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別れ
5 佐津間の男
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翌日の夜、カロリーネはアレックス・ダドリーの屋敷にいた。
面白い客とは三十足らずに見える男だった。洋装していたものの、顔つきでジルパンの男だと思った。が、それにしては背が高く肩幅も広かった。
「こちらはパロ万国博覧会に参加しているサツマリュウキュウ政府代表団の副代表のウェンビュー・サナイ殿だ」
男は丁寧に頭を下げ、連絡先と氏名を書いたカードをくれた。彼の名は「上別府左内」と表記されていた。藩内では皆読めるが、他の藩の者からは正確に読んでもらえたことがないと笑っていた。
パロの万国博覧会はこの春から開催されていた。カロリーネはまだ見物に行っていないが、なかなかの盛況のようだった。だが、参加国にそのような名の国があったであろうか。
アレックスに紹介されたカロリーネは早速尋ねた。
「失礼ですが、サツマリュウキュウ政府とはどちらの? ジルパンの方ではないのですか」
男は微笑んだ。恐らくあちこちで同じ質問をされているのだろう。返答は流暢だった。
「当方はあくまでも佐津間龍球政府です。ジルパン国内に領土を保有しますが、自治権は放棄しておりません」
ジルパンという国は藩といういくつもの領域に分かれ、それぞれが自治をしていると聞いたことがある。いわばゲマルンのような連合国家らしい。その小国家の一つがサツマリュウキュウ政府ということなのだろうとカロリーネは理解した。だが、同じジルパンの留学生たちとの体格の違いは歴然としていた。
「失礼ながら政府の留学生の方々とは体格が違って人種まで違うように見えますが」
ウェンビュー・サナイは笑った。
「それもよく言われます。恐らく食べる物が違うのでしょう。当領内では肉食をいたしますので」
ジルパンでは過去に将軍の命令で肉食が厳しく禁じられたと聞いている。サツマリュウキュウ政府の領内では将軍の命令は無効ということなのだろう。
「さて、それじゃディナーといこうか」
三人はダイニングでディナーをとった。ウェンビュー・サナイはマナー通りに牛フィレ肉をきれいに切り分け口にした。
「以前に当家中からインガレスに留学した者から言葉とマナーを教わりました」
カロリーネがマナーを褒めるとウェンビューはそう答えた。
「サツマはインガレスと戦闘をしたのでしょう」
「ええ。ですが、戦いは終結しました。当方はインガレスを通じてミャーロッパに窓を開きました」
ウェンビューは胸を張って答えた。
ウェンビューの話ではサツマは国禁を犯しインガレスに留学生を送っていた。また、インガレス公使を領内に招いたと言う。
つまり、インガレスはサツマとつながっているということらしい。しかもジルパン政府を差し置いて、パロの万博に出品もしていた。政府はそれを知り慌てて参加を決めたという。
ウェンビューはカロリーネに小ぶりのグラスを贈った。グラスは精巧な彫刻がほどこされ、鮮やかな赤い色が付けられていた。部屋の灯りを受けて複雑に輝くグラスはため息が出るほど美しかった。
「これは切子と申すガラス細工。同じ物を万博に出品しています」
「素敵ね。素晴らしい技術だわ」
グラスが入れられていた木箱の蓋には丸い枠に十字を描いた紋章が描かれていた。教会との関係があるのであろうか。
「これはサツマリュウキュウ政府の紋章かしら? 教会と何か関わりがあるの?」
「これは我が主であるサツマの殿の家に古くから伝わる紋です。源頼朝公より拝領された旗印に描かれていました。また頼朝公は饅頭、ご存知ですか、中に餡のつまった白く丸い蒸し菓子のことですが、その上に数字の十を意味する漢字が描かれた物を下賜されました。饅頭は口に入れる物。口という漢字と十の字で叶という漢字になります。十の漢字はつまり願いが叶うという縁起のいいものなのです」
「おまじないのようなものかしら」
「ええ」
ウェンビューは紙にペンで漢字を書きながら答えた。婦人の無邪気な質問と思ったようだった。
紋章の由来はともかく、カロリーネは思った。これを万博で見たら富裕層は皆手に入れたいと思うだろう。これだけの技術を持つのだからサツマは豊かな地域に違いない。豊かな地域を背景に体格のいい軍隊が、もし政府と戦闘をしたら……。以前にアレックスらと話したことを思い出し、カロリーネは恐ろしくなった。政府の側にいる幾三郎らの命運は危ういのではなかろうか。
「あなた方は政府と戦うおつもり?」
単刀直入に尋ねた。さすがにウェンビューも婦人に訊かれるとは思っていなかったようで、返事に一瞬詰まった。
「政府と何の理由もなく戦うなどありえません」
つまり、理由さえあれば戦うということだとカロリーネは理解した。
アレックスは仮定の話だがと前置きして尋ねた。
「貴殿らが今の政府と交戦したら、勝てるか」
「勿論」
自信に満ちた声だった。
「ただし、国を二分するようなことになったら貴国やフロランが介入しないとも限りません。戦闘は局地的なものになるでしょう」
そう言った後ウェンビューは話題を変え、サツマの留学生がドンロリア大学に在籍して勉学していると語った。
カロリーネは実はとラングの話をした。ウェンビューは信じられないと言った。
「インガレスの法では明確な証拠がなければその男を逮捕できないはず。証拠を集めることです。それをしかるべき機関に提出し訴えるしかない」
ウェンビューはインガレスの司法制度も理解していた。サツマ恐るべし。カロリーネは幾三郎が属する政府側が留学生さえ守れていないことに不安を感じた。
「ところで、秋にはパロに将軍の弟君が来られるということですが」
アレックスの問いに、ウェンビューはうなずいた。
「ええ。政府はフロランの軍人を顧問に迎えていますからね」
フロラン・政府対インガレス・サツマの構図がカロリーネにも理解できた。
ウェンビュー・サナイとの会談は有意義なものだった。
一方、同席したアレックスはラングについて調べることを約束してくれた。
お開きの後、見送るウェンビューに抱き付き首筋に犬歯を立てて、血の御裾分けをもらったのは言うまでもない。幾三郎ほど美味ではなかったが、私娼窟をうろつく男どもよりははるかに美味い血だった。
翌日の夕刻、テレーズは起こしに来るや言った。
「今日、お別れパーティだって、エイムズ家の下女が言ってました。奥様、行かなくてはいけませんよ。一等綺麗にして差し上げます。あの留学生が後悔するほど」
テレーズはすっかり元気になっていた。魔力を回復したカロリーネの力で尻尾の傷も完治した。
「招かれていないのに」
とても行く気にはなれなかった。幾三郎の顔を見たら泣いてしまうかもしれない。
「招かれなくても、バラの花が綺麗に咲いたからと持っていくついででもよろしいではありませんか。さっき見たら赤いバラがたくさん咲いてましたから」
「テレーズ……」
猫に襲われて意気消沈しているはずのテレーズの声は弾んでいた。その心意気に応えるのが女主人の責務だった。カロリーネは笑顔を作った。
「それじゃ、髪は最新流行にね。ぐっと上にまとめて」
「畏まりました」
髪を結いながら、テレーズはエイムズ家の下女から聞いた話をする。
「ブライトンの次男坊はろくに大学に行かず、パブばかりに出入りしているそうですよ。最近では評判のよくない辺りに出没して女や男を買っているとか。隣のリチャード坊ちゃんと同じ年に入学したけれど、単位が不足して卒業は無理なんじゃないかという話です」
やはり碌でもない若造のようだった。それに引き換え幾三郎は真面目だった。インガレスの文化を貪欲に吸収しようとしている。いや彼ばかりではない。仲間の留学生、サツマからの留学生らは、インガレスやミャーロッパに追いつき追い越せと必死に勉学に励んでいた。そのうちインガレスはジルパンに追い越されるのではなかろうかと思えてくる。
「近頃はブライトン氏も匙を投げているようです。今日も午後から家を出て行ったそうですから」
父親の言うことも聞かないようでは、早晩相続人から排除されることは目に見えていた。直接手を下さずとも破滅は予想できた。
庭のバラの花束を薄緑の紙で包んだ。初めて会った時に着ていた濃い赤いドレスを身に着けた。
カールがお供しますと言ったが、大丈夫だからと一人でエイムズ家に向かった。
面白い客とは三十足らずに見える男だった。洋装していたものの、顔つきでジルパンの男だと思った。が、それにしては背が高く肩幅も広かった。
「こちらはパロ万国博覧会に参加しているサツマリュウキュウ政府代表団の副代表のウェンビュー・サナイ殿だ」
男は丁寧に頭を下げ、連絡先と氏名を書いたカードをくれた。彼の名は「上別府左内」と表記されていた。藩内では皆読めるが、他の藩の者からは正確に読んでもらえたことがないと笑っていた。
パロの万国博覧会はこの春から開催されていた。カロリーネはまだ見物に行っていないが、なかなかの盛況のようだった。だが、参加国にそのような名の国があったであろうか。
アレックスに紹介されたカロリーネは早速尋ねた。
「失礼ですが、サツマリュウキュウ政府とはどちらの? ジルパンの方ではないのですか」
男は微笑んだ。恐らくあちこちで同じ質問をされているのだろう。返答は流暢だった。
「当方はあくまでも佐津間龍球政府です。ジルパン国内に領土を保有しますが、自治権は放棄しておりません」
ジルパンという国は藩といういくつもの領域に分かれ、それぞれが自治をしていると聞いたことがある。いわばゲマルンのような連合国家らしい。その小国家の一つがサツマリュウキュウ政府ということなのだろうとカロリーネは理解した。だが、同じジルパンの留学生たちとの体格の違いは歴然としていた。
「失礼ながら政府の留学生の方々とは体格が違って人種まで違うように見えますが」
ウェンビュー・サナイは笑った。
「それもよく言われます。恐らく食べる物が違うのでしょう。当領内では肉食をいたしますので」
ジルパンでは過去に将軍の命令で肉食が厳しく禁じられたと聞いている。サツマリュウキュウ政府の領内では将軍の命令は無効ということなのだろう。
「さて、それじゃディナーといこうか」
三人はダイニングでディナーをとった。ウェンビュー・サナイはマナー通りに牛フィレ肉をきれいに切り分け口にした。
「以前に当家中からインガレスに留学した者から言葉とマナーを教わりました」
カロリーネがマナーを褒めるとウェンビューはそう答えた。
「サツマはインガレスと戦闘をしたのでしょう」
「ええ。ですが、戦いは終結しました。当方はインガレスを通じてミャーロッパに窓を開きました」
ウェンビューは胸を張って答えた。
ウェンビューの話ではサツマは国禁を犯しインガレスに留学生を送っていた。また、インガレス公使を領内に招いたと言う。
つまり、インガレスはサツマとつながっているということらしい。しかもジルパン政府を差し置いて、パロの万博に出品もしていた。政府はそれを知り慌てて参加を決めたという。
ウェンビューはカロリーネに小ぶりのグラスを贈った。グラスは精巧な彫刻がほどこされ、鮮やかな赤い色が付けられていた。部屋の灯りを受けて複雑に輝くグラスはため息が出るほど美しかった。
「これは切子と申すガラス細工。同じ物を万博に出品しています」
「素敵ね。素晴らしい技術だわ」
グラスが入れられていた木箱の蓋には丸い枠に十字を描いた紋章が描かれていた。教会との関係があるのであろうか。
「これはサツマリュウキュウ政府の紋章かしら? 教会と何か関わりがあるの?」
「これは我が主であるサツマの殿の家に古くから伝わる紋です。源頼朝公より拝領された旗印に描かれていました。また頼朝公は饅頭、ご存知ですか、中に餡のつまった白く丸い蒸し菓子のことですが、その上に数字の十を意味する漢字が描かれた物を下賜されました。饅頭は口に入れる物。口という漢字と十の字で叶という漢字になります。十の漢字はつまり願いが叶うという縁起のいいものなのです」
「おまじないのようなものかしら」
「ええ」
ウェンビューは紙にペンで漢字を書きながら答えた。婦人の無邪気な質問と思ったようだった。
紋章の由来はともかく、カロリーネは思った。これを万博で見たら富裕層は皆手に入れたいと思うだろう。これだけの技術を持つのだからサツマは豊かな地域に違いない。豊かな地域を背景に体格のいい軍隊が、もし政府と戦闘をしたら……。以前にアレックスらと話したことを思い出し、カロリーネは恐ろしくなった。政府の側にいる幾三郎らの命運は危ういのではなかろうか。
「あなた方は政府と戦うおつもり?」
単刀直入に尋ねた。さすがにウェンビューも婦人に訊かれるとは思っていなかったようで、返事に一瞬詰まった。
「政府と何の理由もなく戦うなどありえません」
つまり、理由さえあれば戦うということだとカロリーネは理解した。
アレックスは仮定の話だがと前置きして尋ねた。
「貴殿らが今の政府と交戦したら、勝てるか」
「勿論」
自信に満ちた声だった。
「ただし、国を二分するようなことになったら貴国やフロランが介入しないとも限りません。戦闘は局地的なものになるでしょう」
そう言った後ウェンビューは話題を変え、サツマの留学生がドンロリア大学に在籍して勉学していると語った。
カロリーネは実はとラングの話をした。ウェンビューは信じられないと言った。
「インガレスの法では明確な証拠がなければその男を逮捕できないはず。証拠を集めることです。それをしかるべき機関に提出し訴えるしかない」
ウェンビューはインガレスの司法制度も理解していた。サツマ恐るべし。カロリーネは幾三郎が属する政府側が留学生さえ守れていないことに不安を感じた。
「ところで、秋にはパロに将軍の弟君が来られるということですが」
アレックスの問いに、ウェンビューはうなずいた。
「ええ。政府はフロランの軍人を顧問に迎えていますからね」
フロラン・政府対インガレス・サツマの構図がカロリーネにも理解できた。
ウェンビュー・サナイとの会談は有意義なものだった。
一方、同席したアレックスはラングについて調べることを約束してくれた。
お開きの後、見送るウェンビューに抱き付き首筋に犬歯を立てて、血の御裾分けをもらったのは言うまでもない。幾三郎ほど美味ではなかったが、私娼窟をうろつく男どもよりははるかに美味い血だった。
翌日の夕刻、テレーズは起こしに来るや言った。
「今日、お別れパーティだって、エイムズ家の下女が言ってました。奥様、行かなくてはいけませんよ。一等綺麗にして差し上げます。あの留学生が後悔するほど」
テレーズはすっかり元気になっていた。魔力を回復したカロリーネの力で尻尾の傷も完治した。
「招かれていないのに」
とても行く気にはなれなかった。幾三郎の顔を見たら泣いてしまうかもしれない。
「招かれなくても、バラの花が綺麗に咲いたからと持っていくついででもよろしいではありませんか。さっき見たら赤いバラがたくさん咲いてましたから」
「テレーズ……」
猫に襲われて意気消沈しているはずのテレーズの声は弾んでいた。その心意気に応えるのが女主人の責務だった。カロリーネは笑顔を作った。
「それじゃ、髪は最新流行にね。ぐっと上にまとめて」
「畏まりました」
髪を結いながら、テレーズはエイムズ家の下女から聞いた話をする。
「ブライトンの次男坊はろくに大学に行かず、パブばかりに出入りしているそうですよ。最近では評判のよくない辺りに出没して女や男を買っているとか。隣のリチャード坊ちゃんと同じ年に入学したけれど、単位が不足して卒業は無理なんじゃないかという話です」
やはり碌でもない若造のようだった。それに引き換え幾三郎は真面目だった。インガレスの文化を貪欲に吸収しようとしている。いや彼ばかりではない。仲間の留学生、サツマからの留学生らは、インガレスやミャーロッパに追いつき追い越せと必死に勉学に励んでいた。そのうちインガレスはジルパンに追い越されるのではなかろうかと思えてくる。
「近頃はブライトン氏も匙を投げているようです。今日も午後から家を出て行ったそうですから」
父親の言うことも聞かないようでは、早晩相続人から排除されることは目に見えていた。直接手を下さずとも破滅は予想できた。
庭のバラの花束を薄緑の紙で包んだ。初めて会った時に着ていた濃い赤いドレスを身に着けた。
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