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復讐
1 猫のタビー
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その日、スコット家の猫タビーはヴァッケンローダー夫人の屋敷との境にある塀の上で昼寝をしていた。心地のよい光と風は若い牡猫を油断させるに十分だった。
「起きるんだ、タビー」
その声でタビーは目を覚ました。隣の家の執事から見下ろされていた。
タビーは執事が苦手だった。人間の癖にどこか犬のような雰囲気があり、匂いを嗅ぐだけで毛が逆立った。当然、今の状態になる前に気付くはずなのに気付けなかった。不覚だった。
それに、塀の上にいたのになぜ執事に見下ろされているのか。
タビーは自分の身体に違和感を覚えた。
なぜ、自分は仰向けになっているのか。猫は危険の多い外で寝る時に仰向けにはならない。それなのに、執事の顔の向こうは青い空が見えるばかりなのだ。
「おい、これはどういうことだ」
声も違う。猫の鳴き声ではない。人の話す言葉だった。
「立ってみろ」
執事に言われタビーは立ち上がった、二本足で。
「はあ?! おい、どうなってるんだ」
まるで人間のように彼は後ろ脚で立っていた。前脚も人間の手のように伸びて指が長くなっている。嫌な予感がして顔を撫でた。毛がない。つるつるだ。自慢の髭もない。頭を触ると長い毛があった。金色の毛だった。
一体、自分の身に何が起きたのかわからず、執事を見ると、さほど首を上げなくてもその顔が見えた。
「俺は一体……」
途方にくれたタビーの目の前にまた人間が現われた。今度は頭巾を深くかぶった女だった。
「タビー、あなたに頼みたいことがあるの」
伯爵夫人だった。タビーはスコット夫人がなんだか気味の悪い女だと言っていたことを思い出した。そんな女が微笑んでいる。目だけは笑っていないが。
「やなこった。俺に何をしたんだ。まさか、おまえ魔女か」
魔女の話は他の猫から集会で聞いたことがあった。ごく稀に魔女が使い魔として猫を使うのだと。
「魔女ではないけれど、似たようなものね」
「元に戻してくれ。スコットの婆さんがそろそろ飯をくれる頃なんだ」
実際、タビーは腹を空かせていた。
「食事ならこっちで出すわ。牡猫がしばらく姿を消すというのはよくあることだから、スコットさんも心配しないでしょう」
タビーはわけがわからなかった。なぜ、飯をこの伯爵夫人が食わせるというのか。
「毒でも入ってんじゃないか」
「入ってないから安心して」
そう言うと、伯爵夫人はタビーを見つめた。
「あなた、うちのテレーズにとんでもないことをしてくれたようね」
「うちのテレーズ? そんな猫いたか」
「何日か前に、鼠をつかまえて咬みついたでしょう」
思い出した。白いちっこい鼠だった。抵抗するのが面白くてからかったら、最後に鼻先をひっかかれて逃げられたのだ。スコット夫人はしょうがない子ねとタビーの鼻の頭に薬を塗ってくれた。
「罰としてあなたも同じ目に遭わせたいところだけど……」
こんな人に白鼠にしたのと同じことをされたら死んでしまう。恐怖でタビーは身動きできなくなった。
「私の言うことをきいたら、許してあげるわ」
夫人の目には逆らい難い力があった。タビーはうなずいてしまった。
その後、タビーは屋敷の中に連れて行かれた。
屋敷には双子のようによく似た二人の中年の家政婦と若いメイドがいた。だが、なんとなく彼女らを見た時に鼻がうごめいた。何かわからないが、よく知っている生き物の匂いがしたような気がしたのだ。
「タビー、紹介するわ。マリイとテレーズ。それからメイドのテレーズ」
伯爵夫人の紹介を聞いて、タビーは目の玉が飛び出るほど驚いた。テレーズは鼠のはずだった。
「鼠じゃない……」
「私たちは使い魔だから、人の形になってお仕えしている」
執事が言った。
「気付いているかもしれないが、私は犬だ」
やっぱりとタビーは納得した。でも、目の前にいる色白のツンと澄ました顔のメイドが鼠というのは信じられなかった。こんな可愛い子を自分がひっかいたり、噛みついたりしたのかと思うと、なんだか申し訳なくなってきた。
スコット夫人の甥に噛みついて怒られた時のことを思い出した。あれは指だけだったけれど、白鼠は指どころではなかった。
「えっと、テレーズ、ごめん、俺が悪かった」
頭を下げた。テレーズはまさかここで謝られるとは思いもしなかった。何も言えずにいると、タビーは続けた。
「鼠を見るとどうしても追いかけたくなっちゃうんだ。それに歯向かわれると余計、構いたくなって。食べるつもりはなかったんだ。ただ、その、なんていうか、面白くて」
テレーズはため息をついた。正直にもほどがある。これでは謝罪になっていない。今朝まで猫で、突然人の姿にされたばかりとはいえ、あんまりだった。だが、ここで自分が怒っても、たぶんこの猫には意味がわからないだろう。
「そう。怪我はもう治ったから気にしてないわ。よかった、あなたに食べられなくて」
「おなかすいてなかったんだ。食事はスコットさんがいつもたくさん食べさせてくれるから」
そう言った途端に腹の虫が鳴いた。
マリイの用意した食事をタビーは全部平らげた。
眠くなってきたので、通された部屋のソファでうとうとしていると、執事がやって来た。
「伯爵夫人の命令だ」
そういえば言うことを聞いたら許してくれると言ってたっけと寝ぼけたままの頭で思い出した。
執事はテーブルの上に真新しい服を置いた。
「これを着て、それからこの鬘もつけるんだ」
タビーはソファから起き上がり、ルイーズの手伝いで服を身に付けた。長い髪の鬘を付けた姿を見てルイーズはまあ可愛いと言った。
その姿のまま、屋敷の前から馬車に乗った。一体、何をするのかわからぬまま、タビーは馬車の中でも眠った。
翌日、ヴァッケンローダー伯爵夫人が屋敷を出て行った。
エイムズ家の下女は荷物を馬車に載せているテレーズに一体何があったのか尋ねた。
「領地に急な用事ができまして。長引きそうなので、どうしても主が行く必要があるのです。こちらは本当に皆様ご親切で住みよい場所だったのですけれど」
名残惜しそうにテレーズは言い、下女に自分が大事にしている髪留めを餞別に渡した。赤い石のはまった髪留めを下女は気に入りその後、ずっと使っていた。彼女が亡くなった時に遺族が髪留めの石が気になり鑑定に出したところ、高価な宝石だったことがわかるのは五十年ほど後のことである。
さて、エイムズ夫人は下女の話を聞き伯爵夫人ともなると大変だと思った。夫が帰宅したら話そうと思っていた矢先に、今度はそれ以上に衝撃的な話が飛び込んできた。
ブライトン弁護士の次男ラルフが昨夜逮捕されたというのだ。それもドンロリアの私娼窟で。
具体的に何があったのかわかったのは数日後のことだった。息子のリチャードがあくまでも噂だと前置きして話したのだ。無論娘のリゼットが寝室に入った後のことである。
「少年を宿に連れ込んで猥褻行為をしたと。少年の親が息子が誘拐されたと騒いだので、警官が踏み込むと、口にするのもおぞましい行為をしていたそうです」
リチャードもそれ以上のことは口に出来ないようだった。
ブライトン弁護士はなんとか息子を保釈してもらったものの、大学は退学することになったという。
エイムズ夫妻はそんな男がこの通りに住んでいたとはと絶句した。
その夏の終わらぬうちに、ブライトン一家は転居した。
エイムズ家の近所では他にも変化があった。
スコット夫人が家出した猫の帰宅を喜んだのも束の間、自宅で倒れて亡くなったのである。夫人の葬儀が終わった後、相続人の甥一家が入居すると猫は再びいなくなった。
ヒッティングノルの住人達は寂しくなったと言いながらも、新たな住人達を温かく迎えたのだった。
「起きるんだ、タビー」
その声でタビーは目を覚ました。隣の家の執事から見下ろされていた。
タビーは執事が苦手だった。人間の癖にどこか犬のような雰囲気があり、匂いを嗅ぐだけで毛が逆立った。当然、今の状態になる前に気付くはずなのに気付けなかった。不覚だった。
それに、塀の上にいたのになぜ執事に見下ろされているのか。
タビーは自分の身体に違和感を覚えた。
なぜ、自分は仰向けになっているのか。猫は危険の多い外で寝る時に仰向けにはならない。それなのに、執事の顔の向こうは青い空が見えるばかりなのだ。
「おい、これはどういうことだ」
声も違う。猫の鳴き声ではない。人の話す言葉だった。
「立ってみろ」
執事に言われタビーは立ち上がった、二本足で。
「はあ?! おい、どうなってるんだ」
まるで人間のように彼は後ろ脚で立っていた。前脚も人間の手のように伸びて指が長くなっている。嫌な予感がして顔を撫でた。毛がない。つるつるだ。自慢の髭もない。頭を触ると長い毛があった。金色の毛だった。
一体、自分の身に何が起きたのかわからず、執事を見ると、さほど首を上げなくてもその顔が見えた。
「俺は一体……」
途方にくれたタビーの目の前にまた人間が現われた。今度は頭巾を深くかぶった女だった。
「タビー、あなたに頼みたいことがあるの」
伯爵夫人だった。タビーはスコット夫人がなんだか気味の悪い女だと言っていたことを思い出した。そんな女が微笑んでいる。目だけは笑っていないが。
「やなこった。俺に何をしたんだ。まさか、おまえ魔女か」
魔女の話は他の猫から集会で聞いたことがあった。ごく稀に魔女が使い魔として猫を使うのだと。
「魔女ではないけれど、似たようなものね」
「元に戻してくれ。スコットの婆さんがそろそろ飯をくれる頃なんだ」
実際、タビーは腹を空かせていた。
「食事ならこっちで出すわ。牡猫がしばらく姿を消すというのはよくあることだから、スコットさんも心配しないでしょう」
タビーはわけがわからなかった。なぜ、飯をこの伯爵夫人が食わせるというのか。
「毒でも入ってんじゃないか」
「入ってないから安心して」
そう言うと、伯爵夫人はタビーを見つめた。
「あなた、うちのテレーズにとんでもないことをしてくれたようね」
「うちのテレーズ? そんな猫いたか」
「何日か前に、鼠をつかまえて咬みついたでしょう」
思い出した。白いちっこい鼠だった。抵抗するのが面白くてからかったら、最後に鼻先をひっかかれて逃げられたのだ。スコット夫人はしょうがない子ねとタビーの鼻の頭に薬を塗ってくれた。
「罰としてあなたも同じ目に遭わせたいところだけど……」
こんな人に白鼠にしたのと同じことをされたら死んでしまう。恐怖でタビーは身動きできなくなった。
「私の言うことをきいたら、許してあげるわ」
夫人の目には逆らい難い力があった。タビーはうなずいてしまった。
その後、タビーは屋敷の中に連れて行かれた。
屋敷には双子のようによく似た二人の中年の家政婦と若いメイドがいた。だが、なんとなく彼女らを見た時に鼻がうごめいた。何かわからないが、よく知っている生き物の匂いがしたような気がしたのだ。
「タビー、紹介するわ。マリイとテレーズ。それからメイドのテレーズ」
伯爵夫人の紹介を聞いて、タビーは目の玉が飛び出るほど驚いた。テレーズは鼠のはずだった。
「鼠じゃない……」
「私たちは使い魔だから、人の形になってお仕えしている」
執事が言った。
「気付いているかもしれないが、私は犬だ」
やっぱりとタビーは納得した。でも、目の前にいる色白のツンと澄ました顔のメイドが鼠というのは信じられなかった。こんな可愛い子を自分がひっかいたり、噛みついたりしたのかと思うと、なんだか申し訳なくなってきた。
スコット夫人の甥に噛みついて怒られた時のことを思い出した。あれは指だけだったけれど、白鼠は指どころではなかった。
「えっと、テレーズ、ごめん、俺が悪かった」
頭を下げた。テレーズはまさかここで謝られるとは思いもしなかった。何も言えずにいると、タビーは続けた。
「鼠を見るとどうしても追いかけたくなっちゃうんだ。それに歯向かわれると余計、構いたくなって。食べるつもりはなかったんだ。ただ、その、なんていうか、面白くて」
テレーズはため息をついた。正直にもほどがある。これでは謝罪になっていない。今朝まで猫で、突然人の姿にされたばかりとはいえ、あんまりだった。だが、ここで自分が怒っても、たぶんこの猫には意味がわからないだろう。
「そう。怪我はもう治ったから気にしてないわ。よかった、あなたに食べられなくて」
「おなかすいてなかったんだ。食事はスコットさんがいつもたくさん食べさせてくれるから」
そう言った途端に腹の虫が鳴いた。
マリイの用意した食事をタビーは全部平らげた。
眠くなってきたので、通された部屋のソファでうとうとしていると、執事がやって来た。
「伯爵夫人の命令だ」
そういえば言うことを聞いたら許してくれると言ってたっけと寝ぼけたままの頭で思い出した。
執事はテーブルの上に真新しい服を置いた。
「これを着て、それからこの鬘もつけるんだ」
タビーはソファから起き上がり、ルイーズの手伝いで服を身に付けた。長い髪の鬘を付けた姿を見てルイーズはまあ可愛いと言った。
その姿のまま、屋敷の前から馬車に乗った。一体、何をするのかわからぬまま、タビーは馬車の中でも眠った。
翌日、ヴァッケンローダー伯爵夫人が屋敷を出て行った。
エイムズ家の下女は荷物を馬車に載せているテレーズに一体何があったのか尋ねた。
「領地に急な用事ができまして。長引きそうなので、どうしても主が行く必要があるのです。こちらは本当に皆様ご親切で住みよい場所だったのですけれど」
名残惜しそうにテレーズは言い、下女に自分が大事にしている髪留めを餞別に渡した。赤い石のはまった髪留めを下女は気に入りその後、ずっと使っていた。彼女が亡くなった時に遺族が髪留めの石が気になり鑑定に出したところ、高価な宝石だったことがわかるのは五十年ほど後のことである。
さて、エイムズ夫人は下女の話を聞き伯爵夫人ともなると大変だと思った。夫が帰宅したら話そうと思っていた矢先に、今度はそれ以上に衝撃的な話が飛び込んできた。
ブライトン弁護士の次男ラルフが昨夜逮捕されたというのだ。それもドンロリアの私娼窟で。
具体的に何があったのかわかったのは数日後のことだった。息子のリチャードがあくまでも噂だと前置きして話したのだ。無論娘のリゼットが寝室に入った後のことである。
「少年を宿に連れ込んで猥褻行為をしたと。少年の親が息子が誘拐されたと騒いだので、警官が踏み込むと、口にするのもおぞましい行為をしていたそうです」
リチャードもそれ以上のことは口に出来ないようだった。
ブライトン弁護士はなんとか息子を保釈してもらったものの、大学は退学することになったという。
エイムズ夫妻はそんな男がこの通りに住んでいたとはと絶句した。
その夏の終わらぬうちに、ブライトン一家は転居した。
エイムズ家の近所では他にも変化があった。
スコット夫人が家出した猫の帰宅を喜んだのも束の間、自宅で倒れて亡くなったのである。夫人の葬儀が終わった後、相続人の甥一家が入居すると猫は再びいなくなった。
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