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霧の中へ
15 解除
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時を同じくしてホテル・レジナの前に一台の馬車が停まり、三人の男が降りた。そのうち一人の男の顔を見た警官は慌てて直属の上司の警部の元に走り耳打ちした。
上司は走った。
男はホテルの玄関前で建物を見上げていた。
「総監閣下、視察畏れ入ります」
「君が責任者か」
「はっ!」
「ご苦労だった。警戒態勢を今すぐ解け」
「は?」
「聞こえんかったか?」
「すぐに警戒態勢を解除します」
「うむ」
警部はすぐさま、命令を部下に伝達した。
その後、総監閣下と呼ばれた男は別の警官に何事かを命じた。
三人はホテルに入り階段を昇った。
総監閣下と呼ばれた中年の男性は警視総監箕島吉常、彼の後ろを歩く品のいい背広を着こなす小柄な男性は宮内省侍従の松小路陽房子爵、黒い僧衣をまとった頭の形の美しい僧侶は月地の真望寺の門主代理丹桂である。
「五階まで階段てきついなあ」
子爵は顔をしかめた。
「この程度、走ってでも登れる」
警視総監は平然と言う。
「さすが総監閣下や」
僧侶はそんな二人のやりとりを黙って聞いていた。
彼は十年ほど前、インガレスとロプセンに留学していた。インガレスにいる時、アレックス・ダドリーの世話になった。その際にカロリーネとも知り合った。丹桂は教団の教えやジルパンの文化を彼女に語り、支援も受けた。医学の勉強のためロプセンに行く時は研究者への紹介状も書いてくれた。
大恩あるカロリーネの使用人が助けを求めて来た時、それに応えたのは当然のことだった。門主に相談し彼は昨夜のうちに門主の従兄弟にあたる松小路陽房を訪ね、カロリーネの保護を求めた。彼は今上の側近くに仕える侍従であり、若いながらも発言力があった。
陽房はめったに自分を頼りにしない門主に頼りにされたということで翌朝すぐに宮城に参内し、あれこれと動きまわった。
昼には丹桂とともに警視庁に赴き、警視総監にすぐにフロランのヴィダル夫妻の逮捕令状を取り下げ保護するようにという内務省からの命令書を見せた。
総監は今回の捜査には最初から気が進まなかった。同郷の文部大臣からの通報によるもので確たる証拠もないのだから。それでもとりあえず昨夜の犬や猫の捕獲には協力した。市中に増えた野良犬については以前から苦情が寄せられていたから、これを機会に捕獲するのもよかろうと思ってのことだった。外国人女性の身柄拘束についても、フロランとの条約の関係ですぐに保釈することになるだろうと考え、許可を出していた。
そこへ侍従の松小路とその従兄弟が門主を務める寺の僧侶が来て内務省の命令書を持って来た。侍従から上つ方も今回の事態を憂慮されていると聞き、すぐに了承し現場に向かったのだった。
「これはまあ派手にやってくれたな」
破壊されたドアから中を覗いた総監閣下は半ば呆れ顔だった。女性一人を捕まえるのに、なぜこんな大立ち回りをすることになったのか。
陽房は血の匂いに顔をしかめた。丹桂は袖に隠した数珠を握り締めた。
目の前に落ちた右手と倒れた右手の持ち主、肩から袈裟懸けにされた男が血の海の中に倒れていればそれぞれ当然の反応だった。
「丹桂様、お久しぶりです」
何事もなかったような顔でカロリーネは丹桂に向かって歩いて来た。
「マダム、お久しぶりです。インガレスではお世話になりました」
丹桂は内心妙だとは思ったが、口元に笑みを浮かべてカロリーネを見た。
それから倒れている二人の男の元に行き脈をとった。丹桂は帰国後、医師になって教団の診療所で大勢の患者を診ていた。
「すぐに治療しないと助かりません」
「部下に近くの病院の者を呼びにやらせている」
箕島の言葉が終わらぬうちにばたばたと足音が聞こえて担架を持った看護人八人と医師二人がやって来た。担架は四つ用意されていた。
だが、使ったのは二つだった。神父と上別府を運んだ後、残っていた医師は二人の男性の顔色が悪い事に気付いた。
「あなた方も病院へおいでください」
「大丈夫です」
ヴィダル氏は言った。彼の上着は肩の部分が切り裂かれているのだが。
「あなたも。肩に怪我をしてるのではありませんか」
幾三郎の上着の右肩の部分には穴が開いていた。染みもあった。
「いいえ、もう大丈夫です。これは返り血ですから」
医師たちが去った後、警視総監は三人を代表して言った。
「マダム、私は警視総監の箕島と申します。すでに囲みは解除しました。あなたに仕える皆さんも無事です。後のことはこちらで一切処置します」
ドロレス達が動いてくれたらしい。だから丹桂もここに来たのだろう。
「二人を斬ったのは何者ですか。あれは私の見間違いでなければ佐津間に伝わる流派による傷」
箕島は二人の男とカロリーネを見た。三人とも上別府を倒すほどの武道の心得があるとは思えない。
「私です。神父と上別府という方がドアを壊して押し入って来た上に剣とピストルを使いましたので、身を守るために」
松小路陽房は信じられないような物を見る目でカロリーネを見つめた。この西洋の女人が?
丹桂はそうであろうと思った。彼は幾度か佐津間出身の留学生とカロリーネ主催の晩餐会で同席したことがあった。
箕島はなるほどとうなずいた。西洋人にしてはカロリーネの姿勢には隙がなかった。彼が陸軍にいた時、上別府左内は部下だった。箕島の個人的考えでは相手の技量を見誤った上別府に非があった。
「ただ、あなたがこの国にいると、社会の安寧を妨げることになる。先ほどの二人については、過剰な正当防衛ということであなたが我が国の国民なら、逮捕しなければならない。ですが、フロランとの条約で我が国ではフロラン人のあなたの裁判を行なうことはできない。可能な限り速やかに国外に退去していただきたい」
皮肉なことに幕末に結んだ不平等条約がカロリーネの身を助けた。
「わかりました。ご配慮ありがとうございます」
カロリーネは丁重に頭を下げた。
箕島は二人の負傷者については私闘によるものと処理することに決めていた。西洋人の女性に傷つけられたなどと知られたら不名誉の誹りは免れない。
その後、いくつかの総監の質問に答えた後、三人はカロリーネの身元引受先となっている真望寺に丹桂・松小路とともに向かった。
箕島は夕暮れの道を馬車で文部省に向かっていた。
ヴィダル夫人なる女性とその一味の拘束を依頼した同郷出身の友人に釘を刺しておかねばならなかった。
異郷に留学した若者達を支援していた婦人に外患の疑いをかけ拘束を命じるとはやり過ぎである。あやかしの類であったとしても彼らがこの国を支配するのは簡単ではあるまい。やれるものなら幕末の動乱の時期にやっていたはずである。西洋諸国にすらできなかったのだ。
大体、この国は日ノ本。太陽の国である。昼間堂々とお天道様の下を歩けぬ者が支配できるはずがない。しかも吸血鬼というモノには弱点があまりに多い。少し考えてみればわかることではないか。
それに敵は外からやってくるだけではない。
むしろ内部に生じるものだった。人の心の闇に巣食い、やがてそれは他の者をも巻き込んでいく。外敵が現れた時、国内に巣食っていた闇が国にまともな対応をさせないことを箕島はこれまでの経験で知っていた。内側に澱んだ闇ゆえに幕府は滅んだのではないかと彼は考えている。若者達が懸命に国を守ろうとしても旧弊にとらわれた者達がいるために、彼らはどれほどの辛酸を嘗めたことか。前途有為の若者が幕末大勢命を落としたではないか。
そういう歴史を再び辿らせぬためには国の内を固めなければならぬと箕島は思う。
そのためには友人には「はしっ」としていてもらわねばならぬ。西洋の神父の口車に乗るなど言語道断だった。
この日、二人がいかなることを語り合ったかは日ノ本の記録には残っていない。
三年後、箕島は警視総監在任中に死去、その翌年に文部大臣は暗殺されている。
上司は走った。
男はホテルの玄関前で建物を見上げていた。
「総監閣下、視察畏れ入ります」
「君が責任者か」
「はっ!」
「ご苦労だった。警戒態勢を今すぐ解け」
「は?」
「聞こえんかったか?」
「すぐに警戒態勢を解除します」
「うむ」
警部はすぐさま、命令を部下に伝達した。
その後、総監閣下と呼ばれた男は別の警官に何事かを命じた。
三人はホテルに入り階段を昇った。
総監閣下と呼ばれた中年の男性は警視総監箕島吉常、彼の後ろを歩く品のいい背広を着こなす小柄な男性は宮内省侍従の松小路陽房子爵、黒い僧衣をまとった頭の形の美しい僧侶は月地の真望寺の門主代理丹桂である。
「五階まで階段てきついなあ」
子爵は顔をしかめた。
「この程度、走ってでも登れる」
警視総監は平然と言う。
「さすが総監閣下や」
僧侶はそんな二人のやりとりを黙って聞いていた。
彼は十年ほど前、インガレスとロプセンに留学していた。インガレスにいる時、アレックス・ダドリーの世話になった。その際にカロリーネとも知り合った。丹桂は教団の教えやジルパンの文化を彼女に語り、支援も受けた。医学の勉強のためロプセンに行く時は研究者への紹介状も書いてくれた。
大恩あるカロリーネの使用人が助けを求めて来た時、それに応えたのは当然のことだった。門主に相談し彼は昨夜のうちに門主の従兄弟にあたる松小路陽房を訪ね、カロリーネの保護を求めた。彼は今上の側近くに仕える侍従であり、若いながらも発言力があった。
陽房はめったに自分を頼りにしない門主に頼りにされたということで翌朝すぐに宮城に参内し、あれこれと動きまわった。
昼には丹桂とともに警視庁に赴き、警視総監にすぐにフロランのヴィダル夫妻の逮捕令状を取り下げ保護するようにという内務省からの命令書を見せた。
総監は今回の捜査には最初から気が進まなかった。同郷の文部大臣からの通報によるもので確たる証拠もないのだから。それでもとりあえず昨夜の犬や猫の捕獲には協力した。市中に増えた野良犬については以前から苦情が寄せられていたから、これを機会に捕獲するのもよかろうと思ってのことだった。外国人女性の身柄拘束についても、フロランとの条約の関係ですぐに保釈することになるだろうと考え、許可を出していた。
そこへ侍従の松小路とその従兄弟が門主を務める寺の僧侶が来て内務省の命令書を持って来た。侍従から上つ方も今回の事態を憂慮されていると聞き、すぐに了承し現場に向かったのだった。
「これはまあ派手にやってくれたな」
破壊されたドアから中を覗いた総監閣下は半ば呆れ顔だった。女性一人を捕まえるのに、なぜこんな大立ち回りをすることになったのか。
陽房は血の匂いに顔をしかめた。丹桂は袖に隠した数珠を握り締めた。
目の前に落ちた右手と倒れた右手の持ち主、肩から袈裟懸けにされた男が血の海の中に倒れていればそれぞれ当然の反応だった。
「丹桂様、お久しぶりです」
何事もなかったような顔でカロリーネは丹桂に向かって歩いて来た。
「マダム、お久しぶりです。インガレスではお世話になりました」
丹桂は内心妙だとは思ったが、口元に笑みを浮かべてカロリーネを見た。
それから倒れている二人の男の元に行き脈をとった。丹桂は帰国後、医師になって教団の診療所で大勢の患者を診ていた。
「すぐに治療しないと助かりません」
「部下に近くの病院の者を呼びにやらせている」
箕島の言葉が終わらぬうちにばたばたと足音が聞こえて担架を持った看護人八人と医師二人がやって来た。担架は四つ用意されていた。
だが、使ったのは二つだった。神父と上別府を運んだ後、残っていた医師は二人の男性の顔色が悪い事に気付いた。
「あなた方も病院へおいでください」
「大丈夫です」
ヴィダル氏は言った。彼の上着は肩の部分が切り裂かれているのだが。
「あなたも。肩に怪我をしてるのではありませんか」
幾三郎の上着の右肩の部分には穴が開いていた。染みもあった。
「いいえ、もう大丈夫です。これは返り血ですから」
医師たちが去った後、警視総監は三人を代表して言った。
「マダム、私は警視総監の箕島と申します。すでに囲みは解除しました。あなたに仕える皆さんも無事です。後のことはこちらで一切処置します」
ドロレス達が動いてくれたらしい。だから丹桂もここに来たのだろう。
「二人を斬ったのは何者ですか。あれは私の見間違いでなければ佐津間に伝わる流派による傷」
箕島は二人の男とカロリーネを見た。三人とも上別府を倒すほどの武道の心得があるとは思えない。
「私です。神父と上別府という方がドアを壊して押し入って来た上に剣とピストルを使いましたので、身を守るために」
松小路陽房は信じられないような物を見る目でカロリーネを見つめた。この西洋の女人が?
丹桂はそうであろうと思った。彼は幾度か佐津間出身の留学生とカロリーネ主催の晩餐会で同席したことがあった。
箕島はなるほどとうなずいた。西洋人にしてはカロリーネの姿勢には隙がなかった。彼が陸軍にいた時、上別府左内は部下だった。箕島の個人的考えでは相手の技量を見誤った上別府に非があった。
「ただ、あなたがこの国にいると、社会の安寧を妨げることになる。先ほどの二人については、過剰な正当防衛ということであなたが我が国の国民なら、逮捕しなければならない。ですが、フロランとの条約で我が国ではフロラン人のあなたの裁判を行なうことはできない。可能な限り速やかに国外に退去していただきたい」
皮肉なことに幕末に結んだ不平等条約がカロリーネの身を助けた。
「わかりました。ご配慮ありがとうございます」
カロリーネは丁重に頭を下げた。
箕島は二人の負傷者については私闘によるものと処理することに決めていた。西洋人の女性に傷つけられたなどと知られたら不名誉の誹りは免れない。
その後、いくつかの総監の質問に答えた後、三人はカロリーネの身元引受先となっている真望寺に丹桂・松小路とともに向かった。
箕島は夕暮れの道を馬車で文部省に向かっていた。
ヴィダル夫人なる女性とその一味の拘束を依頼した同郷出身の友人に釘を刺しておかねばならなかった。
異郷に留学した若者達を支援していた婦人に外患の疑いをかけ拘束を命じるとはやり過ぎである。あやかしの類であったとしても彼らがこの国を支配するのは簡単ではあるまい。やれるものなら幕末の動乱の時期にやっていたはずである。西洋諸国にすらできなかったのだ。
大体、この国は日ノ本。太陽の国である。昼間堂々とお天道様の下を歩けぬ者が支配できるはずがない。しかも吸血鬼というモノには弱点があまりに多い。少し考えてみればわかることではないか。
それに敵は外からやってくるだけではない。
むしろ内部に生じるものだった。人の心の闇に巣食い、やがてそれは他の者をも巻き込んでいく。外敵が現れた時、国内に巣食っていた闇が国にまともな対応をさせないことを箕島はこれまでの経験で知っていた。内側に澱んだ闇ゆえに幕府は滅んだのではないかと彼は考えている。若者達が懸命に国を守ろうとしても旧弊にとらわれた者達がいるために、彼らはどれほどの辛酸を嘗めたことか。前途有為の若者が幕末大勢命を落としたではないか。
そういう歴史を再び辿らせぬためには国の内を固めなければならぬと箕島は思う。
そのためには友人には「はしっ」としていてもらわねばならぬ。西洋の神父の口車に乗るなど言語道断だった。
この日、二人がいかなることを語り合ったかは日ノ本の記録には残っていない。
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