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06 桜の木の下で
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「申し訳ありません。母はああいう人なのです」
庭に出るなり、左京様は頭を下げた。私は驚いてしまった。頭を下げられるなんて。
「謝るようなことではないかと。とても気さくな方で……少し驚きましたけれど」
「あれでも武家の出なのですが、父が亡くなった途端に。これからは好きな恰好がしたいと言い出して」
「いつもあんなふうなのですか」
「今日は一段と凄いです。いつもはもう少し質素な恰好なのですが」
その時だった。風がさっと吹いた。桜の花びらがひらりと一枚目の前を舞った。風上を見ると桜の大木があった。わずかに咲き始めた花が散ったらしかった。
「桜が」
「咲いてますね。早いな」
二人どちらからともなく桜の木に向かって歩いていた。
「もうそんな季節なのですね」
「早いものです。お城にも桜はありますが、三月になると年度末で桜を見る心のゆとりもなくなってしまいます」
「それではそろそろお忙しくなるのではありませんか」
「今は忙しくなる前です。来週あたりからかな」
とりとめもない話をしているうちに桜の木の下に私達はいた。
「咲いているのはあの枝とそっちの枝だけですね。少し寂しいな」
「でも、満開の時は一つ一つの花は顧みられないから、注目してもらえるこの桜は幸せなのかも」
「そういう考えもありますね」
左京様はそう言ってしばらく枝を見上げていた。私も桜を見ていたけれど、首が痛くなってきたので左京様の横顔を見た。男らしくも端正な顔だった。
その顔がこちらを見た。私は驚いて目を伏せた。顔をじっと見るなんて失礼なことをしてしまった。
「津由子さん」
いつの間にか左京様は私のすぐ前に立っていた。声が少し高い場所から聞こえただけでなく、袴が伏せた目の先に見えたのだ。
「あなたとの縁談、私は物凄く嬉しかったのです」
私は顔を上げた。目の前に左京様の笑顔が見えた。ドラマに出て来る若武者のように美しい笑顔だった。私もですと言いたかったけれど何かが喉に詰まったようで声に出せなかった。
「私は大学に合格した後、あなたの家に行かないようにしていました。誤解しないでください。あなたのお父様の件は関係ありません。あなたのお兄さんとは時折会っておりましたから。私は私が信用ならなかったのです。成長していくあなたに会ったら、自分が何をしてしまうか、それがあなたをどれほど傷つけるか、想像し、恐ろしくなったのです」
「左京様は立派な方です。兄も申しておりました。いい奴だと。信用ならないなんて」
私は早口になっていた。動揺していたのだと思う。たぶん左京様が私に何をするつもりだったのか想像するのが怖かったからだと思う。
「それは嬉しいけれど誤解です。私も男です。世間一般の男と同じです。特別な男ではありません。だからあなたに会わないようにしていました。あなたが怖かったのです。いえ、あなたを傷つけるかもしれない私が怖かったのです」
「傷つけるかもしれないとはどういうことですか? 何をなさるおつもりだったのですか?」
「あなたはまだ何も御存知ないんですね。男はね、よかれと思って女人を傷つけてしまうことがあるんです」
「左京様が傷つけるなんて、ありえません」
「なんと可愛いことをおっしゃる。でも、そういうものなのです。だから会わないようにしていました。臆病な男なのです。そのくせ、あなたに会えたらと思っていました。だから、時折、あなたの通う女学校の近くを通って帰ったこともあったのです。女々しい男だとお笑いください。あなたが自転車で通るかもしれないと思っていたのです。でもうまくはいかないものですね。だからもうこれで最後にしようと思った日、少し遅い時間に女学校の門の近くを歩いていたら、袴姿のあなたが私の前をチリンチリンとベルを鳴らして通ったのです。断髪にしたあなたは颯爽としていた」
そんなことがあったとは。私の記憶にはまったくなかった。けれど想像はできた。羽織袴の左京様が学校の門の近くに立っている姿を。
「臆病とも、女々しいとも思いません」
「そうおっしゃってくださるとは」
左京様の頬に赤みが差したような気がした。
「それ、いつのことですか」
「今日のような、桜が咲き始める頃でした」
「お花見の前、ですね」
「そうでしょうね」
「たぶん、お花見が近いのでお弁当の注文が多くなり始めた頃です。仕事が忙しくなってきて工場を出るのが遅くなって、それで学校に急いでいたんだと思います。」
「そうですか。事故がなくてよかった」
「急いでいたから髪が乱れて見苦しかったのではないですか」
「そんなことはありません。あなたは顔を真っ赤にして一生懸命自転車をこいでいた。あなたが元気にしているとわかって私は嬉しかった」
ずいぶんと見苦しい姿であったはずなのに、嬉しかった等と言われ私は何と言っていいかわからず俯いた。
「またあなたは下を向く。顔を上げて。私はあなたの顔が見たい」
私の顔を見たい? 恥ずかしかった。私の顔はのぼせて赤くなっているかもしれないのに。
けれど、下を向いていたら、左京様の麗しい顔を見ることはできない。私はゆっくりと顔を上げた。微笑む左京様の顔が私を見つめていた。
「母のことは心配いりません。毎日忙しくて嫁いびりどころではありませんから。ああいう形をするのは、服飾雑誌の読者モデルをしているからなんです。時々はライターもどきのことをやって収入を得ているから私の禄を服代に使うことはありません。たぶん結婚したら、あなたに家庭のことをやらなくてもいいと言うでしょうね。私もそうしてくれたらと思います。小学校の代用教員を続けてもいいし、師範学校か大学に行って教員免許を取ってもいいと思います」
左京様の言葉の情報の多さに私は圧倒された。何より結婚という言葉がまるで既定された未来のようで私は目が眩みそうだった。
「あんまりお話が急すぎて」
「すみません。先走り過ぎました」
はにかむように言った左京様は私をじっと見つめた。少し不安げに見えた。
「結婚してもらえますか」
ストレートな言葉だった。私は父の不機嫌そうな顔を思い出した。たぶん父は左京様の母上のことが気に入らないのだろう。でも、左京様は心配いらないと言う。私は父か左京様かを選ばねばならないことに気付いた。こういう選択は初めてだった。
「はい」
私は父を選ばなかった。左京様についていこうと思った。
左京様の表情は一変していた。喜びにあふれていた。
「ありがとうございます! よかった」
それから桜の木の下で私達は少しだけ未来の話をした。少しだけだったのは、兄が呼びに来たからだった。
「左京、津由子、大丈夫だ。父上は降参した」
兄が父を説得してくれたらしかった。後で訊いたら、亡き母と左京様の母上は保護者会で親しくしていたのだから、悪い人のはずがないと言ったら父は黙ってしまったとのことだった。
こうして私は左京様の妻になることになった。
庭に出るなり、左京様は頭を下げた。私は驚いてしまった。頭を下げられるなんて。
「謝るようなことではないかと。とても気さくな方で……少し驚きましたけれど」
「あれでも武家の出なのですが、父が亡くなった途端に。これからは好きな恰好がしたいと言い出して」
「いつもあんなふうなのですか」
「今日は一段と凄いです。いつもはもう少し質素な恰好なのですが」
その時だった。風がさっと吹いた。桜の花びらがひらりと一枚目の前を舞った。風上を見ると桜の大木があった。わずかに咲き始めた花が散ったらしかった。
「桜が」
「咲いてますね。早いな」
二人どちらからともなく桜の木に向かって歩いていた。
「もうそんな季節なのですね」
「早いものです。お城にも桜はありますが、三月になると年度末で桜を見る心のゆとりもなくなってしまいます」
「それではそろそろお忙しくなるのではありませんか」
「今は忙しくなる前です。来週あたりからかな」
とりとめもない話をしているうちに桜の木の下に私達はいた。
「咲いているのはあの枝とそっちの枝だけですね。少し寂しいな」
「でも、満開の時は一つ一つの花は顧みられないから、注目してもらえるこの桜は幸せなのかも」
「そういう考えもありますね」
左京様はそう言ってしばらく枝を見上げていた。私も桜を見ていたけれど、首が痛くなってきたので左京様の横顔を見た。男らしくも端正な顔だった。
その顔がこちらを見た。私は驚いて目を伏せた。顔をじっと見るなんて失礼なことをしてしまった。
「津由子さん」
いつの間にか左京様は私のすぐ前に立っていた。声が少し高い場所から聞こえただけでなく、袴が伏せた目の先に見えたのだ。
「あなたとの縁談、私は物凄く嬉しかったのです」
私は顔を上げた。目の前に左京様の笑顔が見えた。ドラマに出て来る若武者のように美しい笑顔だった。私もですと言いたかったけれど何かが喉に詰まったようで声に出せなかった。
「私は大学に合格した後、あなたの家に行かないようにしていました。誤解しないでください。あなたのお父様の件は関係ありません。あなたのお兄さんとは時折会っておりましたから。私は私が信用ならなかったのです。成長していくあなたに会ったら、自分が何をしてしまうか、それがあなたをどれほど傷つけるか、想像し、恐ろしくなったのです」
「左京様は立派な方です。兄も申しておりました。いい奴だと。信用ならないなんて」
私は早口になっていた。動揺していたのだと思う。たぶん左京様が私に何をするつもりだったのか想像するのが怖かったからだと思う。
「それは嬉しいけれど誤解です。私も男です。世間一般の男と同じです。特別な男ではありません。だからあなたに会わないようにしていました。あなたが怖かったのです。いえ、あなたを傷つけるかもしれない私が怖かったのです」
「傷つけるかもしれないとはどういうことですか? 何をなさるおつもりだったのですか?」
「あなたはまだ何も御存知ないんですね。男はね、よかれと思って女人を傷つけてしまうことがあるんです」
「左京様が傷つけるなんて、ありえません」
「なんと可愛いことをおっしゃる。でも、そういうものなのです。だから会わないようにしていました。臆病な男なのです。そのくせ、あなたに会えたらと思っていました。だから、時折、あなたの通う女学校の近くを通って帰ったこともあったのです。女々しい男だとお笑いください。あなたが自転車で通るかもしれないと思っていたのです。でもうまくはいかないものですね。だからもうこれで最後にしようと思った日、少し遅い時間に女学校の門の近くを歩いていたら、袴姿のあなたが私の前をチリンチリンとベルを鳴らして通ったのです。断髪にしたあなたは颯爽としていた」
そんなことがあったとは。私の記憶にはまったくなかった。けれど想像はできた。羽織袴の左京様が学校の門の近くに立っている姿を。
「臆病とも、女々しいとも思いません」
「そうおっしゃってくださるとは」
左京様の頬に赤みが差したような気がした。
「それ、いつのことですか」
「今日のような、桜が咲き始める頃でした」
「お花見の前、ですね」
「そうでしょうね」
「たぶん、お花見が近いのでお弁当の注文が多くなり始めた頃です。仕事が忙しくなってきて工場を出るのが遅くなって、それで学校に急いでいたんだと思います。」
「そうですか。事故がなくてよかった」
「急いでいたから髪が乱れて見苦しかったのではないですか」
「そんなことはありません。あなたは顔を真っ赤にして一生懸命自転車をこいでいた。あなたが元気にしているとわかって私は嬉しかった」
ずいぶんと見苦しい姿であったはずなのに、嬉しかった等と言われ私は何と言っていいかわからず俯いた。
「またあなたは下を向く。顔を上げて。私はあなたの顔が見たい」
私の顔を見たい? 恥ずかしかった。私の顔はのぼせて赤くなっているかもしれないのに。
けれど、下を向いていたら、左京様の麗しい顔を見ることはできない。私はゆっくりと顔を上げた。微笑む左京様の顔が私を見つめていた。
「母のことは心配いりません。毎日忙しくて嫁いびりどころではありませんから。ああいう形をするのは、服飾雑誌の読者モデルをしているからなんです。時々はライターもどきのことをやって収入を得ているから私の禄を服代に使うことはありません。たぶん結婚したら、あなたに家庭のことをやらなくてもいいと言うでしょうね。私もそうしてくれたらと思います。小学校の代用教員を続けてもいいし、師範学校か大学に行って教員免許を取ってもいいと思います」
左京様の言葉の情報の多さに私は圧倒された。何より結婚という言葉がまるで既定された未来のようで私は目が眩みそうだった。
「あんまりお話が急すぎて」
「すみません。先走り過ぎました」
はにかむように言った左京様は私をじっと見つめた。少し不安げに見えた。
「結婚してもらえますか」
ストレートな言葉だった。私は父の不機嫌そうな顔を思い出した。たぶん父は左京様の母上のことが気に入らないのだろう。でも、左京様は心配いらないと言う。私は父か左京様かを選ばねばならないことに気付いた。こういう選択は初めてだった。
「はい」
私は父を選ばなかった。左京様についていこうと思った。
左京様の表情は一変していた。喜びにあふれていた。
「ありがとうございます! よかった」
それから桜の木の下で私達は少しだけ未来の話をした。少しだけだったのは、兄が呼びに来たからだった。
「左京、津由子、大丈夫だ。父上は降参した」
兄が父を説得してくれたらしかった。後で訊いたら、亡き母と左京様の母上は保護者会で親しくしていたのだから、悪い人のはずがないと言ったら父は黙ってしまったとのことだった。
こうして私は左京様の妻になることになった。
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