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第二章 初恋(正徳二年~正徳三年)
04 指南書(R15)
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部屋に戻ると、瓦灯のそばで惣左衛門が例の本を開いていた。
現代人からすれば、魚油を燃やした匂いが鼻を突くが、当時は菜種油よりも安価ということで香田角の城下では照明の灯油としてよく使われていた。それでもふんだんに使えるものではない。
ちなみに蝋燭はさらに高価なので、お城では節約して使っているし、家中の重役の家でも夜来客があった時にしか使われない。
魚油とはいえ油を使うのだから勉強しなければならないのに、色道指南書を読んでいるというのは申し訳ないのだが、好奇心の前にはその申し訳なさも吹き飛んでしまうのだった。
「おお、この図は」
微細に描かれた女性の外性器の挿絵は二人の瞳孔を大きくした。
薄暗い瓦灯の光でも、二人にはそれが鮮明に見えた。
「これが上開か」
「どこがどう違うのだ、下開と」
「位置が違うんだ。ほら、こっちの絵。上開は上付きで陰毛は濃すぎず薄すぎず猟皮の皮のようなものなのだとある。らっことは何だろうな」
「皮があるということはけだものではないか」
二人は夢中になって挿絵を見ていた。
ふと、新右衛門は思った。これが女にあるということは、母やきよ、そして於三にもあるということなのかと。
そう思うと、身体がぽっと熱くなってきたように感じられた。
百足に咬まれた時に、於三が小水をかけた時の記憶は今もある。あの時は無毛ですべすべした白い肌に刻まれた溝一本だけしか見えなかった。
あれが今はもうこの挿絵のようになっているかもしれないのだ。
挿絵には陰毛も描かれていた。新右衛門も自分の身体のあちこちに子どもの頃にはなかった毛が生えてきていた。が、於三にも同じように生えているかもしれないとは思ったこともなかった。
だが、挿絵のものには縮れた毛が描かれていた。こんなふうに於三の身体がなっているのかもしれないと思うと、於三の顔をまともに見られなくなりそうだった。
「上開とは蒸したての饅頭のごとしか」
惣左衛門が説明文を読んだ。新右衛門は幼かった於三のものを思い出した。あの時、饅頭のようだと思ったのはもしかすると。
これが陰陽石なら見てみたいと思えば見ることもできる。だが、於三のものを今は見るわけにはいかない。そんなことをしたらきっと嫌われる。それでなくとも、最近なんだか避けられているような気がする。さっきも台所で手伝いを拒まれた。
そういえば、平太が来て白湯を出した時、於三は平太ににこにこと笑いかけていなかったか。次はどこに行くのかと聞いてもいた。於三は平太のことが気になるのだろうか。自分よりもずっと。
そう思った時、なんだか無性に腹が立ってきた。旅先で見つけた面白いものやこういう本をくれるから平太には感謝しているが、なんだって於三が平太に好意を持ったりするのかと。
「卯之助、どうした」
黙っている新右衛門に惣左衛門は不審を覚えたようだった。
「別に」
「そうか。それにしても、平太はよくこんなものを見つけてくるな」
まったくだった。腹が立つほど平太は面白いものを持ってくる。
恐らく平太は持ってきた面白い本を読んでいるだろう。その知識があれば、於三など簡単に自分のものにできるのではないか。想像するだけで新右衛門の胸はむかついてきた。
「平太は、こういうことを知っておるのだろうな」
「そうだろうな」
「では、女に好かれるだろうな」
「それはどうかな。わしらも知ってはいるが、実行はできぬし。金がないから柳町に行くわけにはゆかぬ。それに元服しても職に就いていないと門番に入れてもらえぬそうだ。もっと大きくなってから来いと卯之吉は言われたそうだ」
惣左衛門は笑った。卯之吉の話は新右衛門も聞いていた。柳町の廓街の門番が卯之吉の家の下男の遠縁の者で顔を見知っていたので入れてくれなかったと本人がぼやいていた。
「平太は幼く見えるから、元服したと思われぬであろうな」
惣左衛門の言う通り、平太は同い年だが、年下に見えた。髷を結わねば、子どもにしか見えない。それなのに、こんな色道指南書を手に入れてくるのだ。
「平太は見てくれと中身が違う」
新右衛門は言った。自分で言ったくせに、それがひどく心を迷わせる。子どもにしか見えないが、中身は男。それなら、於三を油断させてたやすく自分のものにできるかもしれないと。
「そうだよな。だが、卯之助もそうだぞ」
「わしがか」
新右衛門は惣左衛門の言葉の意味がわからなかった。
「そうじゃ。近頃わしは道場で、女のきょうだいのいる者達におまえのことを訊かれるのだ。誰か好いた女子がいるのかとか」
わけがわからなかった。
「おらぬぞ、そういう女子は」
そう答えた後で、於三の顔が浮かんだ。自分でも不思議だと思う新右衛門だった。この気持ちが何なのか、新右衛門にはわからないのだ。
「そうか。おまえのことを気にする女子は城下に何人もおるらしいぞ」
「なんだ、それは」
「要するにおまえに懸想しておるのじゃ」
「懸想」
信じられなかった。
数年前、沢井信之助が江戸に出るということを聞いた女子たちが盛んに付け文をしたという話を聞いたことがあった。女子に懸想されるのは信之助のような姿形のよい、頭のよい男なのだと新右衛門は思っている。
「わしに懸想、何かの間違いではないか」
「わしもそう思った。だが、おまえを馬場や弓場で見かけた女子の間では、ずいぶんと評判がよいようじゃぞ。それに歌塾や謡や茶には女子も来るであろ」
確かにそれらの塾には城下の武家の女性も来る。だが、そこで直接女子と話す機会などなかった。第一、自分と同じ年頃の女子は少ない。たいていは武家の奥方たちである。
「まことか」
「ああ。おまえを婿にという話もそのうち来るやもな」
惣左衛門の言葉は驚き以外の何者でもなかった。
小糠一合あれば婿に行くなという言葉があるように、入り婿はつらいものだという話もある。
けれど、新右衛門はこの家の子どもではない。確かに婿にならねばならないかもしれない。
ただ、自分でも忘れそうになるが、新右衛門は殿様や竹之助様の弟でもあった。
となると、将来はどうなるのだろうか。婿入りするにしても簡単な話ではないような気がした。
岡部惣右衛門が帰宅したのは四つ(午後九時頃)を過ぎた頃だった。
「土橋様のお話は何だったのですか」
夫の着替えを手伝いながら勢以は尋ねた。土橋様は普請作事掛の長である奉行だった。恐らく次の仕事の話題であろうと勢以は思っていた。
「先だっての麓村の件だ」
惣右衛門はそれ以上のことは話さなかった。
勢以はそういうことならそれ以上は聞くまいと思った。
惣右衛門は言えなかった。土橋奉行が十歳になる娘の婿に新右衛門を望んだことなど。無論、惣右衛門は辞退した。「未熟者の上、粗忽者でとてもお奉行様の婿が務まるとは思えません」と言って。
新右衛門の婿の口を断ったのは今年に入ってこれで三人目だった。
現代人からすれば、魚油を燃やした匂いが鼻を突くが、当時は菜種油よりも安価ということで香田角の城下では照明の灯油としてよく使われていた。それでもふんだんに使えるものではない。
ちなみに蝋燭はさらに高価なので、お城では節約して使っているし、家中の重役の家でも夜来客があった時にしか使われない。
魚油とはいえ油を使うのだから勉強しなければならないのに、色道指南書を読んでいるというのは申し訳ないのだが、好奇心の前にはその申し訳なさも吹き飛んでしまうのだった。
「おお、この図は」
微細に描かれた女性の外性器の挿絵は二人の瞳孔を大きくした。
薄暗い瓦灯の光でも、二人にはそれが鮮明に見えた。
「これが上開か」
「どこがどう違うのだ、下開と」
「位置が違うんだ。ほら、こっちの絵。上開は上付きで陰毛は濃すぎず薄すぎず猟皮の皮のようなものなのだとある。らっことは何だろうな」
「皮があるということはけだものではないか」
二人は夢中になって挿絵を見ていた。
ふと、新右衛門は思った。これが女にあるということは、母やきよ、そして於三にもあるということなのかと。
そう思うと、身体がぽっと熱くなってきたように感じられた。
百足に咬まれた時に、於三が小水をかけた時の記憶は今もある。あの時は無毛ですべすべした白い肌に刻まれた溝一本だけしか見えなかった。
あれが今はもうこの挿絵のようになっているかもしれないのだ。
挿絵には陰毛も描かれていた。新右衛門も自分の身体のあちこちに子どもの頃にはなかった毛が生えてきていた。が、於三にも同じように生えているかもしれないとは思ったこともなかった。
だが、挿絵のものには縮れた毛が描かれていた。こんなふうに於三の身体がなっているのかもしれないと思うと、於三の顔をまともに見られなくなりそうだった。
「上開とは蒸したての饅頭のごとしか」
惣左衛門が説明文を読んだ。新右衛門は幼かった於三のものを思い出した。あの時、饅頭のようだと思ったのはもしかすると。
これが陰陽石なら見てみたいと思えば見ることもできる。だが、於三のものを今は見るわけにはいかない。そんなことをしたらきっと嫌われる。それでなくとも、最近なんだか避けられているような気がする。さっきも台所で手伝いを拒まれた。
そういえば、平太が来て白湯を出した時、於三は平太ににこにこと笑いかけていなかったか。次はどこに行くのかと聞いてもいた。於三は平太のことが気になるのだろうか。自分よりもずっと。
そう思った時、なんだか無性に腹が立ってきた。旅先で見つけた面白いものやこういう本をくれるから平太には感謝しているが、なんだって於三が平太に好意を持ったりするのかと。
「卯之助、どうした」
黙っている新右衛門に惣左衛門は不審を覚えたようだった。
「別に」
「そうか。それにしても、平太はよくこんなものを見つけてくるな」
まったくだった。腹が立つほど平太は面白いものを持ってくる。
恐らく平太は持ってきた面白い本を読んでいるだろう。その知識があれば、於三など簡単に自分のものにできるのではないか。想像するだけで新右衛門の胸はむかついてきた。
「平太は、こういうことを知っておるのだろうな」
「そうだろうな」
「では、女に好かれるだろうな」
「それはどうかな。わしらも知ってはいるが、実行はできぬし。金がないから柳町に行くわけにはゆかぬ。それに元服しても職に就いていないと門番に入れてもらえぬそうだ。もっと大きくなってから来いと卯之吉は言われたそうだ」
惣左衛門は笑った。卯之吉の話は新右衛門も聞いていた。柳町の廓街の門番が卯之吉の家の下男の遠縁の者で顔を見知っていたので入れてくれなかったと本人がぼやいていた。
「平太は幼く見えるから、元服したと思われぬであろうな」
惣左衛門の言う通り、平太は同い年だが、年下に見えた。髷を結わねば、子どもにしか見えない。それなのに、こんな色道指南書を手に入れてくるのだ。
「平太は見てくれと中身が違う」
新右衛門は言った。自分で言ったくせに、それがひどく心を迷わせる。子どもにしか見えないが、中身は男。それなら、於三を油断させてたやすく自分のものにできるかもしれないと。
「そうだよな。だが、卯之助もそうだぞ」
「わしがか」
新右衛門は惣左衛門の言葉の意味がわからなかった。
「そうじゃ。近頃わしは道場で、女のきょうだいのいる者達におまえのことを訊かれるのだ。誰か好いた女子がいるのかとか」
わけがわからなかった。
「おらぬぞ、そういう女子は」
そう答えた後で、於三の顔が浮かんだ。自分でも不思議だと思う新右衛門だった。この気持ちが何なのか、新右衛門にはわからないのだ。
「そうか。おまえのことを気にする女子は城下に何人もおるらしいぞ」
「なんだ、それは」
「要するにおまえに懸想しておるのじゃ」
「懸想」
信じられなかった。
数年前、沢井信之助が江戸に出るということを聞いた女子たちが盛んに付け文をしたという話を聞いたことがあった。女子に懸想されるのは信之助のような姿形のよい、頭のよい男なのだと新右衛門は思っている。
「わしに懸想、何かの間違いではないか」
「わしもそう思った。だが、おまえを馬場や弓場で見かけた女子の間では、ずいぶんと評判がよいようじゃぞ。それに歌塾や謡や茶には女子も来るであろ」
確かにそれらの塾には城下の武家の女性も来る。だが、そこで直接女子と話す機会などなかった。第一、自分と同じ年頃の女子は少ない。たいていは武家の奥方たちである。
「まことか」
「ああ。おまえを婿にという話もそのうち来るやもな」
惣左衛門の言葉は驚き以外の何者でもなかった。
小糠一合あれば婿に行くなという言葉があるように、入り婿はつらいものだという話もある。
けれど、新右衛門はこの家の子どもではない。確かに婿にならねばならないかもしれない。
ただ、自分でも忘れそうになるが、新右衛門は殿様や竹之助様の弟でもあった。
となると、将来はどうなるのだろうか。婿入りするにしても簡単な話ではないような気がした。
岡部惣右衛門が帰宅したのは四つ(午後九時頃)を過ぎた頃だった。
「土橋様のお話は何だったのですか」
夫の着替えを手伝いながら勢以は尋ねた。土橋様は普請作事掛の長である奉行だった。恐らく次の仕事の話題であろうと勢以は思っていた。
「先だっての麓村の件だ」
惣右衛門はそれ以上のことは話さなかった。
勢以はそういうことならそれ以上は聞くまいと思った。
惣右衛門は言えなかった。土橋奉行が十歳になる娘の婿に新右衛門を望んだことなど。無論、惣右衛門は辞退した。「未熟者の上、粗忽者でとてもお奉行様の婿が務まるとは思えません」と言って。
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