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09 近頃の魔法使いは箒に乗らないらしい

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 昨夜、あの後、部屋にいた他の魔法使い達は追い出され、身体の自由を奪った縄は消えた。ほっとしたのも束の間、七三子は槇村に責められ続けた。
 夜明けと同時に宴は終わり、気が付くと七三子は自室のベッドの上だった。
 時計は6時30分。まずい、ぎりぎりだった。起き上がってはたと気づいた。昨夜の痕跡がまるでない。
 夢だったのだと思い、朝食のパンを食べ、支度をして玄関に出た時だった。名刺大のカードが靴の上に置かれていた。

  『今夜もやろう 槇村』

 七三子は衝撃でその場に固まってしまった。夢ではなかった。裏返すと槇村の名刺だった。
 それでもなんとか出勤した。仕事もした。
 だが迷い猫が現れ、それを引き取りに来たのは槇村だった。






 車は23区内のマンションの地下駐車場に入った。
 七三子は槇村と使い魔の男爵に挟まれるようにエレベーターに乗った。
 男爵は始終にやにやしているが、どうもそれは地顔のようだった。猫の表情筋は人間ほど発達していないようで、人間化しても表情筋が人ほど動かないらしい。
 エレベーターは最上階の25階に止まった。エレベーターを降りると、しばらく長い廊下が続き、最初のドアを男爵が開けた。

「このフロアには俺しか住んでないから」

 そう言った槇村は七三子と男爵が入るとドアの鍵を閉めた。
 つまりここは槇村の家らしい。魔法使いの家というと洋風の一戸建てを想像していたので、意外だった。
 そこで靴を脱いだが、どう見ても年収600万のサラリーマンの住む部屋の玄関ではなかった。三和土の部分は大理石のような模様が入っている石が敷かれているし、上がったフローリングは安っぽい感じがしない。
 廊下を進みドアを開けるとリビングルームだった。七三子の部屋が全部入ってしまいそうな広さだった。

「ごはん、ごはん!」

 男爵はカウンターの向こうにあるキッチンに走った。

「男爵、慌てるな」

 槇村の言葉は間に合わなかった。男爵はこけた。何もないフローリングの上で。

「ふぎゃああ!」

 そう叫ぶと、猫に戻っていた。毛足の長い茶トラ猫はすぐさま槇村の足に額を擦り付けた。

「ったく。甘える時だけ猫に戻りやがって」

 槇村は猫を足にまとわりつかせたまま、キッチンに行った。

「適当に座ってろ」

 七三子はリビングを見回した。
 壁に寄せるようにソファがL字型に置かれてその前には大きなガラステーブルがあった。
 L字でいえば短い横棒の端に座ったが、落ち着かない。壁の色は白でソファや家具の色は黒で統一されている。
 なんというか、温かみや団欒という雰囲気に欠けていた。
 魔法使いだからそうなのか、槇村だからそうなのか。
 テーブルの上には新聞が置かれていた。今朝の日付の経済新聞だった。読んだ形跡があった。
 七三子は手に取って開いた。

「経済新聞読むのか」
「珍しいから」
「だろうな。学校じゃそういうの読まないだろうしな」

 槇村は七三子の前に湯呑を出した。そして七三子の隣に座った。びくりと震える七三子を槇村は抱き寄せた。

「あの男か、おまえの前の男は」

 そんなこと訊かれる筋合いはないので、七三子は黙っていた。

「インキュバスの能力も大したもんだな。あの男と瓜二つになるとは。やっぱりインキュバスに渡しとけばよかったかな」

 七三子はこの件に関しては何も言わないでおこうと思った。ここで腹を立てて反撃したら、また縄が出てこないとも限らない。

「インキュバスのほうがましかもしれんな。あの男、おまえをやる気満々だったからな。とんでもねえ教育者だな。女房が妊娠中に昔の女とよりを戻そうとするなんて」

 一言言いたいけれど、七三子は耐えた。福田はそんな男じゃないと。

「ひどい奴だな。自分さえいい気持ちができりゃいいんだもんな。おまえはちっとも気持ちよくなかったんだろ。それなのに、自分だけ、出して気持ちよくなろうってんだから、最低だよな。俺よりひどいな」
「ちょっといい加減にしてよ!」

 言ってしまった。だが、七三子には止められない。槇村の腕から身体を離し立ち上がった。

「俺よりましって、何それ! 昨夜、あんなことしといて……。薬盛られるわ、さらし者にされるわ、縄で縛られるわ、やりたい放題じゃないの! それよりかよほどましよ!」

 槇村はふんと鼻で笑った。

「俺は少なくとも、おまえを気持ちよくしたぞ。けど、野郎は一回こっきりやっておまえを気持ちよくできないからって、他の女に乗り換えたんだろ。それ最低じゃないか」
「仕方ないでしょ。普通の人は魔法使ったり薬盛ったりしないもの」
「そこはなんとか工夫するもんじゃないか。まあ、要するに奴にとっちゃ、そういう工夫する時間を使うほどの価値もない女だったってことだろうけど」

 ぐさりと七三子の治りかけた傷に何かが刺さったような気がした。
 価値のない女。
 福田が結婚すると聞いた時、相手の女性が妊娠していると知った時、七三子が感じたことだった。
 自分は福田にとって何だったのかと思った時、脳裏に浮かんだ言葉だった。
 結婚する気になれない女。子どもすら作る気になれない女。自分は福田には何の価値もない女なのだと思い知らされた。
 いたたまれない気持ちのまま、仕事を続けてきたのは、いつか平気でいられるようになるからだと信じていたからだった。これまでの失恋のように。だが、槇村の言葉でかさぶたが剥げて血が流れてきたようだった。
 七三子はソファに腰を落とした。

「なんだよ、もう終わりか」

 槇村はそう言うとカウンターに向かって叫んだ。

「飯だ、飯」
「はーいにゃん」

 男爵の返事が聞こえた。語尾のにゃんという声さえ、今の七三子にはむかついてくる。が、ここで猫に腹を立てるのも癪だった。
 激昂を抑えるため、七三子は目の前の湯呑の茶を飲んだ。落ち着いてくると、先ほどの槇村の言葉が気にかかった。福田の話などしていないのに。

「なんで、なんで知ってるの……福田先生とのこと」

 七三子は槇村の横顔を見た。割れた顎をじっと見つめた。
 槇村は七三子を見た。

「福田っていうのか。大体わかるさ。インキュバスは女の理想の男の姿に身を変えることができる。昨夜のインキュバスは福田にそっくりじゃないか。驚いたよ。おまえ、まだ好きなんだな。しかもかみさんが妊娠中でおまえさんに声をかけるとは。すぐわかるさ。大方一回だけやって、おまえの反応がないんで別れたってとこだろ」

 槇村は福田のことを知っていたわけではないようだった。類推で言っただけのことだったのだ。

「おまえさあ、無理してないか」

 槇村はじっと七三子を見つめた。

「無理なんかしてないです。あ、でもあなたに無理なことをさせられてますけど」
「仕事だよ。他にも働ける場所はある。なんであんな奴のいる職場にいるんだ。あいつにまたいいようにされるだけだぞ」
「母校だし」
「母校? そういう理由で無理する必要はないな。確かに環境を変えるのは面倒だが、ああいう奴と一緒に働くのは危険だな」

 余計なお世話だと言いたかった。だが、槇村の目は昨夜とは違ってひどく真面目に見えた。

「あなたでも、真面目な話するんですね」
「俺はいつでも真面目だけど」

 そう言った時、男爵が大きなトレイを持って来た。なんと白いコックコートに白いコック帽姿である。

「ご主人様、できましたにゃあん」

 男爵はトレイを二人の前に置いた。
 スープとサラダとパンがまず置かれた。

「今日のメインディッシュは舌平目のムニエルですにゃあん。少々お待ちくださいにゃん」

 猫の作った料理。七三子は手が出なかった。

「おい、食わないのか」

 槇村はスープを一匙飲んだ後言った。

「でも、これって……」
「昨夜も食っただろ。あれも男爵が作ったんだ」
「はああ!」

 昨夜食べた食事をあの猫が作ったというのは信じられなかった。

「ヴァルプルギスは魔法使いだけじゃなく、使い魔も参加してるんだ。男爵は去勢してるから、裏方で料理を作ってた。宴会場にも使い魔は結構いたんだけどな。六人組の連中いただろ。あれは鼠の使い魔兄妹だ。俺たちのそばでサンドイッチやってた真ん中の魔女の使い魔でな。男爵の料理は評判いいんだぞ。まあ、俺はあんまり好みじゃないんだが」

 そう言いながらも、槇村はサラダを口の中に流し込むように食べ始めた。
 七三子も昨夜の味を考えれば、そう悪くもないだろうと思いスープを口にした。あくのない澄んだコンソメだった。

「おいしい」
「だろう」

 そこへ男爵がメインディッシュを持って現れた。

「お待たせしましたにゃん。舌平目のムニエルですにゃん」
「男爵の分はあるの?」

 七三子は思わず言った。男爵は首をかしげた。槇村は言う。

「猫はムニエルなんか食わないよ。男爵にはちゃんと猫用のフードがある」
「使い魔って猫用フードでいいんですか」
「そうやって育ってきてるから。人間の味を覚えると太る」

 もう太ってるじゃないかと突っ込もうと思ったが、やめた。槇村のケツ顎と同じで逆鱗に触れる要素かもしれないと七三子は用心することにした。
 ともあれ、男爵の料理は普通どころかそれ以上の味だった。野菜の付け合せもよく猫の手で切ることができたものだと感心するほどの出来栄えだった。
 デザートはチョコケーキの生クリーム添えだった。勿論、これも男爵の手作りだという。
 しっとりしたチョコレート生地にチョコレート味のムースがサンドされていて、舌の上でとろけるムースとチョコレートのスポンジの醸し出す味わいは絶妙だった。
 最後に出たコーヒーも適度な酸味と苦みがあって、インスタントのものとは明らかに違った。
 槇村の言葉が抉った傷の痛みは消えないが、料理がそれを少しだけ薄めたように思われた。

「男爵凄いわ。お店が開けそう」

 片付けに来た男爵はそれを聞き、飛び上がらんばかりだった。

「にゃにゃにゃーん。ありがとうございますにゃーん」

 スキップしながらカウンターの奥へ消えた男爵だった。

「あんまり調子に乗せるなよ」

 そう言う槇村も満更ではなさそうな顔だった。





「さてと、飯も食ったし。始めるか」

 七三子はぎょっとした。何を始めるというのか。警戒して少し身体を離した。

「おい、おまえが期待してることじゃないぞ。相談だ、今後の」

 ほっとした。けれど、心のどこかで何かを期待している自分がいるのにも驚いた。

「戸籍謄本は俺は都内だから取りに行ける。おまえさんの言ってたX県の暮明郡鬼里町だっけ。あっちにも請求は出したから、一週間くらいで届くんじゃないかな」
「は? 請求って……」
「婚姻届に必要だろ。町役場におまえさんの戸籍謄本請求したから」
「ちょっと待ってください。あれって運転免許証とか保険証のコピーいるんじゃないですか!」
「ああ。昨夜、おまえを家まで送った時に住所がわからないんで免許証を見せてもらった。その時ついでにコピーしといたから。そっちの住所に届くように返信用封筒にも住所書いておいた」

 昨夜一体どうやって家まで戻ったのか覚えていない七三子にとって免許証を見られたというのは衝撃だった。

「カバンの中身見たんですね」
「ああ。女のカバンてのはいろいろ入ってるもんだな。ま、免許証があったからよかったよ。番地までわかったからタクシーの運転手にもすぐわかったし」
「タクシー? 箒に乗ってとかじゃないんですか」
「きょうび、箒なんぞに乗ってたら、大変だぞ。一般人に気付かれて動画を撮られてネットにアップされたら騒動になる」

 またも夢が一つ消えたような感じのする七三子だった。

「大体、箒は時代遅れだ。ほれ、丸い掃除機、あれのほうが腰落ち着けて乗れるから評判がいいんだ。そうそう、ついでに身分証明書を見たから、職場もわかった。それで男爵におまえを迎えに行かせたわけだ」

 丸い掃除機に乗っているのを撮影されるほうが騒動になる気がする。
 それはともかく、男爵は迷い猫などではなく、槇村が七三子の職場に行くための口実だったのだった。

「タクシー代払います。高かったでしょ」
「いいって。昨夜は楽しませてもらったんだし」
「楽しませたって、なんだかそういう仕事してる人みたい……」

 七三子は槇村を睨んだ。槇村は言った。

「おまえさんはサバトに迷い込んでしまった。好き好んで来たわけじゃないんだ。タクシー代を払わせるわけにはいかない。楽しませてもらったのは確かだが、商売女とかそういう意味で言ったんじゃない。慰謝料みたいなもんだから」
「慰謝料がタクシー代ですか。安過ぎます」
「そうだな。残りは後でたっぷり払ってやる」
「は?」

 七三子に突っ込む隙を与えず、槇村はスケジュール帳を出した。

「ところで、おまえの家族への挨拶だが」
「挨拶って、本当に?」
「当たり前だろ。結婚するんだから。何言ってるんだ」

 槇村は平然とした顔だった。

「魔法使いだろうが、何だろうが、手順は踏まないとな。俺のほうは両親はイギリスにいるし、これから暑くなるから日本にしばらくは戻らない、電話での顔合わせで十分だろ。兄弟はいない。祖父母もいない。おまえの家族は?」

 七三子は意外に槇村が常識人なのに驚いた。普通の会社に勤めていれば当然かもしれないが。

「姉がいます。結婚して子どもが一人」
「両親は?」
「いません。父は私が小学校に入る前に亡くなって、母は中学校卒業前に亡くなりました。九歳上の姉が母校の小学校の教員をしながら私を育ててくれました。高校から先は姉が教職員だったので学費が一部免除だったし、奨学金もあったので、そんなに大変じゃなかったんです。両親も卒業生で、先生たちも両親を知ってたのでよくしてくださったんです。お世話になった学校に就職できましたし。私、凄く運がいいんです。子どもの頃から困った時はいろんな人達が助けてくれましたから」

 七三子はありのままに言った。あまり重たい感じにならないように。同情されるのは嫌だった。どうせ、親というのは遅かれ早かれ子どもより先に死んでしまうものなのだ。それが自分たち姉妹は少し早かっただけなのだから。
 けれど、槇村は言った。

「……すまん」
「え?」

 槇村が何を言っているのか、七三子にはわからなかった。謝るわけがない。

「両親のいないおまえにとっては、あの職場は故郷みたいなもんなんだな」
「あ、そうかもしれませんね」

 そう言った七三子の肩を槇村は強引に引き寄せた。七三子は驚いて槇村の顔を見ようとしたが、顎に頭がぶつかった。

「いた!」
「痛いのはこっちだ、石頭。顎の割れ目が大きくなったらどうしてくれる」

 言葉はきついが、声は穏やかだった。頭を撫でられていた。

「おまえが職場を変えられない理由はわかった」

 髪の毛をすくように指で触れられるとなんだかくすぐったい。

「だから婚活サイトに登録したんだな。同じ職場の人間と結婚したくないから」
「姉が、そろそろ、外の人と知り合うチャンスがあってもいいんじゃないかって。出会いが職場だけだし」

 七三子にとって、姉の勧めは余計なお世話ではあったが、福田から離れるチャンスではあった。だから七三子は気が進まないけれど、イベントに顔を出していた。お金で出会いを買うようで、どこか後ろめたいのだが。

「それでも、あの男のことは忘れられなかった、というわけか」
「福田先生の話はもういいでしょ」
「もういいのか?」

 声に荒々しいものを七三子は感じた。昨夜と似ているような。

「忘れますから。忘れないと前に進めないから」

 髪に触れていた手が背中に下りたかと思うと、ぎゅっと抱きしめられていた。槇村の匂いがした。

「前に進むってことはいいんだな」
「何がですか」
「結婚だ。本当にいいんだな」

 七三子は驚いた。まさかここでまた意思を確認されるとは。昨夜、七三子は返事をしてしまったのだ。半ば正気ではない状態でも返事をしてしまったから、槇村はそれを言質にとってもおかしくないのだ。再確認するなんて驚きだった。

「もし、ここで私がいやですと言ったら、やめてくれるんですか」
「やめない。嫌なら嫌じゃなくなるようにするだけだ」

 七三子は昨夜のことを思い出した。あんなことをするのだろうか。それは御免だった。だが、七三子の選択肢は一つしかないのだ。

「返事しちゃったんだから、仕方ないですよね。たとえ脅迫でも」
「脅迫とは人聞きが悪いな。あそこでノーと言っても、俺はおまえを花嫁にするつもりだったんだ」
「え?」
「嫌がってる女を自分の物にするほど楽しいことはないからな」

 こいつ、本当に悪魔だと七三子は思った。
 だが、魔法使いでも悪魔でも、媚薬の入っていない自分と一度寝たら、結婚する気など消え失せるかもしれないと七三子は思う。





 男爵は片付けが終わったと言ってカウンターの向こうからやって来た。

「帰っていいぞ」
「おやすみなさいませ、御主人様」

 男爵は恭しく頭を下げると、リビングから出て行った。男爵用の部屋が廊下を挟んだリビングの向かい側にあるのだと言う。

「朝まではあいつの自由時間だ」

 そう言うと槇村は七三子をソファに押し倒した。

「こ、ここで?」
「どこだっていいだろ、キスは」

 槇村の唇が頬に触れた。唇に来ると思っていた七三子は驚いた。
 軽いキスが幾度も繰り返された。くすぐったいような感覚があった。
 槇村の手はおとなしかった。触れるだけのキスが頬、額、瞼、顎に落とされた。
 電流のような刺激はなかった。けれど、七三子の心は穏やかになっていた。
 槇村がこんな穏やかなキスをするというのが不思議だった。

「今日は感じないみたいだな」

 首筋に口づけた後、槇村は言った。
 媚薬がないからだと七三子は思う。だが媚薬が欲しいとは思わなかった。
 こんなキスだけだったら、どんなにいいだろうかと七三子は思う。

「おまえ、満足なのか、これで」

 うなずいた七三子に槇村はつぶやいた。

「変な女だな。ま、いい。少しずつゆっくり料理してやる」

 槇村の顔に浮かんだ微笑は少々嗜虐的に七三子には見えた。





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