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第三章 青嵐(正徳三年~正徳五年)
08 不義密通の女(R15)
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明け方、卯女は着衣を整えられ、中老と女中に抱きかかえられるようにして奥に戻った。
一人、床に残った新右衛門は、大きくため息をついていた。
寝間着を着ているのに、なんだか寒かった。
『余が好いた女子とだけ褥をともにしておると思っておるのか』
いつかの殿様の悲しげな顔を思い出した。
今ならその言葉の意味がわかる。
いや、わかると言ったら、殿様に失礼だろう。少しだけわかるとするべきかもしれない。
満津の時と同じように身体が反応した。
我が身体ながら、情けないほどだった。しかも、快楽も同じように感じられた。
卯女の反応は満津と同じではなかったが、満津の時にやったのと同じようにすると、似たように反応した。
終わった後で、抱きしめると、卯女は囁いた。
「かようなことは初めてにございます。若君様、卯女はますます愚かになってしまいそうです」
愚かなのは自分なのに。
最低だ。
香田角で満津は昨夜は眠れたのだろうか。
悪阻で気分を悪くして眠れなかったのではないか。
体調が悪いのに、周りに気を遣っているかもしれない。
それなのに、江戸にいる自分は快楽を感じ、それを卯女の身体を使って、追い求めてしまった。
満津よりも激しく抱いてしまったかもしれなかった。
いくら、卯女が生娘でなかったとはいえ。
前の男の癖を感じて、なんとなく腹立たしさを覚えたのかもしれない。
卯女は自分に抱かれている時、指の先で新右衛門の乳首を刺激したのだ。恐らく前の男に教えられたのだろう。快感よりも怒りが新右衛門を突き動かした。
満津が相手ならもう少し配慮していたと思う。だが、卯女には配慮できなかった。怒りに任せて攻めた。いっそう、卯女は乱れ、喜悦の声を上げた。
自分の怒りが卯女を歓喜させた。そのことも、新右衛門を落ち込ませた。
ひどい。本当に自分はひどい男だ。
好きで抱いた女ではないのに、他の男の影を感じるや、独占欲に駆られて、卯女をいたぶってしまうとは。
しかも卯女はそのことを知らずに、愛されていると思っている。
ひど過ぎる。
満津に対してだけでなく、卯女にも誠実ではない。
満津にしても、自分の行いを知るのは時間の問題だろう。
その時は、怒りをきちんと受け止めなければなるまい。ごまかしなどすまい。
何と言われてもいい。殴られてもいい。それだけのことを満津はしても構わないのだ。
そんなことをされても仕方ないことを自分はしたのだから。
新右衛門は妙に冴えた頭の中でそう思った。
小姓が部屋の襖を開ける音がした。
「御目覚めの時間です」
兄の部屋からも「もうー」という声が聞こえてきた。殿様の御目覚めの合図である。
新右衛門はよろよろと起き上がった。
午前は江戸留守居役から、江戸表の情勢について講義を受けた。殿様も一緒なので、気を緩められない。
欠伸を噛み殺しながら、公方様の代替わりのことなどを聞いた。
殿様は新右衛門の城へのお目見えの日程を考えてくれと留守居役に言った。
留守居役は他の者達と協議して決めることを伝えた。
殿様も忙しいようで、そこで切り上げて表御殿に行った。
残った新右衛門はさらに留守居役から、山置家の家系や歴史などの話を聞くことになった。
おかげで昨夜からのことを一時的に忘れられた。
新右衛門を改めて落ち込ませたのは、午後、国許から上屋敷に届いていた自分宛ての文に目を通していた時だった。
母勢以の文に、きよが亡くなったことが書かれていた。それも国許を出る前夜のことだった。
何も知らなかったとはいえ、暢気に旅先の話を面白おかしく岡部家の人々や満津に書き送っていたことを思い出すといたたまれなかった。
さらに、追い打ちをかけたのは、惣左衛門の来訪だった。
許可を得て参上したと言う惣左衛門が怒っているのは一目でわかった。
すでに、昨夜のことは近習たちの耳にも入っていたようだった。
だが、それ以上の情報を惣左衛門は持って来た。
小姓を人払いさせると、惣左衛門は声を顰めた。
「おぬしは、とんでもないことをやらかしておるぞ」
若君様などと言わず、おぬしと言うからには相当のことだろうと、新右衛門は思った。
「卯女とかいう女子、生娘ではなかっただろう」
そういう話を惣左衛門が知るはずはない。新右衛門は誰にも語っていないのだから。どこから聞いた話なのだろうか。
「今朝、平太と会った。平太の話では、卯女は、広敷の用人の村瀬喜兵衛と懇ろであるらしい。おぬしは人の女子を寝取ったのだぞ。もっとも、村瀬も国許に妻女がおるのだがな」
その話は江戸上屋敷に勤める平太の親戚からの情報で、誰も知らぬ話だということだった。
「それでは、卯女は村瀬と不義密通していたというのか」
当時は結婚をしていない間柄の男女の関係はすべて密通である。しかも男には妻がいる。道にそむいているから不義である。
昨夜、卯女が広敷のあたりをうろついていたのはそういうことだったのかと合点がいった。
「わしは村瀬の女を寝取ったというわけか」
「そういうことだ。と言っても、卯女は村瀬の妾というわけではない。手当をもらっていたわけではないからな。藪入りの時に外で会うくらいだろうな」
厄介な話だった。恐らく村瀬が卯女を女にしたのだろうと新右衛門は思った。あの乳首を弄ぶ癖も教えたに違いない。
不義とはいえ、そのような男から無理矢理に引き離したのだ。卯女にとって昨夜のことは悪夢だったに違いない。まるで自分に夢中であるかのように振る舞っていたけれど、心の中では村瀬を思い、泣いていたのかもしれなかった。
自分は満津だけでなく、卯女をも不幸にしてしまった。罪深過ぎる。
「卯女はわしを恨んでおろうな。村瀬にしてもいい気分ではあるまい」
「そのあたりの細かい事情はわからぬが、難しいことになるやもしれぬ」
「村瀬とはどんな男だ。聞かぬ名だから、江戸詰めが長いのだろうな」
「今年で三年目らしい。その前は大坂の蔵屋敷で妻女も一緒だったそうだが、江戸には単身で来ておる。わしも顔を見たが、結構いい男だな。家中でもなかなかおらぬ。三十八とかいう話だ」
「参ったな。討たれはせぬか」
「剣もそこそこ強いらしい。国許にいる時は小ヶ田道場、大坂や江戸でも道場に通っておるようだ」
厄介な話になりそうだった。
「もし討たれでもしたら、満津に合わせる顔がないな」
「自業自得と言いたいところだが、それでは困る。御家が潰れる。それで、平太がな、近習頭に相談して、わしと二人おぬしの警護にまわしてもらうことになった」
「平太がか」
驚いた。平太の身分はさほど高くはない。直接の警備はできないはずである。
「平太はどうも、守倉衆を実質的に束ねておるようだな。まあ、わしのように傍近くというわけにはいかぬが、何かあったらすぐ馳せ参じるはずじゃ」
心強い話ではある。
だが、互いの立場上、新右衛門は村瀬喜兵衛と顔を合わせることはまずない。警護といっても、そんなに仕事があるようには思えない。
「それがそうでもないのだ。村瀬は役目柄、外回りをすることもある。若君様も外出の予定が組まれている。啓悌院様の墓参だ。それから親戚回り。夕姫様と朝姫様の嫁ぎ先に、隆真様の養子先の栗林家、眞里姫様のご実家、豊後守様に、寿姫様のご実家もな」
「豊後守様のところにも行かねばならないのか」
「卯女殿とも関わりの深い家だからな」
昨夜のことは今頃、奥で検分役の中老の口を通して記録されているに違いなかった。公式の関係となれば、当然秘密にはできない。
秘密にしていても、どこからか漏れて豊後守のところにも聞こえるかもしれなかった。
幕閣の中でも人望あるという豊後守は自分のことを何と思うだろうか。想像するだけで、恐ろしかった。
「わしのこともいろいろ耳に入っておるだろうな」
「仕方あるまい。どこの家中にも、平太のような者がおるらしいからな」
惣左衛門は意外に外聞は気にしていないようだった。
そこへ与五郎が入って来た。
「例の小姓の件です」
惣左衛門は参勤の旅の途中で与五郎とは何度か話をしていて親しくなっていた。与五郎も惣左衛門の同席ならば安心と話を始めた。
「昨夜、若君についていた小姓の村瀬ですが、小用に立つために廊下を離れたと申しております。ですが、そのままそれを信ずるわけには参りません」
「村瀬」
新右衛門と惣左衛門は顔を見合わせた。
「その小姓の村瀬には兄か従兄かおるのではないか、上屋敷の内に」
惣左衛門の問いに与五郎はうなずいた。
「広敷御用の村瀬喜兵衛の息子にございます。一昨年、国許から江戸に出ております。若君様がおいでになるまでは竹之助様付きだったそうです」
「つながったな」
その声は天井裏から聞こえた。与五郎はぎょっとして、脇差に手をかけた。
一人、床に残った新右衛門は、大きくため息をついていた。
寝間着を着ているのに、なんだか寒かった。
『余が好いた女子とだけ褥をともにしておると思っておるのか』
いつかの殿様の悲しげな顔を思い出した。
今ならその言葉の意味がわかる。
いや、わかると言ったら、殿様に失礼だろう。少しだけわかるとするべきかもしれない。
満津の時と同じように身体が反応した。
我が身体ながら、情けないほどだった。しかも、快楽も同じように感じられた。
卯女の反応は満津と同じではなかったが、満津の時にやったのと同じようにすると、似たように反応した。
終わった後で、抱きしめると、卯女は囁いた。
「かようなことは初めてにございます。若君様、卯女はますます愚かになってしまいそうです」
愚かなのは自分なのに。
最低だ。
香田角で満津は昨夜は眠れたのだろうか。
悪阻で気分を悪くして眠れなかったのではないか。
体調が悪いのに、周りに気を遣っているかもしれない。
それなのに、江戸にいる自分は快楽を感じ、それを卯女の身体を使って、追い求めてしまった。
満津よりも激しく抱いてしまったかもしれなかった。
いくら、卯女が生娘でなかったとはいえ。
前の男の癖を感じて、なんとなく腹立たしさを覚えたのかもしれない。
卯女は自分に抱かれている時、指の先で新右衛門の乳首を刺激したのだ。恐らく前の男に教えられたのだろう。快感よりも怒りが新右衛門を突き動かした。
満津が相手ならもう少し配慮していたと思う。だが、卯女には配慮できなかった。怒りに任せて攻めた。いっそう、卯女は乱れ、喜悦の声を上げた。
自分の怒りが卯女を歓喜させた。そのことも、新右衛門を落ち込ませた。
ひどい。本当に自分はひどい男だ。
好きで抱いた女ではないのに、他の男の影を感じるや、独占欲に駆られて、卯女をいたぶってしまうとは。
しかも卯女はそのことを知らずに、愛されていると思っている。
ひど過ぎる。
満津に対してだけでなく、卯女にも誠実ではない。
満津にしても、自分の行いを知るのは時間の問題だろう。
その時は、怒りをきちんと受け止めなければなるまい。ごまかしなどすまい。
何と言われてもいい。殴られてもいい。それだけのことを満津はしても構わないのだ。
そんなことをされても仕方ないことを自分はしたのだから。
新右衛門は妙に冴えた頭の中でそう思った。
小姓が部屋の襖を開ける音がした。
「御目覚めの時間です」
兄の部屋からも「もうー」という声が聞こえてきた。殿様の御目覚めの合図である。
新右衛門はよろよろと起き上がった。
午前は江戸留守居役から、江戸表の情勢について講義を受けた。殿様も一緒なので、気を緩められない。
欠伸を噛み殺しながら、公方様の代替わりのことなどを聞いた。
殿様は新右衛門の城へのお目見えの日程を考えてくれと留守居役に言った。
留守居役は他の者達と協議して決めることを伝えた。
殿様も忙しいようで、そこで切り上げて表御殿に行った。
残った新右衛門はさらに留守居役から、山置家の家系や歴史などの話を聞くことになった。
おかげで昨夜からのことを一時的に忘れられた。
新右衛門を改めて落ち込ませたのは、午後、国許から上屋敷に届いていた自分宛ての文に目を通していた時だった。
母勢以の文に、きよが亡くなったことが書かれていた。それも国許を出る前夜のことだった。
何も知らなかったとはいえ、暢気に旅先の話を面白おかしく岡部家の人々や満津に書き送っていたことを思い出すといたたまれなかった。
さらに、追い打ちをかけたのは、惣左衛門の来訪だった。
許可を得て参上したと言う惣左衛門が怒っているのは一目でわかった。
すでに、昨夜のことは近習たちの耳にも入っていたようだった。
だが、それ以上の情報を惣左衛門は持って来た。
小姓を人払いさせると、惣左衛門は声を顰めた。
「おぬしは、とんでもないことをやらかしておるぞ」
若君様などと言わず、おぬしと言うからには相当のことだろうと、新右衛門は思った。
「卯女とかいう女子、生娘ではなかっただろう」
そういう話を惣左衛門が知るはずはない。新右衛門は誰にも語っていないのだから。どこから聞いた話なのだろうか。
「今朝、平太と会った。平太の話では、卯女は、広敷の用人の村瀬喜兵衛と懇ろであるらしい。おぬしは人の女子を寝取ったのだぞ。もっとも、村瀬も国許に妻女がおるのだがな」
その話は江戸上屋敷に勤める平太の親戚からの情報で、誰も知らぬ話だということだった。
「それでは、卯女は村瀬と不義密通していたというのか」
当時は結婚をしていない間柄の男女の関係はすべて密通である。しかも男には妻がいる。道にそむいているから不義である。
昨夜、卯女が広敷のあたりをうろついていたのはそういうことだったのかと合点がいった。
「わしは村瀬の女を寝取ったというわけか」
「そういうことだ。と言っても、卯女は村瀬の妾というわけではない。手当をもらっていたわけではないからな。藪入りの時に外で会うくらいだろうな」
厄介な話だった。恐らく村瀬が卯女を女にしたのだろうと新右衛門は思った。あの乳首を弄ぶ癖も教えたに違いない。
不義とはいえ、そのような男から無理矢理に引き離したのだ。卯女にとって昨夜のことは悪夢だったに違いない。まるで自分に夢中であるかのように振る舞っていたけれど、心の中では村瀬を思い、泣いていたのかもしれなかった。
自分は満津だけでなく、卯女をも不幸にしてしまった。罪深過ぎる。
「卯女はわしを恨んでおろうな。村瀬にしてもいい気分ではあるまい」
「そのあたりの細かい事情はわからぬが、難しいことになるやもしれぬ」
「村瀬とはどんな男だ。聞かぬ名だから、江戸詰めが長いのだろうな」
「今年で三年目らしい。その前は大坂の蔵屋敷で妻女も一緒だったそうだが、江戸には単身で来ておる。わしも顔を見たが、結構いい男だな。家中でもなかなかおらぬ。三十八とかいう話だ」
「参ったな。討たれはせぬか」
「剣もそこそこ強いらしい。国許にいる時は小ヶ田道場、大坂や江戸でも道場に通っておるようだ」
厄介な話になりそうだった。
「もし討たれでもしたら、満津に合わせる顔がないな」
「自業自得と言いたいところだが、それでは困る。御家が潰れる。それで、平太がな、近習頭に相談して、わしと二人おぬしの警護にまわしてもらうことになった」
「平太がか」
驚いた。平太の身分はさほど高くはない。直接の警備はできないはずである。
「平太はどうも、守倉衆を実質的に束ねておるようだな。まあ、わしのように傍近くというわけにはいかぬが、何かあったらすぐ馳せ参じるはずじゃ」
心強い話ではある。
だが、互いの立場上、新右衛門は村瀬喜兵衛と顔を合わせることはまずない。警護といっても、そんなに仕事があるようには思えない。
「それがそうでもないのだ。村瀬は役目柄、外回りをすることもある。若君様も外出の予定が組まれている。啓悌院様の墓参だ。それから親戚回り。夕姫様と朝姫様の嫁ぎ先に、隆真様の養子先の栗林家、眞里姫様のご実家、豊後守様に、寿姫様のご実家もな」
「豊後守様のところにも行かねばならないのか」
「卯女殿とも関わりの深い家だからな」
昨夜のことは今頃、奥で検分役の中老の口を通して記録されているに違いなかった。公式の関係となれば、当然秘密にはできない。
秘密にしていても、どこからか漏れて豊後守のところにも聞こえるかもしれなかった。
幕閣の中でも人望あるという豊後守は自分のことを何と思うだろうか。想像するだけで、恐ろしかった。
「わしのこともいろいろ耳に入っておるだろうな」
「仕方あるまい。どこの家中にも、平太のような者がおるらしいからな」
惣左衛門は意外に外聞は気にしていないようだった。
そこへ与五郎が入って来た。
「例の小姓の件です」
惣左衛門は参勤の旅の途中で与五郎とは何度か話をしていて親しくなっていた。与五郎も惣左衛門の同席ならば安心と話を始めた。
「昨夜、若君についていた小姓の村瀬ですが、小用に立つために廊下を離れたと申しております。ですが、そのままそれを信ずるわけには参りません」
「村瀬」
新右衛門と惣左衛門は顔を見合わせた。
「その小姓の村瀬には兄か従兄かおるのではないか、上屋敷の内に」
惣左衛門の問いに与五郎はうなずいた。
「広敷御用の村瀬喜兵衛の息子にございます。一昨年、国許から江戸に出ております。若君様がおいでになるまでは竹之助様付きだったそうです」
「つながったな」
その声は天井裏から聞こえた。与五郎はぎょっとして、脇差に手をかけた。
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