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復讐
6 潜入
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テレーズ達が曲芸を見ている頃、トラヴィスはヒューとともにドンロリア郊外のとある住宅地の庭に潜入していた。
無論、人の姿では不法侵入者ということで怪しまれる。茶トラの猫と鴉という本来の姿である。彼らはその姿でこれから任務を遂行するのである。
「猫だ」
庭にいた少年がそばにいた青年に向かって叫んだ。それを合図に鴉のヒューは猫のトラヴィスめがけて飛びかかり、肩を嘴で勢いよく突いた。嘴の先端が皮膚に当たって血が出た。
(いたっ! 打ち合わせと違う!)
トラヴィスは必死でヒューの嘴をよけた。こんな調子で何度も突かれたら命がいくつあっても足りない。
少年は庭の小石を鴉目がけて投げた。
クワアアアっと叫んで鴉は猫から離れた。その隙に少年が猫に駆け寄り抱き上げた。
「大事ないか」
インガレス語ではないので、トラヴィスにはわからなかった。だが、心配しているのはわかった。
そばにいた青年もやって来た。
「こんな大きな猫を襲うとはインガレスの鴉は恐ろしいな」
少年は猫を抱き締めた。
「兄上、怪我の手当てをしてやりましょう」
「猫だからほっといても治るだろ」
「一寸の虫にも五分の魂。この猫はこんなに大きいのですから人並みとはいわなくとも魂があると思います。情をかけるのは当然のこと」
「それじゃ国から持ってきた軟膏を塗ってやればいい」
「かたじけのうございます」
少年は猫を抱いて建物に入ると、階段を上って自室に向かった。
「大吾、その猫は?」
「鴉に襲われていたのです」
「仔猫でもないのにな」
「インガレス語ではタビーという柄だな」
「虎縞だからタイガーではないのか」
猫を抱いた少年に青年たちが次々と声を掛けた。彼らはいずれも猫が嫌いではないらしく、少年の部屋までついてくると、薬を塗る様子を遠巻きに見ていた。トラヴィスはこんなに大勢から見られて少し恥ずかしかった。だが、ヒューの本気の嘴で付けられた傷は思いのほか痛く、薬を塗ってもらったおかげで少し楽になった。
「腹が減っているかもしれぬから、ミルクをもらってきた」
少年の兄が平たい皿にミルクを入れて持って来た。
おいしそう。朝から食事を抜いていたトラヴィスはそちらが気になって仕方なかった。
「手当ては終わった。お飲み」
少年の腕から解き放たれ、トラヴィスはミルクの皿に駆け寄った。本能のままにごくごくと飲んだ。
「おお、やはり腹を空かせておったのだな」
「飼い猫であろうか」
「少し毛並みが汚れておるから野良ではないか」
皆口々に猫を見てあれこれ言う。言葉はわからないが悪意が感じられず、トラヴィスは安堵した。
「皆さん、そろそろ先生がおみえですよ」
ヘイデンの声だった。トラヴィスがそちらへ顔を向けると、ヒューと同じ顔が愛想よく笑った。
「可愛い猫ですね。皆さんが勉強している間に世話をしておきますから」
「お願いします」
少年は猫をヘイデンに預け、階下へと向かった。
「ヒューの奴、本気でつつきやがって」
トラヴィスの傷を見てヘイデンはつぶやいた。
「打ち合わせじゃ加減するって言ってたのに」
トラヴィスは言った。鳴き声は猫のものだが、ヘイデンにはきちんと言葉として聞こえるのだった。
ヘイデンは知っていた。ヒューは仕事となるとどこまでも非情になれるのだと。
「敵を欺くにはまず味方からっていうからな」
「そうなんだ」
「さて、仕事はわかってるな」
「うん」
「頼むぜ」
「まかしといて」
ヘイデンは留学生たちが国からの知らせを聞いて以降、不安な思いでこの数日過ごしていること、猫好きが多いことから、猫の使い魔を潜入させたほうがいいと主人のアレックスに提案していた。彼らは不安ゆえに精神の安定を求めるために猫を可愛がるに違いなかった。猫なら人間の姿のヘイデンが入れない部屋にも入ることができる。ヘイデンも掃除のためにラングの部屋に入れるが、長居はできない。かろうじて何枚かの書類を持ち出したが、最近ラングは気付いたらしく、警戒が厳しくなっている。だが、猫なら警戒が緩む。
ヘイデンはトラヴィスを抱えて階下の使用人の控え部屋に入った。小間使いのべスは猫に目を輝かせた。
「あら、可愛い。金色の猫だわ。目がきれいね。まるでオパールみたい」
「留学生が鴉から助けたんだ。少し身体が弱ってる」
「まあ、可愛そう。それじゃミルクを」
「さっきやった」
「ヘイデンさんて優しいのね」
べスはにっこり笑った。トラヴィスは床に下された。
「ところで、私たちの給金のこと、聞いてない?」
「いや」
「ジルパン、ごたごたしてるんでしょ。タダ働きとか御免よ」
「だな」
トラヴィスは彼らの会話をよそに暖かい竈の前に行き身を横たえた。まだ傷は痛んでいる。少し休みたかった。ぬくもりのせいか眠気が襲ってきった。
しばらくうとうとしていると足音が聞こえた。顔を上げると、先ほどの少年がいた。
「ここにいたんだ」
猫らしくニャーオと鳴いてみせると少年は背中を撫でた。
「少し元気になったみたいだな」
その夜、トラヴィスは少年の寝床に入れられた。猫の姿で人の布団の中に入るのは初めてだった。少年はしばらく猫を撫でていたが、すぐに眠りに落ちた。少年の寝息が聞こえ始めると、トラヴィスは行動を開始した。
これからラングの部屋に忍び込むのだ。
廊下に出て一階に下りるとヘイデンが待っていた。その後をついて行くと廊下の突き当りにドアがあった。
「旦那様、お茶をお持ちしました」
ヘイデンが言うと、入れという声がした。ドアを開けてヘイデンが入るのに従って足音を忍ばせて中に入った。
灯りは机の上のランプしかないので、猫の姿はラングには見えないようだった。
ヘイデンはお茶を机の上に置き部屋を出た。
トラヴィスは気付かれぬように棚と棚の間の隙間に忍び入って、ラングのほうをうかがった。
インガレス人にしては背が低かった。髪と同じ茶色い髭を鼻の下に蓄えた顔は尊大な雰囲気を漂わせていた。彼は紅茶を飲みながら、書類を見ていた。
「ったく、ジルパンの情勢はどうなるんだ」
つぶやいた声はあまり品の良さを感じさせなかった。
やがて書き物を始めた彼はぶつぶつと数字を口にした。
欠伸が出そうになったが、トラヴィスは我慢した。音を立ててはならない。
やがて、ラングは大きく伸びをすると机の上の書類を抽斗にしまった。立ち上がり、ランプを消して書斎から出て行った。鍵をかける音がした。
戻ってくる気配はなかった。トラヴィスは動き始めた。暗闇は猫にとって何の問題もなかった。
トラヴィスはまず、窓の掛金に前脚で飛びかかり下ろした。すぐに風にあおられて窓が開いた。そこへ鴉のヒューが飛んで来た。ヘイデンから教えられた机の抽斗に前脚を掛けて開けると、ヒューが嘴で中の紙を銜えて机の上に置いた。トラヴィスは机に飛び乗り風で飛ばないように前脚で押さえた。ヒューは文面を読み、数枚を選んで嘴に銜えて窓から飛び去った。
トラヴィスは前脚を使って残った紙を抽斗に戻した。抽斗も元通りの位置に戻した。窓を閉めることはできないので、そのままにしておいた。冷たい風がカーテンを巻き上げ、窓がバタンと音を立てて閉まった。
ややあって人の足音が近づいてきた。
「旦那様、お気を付けて」
ヘイデンの声が聞こえる。トラヴィスはドアの傍に寄った。
鍵を開ける音がして、ドアが勢いよく開いた。
「誰だ」
ランタンの光が部屋を照らした。その灯りから逃れるように、トラヴィスはさっと部屋から駆け出た。ラングの足にぶつかりそうになったが、なんとかよけた。
「今何か走らなかったか」
「鼠では」
そう言いながら、ヘイデンは窓のあたりを照らした。
「あ、窓が開いています」
「鍵をかけたはずだが」
ヘイデンは窓に鍵を掛けると、あたりを見回した。
「風の音だったようですね」
ラングは机の周囲を見た。とりあえず異状はないと確認し部屋を出た途端に、ぬっとラングの前に男が現われた。
ラングは男が脇差という刃物を持っていることに気付き、びくりとした。
「いかがされましたか」
ランタンの灯りで留学生のリーダーの川島小太郎だとわかった。
「窓が開いていただけだ」
「不埒者かと思いました」
川島はそう言うと御免と一礼し、踵を返した。
ヒューが銜えてきた文書にアレックス・ダドリーはほくそえんだ。これまで集めた文書の中で一番使えるものだった。
あとは川島小太郎の持つ書類と突き合わせるだけである。
無論、人の姿では不法侵入者ということで怪しまれる。茶トラの猫と鴉という本来の姿である。彼らはその姿でこれから任務を遂行するのである。
「猫だ」
庭にいた少年がそばにいた青年に向かって叫んだ。それを合図に鴉のヒューは猫のトラヴィスめがけて飛びかかり、肩を嘴で勢いよく突いた。嘴の先端が皮膚に当たって血が出た。
(いたっ! 打ち合わせと違う!)
トラヴィスは必死でヒューの嘴をよけた。こんな調子で何度も突かれたら命がいくつあっても足りない。
少年は庭の小石を鴉目がけて投げた。
クワアアアっと叫んで鴉は猫から離れた。その隙に少年が猫に駆け寄り抱き上げた。
「大事ないか」
インガレス語ではないので、トラヴィスにはわからなかった。だが、心配しているのはわかった。
そばにいた青年もやって来た。
「こんな大きな猫を襲うとはインガレスの鴉は恐ろしいな」
少年は猫を抱き締めた。
「兄上、怪我の手当てをしてやりましょう」
「猫だからほっといても治るだろ」
「一寸の虫にも五分の魂。この猫はこんなに大きいのですから人並みとはいわなくとも魂があると思います。情をかけるのは当然のこと」
「それじゃ国から持ってきた軟膏を塗ってやればいい」
「かたじけのうございます」
少年は猫を抱いて建物に入ると、階段を上って自室に向かった。
「大吾、その猫は?」
「鴉に襲われていたのです」
「仔猫でもないのにな」
「インガレス語ではタビーという柄だな」
「虎縞だからタイガーではないのか」
猫を抱いた少年に青年たちが次々と声を掛けた。彼らはいずれも猫が嫌いではないらしく、少年の部屋までついてくると、薬を塗る様子を遠巻きに見ていた。トラヴィスはこんなに大勢から見られて少し恥ずかしかった。だが、ヒューの本気の嘴で付けられた傷は思いのほか痛く、薬を塗ってもらったおかげで少し楽になった。
「腹が減っているかもしれぬから、ミルクをもらってきた」
少年の兄が平たい皿にミルクを入れて持って来た。
おいしそう。朝から食事を抜いていたトラヴィスはそちらが気になって仕方なかった。
「手当ては終わった。お飲み」
少年の腕から解き放たれ、トラヴィスはミルクの皿に駆け寄った。本能のままにごくごくと飲んだ。
「おお、やはり腹を空かせておったのだな」
「飼い猫であろうか」
「少し毛並みが汚れておるから野良ではないか」
皆口々に猫を見てあれこれ言う。言葉はわからないが悪意が感じられず、トラヴィスは安堵した。
「皆さん、そろそろ先生がおみえですよ」
ヘイデンの声だった。トラヴィスがそちらへ顔を向けると、ヒューと同じ顔が愛想よく笑った。
「可愛い猫ですね。皆さんが勉強している間に世話をしておきますから」
「お願いします」
少年は猫をヘイデンに預け、階下へと向かった。
「ヒューの奴、本気でつつきやがって」
トラヴィスの傷を見てヘイデンはつぶやいた。
「打ち合わせじゃ加減するって言ってたのに」
トラヴィスは言った。鳴き声は猫のものだが、ヘイデンにはきちんと言葉として聞こえるのだった。
ヘイデンは知っていた。ヒューは仕事となるとどこまでも非情になれるのだと。
「敵を欺くにはまず味方からっていうからな」
「そうなんだ」
「さて、仕事はわかってるな」
「うん」
「頼むぜ」
「まかしといて」
ヘイデンは留学生たちが国からの知らせを聞いて以降、不安な思いでこの数日過ごしていること、猫好きが多いことから、猫の使い魔を潜入させたほうがいいと主人のアレックスに提案していた。彼らは不安ゆえに精神の安定を求めるために猫を可愛がるに違いなかった。猫なら人間の姿のヘイデンが入れない部屋にも入ることができる。ヘイデンも掃除のためにラングの部屋に入れるが、長居はできない。かろうじて何枚かの書類を持ち出したが、最近ラングは気付いたらしく、警戒が厳しくなっている。だが、猫なら警戒が緩む。
ヘイデンはトラヴィスを抱えて階下の使用人の控え部屋に入った。小間使いのべスは猫に目を輝かせた。
「あら、可愛い。金色の猫だわ。目がきれいね。まるでオパールみたい」
「留学生が鴉から助けたんだ。少し身体が弱ってる」
「まあ、可愛そう。それじゃミルクを」
「さっきやった」
「ヘイデンさんて優しいのね」
べスはにっこり笑った。トラヴィスは床に下された。
「ところで、私たちの給金のこと、聞いてない?」
「いや」
「ジルパン、ごたごたしてるんでしょ。タダ働きとか御免よ」
「だな」
トラヴィスは彼らの会話をよそに暖かい竈の前に行き身を横たえた。まだ傷は痛んでいる。少し休みたかった。ぬくもりのせいか眠気が襲ってきった。
しばらくうとうとしていると足音が聞こえた。顔を上げると、先ほどの少年がいた。
「ここにいたんだ」
猫らしくニャーオと鳴いてみせると少年は背中を撫でた。
「少し元気になったみたいだな」
その夜、トラヴィスは少年の寝床に入れられた。猫の姿で人の布団の中に入るのは初めてだった。少年はしばらく猫を撫でていたが、すぐに眠りに落ちた。少年の寝息が聞こえ始めると、トラヴィスは行動を開始した。
これからラングの部屋に忍び込むのだ。
廊下に出て一階に下りるとヘイデンが待っていた。その後をついて行くと廊下の突き当りにドアがあった。
「旦那様、お茶をお持ちしました」
ヘイデンが言うと、入れという声がした。ドアを開けてヘイデンが入るのに従って足音を忍ばせて中に入った。
灯りは机の上のランプしかないので、猫の姿はラングには見えないようだった。
ヘイデンはお茶を机の上に置き部屋を出た。
トラヴィスは気付かれぬように棚と棚の間の隙間に忍び入って、ラングのほうをうかがった。
インガレス人にしては背が低かった。髪と同じ茶色い髭を鼻の下に蓄えた顔は尊大な雰囲気を漂わせていた。彼は紅茶を飲みながら、書類を見ていた。
「ったく、ジルパンの情勢はどうなるんだ」
つぶやいた声はあまり品の良さを感じさせなかった。
やがて書き物を始めた彼はぶつぶつと数字を口にした。
欠伸が出そうになったが、トラヴィスは我慢した。音を立ててはならない。
やがて、ラングは大きく伸びをすると机の上の書類を抽斗にしまった。立ち上がり、ランプを消して書斎から出て行った。鍵をかける音がした。
戻ってくる気配はなかった。トラヴィスは動き始めた。暗闇は猫にとって何の問題もなかった。
トラヴィスはまず、窓の掛金に前脚で飛びかかり下ろした。すぐに風にあおられて窓が開いた。そこへ鴉のヒューが飛んで来た。ヘイデンから教えられた机の抽斗に前脚を掛けて開けると、ヒューが嘴で中の紙を銜えて机の上に置いた。トラヴィスは机に飛び乗り風で飛ばないように前脚で押さえた。ヒューは文面を読み、数枚を選んで嘴に銜えて窓から飛び去った。
トラヴィスは前脚を使って残った紙を抽斗に戻した。抽斗も元通りの位置に戻した。窓を閉めることはできないので、そのままにしておいた。冷たい風がカーテンを巻き上げ、窓がバタンと音を立てて閉まった。
ややあって人の足音が近づいてきた。
「旦那様、お気を付けて」
ヘイデンの声が聞こえる。トラヴィスはドアの傍に寄った。
鍵を開ける音がして、ドアが勢いよく開いた。
「誰だ」
ランタンの光が部屋を照らした。その灯りから逃れるように、トラヴィスはさっと部屋から駆け出た。ラングの足にぶつかりそうになったが、なんとかよけた。
「今何か走らなかったか」
「鼠では」
そう言いながら、ヘイデンは窓のあたりを照らした。
「あ、窓が開いています」
「鍵をかけたはずだが」
ヘイデンは窓に鍵を掛けると、あたりを見回した。
「風の音だったようですね」
ラングは机の周囲を見た。とりあえず異状はないと確認し部屋を出た途端に、ぬっとラングの前に男が現われた。
ラングは男が脇差という刃物を持っていることに気付き、びくりとした。
「いかがされましたか」
ランタンの灯りで留学生のリーダーの川島小太郎だとわかった。
「窓が開いていただけだ」
「不埒者かと思いました」
川島はそう言うと御免と一礼し、踵を返した。
ヒューが銜えてきた文書にアレックス・ダドリーはほくそえんだ。これまで集めた文書の中で一番使えるものだった。
あとは川島小太郎の持つ書類と突き合わせるだけである。
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