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第一章 悪童(元禄十一年~宝永二年)
09 八朔の対抗試合(弐)
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小田切家老はほおと息を吐いた。あの構えは小ヶ田道場では初年の子どもには教えぬはずだった。どうやらあの卯之助とかいう子どもは守倉の子どもを真似たようだった。
面白い子どもだと思う。家老には三人の男子と娘が一人いる。長男は小納戸組に入り、城で御用を勤めている。次男は江戸で殿の近習をしている。三男は剣よりも学問が向くと村越塾で学んでいる。娘は来年十四でそろそろ縁談の話もきている。いずれも手のかからぬ子だった。
この岡部の子どもは陽石に登ったらしい。陰陽神社からの訴えはなかったが、寺社方の耳に入り、前例のないことなのでかような場合はどうすればいいか、小田切に伺いがあった。元服前の子どもの行ないであり、落ちかかって恐ろしい思いもしているのなら罰することはあるまいと判断を伝えている。
そのような無鉄砲な子どもとはいえ、子どもなりに考えて工夫しているのは、面白いものだと思う。
そういえば父親の岡部は普請作事掛であった。仕事が進みやすいようにあれこれと工夫していると上役も言っていたことを思い出す。
竹之助様より年下だが、いずれ江戸表に出す時には小姓としてつけてもいいかもしれぬと思った。
見目麗しくはないが、顔立ちに品のようなものがあるから、侮られることもあるまい。
そう思い、ちらりと隣の竹之助様に目をやると、なんだか眠そうな顔である。
無理もない。身体が弱いということで素振りも十回と続かないのだ。剣術に興味がないのは困ったものだ。
竹之助様の向こうに座る於絹の方は膠着するにらみ合いをじっと見つめていた。
小田切家隆盛の元を作った於絹の方は元は部屋住みの叔父と下女の間に生まれた子だった。小田切の家族の数にも入らない身であったが、長ずるにつれて美しくなっていく姪を見た父は養女とし、お城勤めをさせると、あれよあれよという間に殿のお手が付き、男子を生んだのだった。
家老は思う。若かったあの日、十歳下の従妹によくも手を出さなかったものと、自分で自分を褒めてやりたいと。
その忍耐が小田切家に隆盛をもたらしたのだ。
忍耐と用心深い振る舞い、それこそが家を守るものと小田切家老は思っている。
平太は打ってこなかった。卯之助と同じように八相に構えたままである。
卯之助は平太の全身に目と気を配った。少しでも動いたらこちらから飛びかかろうと。
ただ打たれるだけは嫌だった。
にらみ合いが続いた。
見ている少年達も黙って二人を見つめた。日差しがじりじりと頭に当たるが、そんなことも忘れるほどだった。
汗が頬を伝う。けれど拭うこともせず、卯之助は平太を見た。一瞬、その目が動いたように見えた。
「いやあああああああっ」
卯之助の竹刀は平太の動いた小手を打っていた。
「西、小手一本」
井村玄道の声が中庭に響いた。平太は真っ青な顔で両の手に握った竹刀を左手だけで持った。
丑寅町の少年らは息を呑んだ。
辰巳町は喜びを抑えるのに必死だった。
竹之助様が怯えたように、顔をひきつらせていた。
「おきぬ、かえりたい」
その小さな声に周囲の人々は目の色を変えた。
於絹の方はゆっくりと竹之助に顔を向けた。
「若君様、あの者達は若君様をお守りするために、鍛錬しているのです。恐ろしいのは当たり前のことでございます。若君様を害しようとする者はあの者らがあのようにして退治するのです。今しばらくおとなになさってくださいませ」
その声は優しげだが、どこか有無を言わせぬ強さがあった。
「あいわかった」
小さな声に小田切家老はほっとした。子どものむずがりでこんな面白い勝負を打ち切らずに済んだ。
卯之助は再び八相に構えた。平太は左手だけで竹刀を上段に構えた。その表情は恐ろしいほどに静かだった。痛みがあるはずなのに、それを一切感じさせない。
丑寅町の者は皆卯之助を見ていた。平太から一本取るなど、信じられなかったのである。
「きえええええええっ」
平太が踏み込んだかと思うと、卯之助はその竹刀を顔の前ではしと受け止めた。
松之丞は思わず言ってしまった。
「気張れ、卯之助」
それを聞いた平三が叫んだ
「気張れえええ」
「そうじゃ、気張れ」
いつの間にか辰巳町の子らはそろって声を張り上げていた。
「気張れ、気張れ」
静粛にせぬかと小ヶ田頼母は言おうとしたが、今度は丑寅町までもが平太に向けて声を上げた。
「気張れ、気張れ」
とうとう気張れの連呼が始まり、その声は道場の外にまで聞こえてきた。
声の坩堝の中、卯之助と平太は不思議なほど冷静だった。声が耳に入らなかった。
互いの動きを見つめ、攻める時を待つ。
まるでこの世界に二人だけしかいないような時。
けれど、それはわずかな時間だった。
卯之助は竹刀を引き、平太の横胴めがけて打ち下ろした。
が、それよりわずかに早く、平太が卯之助の小手を打っていた。
井村玄道が判定を下した。
「東、小手一本。東の勝ち」
終わった。
竹刀を引き、一礼した。勝っても負けても、用意された席に控えねばならなかった。卯之助は皆に一礼し、席に向かった。
その後も熱戦が続いた。八歳は辰巳町、九歳は丑寅町、十歳は辰巳町が勝ち、五分の勝負となった。
十一歳は勘助が出て辰巳町が勝った。十二歳は丑寅が勝ったので、最終の十三歳の勝負ですべてが決まることとなった。
丑寅町からは堀内権蔵、辰巳町からは沢井信之助が出た。
この勝負も一進一退であったが、信之助が先に小手と胴で一本とって勝負は決まった。
辰巳町は勝利に沸き立った。
「静粛に」
騒ぎが大きくならぬうちにと、小ヶ田頼母は声を上げた。皆鎮まった。
「これにて、勝負は決まった。遺恨を残してはならぬ。両者、ここへ」
そう言うと戦った十四人は家老の前に並ばされた。
「両者ともよく戦った。今後は相争うことなく、立派に御奉公できるように文武に励め」
家老は朗々たる声を上げて言い、かねて用意の盃を持ってこさせると、年長の信之助と権蔵にそれぞれ一献飲ませた。
「これにて七夕の件は手打ちじゃ」
家老の一言に一同は面を下げた。
家老と竹之助様と於絹様がその間に退場し、これで試合の段取りはすべて終わった。
片付けを終えた後、小ヶ田頼母は辰巳町の者達を集めて、勝利の祝いなどせぬように釘を刺した。丑寅の者達の気持ちを考えたらただ喜ぶというわけにはいかぬ、敗れた者を思いやる心無き者は勝者の資格はないと。
こう言われたら、おとなしく帰るしかなかった。
とはいえ、一同が道場から出てくると、大勢の見物人が出て来てよくやったと声をかけてくれるから、なんとなく皆気分はいい。
卯之助だけはしょんぼりしていた。松之丞の仇がとれなかった。丑寅の守倉平太にあと少しで勝てると思ったのに。
家に戻ると両親はもう結果を知っていた。町中の噂になっていたらしい。
「負けたとはいえ、卯之助もようやった」
父は笑った。だが、母は打たれたところを見せろと言い、痣になっているのを見るとまあ大変と膏薬を用意した。
昼間くんでぬるくしておいたたらいの水で行水をした後、母は卯之助の脇腹と腕に膏薬を塗った。
卯之助は薬を塗られている間、やはり母上は松之丞と同じように自分を思っていてくれるのだと感じていた。打たれた箇所は痛いし負けたのは悔しいが、膏薬を塗られている間だけは卯之助は穏やかな心持になっていた。
膏薬のおかげか、痛みはおさまった。
その夜、床に入った後、卯之助は疲れているはずなのに眠れなかった。
「松之丞、起きているか」
「うん」
眠そうな声だった。
「すまぬ。わしがもっと強ければ」
「卯之助は強い。わしはあんなふうにはできぬ」
「きっと仇はとるからな」
松之丞の返事はなかった。代わりに寝息が聞こえてきた。
目を閉じた卯之助は平太の顔を思い出す。あんな顔忘れられるものではなかった。
強くなりたい。
そうだと卯之助は気付いた。
強くなるためには強い人間と稽古することだ。あの年長の三人とやったように。
それならば話は簡単だ。明日は道場は休みだった。
面白い子どもだと思う。家老には三人の男子と娘が一人いる。長男は小納戸組に入り、城で御用を勤めている。次男は江戸で殿の近習をしている。三男は剣よりも学問が向くと村越塾で学んでいる。娘は来年十四でそろそろ縁談の話もきている。いずれも手のかからぬ子だった。
この岡部の子どもは陽石に登ったらしい。陰陽神社からの訴えはなかったが、寺社方の耳に入り、前例のないことなのでかような場合はどうすればいいか、小田切に伺いがあった。元服前の子どもの行ないであり、落ちかかって恐ろしい思いもしているのなら罰することはあるまいと判断を伝えている。
そのような無鉄砲な子どもとはいえ、子どもなりに考えて工夫しているのは、面白いものだと思う。
そういえば父親の岡部は普請作事掛であった。仕事が進みやすいようにあれこれと工夫していると上役も言っていたことを思い出す。
竹之助様より年下だが、いずれ江戸表に出す時には小姓としてつけてもいいかもしれぬと思った。
見目麗しくはないが、顔立ちに品のようなものがあるから、侮られることもあるまい。
そう思い、ちらりと隣の竹之助様に目をやると、なんだか眠そうな顔である。
無理もない。身体が弱いということで素振りも十回と続かないのだ。剣術に興味がないのは困ったものだ。
竹之助様の向こうに座る於絹の方は膠着するにらみ合いをじっと見つめていた。
小田切家隆盛の元を作った於絹の方は元は部屋住みの叔父と下女の間に生まれた子だった。小田切の家族の数にも入らない身であったが、長ずるにつれて美しくなっていく姪を見た父は養女とし、お城勤めをさせると、あれよあれよという間に殿のお手が付き、男子を生んだのだった。
家老は思う。若かったあの日、十歳下の従妹によくも手を出さなかったものと、自分で自分を褒めてやりたいと。
その忍耐が小田切家に隆盛をもたらしたのだ。
忍耐と用心深い振る舞い、それこそが家を守るものと小田切家老は思っている。
平太は打ってこなかった。卯之助と同じように八相に構えたままである。
卯之助は平太の全身に目と気を配った。少しでも動いたらこちらから飛びかかろうと。
ただ打たれるだけは嫌だった。
にらみ合いが続いた。
見ている少年達も黙って二人を見つめた。日差しがじりじりと頭に当たるが、そんなことも忘れるほどだった。
汗が頬を伝う。けれど拭うこともせず、卯之助は平太を見た。一瞬、その目が動いたように見えた。
「いやあああああああっ」
卯之助の竹刀は平太の動いた小手を打っていた。
「西、小手一本」
井村玄道の声が中庭に響いた。平太は真っ青な顔で両の手に握った竹刀を左手だけで持った。
丑寅町の少年らは息を呑んだ。
辰巳町は喜びを抑えるのに必死だった。
竹之助様が怯えたように、顔をひきつらせていた。
「おきぬ、かえりたい」
その小さな声に周囲の人々は目の色を変えた。
於絹の方はゆっくりと竹之助に顔を向けた。
「若君様、あの者達は若君様をお守りするために、鍛錬しているのです。恐ろしいのは当たり前のことでございます。若君様を害しようとする者はあの者らがあのようにして退治するのです。今しばらくおとなになさってくださいませ」
その声は優しげだが、どこか有無を言わせぬ強さがあった。
「あいわかった」
小さな声に小田切家老はほっとした。子どものむずがりでこんな面白い勝負を打ち切らずに済んだ。
卯之助は再び八相に構えた。平太は左手だけで竹刀を上段に構えた。その表情は恐ろしいほどに静かだった。痛みがあるはずなのに、それを一切感じさせない。
丑寅町の者は皆卯之助を見ていた。平太から一本取るなど、信じられなかったのである。
「きえええええええっ」
平太が踏み込んだかと思うと、卯之助はその竹刀を顔の前ではしと受け止めた。
松之丞は思わず言ってしまった。
「気張れ、卯之助」
それを聞いた平三が叫んだ
「気張れえええ」
「そうじゃ、気張れ」
いつの間にか辰巳町の子らはそろって声を張り上げていた。
「気張れ、気張れ」
静粛にせぬかと小ヶ田頼母は言おうとしたが、今度は丑寅町までもが平太に向けて声を上げた。
「気張れ、気張れ」
とうとう気張れの連呼が始まり、その声は道場の外にまで聞こえてきた。
声の坩堝の中、卯之助と平太は不思議なほど冷静だった。声が耳に入らなかった。
互いの動きを見つめ、攻める時を待つ。
まるでこの世界に二人だけしかいないような時。
けれど、それはわずかな時間だった。
卯之助は竹刀を引き、平太の横胴めがけて打ち下ろした。
が、それよりわずかに早く、平太が卯之助の小手を打っていた。
井村玄道が判定を下した。
「東、小手一本。東の勝ち」
終わった。
竹刀を引き、一礼した。勝っても負けても、用意された席に控えねばならなかった。卯之助は皆に一礼し、席に向かった。
その後も熱戦が続いた。八歳は辰巳町、九歳は丑寅町、十歳は辰巳町が勝ち、五分の勝負となった。
十一歳は勘助が出て辰巳町が勝った。十二歳は丑寅が勝ったので、最終の十三歳の勝負ですべてが決まることとなった。
丑寅町からは堀内権蔵、辰巳町からは沢井信之助が出た。
この勝負も一進一退であったが、信之助が先に小手と胴で一本とって勝負は決まった。
辰巳町は勝利に沸き立った。
「静粛に」
騒ぎが大きくならぬうちにと、小ヶ田頼母は声を上げた。皆鎮まった。
「これにて、勝負は決まった。遺恨を残してはならぬ。両者、ここへ」
そう言うと戦った十四人は家老の前に並ばされた。
「両者ともよく戦った。今後は相争うことなく、立派に御奉公できるように文武に励め」
家老は朗々たる声を上げて言い、かねて用意の盃を持ってこさせると、年長の信之助と権蔵にそれぞれ一献飲ませた。
「これにて七夕の件は手打ちじゃ」
家老の一言に一同は面を下げた。
家老と竹之助様と於絹様がその間に退場し、これで試合の段取りはすべて終わった。
片付けを終えた後、小ヶ田頼母は辰巳町の者達を集めて、勝利の祝いなどせぬように釘を刺した。丑寅の者達の気持ちを考えたらただ喜ぶというわけにはいかぬ、敗れた者を思いやる心無き者は勝者の資格はないと。
こう言われたら、おとなしく帰るしかなかった。
とはいえ、一同が道場から出てくると、大勢の見物人が出て来てよくやったと声をかけてくれるから、なんとなく皆気分はいい。
卯之助だけはしょんぼりしていた。松之丞の仇がとれなかった。丑寅の守倉平太にあと少しで勝てると思ったのに。
家に戻ると両親はもう結果を知っていた。町中の噂になっていたらしい。
「負けたとはいえ、卯之助もようやった」
父は笑った。だが、母は打たれたところを見せろと言い、痣になっているのを見るとまあ大変と膏薬を用意した。
昼間くんでぬるくしておいたたらいの水で行水をした後、母は卯之助の脇腹と腕に膏薬を塗った。
卯之助は薬を塗られている間、やはり母上は松之丞と同じように自分を思っていてくれるのだと感じていた。打たれた箇所は痛いし負けたのは悔しいが、膏薬を塗られている間だけは卯之助は穏やかな心持になっていた。
膏薬のおかげか、痛みはおさまった。
その夜、床に入った後、卯之助は疲れているはずなのに眠れなかった。
「松之丞、起きているか」
「うん」
眠そうな声だった。
「すまぬ。わしがもっと強ければ」
「卯之助は強い。わしはあんなふうにはできぬ」
「きっと仇はとるからな」
松之丞の返事はなかった。代わりに寝息が聞こえてきた。
目を閉じた卯之助は平太の顔を思い出す。あんな顔忘れられるものではなかった。
強くなりたい。
そうだと卯之助は気付いた。
強くなるためには強い人間と稽古することだ。あの年長の三人とやったように。
それならば話は簡単だ。明日は道場は休みだった。
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