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第二章 初恋(正徳二年~正徳三年)
32 晩熟な殿様(R15)
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城に戻り新右衛門が馬の世話をしている間、殿様は先に表御殿に戻った。
急ぎの使者が境を接する天領から来たと近習が知らせたのだ。
袴も着替えずに御座の間に入ると、城代家老が待ち構えたように天領の代官の急死を報告した
昨夜、代官屋敷に入った賊によって殺されたとのことで、賊は逃亡したとの由だった。もしそれらしき一味がいたら捕縛してほしいとの依頼も付け加えられていた。
殿様は悔みの使者をすぐに送ることを命じた。
城代家老が承りましたと御座の間を出た後、殿様は思った。
奥野殿はしくじったのだと。
数年前に江戸から赴任した奥野は旗本で、それなりにできる男であった。江戸に参府した折に何かの集まりで見たことがあったが、抜け目のない男に見えた。
けれど、彼は実情を理解せずに代官になった。
天領は幕府直轄地なので、様々な法令は江戸と同様に行われている。
たとえば今の公方様になってからは取り締まりが緩くなった「生類憐みの令」。
香田角では、実は前の殿の時代から厳しい取り締まりをしていなかった。領民の生活の実情を考えれば魚を食うな肉を食うなとはとても言えない。
鳥や猪、鹿は密かに香田角の山岳周辺地域では貴重な食糧として戦国時代からずっと食べられていた。
猟師が猪や鹿を狩らなければ、増えすぎて山の餌が不足し里に下りて畑を荒らしてしまう。
また城下でも釣った魚が夕食の膳に並ぶのは珍しいことではなかった。病気の身内のために猟師から獣の肉を手に入れる者も少なくない。
それを食べるなと言ったらどういうことになるか、食べ物の恨みは恐ろしいのだと、隆朝侯は息子に語っていた。
幕府からの御触れで守ったのは捨て子や病人の保護、牛馬の遺棄の禁止ぐらいのものである。
だが、天領では厳密にそれが守られた。故に、山には猪や狼が増え領民は野生動物の襲撃の恐怖に怯えることとなった。
そこへもって天候不良による不作である。山にも食糧がないので猪はいよいよ里の畑を荒らした。
天領の人々は疲弊していた。
生類憐みの令は前の公方様が亡くなって以降の取り締まりは緩くなったものの、増えすぎた猪や狼の数がすぐに減るものでもない。
そんな時に奥野は代官となった。彼は地元出身の古くから代官屋敷に仕える者達の意見を入れなかった。
江戸と言葉が大きく違うこともあるのだろう。話す速さや抑揚も全く違う。殿様も香田角の言葉が時々よく聞き取れないことがあるが、その時は家臣に意味を尋ねるようにしていたので、今はかなり聞き取れるようになった。
奥野にとっては、それすら我慢ならぬことであったのだろうか。頭の回転の速い男にとって、わからない言葉を話す者達は取るに足りない者に思えたのかもしれない。
実情を理解していないため、年貢の取り立ては厳しかった。とうとう他領に逃げ出す者が出た。
ちなみに香田角に逃げて来る者はいなかった。天領よりもまだ奥地にあるからである。
逃亡が成功したと伝わると、次から次へと逃亡する者が出てくる。ますます領内は荒れた。
思うにまかせぬ統治に奥野は倦み疲れ、乱行に走っているらしいと殿様の耳にも入っていた。
だが、それを諌めるなどという真似は一介の外様大名にはできなかった。なんといっても相手は旗本なのだ。公方様の御家来にご意見申すことなどできない。
意見を求められたら助言はできるが、求められもせぬのに意見を述べるわけにはいかないのだ。
結局、賊に襲われたと言うが、天領は元は治安のいい場所である。賊も元は善良な領民だったはずである。領民が怒りの鉄槌を下したのだろうか。
また、奥野の死は普通は御公儀をはばかって、急病により死去とするものだった。病死なら家の面目も立つし、家の存続もできるかもしれない。
それなのに、賊に殺されたなどと公表すればお家断絶は免れない。そもそも賊に入られたというだけで、罷免や蟄居となってもおかしくないのだ。
公表した代官屋敷の人々の思惑を想像するだけで恐ろしかった。
殿様は改めて思う。結局は領地が第一。江戸で生活していると忘れがちになるが、領地が安定していなければ、家中はうまくゆかぬ。
地元をよく知る家臣から正しい実情を聞き、できるだけ多くの領民が納得できる策を考えることのできる家臣と実行する力のある役人を用いる。殿様にできることはそれだけだが、それすら怠れば、自分もまた奥野のようになるやもしれぬ。
家臣を信頼し、領民にとって最善を考えること、それが殿様の仕事なのだ。
実際、藩主になった頃から数年は毎年かさむ借財に絶望的な気分になったものだが、地道に働く城代家老以下の家臣達の働きを見ているとなんとかなるかもしれないと思えるのだ。
それは単に借財のある状態に慣れてきているからかもしれないのだが。
殿様は気を引き締めねばと決意した。みぞおちのあたりが少し痛んだが、これしきのことで医師の手を煩わせるわけにはいかないと堪えた。
その夜は殿様は奥泊まりではなかったので、新右衛門と二人での夕食だった。
新右衛門は岡部家訪問の礼を述べた。殿様は礼はよいと言った。
「そなたが一人で出て行くとは思わなんだ。今後はならぬぞ。小姓が責任をとることになる」
「与五郎を厳しく罰しないでください」
「次同じことがあれば御役御免となる。よいな」
「はい」
食事の後、殿様は酒を飲んだ。新右衛門もご相伴にあずかった。
「於三のことだが」
新右衛門が切り出す前に殿様が言った。
「御典医の話では、子がおるかどうかはわからぬそうだ」
「御典医が診たのですか」
「当然のことだ。疲れておるからしばらく休養が必要ということであった」
「かたじけのうございます」
「かまわぬ」
そう言った殿は真面目な顔で新右衛門を見た。
「その、於三とは幾度交わったのだ。わしは子がおらぬからわからぬのだ。何度もしなくてもよいと御典医は言うのだが」
あまりに真面目に問われ、新右衛門は答えに詰まった。
殿様という人は新右衛門が見るところ、真面目な人だった。もし一晩中手を握るだけでも子どもができると聞いたら、その通りにしかねないような雰囲気があった。
「一度にということでございますか」
「そうだな。一夜ということで」
新右衛門は真面目な顔でありのままを答えた。
給仕のため控えている小姓が必死に笑いをこらえていた。
小姓のいるところで話すのはまずいと新右衛門は思った。
「畏れながら、後でそれがしが部屋に伺ってもよろしいですか」
「それは構わぬ」
「その時にもう少し詳しく」
幸い、今夜は師匠が誰も来ない日だった。
食後、新右衛門は漆塗りの手文庫を持って殿の私室を訪れた。人払いをしてもらった後、色道指南書を見せた。
「これは何だ」
「上方に行った友人から譲り受けた物です」
手に取ってはらはらとめくった殿様は挿絵のところで指を止めた。
「これは」
「これは女子のべべの良し悪しで」
「かようなものがあるとは」
殿様は絵をじっくりと眺めていた。
どこの大名家でも、お世継ぎにはそれなりの性教育を施すものだが、香田角では事情が違っていた。
香田角山置家の当主は代々、野生的というか、早熟な殿様が多かった。江戸生まれ江戸育ちの殿様よりも国許生まれ国許育ちの若君が多かったせいもある。いちいちそんなことを教えなくとも、野生動物さながらにそばにいる女性に手を出していたので、正室をもらう頃には女性体験は一人前になっていた。
先代啓悌院隆朝侯もそういうわけで最初の正室を迎え入れた時には、技術は完璧なものであった。
若さゆえ体力もあり、風にもあてぬように大名家の深窓で育てられた正室は閨をともにした翌朝は自力では起き上がれぬありさまであったという。実家からついてきた奥女中たちが抱き殺されたと嘆くのも仕方のないことだった。
というわけで、殿様はほとんどそういう教育を受けなかった。年頃になれば、父親同様にすぐにそばの女中に手を付けるだろうと皆思っていた。
だが、十四になってもそばに仕える女中にさほど興味を見せないので、父は奥女中の一人を選び、手ほどきをさせた。それでどうにか殿様は女性の味を知ったのだった。
だが、生来そういうことに対する興味が薄いのか、父親のように毎晩女性を侍らせることなどなかった。
さらに、殿様は不運なことに二十で父を失った。父の啓悌院隆朝侯は女性との経験が豊かであったが、真面目な息子にはあまり自分の行ないを話していなかった。人妻に手を出すといった、言えない話も多かったせいもある。父親とそういう会話があったなら違っていたかもしれないが。
「それがしはこれを読んで学びました」
胸を張って言うのもおかしな話だと思いながら新右衛門は言った。
「兄上さえよろしければお貸しします」
「よいのか」
「はい。大体は覚えておりますので」
「そなたは覚えがよいのだな」
こういうことなら漢籍よりもはるかによく頭に入るのだった。
「しばらく借りるが、よいか」
「どうぞ心ゆくまでご覧ください」
というわけで、色道指南書は殿様の手に渡ったのだった。
急ぎの使者が境を接する天領から来たと近習が知らせたのだ。
袴も着替えずに御座の間に入ると、城代家老が待ち構えたように天領の代官の急死を報告した
昨夜、代官屋敷に入った賊によって殺されたとのことで、賊は逃亡したとの由だった。もしそれらしき一味がいたら捕縛してほしいとの依頼も付け加えられていた。
殿様は悔みの使者をすぐに送ることを命じた。
城代家老が承りましたと御座の間を出た後、殿様は思った。
奥野殿はしくじったのだと。
数年前に江戸から赴任した奥野は旗本で、それなりにできる男であった。江戸に参府した折に何かの集まりで見たことがあったが、抜け目のない男に見えた。
けれど、彼は実情を理解せずに代官になった。
天領は幕府直轄地なので、様々な法令は江戸と同様に行われている。
たとえば今の公方様になってからは取り締まりが緩くなった「生類憐みの令」。
香田角では、実は前の殿の時代から厳しい取り締まりをしていなかった。領民の生活の実情を考えれば魚を食うな肉を食うなとはとても言えない。
鳥や猪、鹿は密かに香田角の山岳周辺地域では貴重な食糧として戦国時代からずっと食べられていた。
猟師が猪や鹿を狩らなければ、増えすぎて山の餌が不足し里に下りて畑を荒らしてしまう。
また城下でも釣った魚が夕食の膳に並ぶのは珍しいことではなかった。病気の身内のために猟師から獣の肉を手に入れる者も少なくない。
それを食べるなと言ったらどういうことになるか、食べ物の恨みは恐ろしいのだと、隆朝侯は息子に語っていた。
幕府からの御触れで守ったのは捨て子や病人の保護、牛馬の遺棄の禁止ぐらいのものである。
だが、天領では厳密にそれが守られた。故に、山には猪や狼が増え領民は野生動物の襲撃の恐怖に怯えることとなった。
そこへもって天候不良による不作である。山にも食糧がないので猪はいよいよ里の畑を荒らした。
天領の人々は疲弊していた。
生類憐みの令は前の公方様が亡くなって以降の取り締まりは緩くなったものの、増えすぎた猪や狼の数がすぐに減るものでもない。
そんな時に奥野は代官となった。彼は地元出身の古くから代官屋敷に仕える者達の意見を入れなかった。
江戸と言葉が大きく違うこともあるのだろう。話す速さや抑揚も全く違う。殿様も香田角の言葉が時々よく聞き取れないことがあるが、その時は家臣に意味を尋ねるようにしていたので、今はかなり聞き取れるようになった。
奥野にとっては、それすら我慢ならぬことであったのだろうか。頭の回転の速い男にとって、わからない言葉を話す者達は取るに足りない者に思えたのかもしれない。
実情を理解していないため、年貢の取り立ては厳しかった。とうとう他領に逃げ出す者が出た。
ちなみに香田角に逃げて来る者はいなかった。天領よりもまだ奥地にあるからである。
逃亡が成功したと伝わると、次から次へと逃亡する者が出てくる。ますます領内は荒れた。
思うにまかせぬ統治に奥野は倦み疲れ、乱行に走っているらしいと殿様の耳にも入っていた。
だが、それを諌めるなどという真似は一介の外様大名にはできなかった。なんといっても相手は旗本なのだ。公方様の御家来にご意見申すことなどできない。
意見を求められたら助言はできるが、求められもせぬのに意見を述べるわけにはいかないのだ。
結局、賊に襲われたと言うが、天領は元は治安のいい場所である。賊も元は善良な領民だったはずである。領民が怒りの鉄槌を下したのだろうか。
また、奥野の死は普通は御公儀をはばかって、急病により死去とするものだった。病死なら家の面目も立つし、家の存続もできるかもしれない。
それなのに、賊に殺されたなどと公表すればお家断絶は免れない。そもそも賊に入られたというだけで、罷免や蟄居となってもおかしくないのだ。
公表した代官屋敷の人々の思惑を想像するだけで恐ろしかった。
殿様は改めて思う。結局は領地が第一。江戸で生活していると忘れがちになるが、領地が安定していなければ、家中はうまくゆかぬ。
地元をよく知る家臣から正しい実情を聞き、できるだけ多くの領民が納得できる策を考えることのできる家臣と実行する力のある役人を用いる。殿様にできることはそれだけだが、それすら怠れば、自分もまた奥野のようになるやもしれぬ。
家臣を信頼し、領民にとって最善を考えること、それが殿様の仕事なのだ。
実際、藩主になった頃から数年は毎年かさむ借財に絶望的な気分になったものだが、地道に働く城代家老以下の家臣達の働きを見ているとなんとかなるかもしれないと思えるのだ。
それは単に借財のある状態に慣れてきているからかもしれないのだが。
殿様は気を引き締めねばと決意した。みぞおちのあたりが少し痛んだが、これしきのことで医師の手を煩わせるわけにはいかないと堪えた。
その夜は殿様は奥泊まりではなかったので、新右衛門と二人での夕食だった。
新右衛門は岡部家訪問の礼を述べた。殿様は礼はよいと言った。
「そなたが一人で出て行くとは思わなんだ。今後はならぬぞ。小姓が責任をとることになる」
「与五郎を厳しく罰しないでください」
「次同じことがあれば御役御免となる。よいな」
「はい」
食事の後、殿様は酒を飲んだ。新右衛門もご相伴にあずかった。
「於三のことだが」
新右衛門が切り出す前に殿様が言った。
「御典医の話では、子がおるかどうかはわからぬそうだ」
「御典医が診たのですか」
「当然のことだ。疲れておるからしばらく休養が必要ということであった」
「かたじけのうございます」
「かまわぬ」
そう言った殿は真面目な顔で新右衛門を見た。
「その、於三とは幾度交わったのだ。わしは子がおらぬからわからぬのだ。何度もしなくてもよいと御典医は言うのだが」
あまりに真面目に問われ、新右衛門は答えに詰まった。
殿様という人は新右衛門が見るところ、真面目な人だった。もし一晩中手を握るだけでも子どもができると聞いたら、その通りにしかねないような雰囲気があった。
「一度にということでございますか」
「そうだな。一夜ということで」
新右衛門は真面目な顔でありのままを答えた。
給仕のため控えている小姓が必死に笑いをこらえていた。
小姓のいるところで話すのはまずいと新右衛門は思った。
「畏れながら、後でそれがしが部屋に伺ってもよろしいですか」
「それは構わぬ」
「その時にもう少し詳しく」
幸い、今夜は師匠が誰も来ない日だった。
食後、新右衛門は漆塗りの手文庫を持って殿の私室を訪れた。人払いをしてもらった後、色道指南書を見せた。
「これは何だ」
「上方に行った友人から譲り受けた物です」
手に取ってはらはらとめくった殿様は挿絵のところで指を止めた。
「これは」
「これは女子のべべの良し悪しで」
「かようなものがあるとは」
殿様は絵をじっくりと眺めていた。
どこの大名家でも、お世継ぎにはそれなりの性教育を施すものだが、香田角では事情が違っていた。
香田角山置家の当主は代々、野生的というか、早熟な殿様が多かった。江戸生まれ江戸育ちの殿様よりも国許生まれ国許育ちの若君が多かったせいもある。いちいちそんなことを教えなくとも、野生動物さながらにそばにいる女性に手を出していたので、正室をもらう頃には女性体験は一人前になっていた。
先代啓悌院隆朝侯もそういうわけで最初の正室を迎え入れた時には、技術は完璧なものであった。
若さゆえ体力もあり、風にもあてぬように大名家の深窓で育てられた正室は閨をともにした翌朝は自力では起き上がれぬありさまであったという。実家からついてきた奥女中たちが抱き殺されたと嘆くのも仕方のないことだった。
というわけで、殿様はほとんどそういう教育を受けなかった。年頃になれば、父親同様にすぐにそばの女中に手を付けるだろうと皆思っていた。
だが、十四になってもそばに仕える女中にさほど興味を見せないので、父は奥女中の一人を選び、手ほどきをさせた。それでどうにか殿様は女性の味を知ったのだった。
だが、生来そういうことに対する興味が薄いのか、父親のように毎晩女性を侍らせることなどなかった。
さらに、殿様は不運なことに二十で父を失った。父の啓悌院隆朝侯は女性との経験が豊かであったが、真面目な息子にはあまり自分の行ないを話していなかった。人妻に手を出すといった、言えない話も多かったせいもある。父親とそういう会話があったなら違っていたかもしれないが。
「それがしはこれを読んで学びました」
胸を張って言うのもおかしな話だと思いながら新右衛門は言った。
「兄上さえよろしければお貸しします」
「よいのか」
「はい。大体は覚えておりますので」
「そなたは覚えがよいのだな」
こういうことなら漢籍よりもはるかによく頭に入るのだった。
「しばらく借りるが、よいか」
「どうぞ心ゆくまでご覧ください」
というわけで、色道指南書は殿様の手に渡ったのだった。
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