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霧の中へ
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カロリーネの部屋の窓をこつこつと叩く音がした。カールは窓を開けた。
鴉だった。彼は嘴に銜えた紙をカールに渡した。
「ありがとうございます」
カールはそう言うと、鴉にパンのかけらをやった。鴉はお辞儀をするように頭を下げ、かけらを銜えて飛んで行った。
紙には無事到着・トラヴィス合流と暗号文で書かれていた。
「ドロレス達は無事に隠れ家に入ったようです」
カロリーネは安堵した。
「カール、あなたも早く逃げたほうがいい」
「いえ、私は執事です。奥様のおそばにいるのが仕事です」
恭しくカールは頭を下げた。
「彼らが狙っているのは私一人。そのために、トラヴィス達を捕えて人質にしようとしたんだわ。彼らがトラヴィス達を探している間は警察も手薄になる。だから」
「トラヴィス達が見つからないとなったら、夜が明けてから彼らは動くでしょう。奥様が眠って動けない間に仕掛けてくるはずです。奥様は今のうちに身を変えてここを出てください。隠れ家でも待っているはずです」
ここから逃げる。蝙蝠に化身すればできるかもしれない。だが、彼らは恐らく蝙蝠も使い魔だと知っているだろう。捕獲されないとも限らない。
何より、カールを一人で置いてはおけない。
彼は犬である。犬にとって主人は一人。忠実な彼らには主人の喜びこそが己の喜びだった。だから、クロードの秘書をしていたアランもまたカロリーネを逃がして犠牲になったのだ。
アランのように灰にされたらと思うと、カロリーネは逃げることなどできない。
「カール、あなたは私を守るために死んでもいいと思っているのではない? それは大間違いよ。あなた達使い魔は生きていてこそ、仕えることができるのだから」
「お言葉ですが、この国では、忠臣は命を賭して主人を守るのが当然のこと。この国の言葉や文化を学ばれた奥様にはかないませんが、私にも理解できます。私は侍として奥様に仕えているつもりです」
カールの誇りを傷つけたくはない。けれど、あまりにも今の状況はカールには危険だった。
「それに、ドロレス達ならなんとかこの事態を変えてくれるのではないかと」
それはカロリーネも考えていたことだった。
隠れ家は月地にある巨大な寺院である。京に本山があるという寺の僧侶にカロリーネは伝手があった。寺はこの国の近代化を見据え、若い僧侶をミャーロッパやアメロバニアに留学させていた。カロリーネは彼らからジルパンの文化を学ぶ見返りに生活を支援していた。
ジルパンに行くにあたり、いざという時には手助けして欲しいと留学生を通じて月地の寺の代表に手紙を送っている。彼らはカロリーネをミャーロッパの富豪の夫人だと思っている。
だからこそ、使用人であるテレーズ達を寺院で保護してくれたのである。恐らく、ドロレスは今の状況をどうにかして欲しいと僧侶に嘆願しているだろう。寺院の僧侶にも政治的な力があることをカロリーネは知っていたし、ドロレスにも言い含めている。だが、彼らの力がどこまで及ぶのか。果たして警察を動かすような権力者に対して働くかどうか。そこはカロリーネにも判断しがたかった。
カールの考えもわかる。だが、寺を信じていいものか。彼らがもしカロリーネの正体を知ったら、退治すべきものと判断したら……。
カロリーネが身を変えて隠れ家としている寺に逃げおおせても、その場所が安全とは限らないのだ。
何より、幾三郎のことがある。
カロリーネを倒すために幾三郎を利用することは大いにありうる。人質にするか、あるいは刺客として送り込むか。彼が刺客となるとは考えにくいが、権力者であれば、彼の妻子を人質にするぐらいのことは平気でするだろう。
ふと思う。
幾三郎の願う通りに殺してやればよかったかもしれない。そうすれば、仲間になってこの事態もなんとか切り抜けられたのではないか。
いや、それでは彼の妻子はどうなるのかと、カロリーネは己の甘さを嘲笑いたくなった。
ここはカロリーネが自身の知恵と力で切り抜けなければならぬ。
「奥様、迷うことなどありません。逃げてください」
カールは部屋の腰高窓を開けた。が、外を見てすぐに閉めた。
カロリーネは窓際に行き、カーテンを細めに開けた。部屋に面した通りに銃を持った者がいてこちらを監視している。また建物と建物の隙間に漁網らしいものが仕掛けられていた。
「絶対逃さない気ね」
「そのようですね」
カールの顔色もさすがに青ざめていた。
だが、カロリーネは落ち着いていた。
ここに自分達を閉じ込めるということは、あちらから攻撃をこちらに仕掛けて来るということだ。敵を迎え撃てばいいのだ。ある意味、やりやすいかもしれない。敵を倒せばよいのだから。
このホテルは外観は洋風だが、内装は和風だった。天井裏や床下にはすでに用心のために忍びの使う撒菱に似たカルトロップを仕掛けていた。
彼らはドアか窓からしか入れない。だが、部屋は五階にあって梯子では窓に届かない。
当時は消防の梯子車はない。火消しの梯子は四間半(約八・二メートル)だから届かない。
となれば敵はドアからしか入ってこれない。
対処はしやすい。迎え撃つ準備をするだけである。
武器は護身用のピストル、ダガー、ジルパンの立刀と脇差だけ。カールはピストルとサーベルを持っていた。
あちらが紳士的な対応をするなら必要はないかもしれないが、それはありえないことだった。
昼間に敵が来ることを考え、カロリーネはカールに眠るように言った。カールはそういうわけにはいかないと言ったが、カロリーネは自分が眠っている間に守ってもらわねばならないからと寝室に押し込んだ。
カロリーネは防御の準備を始めた。
ドアの前にテーブルやソファを運んでバリケードを作ろうかとも思ったが、銃撃になった時に隠れる場所がなくなると思い、テーブルを横にするのにとどめた。ただし窓から石を投げ込まれては困るので窓の外の鎧戸を閉めた。閉める時に通りを警戒している巡査が何人も見えた。
カロリーネは一人ソファに身を沈めた。
この三日ほど吸血をしていないせいか、力が足りない。使い魔たちの前では空腹を見せなかったが、一人になるとどうにも耐えがたいものがあった。今日の舞踏会で吸っておけばよかったかもしれないが、幾三郎のいる場所で吸うのはためらわれた。
吸血という行為は食事の類ではあるのだが、首筋に口を付けるという行為でもある。それはどこか愛の行為に似ている。実際、カロリーネはクロードや幾三郎との愛の行為の際に吸血をしていた。
だから、幾三郎がいる場所では吸えなかった。
今も私は彼を愛している。あの日、港で彼の乗った船を見送った時、カロリーネは恋の火を胸に燃やし続けようと思った。幾三郎は決してカロリーネに恐怖を覚えたから離れたわけでないとわかったから。彼と会うことはなくとも愛を支えに生きていこうと誓った。
だが、その愛ゆえに、カロリーネは多くの人間がいる場所であったのに血を吸うことをためらった。それゆえに、今力が足りない。
血が欲しい。
幾三郎の面影が脳裏をよぎる。何と卑しいことよと思うが、欲望とは卑しいものなのだ。ましてや生命維持に関わることだから、理性を凌駕することもある。
カールの言ったように身を変えて逃げて吸血すればよかったかもしれないとも思う。だが、カールを一人にしてアランのように灰にしてはならない。カロリーネにはカールに対する責任があった。
カールは日が昇る前に起床した。
銃撃を想定してテーブルや椅子、棚等が配置されており、カールとカロリーネはその際の位置を確認した。
「事が起きそうになったら、起こします」
カールはそう言って今度はカロリーネを寝室に送った。
カロリーネの疲労はカールにもわかった。昨夜、吸血していればと思ったものの、奥様は幾三郎に遠慮したのであろうと思うと、その女心があわれに思われると同時に、漏れ聞こえた幾三郎の願望に腹立たしさを覚えた。はっきり言ってカールは幾三郎に幻滅していた。吸血鬼の使い魔という立場で言えることではないから口にしないだけである。
殺してくれなどという言葉は、よほどの苦しみがない限り、人生の半ばに仕事で何かを成し遂げたわけでもなく、子どもの養育も終わらぬうちに、軽々に言う言葉ではない。
カールもまた主とともに各地を旅し、大勢の人々と出会っている。その間には様々な死も見ている。老人が多いが、中にはまだ人生これからというところで命を落とした者もいる。彼らの生きたかった明日を今生きているという事実を思えば、生きるということは重い。たやすく放棄できるものではない。
ともあれ、今はカロリーネを守ることを考えなければならない。自分は奥様の侍なのだからとカールはサーベルをいつでも抜けるようにベルトに取り付けた。
鎧戸の隙間から日差しが入って来た。どうやら夜が明けたらしい。
カールは光に向かって「南無八幡大菩薩」と呟いた。ジルパンの武将が守護神に祈る言葉だと言う。これなら吸血鬼の使い魔である自分が使っても差し障りはあるまい。
鴉だった。彼は嘴に銜えた紙をカールに渡した。
「ありがとうございます」
カールはそう言うと、鴉にパンのかけらをやった。鴉はお辞儀をするように頭を下げ、かけらを銜えて飛んで行った。
紙には無事到着・トラヴィス合流と暗号文で書かれていた。
「ドロレス達は無事に隠れ家に入ったようです」
カロリーネは安堵した。
「カール、あなたも早く逃げたほうがいい」
「いえ、私は執事です。奥様のおそばにいるのが仕事です」
恭しくカールは頭を下げた。
「彼らが狙っているのは私一人。そのために、トラヴィス達を捕えて人質にしようとしたんだわ。彼らがトラヴィス達を探している間は警察も手薄になる。だから」
「トラヴィス達が見つからないとなったら、夜が明けてから彼らは動くでしょう。奥様が眠って動けない間に仕掛けてくるはずです。奥様は今のうちに身を変えてここを出てください。隠れ家でも待っているはずです」
ここから逃げる。蝙蝠に化身すればできるかもしれない。だが、彼らは恐らく蝙蝠も使い魔だと知っているだろう。捕獲されないとも限らない。
何より、カールを一人で置いてはおけない。
彼は犬である。犬にとって主人は一人。忠実な彼らには主人の喜びこそが己の喜びだった。だから、クロードの秘書をしていたアランもまたカロリーネを逃がして犠牲になったのだ。
アランのように灰にされたらと思うと、カロリーネは逃げることなどできない。
「カール、あなたは私を守るために死んでもいいと思っているのではない? それは大間違いよ。あなた達使い魔は生きていてこそ、仕えることができるのだから」
「お言葉ですが、この国では、忠臣は命を賭して主人を守るのが当然のこと。この国の言葉や文化を学ばれた奥様にはかないませんが、私にも理解できます。私は侍として奥様に仕えているつもりです」
カールの誇りを傷つけたくはない。けれど、あまりにも今の状況はカールには危険だった。
「それに、ドロレス達ならなんとかこの事態を変えてくれるのではないかと」
それはカロリーネも考えていたことだった。
隠れ家は月地にある巨大な寺院である。京に本山があるという寺の僧侶にカロリーネは伝手があった。寺はこの国の近代化を見据え、若い僧侶をミャーロッパやアメロバニアに留学させていた。カロリーネは彼らからジルパンの文化を学ぶ見返りに生活を支援していた。
ジルパンに行くにあたり、いざという時には手助けして欲しいと留学生を通じて月地の寺の代表に手紙を送っている。彼らはカロリーネをミャーロッパの富豪の夫人だと思っている。
だからこそ、使用人であるテレーズ達を寺院で保護してくれたのである。恐らく、ドロレスは今の状況をどうにかして欲しいと僧侶に嘆願しているだろう。寺院の僧侶にも政治的な力があることをカロリーネは知っていたし、ドロレスにも言い含めている。だが、彼らの力がどこまで及ぶのか。果たして警察を動かすような権力者に対して働くかどうか。そこはカロリーネにも判断しがたかった。
カールの考えもわかる。だが、寺を信じていいものか。彼らがもしカロリーネの正体を知ったら、退治すべきものと判断したら……。
カロリーネが身を変えて隠れ家としている寺に逃げおおせても、その場所が安全とは限らないのだ。
何より、幾三郎のことがある。
カロリーネを倒すために幾三郎を利用することは大いにありうる。人質にするか、あるいは刺客として送り込むか。彼が刺客となるとは考えにくいが、権力者であれば、彼の妻子を人質にするぐらいのことは平気でするだろう。
ふと思う。
幾三郎の願う通りに殺してやればよかったかもしれない。そうすれば、仲間になってこの事態もなんとか切り抜けられたのではないか。
いや、それでは彼の妻子はどうなるのかと、カロリーネは己の甘さを嘲笑いたくなった。
ここはカロリーネが自身の知恵と力で切り抜けなければならぬ。
「奥様、迷うことなどありません。逃げてください」
カールは部屋の腰高窓を開けた。が、外を見てすぐに閉めた。
カロリーネは窓際に行き、カーテンを細めに開けた。部屋に面した通りに銃を持った者がいてこちらを監視している。また建物と建物の隙間に漁網らしいものが仕掛けられていた。
「絶対逃さない気ね」
「そのようですね」
カールの顔色もさすがに青ざめていた。
だが、カロリーネは落ち着いていた。
ここに自分達を閉じ込めるということは、あちらから攻撃をこちらに仕掛けて来るということだ。敵を迎え撃てばいいのだ。ある意味、やりやすいかもしれない。敵を倒せばよいのだから。
このホテルは外観は洋風だが、内装は和風だった。天井裏や床下にはすでに用心のために忍びの使う撒菱に似たカルトロップを仕掛けていた。
彼らはドアか窓からしか入れない。だが、部屋は五階にあって梯子では窓に届かない。
当時は消防の梯子車はない。火消しの梯子は四間半(約八・二メートル)だから届かない。
となれば敵はドアからしか入ってこれない。
対処はしやすい。迎え撃つ準備をするだけである。
武器は護身用のピストル、ダガー、ジルパンの立刀と脇差だけ。カールはピストルとサーベルを持っていた。
あちらが紳士的な対応をするなら必要はないかもしれないが、それはありえないことだった。
昼間に敵が来ることを考え、カロリーネはカールに眠るように言った。カールはそういうわけにはいかないと言ったが、カロリーネは自分が眠っている間に守ってもらわねばならないからと寝室に押し込んだ。
カロリーネは防御の準備を始めた。
ドアの前にテーブルやソファを運んでバリケードを作ろうかとも思ったが、銃撃になった時に隠れる場所がなくなると思い、テーブルを横にするのにとどめた。ただし窓から石を投げ込まれては困るので窓の外の鎧戸を閉めた。閉める時に通りを警戒している巡査が何人も見えた。
カロリーネは一人ソファに身を沈めた。
この三日ほど吸血をしていないせいか、力が足りない。使い魔たちの前では空腹を見せなかったが、一人になるとどうにも耐えがたいものがあった。今日の舞踏会で吸っておけばよかったかもしれないが、幾三郎のいる場所で吸うのはためらわれた。
吸血という行為は食事の類ではあるのだが、首筋に口を付けるという行為でもある。それはどこか愛の行為に似ている。実際、カロリーネはクロードや幾三郎との愛の行為の際に吸血をしていた。
だから、幾三郎がいる場所では吸えなかった。
今も私は彼を愛している。あの日、港で彼の乗った船を見送った時、カロリーネは恋の火を胸に燃やし続けようと思った。幾三郎は決してカロリーネに恐怖を覚えたから離れたわけでないとわかったから。彼と会うことはなくとも愛を支えに生きていこうと誓った。
だが、その愛ゆえに、カロリーネは多くの人間がいる場所であったのに血を吸うことをためらった。それゆえに、今力が足りない。
血が欲しい。
幾三郎の面影が脳裏をよぎる。何と卑しいことよと思うが、欲望とは卑しいものなのだ。ましてや生命維持に関わることだから、理性を凌駕することもある。
カールの言ったように身を変えて逃げて吸血すればよかったかもしれないとも思う。だが、カールを一人にしてアランのように灰にしてはならない。カロリーネにはカールに対する責任があった。
カールは日が昇る前に起床した。
銃撃を想定してテーブルや椅子、棚等が配置されており、カールとカロリーネはその際の位置を確認した。
「事が起きそうになったら、起こします」
カールはそう言って今度はカロリーネを寝室に送った。
カロリーネの疲労はカールにもわかった。昨夜、吸血していればと思ったものの、奥様は幾三郎に遠慮したのであろうと思うと、その女心があわれに思われると同時に、漏れ聞こえた幾三郎の願望に腹立たしさを覚えた。はっきり言ってカールは幾三郎に幻滅していた。吸血鬼の使い魔という立場で言えることではないから口にしないだけである。
殺してくれなどという言葉は、よほどの苦しみがない限り、人生の半ばに仕事で何かを成し遂げたわけでもなく、子どもの養育も終わらぬうちに、軽々に言う言葉ではない。
カールもまた主とともに各地を旅し、大勢の人々と出会っている。その間には様々な死も見ている。老人が多いが、中にはまだ人生これからというところで命を落とした者もいる。彼らの生きたかった明日を今生きているという事実を思えば、生きるということは重い。たやすく放棄できるものではない。
ともあれ、今はカロリーネを守ることを考えなければならない。自分は奥様の侍なのだからとカールはサーベルをいつでも抜けるようにベルトに取り付けた。
鎧戸の隙間から日差しが入って来た。どうやら夜が明けたらしい。
カールは光に向かって「南無八幡大菩薩」と呟いた。ジルパンの武将が守護神に祈る言葉だと言う。これなら吸血鬼の使い魔である自分が使っても差し障りはあるまい。
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