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別れ
7 送別の宴(カロリーネ視点)
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ここでカロリーネの視点に戻ろう。
すでに辺りは薄暗くなっていた。エイムズ家の灯りがちらっと見えた。温かな色だった。幾三郎がいるべき場所はあの温かい光の下なのかもしれぬとカロリーネは思った。
玄関をノックすると下女が出て来た。下女は驚き、少々お待ちくださいと言ってカロリーネを待たせた。
下女の背中を見送ると鏡が目についた。さほど大きくはなく、男性が襟元を確認するにはちょうどいい高さにあった。無論、カロリーネの身体は映っていない。ドレスだけが映っている。下女は全く気付いていなかった。意外と人はいつもそこにある物を意識しないのかもしれない。
「お待たせしました。こちらへ」
早足で戻って来た下女に案内され、カロリーネは部屋に向かった。そこは光あふれるダイニングだった。
すでにデザートが供されているようで、テーブルの上にはティーカップとケーキの載った皿が並んでいた。テーブルを囲むのはエイムズ一家四人、それに、石田幾三郎と丸顔の内川桐吾。幾三郎の顔色は以前と比べて格段によくなっていた。
嬉しい。けれど、この顔色は自分が吸血していないからこそである。カロリーネの欲望は幾三郎という男を滅ぼしてしまうのだ。彼の使命は祖国のためという崇高なものだった。その使命を全うさせるには、カロリーネの欲望は邪魔でしかない。
すぐに幾三郎と内川が立ち上がった。
「我らのために御足労くださり、まことに光栄の至りでございます」
丸顔の内川の口調は丁寧なものだった。が、その言葉以上の意味は感じ取れなかった。
「せっかくお近づきになれたのに、残念なことです。このバラは当家の庭に咲いたもの。餞別に差し上げます」
カロリーネは自分でもすらすらと言葉が出て来たのが不思議だった。幾三郎の顔を見たら何も言えなくなるかもしれないと思っていたのだ。
歩み寄って花束を受け取ったのは幾三郎だった。
「ありがとうございます」
優しい言葉の数々が思い出されてカロリーネは込み上げるものを感じた。けれど耐えた。
「さようなら、お元気で」
幾三郎の声が震えていた。もし、ここに二人だけしかいなかったらカロリーネは幾三郎を抱き締めていただろう。
「さようなら。あなたのお幸せを祈っています」
声が震えていた。これ以上、ここにいることはできない。
「お茶をいかがですか」
エイムズ夫人は優しい。空気は読めないようだが。
「ありがとうございます。でも、遅い時間ですので」
カロリーネは精一杯の微笑みを浮かべ、部屋を出た。
終わった。幾三郎に別れを告げた。これで終わったのだ。
悲しみよりも取り乱さなかったことに安堵していた。
玄関へ向かっていると落ち着きのない足音が追いかけてきた。幾三郎のものではない。恐らく丸顔の内川だろう。
今更何の用であろうか。
先を歩く下女の頭が鏡に映っているのがちらっと見えた。
カロリーネの脳裏にある疑念が浮かんだ。内川は何も言わず鏡の向かい側の壁に立った。
まさか、気付かれたのか?
鏡に映らぬ己のことに幾三郎が気付き、内川に話したのか?
カロリーネの中に悲しみと怒りが溢れた。その瞬間、玄関横の小窓から冷たく白い閃光が漏れた。ほぼ同時に地獄の番犬が吠えるような雷鳴が響き渡り、小窓がガタガタと揺れた。
カロリーネはその間に鏡の前を通り自分でドアを開けた。見上げると稲光がまたもや光った。今度は心持ち雷鳴が遅かった。
「大丈夫ですか」
幾三郎の声が背後から聞こえた。カロリーネは早足で歩き始めた。
互いに別れを告げたというのに何を話すことがあろう。
それに鏡のこともある。もし幾三郎がカロリーネが鏡に映らぬことに気付いていたのなら、なぜ、それを内川などに話したのか。気味が悪いと思うなら、カロリーネを拒めばよかったのではないか。
エイムズ家の小さな門を出たところで、幾三郎が追いついた。
「見送りだけでもさせてください。あの日のように」
「駄目よ」
カロリーネは振り返らなかった。
「何も言わずにタッカー家を出たことを許してください。まるで不意打ちのようで卑怯なことをしてしまったと思います」
「卑怯ではないわ。あなたはいずれインガレスを離れ、国へ帰る身ですもの」
幾三郎には使命があるのだ。それを思えば引き留めることなどできない。いずれ来るはずの別れが早まっただけのことだ。
今、カロリーネにとって問題なのは、鏡のことであった。
「それなら、家まで送らせてください」
「駄目」
「なぜですか」
「私などに関わってはいけない。鏡に映らぬ女になど」
「カロリーネ……」
幾三郎の声が震えたように思われた。
「あなたは初めての夜にあやかしと言っていた。私はあなたの国の言葉で言うあやかしというものよ」
「あやかしでも」
幾三郎の言わんとすることを最後まで聞きたかった。けれど未練を残したくなかった。
「私はあやかし。だから忘れて」
幾三郎以外に人目がないことを確認し、カロリーネは数歩駆けるや、蝙蝠に変化した。
幾三郎はそれを目で追ったが、たちまちのうちに闇に溶け込み見えなくなった。
あの初めての宵、幾三郎は窓の外のカロリーネを見て「あやかし」と言った。カロリーネはそれまであやかしという言葉を知らなかった。だが、化け物を描いたジルパンの版画にあやかしという文字があった。
無論、ジルパンに吸血鬼はいない。けれど、あやかしとは人ではない己にふさわしい呼び名ではないか。いつまでも年をとることのない妖しい存在なのだから。
門から玄関に向かう途中で大粒の雨が落ちて来た。稲光と雷鳴がそれに続いた。
元の姿に戻りドアを開けるとカールがお帰りなさいませと言って温かいタオルを差し出した。マリイとルイーズが作った夕餉の匂いがする。テレーズが室内履きを差し出す。
今のカロリーネには守らねばならぬものがある。
この暮らしと使い魔たち。
幾三郎に鏡に映らぬ己を知られたからには、ここにいるわけにはいかない。
その前に、テレーズに怪我をさせた原因になったラルフ・ブライトンに復讐しなければならない。
幾三郎との別れの悲しみに浸っているわけにはいかなかった。
雨は翌朝にはやんだ。
カロリーネが床に就いている間に幾三郎と内川はエイムズ家を後にした。
夕刻、起こしに来たテレーズは幾三郎のことを一言も言わなかった。その代わりにアレックス・ダドリーからの手紙を持って来た。
手紙には自分の使い魔をラング邸に潜伏させたとあった。ラングは再び留学生が家に集まるので使用人を必要としていたのだ。
カロリーネは礼とともに、諸事情があり転居を余儀なくされたので申し訳ないが別の屋敷を紹介して欲しいと返事を書いた。
カールはアレックスの使い魔の鴉に手紙を託した。
明け方にはその鴉がアレックスの返事を運んで来た。
転居先はすでに手配したが準備があるので、しばらくパロの万博に行かないかとあった。カロリーネは一つ始末をつけることがあるので、それが終わったら喜んで行くと返事をした。
すでに辺りは薄暗くなっていた。エイムズ家の灯りがちらっと見えた。温かな色だった。幾三郎がいるべき場所はあの温かい光の下なのかもしれぬとカロリーネは思った。
玄関をノックすると下女が出て来た。下女は驚き、少々お待ちくださいと言ってカロリーネを待たせた。
下女の背中を見送ると鏡が目についた。さほど大きくはなく、男性が襟元を確認するにはちょうどいい高さにあった。無論、カロリーネの身体は映っていない。ドレスだけが映っている。下女は全く気付いていなかった。意外と人はいつもそこにある物を意識しないのかもしれない。
「お待たせしました。こちらへ」
早足で戻って来た下女に案内され、カロリーネは部屋に向かった。そこは光あふれるダイニングだった。
すでにデザートが供されているようで、テーブルの上にはティーカップとケーキの載った皿が並んでいた。テーブルを囲むのはエイムズ一家四人、それに、石田幾三郎と丸顔の内川桐吾。幾三郎の顔色は以前と比べて格段によくなっていた。
嬉しい。けれど、この顔色は自分が吸血していないからこそである。カロリーネの欲望は幾三郎という男を滅ぼしてしまうのだ。彼の使命は祖国のためという崇高なものだった。その使命を全うさせるには、カロリーネの欲望は邪魔でしかない。
すぐに幾三郎と内川が立ち上がった。
「我らのために御足労くださり、まことに光栄の至りでございます」
丸顔の内川の口調は丁寧なものだった。が、その言葉以上の意味は感じ取れなかった。
「せっかくお近づきになれたのに、残念なことです。このバラは当家の庭に咲いたもの。餞別に差し上げます」
カロリーネは自分でもすらすらと言葉が出て来たのが不思議だった。幾三郎の顔を見たら何も言えなくなるかもしれないと思っていたのだ。
歩み寄って花束を受け取ったのは幾三郎だった。
「ありがとうございます」
優しい言葉の数々が思い出されてカロリーネは込み上げるものを感じた。けれど耐えた。
「さようなら、お元気で」
幾三郎の声が震えていた。もし、ここに二人だけしかいなかったらカロリーネは幾三郎を抱き締めていただろう。
「さようなら。あなたのお幸せを祈っています」
声が震えていた。これ以上、ここにいることはできない。
「お茶をいかがですか」
エイムズ夫人は優しい。空気は読めないようだが。
「ありがとうございます。でも、遅い時間ですので」
カロリーネは精一杯の微笑みを浮かべ、部屋を出た。
終わった。幾三郎に別れを告げた。これで終わったのだ。
悲しみよりも取り乱さなかったことに安堵していた。
玄関へ向かっていると落ち着きのない足音が追いかけてきた。幾三郎のものではない。恐らく丸顔の内川だろう。
今更何の用であろうか。
先を歩く下女の頭が鏡に映っているのがちらっと見えた。
カロリーネの脳裏にある疑念が浮かんだ。内川は何も言わず鏡の向かい側の壁に立った。
まさか、気付かれたのか?
鏡に映らぬ己のことに幾三郎が気付き、内川に話したのか?
カロリーネの中に悲しみと怒りが溢れた。その瞬間、玄関横の小窓から冷たく白い閃光が漏れた。ほぼ同時に地獄の番犬が吠えるような雷鳴が響き渡り、小窓がガタガタと揺れた。
カロリーネはその間に鏡の前を通り自分でドアを開けた。見上げると稲光がまたもや光った。今度は心持ち雷鳴が遅かった。
「大丈夫ですか」
幾三郎の声が背後から聞こえた。カロリーネは早足で歩き始めた。
互いに別れを告げたというのに何を話すことがあろう。
それに鏡のこともある。もし幾三郎がカロリーネが鏡に映らぬことに気付いていたのなら、なぜ、それを内川などに話したのか。気味が悪いと思うなら、カロリーネを拒めばよかったのではないか。
エイムズ家の小さな門を出たところで、幾三郎が追いついた。
「見送りだけでもさせてください。あの日のように」
「駄目よ」
カロリーネは振り返らなかった。
「何も言わずにタッカー家を出たことを許してください。まるで不意打ちのようで卑怯なことをしてしまったと思います」
「卑怯ではないわ。あなたはいずれインガレスを離れ、国へ帰る身ですもの」
幾三郎には使命があるのだ。それを思えば引き留めることなどできない。いずれ来るはずの別れが早まっただけのことだ。
今、カロリーネにとって問題なのは、鏡のことであった。
「それなら、家まで送らせてください」
「駄目」
「なぜですか」
「私などに関わってはいけない。鏡に映らぬ女になど」
「カロリーネ……」
幾三郎の声が震えたように思われた。
「あなたは初めての夜にあやかしと言っていた。私はあなたの国の言葉で言うあやかしというものよ」
「あやかしでも」
幾三郎の言わんとすることを最後まで聞きたかった。けれど未練を残したくなかった。
「私はあやかし。だから忘れて」
幾三郎以外に人目がないことを確認し、カロリーネは数歩駆けるや、蝙蝠に変化した。
幾三郎はそれを目で追ったが、たちまちのうちに闇に溶け込み見えなくなった。
あの初めての宵、幾三郎は窓の外のカロリーネを見て「あやかし」と言った。カロリーネはそれまであやかしという言葉を知らなかった。だが、化け物を描いたジルパンの版画にあやかしという文字があった。
無論、ジルパンに吸血鬼はいない。けれど、あやかしとは人ではない己にふさわしい呼び名ではないか。いつまでも年をとることのない妖しい存在なのだから。
門から玄関に向かう途中で大粒の雨が落ちて来た。稲光と雷鳴がそれに続いた。
元の姿に戻りドアを開けるとカールがお帰りなさいませと言って温かいタオルを差し出した。マリイとルイーズが作った夕餉の匂いがする。テレーズが室内履きを差し出す。
今のカロリーネには守らねばならぬものがある。
この暮らしと使い魔たち。
幾三郎に鏡に映らぬ己を知られたからには、ここにいるわけにはいかない。
その前に、テレーズに怪我をさせた原因になったラルフ・ブライトンに復讐しなければならない。
幾三郎との別れの悲しみに浸っているわけにはいかなかった。
雨は翌朝にはやんだ。
カロリーネが床に就いている間に幾三郎と内川はエイムズ家を後にした。
夕刻、起こしに来たテレーズは幾三郎のことを一言も言わなかった。その代わりにアレックス・ダドリーからの手紙を持って来た。
手紙には自分の使い魔をラング邸に潜伏させたとあった。ラングは再び留学生が家に集まるので使用人を必要としていたのだ。
カロリーネは礼とともに、諸事情があり転居を余儀なくされたので申し訳ないが別の屋敷を紹介して欲しいと返事を書いた。
カールはアレックスの使い魔の鴉に手紙を託した。
明け方にはその鴉がアレックスの返事を運んで来た。
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