「わかっておりますよ。だけどね、私は加納様のように強運ではないから。偶然に兄上らが亡くなって跡継ぎは加納様だけとか、普通そういうこと起きませんから」
源三郎はどうも絡み癖があるようだった。
これでは仕官も養子も難しいと隆礼にもわかる。
「やめぬか、源三郎殿。せっかく、姪御の縁談が決まったのだから」
浅田董伯が止めて、やっと源三郎は黙った。
隆礼は加納の表情が少し暗いのが気にかかった。
「加納様、御身内が皆様お亡くなりになったのですね」
「父と兄らは亡くなったが、生母は生きておる。珍しいことではない。兄達も身体が頑健というわけでもなかったしな」
「おつらいことですね」
「かたじけない」
加納は盃を見つめていた。
隆真が言った。
「加納様は三年前にごれ、奥様も亡くされておる」
「それは御気の毒な」
「子どもを死産して、肥立ちがよくなくてな」
隆礼はぎょっとした。死産して亡くなる。そういうこともありうるのだ。
「これは申し訳ない。そなた父になるのだな」
加納は顔を上げた。
「うちの場合は、身体が元々丈夫ではなかったゆえな。じゃが、側室に一昨年の暮れに息子が生まれた。冬にはまた子が生まれる予定じゃ」
「それはおめでとうございます」
「そなたも今年というわけじゃな」
「はい」
「子どもというのはよいぞ。顔を見るとほっとする。なぜであろうな」
加納のいかつい顔がほころんだ。
「江戸においでなのですか」
「ああ。そなたは国許か」
「はい」
「国許で育ったほうが丈夫になるやもしれぬ。うちの子どもはよう熱を出してな」
「そうなのですか」
「わしも国許で育ったおかげか、身体だけは強い。そなたもそうであろう」
「はい」
「江戸は何事も贅沢じゃ。もっと質素にせねば」
「あの、御国はどちらですか」
加納はそれまで滑らかに話していたが、急に黙ってしまった。
そういえば江戸では知り合った人に生国や年齢をあからさまに尋ねてはいけないと、以前岡部惣右衛門が言っていたことを思い出した。自分は失礼なことを言ってしまったらしい。
「申し訳ありません。なんとなく、大坂の近くのような気がしたものですから」
加納には江戸の者にはない訛りがあった。平太が大坂から帰って来た時のような。
「ああ、そう、そうじゃ」
「やはりそうですか」
隆礼は聞いてみたいことがあった。
「名産の品にはどのようなものがあるのでしょうか。それをどのように大坂や江戸に売っているのですか」
「それを聞いていかにする」
「参考にしたいと思いまして。参勤の旅の途中で、あちこちでいろいろな物を献上されました。世の中にはいろいろな産物があると知りまして。それで、香田角にしかないものがないか、探しております。よそにないものを売れば、きっと領地が栄えるのではないかと」
「鯨じゃ」
「くじらとは何ですか」
浅田董伯は懐から紙を出すと矢立から筆を取って絵を描き始めた。
「これじゃ」
魚にしては丸丸としていた。鮎の形とも鯉の形とも違う。目が小さく背中から潮を吹いているのがなんとも不可思議だった。
「鯨は大きいのだ」
董伯はその絵に人を描き足した。まるで米粒のようだった。
隆礼は驚きのあまり目を丸くした。
「さようなものを、どうやって捕まえるのですか」
「船を幾艙も出してな、網でからめとるのだ。村中総出でそれを捌く」
「一体何人分の肉が取れるのでしょうか」
「鯨一頭で七浦潤うというから、数百人分はあるであろうな。鯨は捨てるところがない。臓物は薬にし、ひげは裃を一文字に仕立てる時に用いる。油は田畑のウンカを殺すのに使う」
「なんと、海の恵みは豊かなもの」
やはり広い海には様々な恵みがあるらしい。山とは大違いだと思った。
「山も恵みがあるではないか」
加納は言った。
「山の恵みでございますか」
「さよう。樹木は、家を建てるには必要。山にしかない食べ物もあるであろう」
「山にしかない食べ物」
隆礼は腕組みした。
「わからぬことは領民に聞けばよい。そこにいる者が一番よう知っておる」
「確かに」
二人の熱心な話に、隠居二人と部屋住みは入り込めなかった。
結局、二人は夜更けまで飲みながら、話をした。
家族のこと、子どもの頃のこと、女性との付き合いのこと等等。
けれど、加納は自分の領国の名も石高も最後まで言わなかった。
加納の本当の名と領国の名を隆礼が知るのは、その三年後、江戸城内でのことである。
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