36 / 65
復讐
8 同じ空の下に
しおりを挟む
「あの時は殺されるかと思った」
トラヴィスはそう言って、首筋を押さえた。
「ここをつかまれたんだ。乱暴な奴だった」
「まあ、なんてひどい」
マリイが言う。ルイーズも言葉にしないが、耐えられないという顔をしている。
「だから、いっぱい手をひっかいてやった」
得意げな顔でトラヴィスはそう言うとお茶を口にした。ふと、テレーズの視線を感じた。何だろうと思って見ると、顔をぷいとそむけた。
「どうしたの、テレーズ」
テレーズは呆れたように口を開いた。
「なんだって、さっさとそういう危ないところから逃げなかったの? 仕事が終わったんだから、夜のうちに逃げたっていいのに」
それを言われるとトラヴィスは何も言えない。夜が明けたらすぐにずらかれとヒューに言われていた。それをついべスの作ったおいしいスープと肉を食べてからと思ったばかりに、ラングに捕まってしまったのだ。
「まあ、助かったからいいじゃないの」
ルイーズはそう言って、お茶のお代わりを勧めた。テレーズはなおも言葉を続ける。
「ヘイデンに迷惑かけてるのに」
「うん……」
「ヘイデンに後で謝りなさいよ」
「うん、わかった」
あの後、トラヴィスはヘイデンによって屋敷の外に連れ出された。外で待っていたヒューの操る馬車に乗ってここに帰って来たのだ。
本来ならカロリーネに報告しなければならないのだが、まだ明るい時間なので使用人部屋に行き、こうしてクッキーを食べ茶を飲んでいる。
「テレーズ、トラヴィスもわかったと言ってるんだから」
ルイーズに言われテレーズは口をつぐんだ。
「トラヴィス、テレーズはあなたが仕事が無事にできるかどうかずいぶん心配してたのよ」
「ルイーズ! 言わないで」
テレーズは少し頬を赤らめた。トラヴィスは不思議そうにテレーズを見た。熱があるんじゃないだろうか。
「テレーズ、ありがとう。熱があるの? 少し休んだら」
「はあ? 熱なんかないから」
テレーズは立ち上がり、ティーカップを流し台に持って行くと、仕事があるからと部屋を出た。
「テレーズ、どうしたの?」
トラヴィスは不思議そうにルイーズとマリイの顔を交互に見た。二人ともテレーズの心理に心当たりがあったが、口にしなかった。
そこへ雪かきをしていたカールが戻って来た。
「お帰り、トラヴィス」
「ただいま。雪かき手伝うよ」
「ありがとう。お茶の後で頼む」
「わかった」
カールは大きな手でトラヴィスの頭を撫でた。トラヴィスは帰って来れてよかったと思った。
起床したカロリーネが身支度を終えるとすぐにトラヴィスは仕事の報告をしに部屋をたずねた。
「留学生たちの様子は?」
カロリーネは報告を聞いた後、トラヴィスに質問した。
「なんだか皆心配事があるみたいで。やたら撫でられました。でも、皆いい人達でした。ラング以外は」
「そう」
「一番年下の子が傷の手当てをしてくれました。それから、ミスター・タビーと呼んでくれるインガレス語の上手な人がいました」
幾三郎だとカロリーネは思った。流暢に話せる彼なら猫の毛の模様をインガレス語で言えてもおかしくない。
会いたい。一目会って話がしたい。それが無理なら姿だけでも見たい。
「奥様?」
トラヴィスにはカロリーネの沈黙の意味がわからなかった。
「え? なんでもないわ。あなたのことをタビーと呼んでくれた人は親切にしてくれた?」
「はい」
その後、カロリーネはヒューがつけた傷に治癒の魔術をかけた。
トラヴィスが部屋を出た後、カロリーネは窓辺に立ち、ドンロリアの方角を見つめた。同じ月と星の輝く空の下に幾三郎がいる。
「幾三郎、会いたい」
ジルパンの言葉でつぶやいた。聞こえるはずなどないものを。
懐かしい声が聞こえたような気がして顔を上げた。窓を開けてもドンロリア名物の霧のためか月も星も見えない。ましてや、そこに愛しい人の姿があるはずもなかった。
「石田君、どうしたんだ?」
川島の声で我に返り窓を閉めた。
「いや。こちらの空気は愛戸とは違うと思って」
「そうだな。愛戸は空気が澄んでいた」
二人とも愛戸育ちで、乾いた冬季の空気を知っていた。火事を頻発させる乾いた風であったが、清々しさを感じさせた。一方、ドンロリアは石炭による暖房や工場の排気で空気が汚染されていた。霧の中に汚染物質が混じり、外を少し散歩しただけで鼻の穴が黒くなると皆口々に言っていた。
「もし国で石炭が普及したら、このような空気になるのでしょうか」
幾三郎の不安に川島はそんなことはなかろうと言った。
「一時的にはそういうことになろうが、空気の汚れを取って清浄にするからくりを考えれば解決するのではなかろうか」
「なんですか、それは」
「工場の煙突に汚れを取る細かい網のようなものを付けるんだ。難しいかもしれぬが、できたら世界中に売れるのではないか」
川島は真面目な顔で言う。幾三郎は不可能ではないかもしれないと感じた。
「なるほど、そういうからくりを作って諸国に売れば人の役に立つし、国も潤う」
できることならそのような人々に貢献する仕事がしたいものだと願う幾三郎だった。
いつもなら勉強の時間だが、今日は休んでいいからと奥様に言われ、トラヴィスはカールの部屋を訪ねた。カールはマリイに教わったという縄目模様のセーターを編んでいた。
「すごいや、こんなの編めるんだ」
「面白いぞ。工夫すればいろんな縄目が作れる」
カールは自分で編んだマフラーを見せた。トラヴィスは目を輝かせた。
「教えて」
「いずれな。だが、今は勉強が先だ。早くインガレス語できちんとした文章を書けるようにならないと。他の言語も覚えないといけないから」
「他の言語も?」
「ああ。奥様はいろいろな国においでになる。仕える者も話せないと買い物一つできない」
トラヴィスにとっては想像もつかない話だった。確かにカールは万博会場ではフロランの言葉で話していた。同じようにできるのか不安になってくる。
「とにかくまず一つ言語を覚えることさ。別の言語を勉強する時は同じやり方で勉強すればいいんだ」
「インガレス語だって大変なのに」
「テレーズだって勉強してできるようになったんだ。ジルパンの言語も勉強してる」
「そうなの?」
ラングの屋敷にいたジルパンの若者達の話す言葉はまったくわからなかった。自分のことをトラと呼ぶのはわかったが。
「テレーズ、凄いんだね」
「そうだ、凄いよ」
そう言った後、カールは編み物をテーブルの上の籠にしまって、トラヴィスを見た。
「トラヴィス、今度の仕事でずいぶん怖い目に遭ったと思う。だから、テレーズの気持ちもわかるな」
トラヴィスははっとした。忘れかけていた。使い魔になる前に、テレーズには一度謝っている。その時、彼女は怪我はもう治ったから気にしていないと言っていた。猫だった頃の気持ちは忘れてとも言われたことがある。だから、トラヴィスはあまり考えていなかった。
だが、今回トラヴィスはラングに首根っこをつかまれて床に叩きつけられそうになった。もしかすると竈の火の中に突っ込まれていたかもしれない。あの時の恐怖は思い出すだけで総毛立ちそうだった。さっきは皆の前で自慢げに話したけれど、本当は今も怖い。もしかすると、テレーズもあの時、それ以上の恐怖を感じていたのかもしれない。だが、トラヴィスはテレーズの恐怖のことなどまったく考えていなかった。カールに言われるまで彼女の気持ちなど想像していなかった。それなのに、彼女はトラヴィスの心配までしていたのだ。
自分はなんと愚かだったのか。
カールは言った。
「今の気持ちを忘れるんじゃない」
それだけ言うと、トラヴィスに黒い飴をやった。
口に入れたトラヴィスはその独特の風味に思わず吐き出したくなったが、カールに申し訳ないので我慢した。我慢に我慢を重ねてカールに尋ねた。
「これ、何ですか」
「甘草のボンボンだ。口に合わなかったか? 故郷ではサルミアッキといって、私は好きなんだが」
「食べたことのない味だから……。何が入ってるんですか」
「甘草と塩化アンモニウムだ」
飴なのに甘くないのは塩化アンモニウムのせいらしい。
それでもなんとか食べきったトラヴィスは、もう絶対に自分の愚かさを忘れるまいと思った。そして、それを教えてくれたカールに感謝した。ただし、このボンボンだけは二度と食べないと心に決めた。
トラヴィスはそう言って、首筋を押さえた。
「ここをつかまれたんだ。乱暴な奴だった」
「まあ、なんてひどい」
マリイが言う。ルイーズも言葉にしないが、耐えられないという顔をしている。
「だから、いっぱい手をひっかいてやった」
得意げな顔でトラヴィスはそう言うとお茶を口にした。ふと、テレーズの視線を感じた。何だろうと思って見ると、顔をぷいとそむけた。
「どうしたの、テレーズ」
テレーズは呆れたように口を開いた。
「なんだって、さっさとそういう危ないところから逃げなかったの? 仕事が終わったんだから、夜のうちに逃げたっていいのに」
それを言われるとトラヴィスは何も言えない。夜が明けたらすぐにずらかれとヒューに言われていた。それをついべスの作ったおいしいスープと肉を食べてからと思ったばかりに、ラングに捕まってしまったのだ。
「まあ、助かったからいいじゃないの」
ルイーズはそう言って、お茶のお代わりを勧めた。テレーズはなおも言葉を続ける。
「ヘイデンに迷惑かけてるのに」
「うん……」
「ヘイデンに後で謝りなさいよ」
「うん、わかった」
あの後、トラヴィスはヘイデンによって屋敷の外に連れ出された。外で待っていたヒューの操る馬車に乗ってここに帰って来たのだ。
本来ならカロリーネに報告しなければならないのだが、まだ明るい時間なので使用人部屋に行き、こうしてクッキーを食べ茶を飲んでいる。
「テレーズ、トラヴィスもわかったと言ってるんだから」
ルイーズに言われテレーズは口をつぐんだ。
「トラヴィス、テレーズはあなたが仕事が無事にできるかどうかずいぶん心配してたのよ」
「ルイーズ! 言わないで」
テレーズは少し頬を赤らめた。トラヴィスは不思議そうにテレーズを見た。熱があるんじゃないだろうか。
「テレーズ、ありがとう。熱があるの? 少し休んだら」
「はあ? 熱なんかないから」
テレーズは立ち上がり、ティーカップを流し台に持って行くと、仕事があるからと部屋を出た。
「テレーズ、どうしたの?」
トラヴィスは不思議そうにルイーズとマリイの顔を交互に見た。二人ともテレーズの心理に心当たりがあったが、口にしなかった。
そこへ雪かきをしていたカールが戻って来た。
「お帰り、トラヴィス」
「ただいま。雪かき手伝うよ」
「ありがとう。お茶の後で頼む」
「わかった」
カールは大きな手でトラヴィスの頭を撫でた。トラヴィスは帰って来れてよかったと思った。
起床したカロリーネが身支度を終えるとすぐにトラヴィスは仕事の報告をしに部屋をたずねた。
「留学生たちの様子は?」
カロリーネは報告を聞いた後、トラヴィスに質問した。
「なんだか皆心配事があるみたいで。やたら撫でられました。でも、皆いい人達でした。ラング以外は」
「そう」
「一番年下の子が傷の手当てをしてくれました。それから、ミスター・タビーと呼んでくれるインガレス語の上手な人がいました」
幾三郎だとカロリーネは思った。流暢に話せる彼なら猫の毛の模様をインガレス語で言えてもおかしくない。
会いたい。一目会って話がしたい。それが無理なら姿だけでも見たい。
「奥様?」
トラヴィスにはカロリーネの沈黙の意味がわからなかった。
「え? なんでもないわ。あなたのことをタビーと呼んでくれた人は親切にしてくれた?」
「はい」
その後、カロリーネはヒューがつけた傷に治癒の魔術をかけた。
トラヴィスが部屋を出た後、カロリーネは窓辺に立ち、ドンロリアの方角を見つめた。同じ月と星の輝く空の下に幾三郎がいる。
「幾三郎、会いたい」
ジルパンの言葉でつぶやいた。聞こえるはずなどないものを。
懐かしい声が聞こえたような気がして顔を上げた。窓を開けてもドンロリア名物の霧のためか月も星も見えない。ましてや、そこに愛しい人の姿があるはずもなかった。
「石田君、どうしたんだ?」
川島の声で我に返り窓を閉めた。
「いや。こちらの空気は愛戸とは違うと思って」
「そうだな。愛戸は空気が澄んでいた」
二人とも愛戸育ちで、乾いた冬季の空気を知っていた。火事を頻発させる乾いた風であったが、清々しさを感じさせた。一方、ドンロリアは石炭による暖房や工場の排気で空気が汚染されていた。霧の中に汚染物質が混じり、外を少し散歩しただけで鼻の穴が黒くなると皆口々に言っていた。
「もし国で石炭が普及したら、このような空気になるのでしょうか」
幾三郎の不安に川島はそんなことはなかろうと言った。
「一時的にはそういうことになろうが、空気の汚れを取って清浄にするからくりを考えれば解決するのではなかろうか」
「なんですか、それは」
「工場の煙突に汚れを取る細かい網のようなものを付けるんだ。難しいかもしれぬが、できたら世界中に売れるのではないか」
川島は真面目な顔で言う。幾三郎は不可能ではないかもしれないと感じた。
「なるほど、そういうからくりを作って諸国に売れば人の役に立つし、国も潤う」
できることならそのような人々に貢献する仕事がしたいものだと願う幾三郎だった。
いつもなら勉強の時間だが、今日は休んでいいからと奥様に言われ、トラヴィスはカールの部屋を訪ねた。カールはマリイに教わったという縄目模様のセーターを編んでいた。
「すごいや、こんなの編めるんだ」
「面白いぞ。工夫すればいろんな縄目が作れる」
カールは自分で編んだマフラーを見せた。トラヴィスは目を輝かせた。
「教えて」
「いずれな。だが、今は勉強が先だ。早くインガレス語できちんとした文章を書けるようにならないと。他の言語も覚えないといけないから」
「他の言語も?」
「ああ。奥様はいろいろな国においでになる。仕える者も話せないと買い物一つできない」
トラヴィスにとっては想像もつかない話だった。確かにカールは万博会場ではフロランの言葉で話していた。同じようにできるのか不安になってくる。
「とにかくまず一つ言語を覚えることさ。別の言語を勉強する時は同じやり方で勉強すればいいんだ」
「インガレス語だって大変なのに」
「テレーズだって勉強してできるようになったんだ。ジルパンの言語も勉強してる」
「そうなの?」
ラングの屋敷にいたジルパンの若者達の話す言葉はまったくわからなかった。自分のことをトラと呼ぶのはわかったが。
「テレーズ、凄いんだね」
「そうだ、凄いよ」
そう言った後、カールは編み物をテーブルの上の籠にしまって、トラヴィスを見た。
「トラヴィス、今度の仕事でずいぶん怖い目に遭ったと思う。だから、テレーズの気持ちもわかるな」
トラヴィスははっとした。忘れかけていた。使い魔になる前に、テレーズには一度謝っている。その時、彼女は怪我はもう治ったから気にしていないと言っていた。猫だった頃の気持ちは忘れてとも言われたことがある。だから、トラヴィスはあまり考えていなかった。
だが、今回トラヴィスはラングに首根っこをつかまれて床に叩きつけられそうになった。もしかすると竈の火の中に突っ込まれていたかもしれない。あの時の恐怖は思い出すだけで総毛立ちそうだった。さっきは皆の前で自慢げに話したけれど、本当は今も怖い。もしかすると、テレーズもあの時、それ以上の恐怖を感じていたのかもしれない。だが、トラヴィスはテレーズの恐怖のことなどまったく考えていなかった。カールに言われるまで彼女の気持ちなど想像していなかった。それなのに、彼女はトラヴィスの心配までしていたのだ。
自分はなんと愚かだったのか。
カールは言った。
「今の気持ちを忘れるんじゃない」
それだけ言うと、トラヴィスに黒い飴をやった。
口に入れたトラヴィスはその独特の風味に思わず吐き出したくなったが、カールに申し訳ないので我慢した。我慢に我慢を重ねてカールに尋ねた。
「これ、何ですか」
「甘草のボンボンだ。口に合わなかったか? 故郷ではサルミアッキといって、私は好きなんだが」
「食べたことのない味だから……。何が入ってるんですか」
「甘草と塩化アンモニウムだ」
飴なのに甘くないのは塩化アンモニウムのせいらしい。
それでもなんとか食べきったトラヴィスは、もう絶対に自分の愚かさを忘れるまいと思った。そして、それを教えてくれたカールに感謝した。ただし、このボンボンだけは二度と食べないと心に決めた。
0
お気に入りに追加
43
あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
隠れドS上司をうっかり襲ったら、独占愛で縛られました
加地アヤメ
恋愛
商品企画部で働く三十歳の春陽は、周囲の怒涛の結婚ラッシュに財布と心を痛める日々。結婚相手どころか何年も恋人すらいない自分は、このまま一生独り身かも――と盛大に凹んでいたある日、酔った勢いでクールな上司・千木良を押し倒してしまった!? 幸か不幸か何も覚えていない春陽に、全てなかったことにしてくれた千木良。だけど、不意打ちのように甘やかしてくる彼の思わせぶりな言動に、どうしようもなく心と体が疼いてしまい……。「どうやら私は、かなり独占欲が強い、嫉妬深い男のようだよ」クールな隠れドS上司をうっかりその気にさせてしまったアラサー女子の、甘すぎる受難!
ヤンデレエリートの執愛婚で懐妊させられます
沖田弥子
恋愛
職場の後輩に恋人を略奪された澪。終業後に堪えきれず泣いていたところを、営業部のエリート社員、天王寺明夜に見つかってしまう。彼に優しく慰められながら居酒屋で事の顛末を話していたが、なぜか明夜と一夜を過ごすことに――!? 明夜は傷心した自分を慰めてくれただけだ、と考える澪だったが、翌朝「責任をとってほしい」と明夜に迫られ、婚姻届にサインしてしまった。突如始まった新婚生活。明夜は澪の心と身体を幸せで満たしてくれていたが、徐々に明夜のヤンデレな一面が見えてきて――執着強めな旦那様との極上溺愛ラブストーリー!
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
続・上司に恋していいですか?
茜色
恋愛
営業課長、成瀬省吾(なるせ しょうご)が部下の椎名澪(しいな みお)と恋人同士になって早や半年。
会社ではコンビを組んで仕事に励み、休日はふたりきりで甘いひとときを過ごす。そんな充実した日々を送っているのだが、近ごろ澪の様子が少しおかしい。何も話そうとしない恋人の様子が気にかかる省吾だったが、そんな彼にも仕事上で大きな転機が訪れようとしていて・・・。
☆『上司に恋していいですか?』の続編です。全6話です。前作ラストから半年後を描いた後日談となります。今回は男性側、省吾の視点となっています。
「ムーンライトノベルズ」様にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる